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耕作放棄地の発生原因や状況は地域や事例ごとに違い、またその防止、解消方法も多岐にわたります。 |

表紙・目次(PDF:531KB) (農林水産省へリンク)
1 耕作放棄地の現状と課題(PDF:249KB) (農林水産省へリンク)
2 耕作放棄地解消マニュアル(PDF:1,452KB) (農林水産省へリンク)
3 参考資料(PDF:807KB) (農林水産省へリンク)
耕作放棄地発生防止・解消のための施策索引・裏表紙(PDF:1,685KB) (農林水産省へリンク)
耕作放棄地を解消していく上で、まず、耕作放棄地の一筆ごとの状況を把握することが必要です。あたかも、一筆ごとの「カルテ」を作るかのように、主に以下のような項目に注意をしながら調査を行いましょう。
現況調査は、一部の人や行政、農業委員会任せにするのではなく、地域住民にも協力を呼びかけて行うことも検討しましょう。より詳しいデータが把握でき、解消方策を検討する際に多いに役立ちます。

こんな事業・制度が使えます
農地制度実施円滑化事業費補助金(一部)
2 情報を整備・活用しよう
1筆ごとの実態調査結果を元にして、「耕作放棄地台帳」を作成しましょう。最近、地域からの転出や相続により、地域に在住していない人が所有している農地が耕作放棄地化している事例が目立っています。このような耕作放棄地の所有者を確定することは大変な作業ですが、自治体の他部署とも連携しながら可能な限り情報を収集して、より活用できる台帳を作成しましょう。
GIS(地理情報システム)を活用して「耕作放棄地台帳」を視覚的に把握することは、耕作放棄地解消・活用のみならず、地域の総合的な土地利用を構想するためにも大変役立ちます。
3 話し合いを重ね、再生利用の構想を作ろう
耕作放棄地の再生・有効利用のための話し合いを重ね、その結果を基に耕作放棄地の再生利用に向けた構想を作りましょう。その際、農地所有者や地域住民、集落等の地域自治組織が積極的に話し合いに関わることが大切です。アンケート等によっていろいろな意見を集めることもよいでしょう。
地域の様々な「寄り合い」に際して、「耕作放棄地をどうするか?」といった議題を盛り込むことも一案です。地域の創意工夫を発揮して、地域の実情に見合った解消方策を検討しましょう。

