1. 農業農村整備事業への技術支援農業農村整備事業とは?水は命の源であり、土は豊かな恵みをあたえてくれます。農業農村整備事業は、この水と土を相手に自然との共生を図りながら、営まれている農業を支援するための取組みです。水田や畑で必要な農業用水を確保するためのダムや堰および水路の建設、営農条件を改善するための水田・畑の整備、農産物などを運搬するための農業用道路の整備、農村下水道ともいえる農業集落排水整備などの農村の環境整備などを、国をはじめ、県や市町村などが行っている事業の総称です。 農業農村整備事業の例【写真】区画整理(南周防) 【写真】ダム(道前道後平野) 農業農村整備事業の目的都会の生活は確かに便利で刺激的なものですが、農村にも都会にはない価値や重要な役割がたくさんあります。例えば、水田や畑などの農地は、洪水を防いだり、地下水を涵養(かんよう)したり、空気を浄化する機能も持っているほか、多様な生態系を育む