4 農地に戻せない場合は・・・
解消方策の検討を進めても、既に森林化しているような耕作放棄地については、農地としての再生利用は不可能なのが現実です。このような場合、現状の「森林」を積極的に地域資源として保全することを考えましょう。
こんな事業・制度が使えます
農山漁村地域整備交付金
1 所有者情報を元にマッチングを図ろう
規模拡大を指向している農家や法人が地域内に存在する場合は、それらの経営へ利用集積を行うことを考えますが、その際に十分に把握すべきことは、所有者・利用希望者双方の意向です。特に所有者の意向を把握することは、いわゆる「不在地主」の所有する農地も増加していることから、困難が伴いますが重要です。
地域に使いたい人(経営)がいる場合には、耕作放棄地の現況把握の際に所有者の意向把握にも努め、利用したい人(経営)への利用集積がスムーズに行くようにしましょう。
こんな事業・制度が使えます
農業者戸別所得補償制度(規模拡大加算)
2 営農しやすい条件整備をしよう
(1) 総合的な営農条件を整備したい
こんな事業・制度が使えます
耕作放棄地再生利用緊急対策
(2) 土地基盤整備 をしたい
こんな事業・制度が使えます
地域自主戦略交付金のうち農地環境整備事業
地域自主戦略交付金のうち耕作放棄地解消・発生防止基盤整備事業
国営緊急農地再編整備事業
(3) 鳥獣被害対策をしたい
こんな事業・制度が使えます
鳥獣被害防止総合対策交付金及び産地活性化総合対策事業(鳥獣被害対策支援事業)
(4) 農業用機械・施設の整備をしたい
こんな事業・制度が使えます
耕作放棄地解消時には・・・
耕作放棄地再生利用緊急対策
農山漁村活性化プロジェク ト支援交付金
耕作放棄地解消後には・・・
経営体育成交付金
強い農業づくり交付金(産地競争力の強化)
農畜産業機械等リース支援事業のうち産地活性化型
農畜産業機械等リース支援事業のうち畜産新規就農等支援型
産地活性化総合対策事業(自給率向上重点支援事業)のうち飼料生産拠点育成
戦略作物生産拡大関連施設緊急整備事業のうち新規需要米生産拡大緊急対策事業
(5) 人材の育成・確保をしたい
こんな事業・制度が使えます
農の雇用事業
雇用創出の基金による事業(厚生労働省所管)
(都道府県に基金を造成し以下の事業を行います)
ふるさと雇用再生特別基金事業
緊急雇用創出事業
重点分野雇用創造事業
B 地域内に適切な担い手がいない場合
1 新しい利用主体を検討してみよう
地域内に耕作放棄地を利活用できる農業者等がみつからない場合は、非農業者や農業生産法人以外の企業、NPO、都市住民など、新しい利用主体を検討することも可能です。地域農業との調和を大切にしながら、地域にあった新しい農地利用の担い手を検討しましょう。
(1) 農業参入法人による農地利用を検討したい
こんな事業・制度が使えます
耕作放棄地再生利用緊急対策
(2) 都市住民との交流のために活用したい
こんな事業・制度が使えます
耕作放棄地再生利用緊急対策
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
食と地域の交流促進対策交付金のうち都市農業振興整備対策
2 管理コストを削減する方策を検討しよう
耕作放棄地を復旧しても地域内に適切な担い手が見当たらず、すぐには積極的な営農に結びつかない場合は、できるだけ管理コストを抑えて農地を保全管理する方策を検討してみましょう。菜の花やヒマワリといった景観作物・油糧作物等の植栽や家畜の放牧等により保全管理しておくことによって、利用したい人(経営)が現れた際にすぐに農地として利用することが可能になります。
(1) 景観保全・農地の保全管理をしたい
こんな事業・制度が使えます
農地・水・保全管理支払交付金
(2) 家畜の放牧をしたい
こんな事業・制度が使えます
産地活性化総合対策事業(自給率向上重点支援事業)のうち飼料生産拠点育成
戸別所得補償実施円滑化基盤整備事業、農山漁村地域整備交付金、地域自主戦略交付金のうち草地畜産基盤整備事業
農業者戸別所得補償制度(耕畜連携助成:水田放牧)
(3) ビオトープ(生物空間)として保全したい
こんな事業・制度が使えます
地域自主戦略交付金のうち農地環境整備事業
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
農地・水・保全管理支払交付金
1 地域の主力作物や伝統作物を見直してみよう
こんな事業・制度が使えます
産地収益力向上支援事業
果樹経営支援対策事業
2 加工・販売等の高付加価値化に取組もう
こんな事業・制度が使えます
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
農業改良資金関係事業
未来を切り拓く6次産業創出総合対策
6次産業総合推進地域支援事業
6次産業化推進整備事業のうち農商工等連携タイプ
6次産業化推進整備事業のうち地産地消タイプ
6次産業化推進整備事業のうち農業主導タイプ
3 飼料増産に取組もう
こんな事業・制度が使えます
産地活性化総合対策事業(自給率向上重点支援事業)のうち飼料生産拠点育成
戸別所得補償実施円滑化基盤整備事業、農山漁村地域整備交付金、地域自主戦略交付金のうち草地畜産基盤整備事業
- 支援内容
畜産主産地の形成、飼料基盤の拡大、担い手への土地利用集積を図るため、草地、野草地、耕作放棄地等の整備改良や農業用施設整備等を総合的一体的に実施します。
飼料増産総合対策事業のうち国産粗飼料増産対策事業
対象者・要件等
生産者団体、畜産農家等 地域検討会の設置他
飼料増産総合対策事業のうち草地生産性向上対策事業
4 保全管理(景観・資源作物)という手もある
こんな事業・制度が使えます
農地・水・保全管理支払交付金
1 多様な主体の参画・協働を模索しよう
(1) 地域の自治組織活動と連携して取組もう
こんな事業・制度が使えます
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
農地・水・保全管理支払交付金
食と地域の交流促進対策交付金のうち食と地域の交流促進集落活性化対策
(2) 行政・JAと連携して取組もう
2 取組が動き出すきっかけづくりをしよう
(1) アンケート、ワークショップ、交流イベント・・・いろいろ取組んでみよう
こんな事業・制度が使えます
農山漁村活性化プロジェクト支援交付金
食と地域の交流促進対策交付金のうち食と地域の交流促進集落活性化対策
(2) 集落支援員・地域コーディネーターなどの力を借りよう
こんな事業・制度が使えます
食と地域の交流促進対策交付金のうち食と地域の交流促進集落活性化対策
1 多様な主体の参画・協働を模索しよう
耕作放棄地対策は、現在実施している制度や活用事業の延長でも取組むことができます。既存の制度を活用して耕作放棄地を解消している事例に学び、現在、自らの地域内で取組まれている制度や事業を見直し、地域で取組めることを考えてみましょう。
(1) 水田を多面的に活用したい
(2) 農地の確保と有効利用を促進したい
こんな事業・制度が使えます
農業者戸別所得補償制度(規模拡大加算)
(3) 耕作放棄地解消も図った生産基盤整備を進めたい
こんな事業・制度が使えます
(各種)農業生産基盤整備事業
(4) 耕作放棄地の発生を防止したい
こんな事業・制度が使えます
農地制度実施円滑化事業費補助金(一部)
農地・水・保全管理支払交付金
中山間地域等直接支払交付金
2 新規施策の導入も検討して総合的に取り組もう
既存の制度への取組と同時に、これまでに紹介してきた制度の導入にチャレンジし、地域の実状や今後のビジョンに合わせて、取組を新たな段階へステップアップさせましょう。ハードルが高い場合は、都道府県や市町村が実施する単独事業を併せて活用することも一手となります。
1 本科的な経営安定を図りたい
(1) 経営所得の安定を図りたい
こんな事業・制度が使えます
農地者戸別所得補償制度(畑作物の所得補償交付金)
- 支援内容
麦、大豆、そば、なたねを対象に、標準的な生産費と標準的な販売価格の差額分に相当する額を交付します。- 対象者・要件等
対象作物ごとの生産数量目標に従って、販売目的で生産(耕作)する販売農家、集落営農
農地者戸別所得補償制度(水田活用の所得補償交付金)
農地者戸別所得補償制度(米に対する交付金)
水田・畑作経営所得安定対策
野菜価格安定対策事業(野菜価格安定・需給安定対策)
スーパーL資金・農業近代化資金・経営体育成強化資金
(2) 加工・販売・流通等「6次産業化」を展開したい
こんな事業・制度が使えます
農業改良資金関係事業
未来を切り拓く6次産業創出総合対策
6次産業総合推進地域支援事業
6次産業化推進整備事業のうち農商工等連携タイプ
6次産業化推進整備事業のうち地産地消タイプ
6次産業化推進整備事業のうち農業主導タイプ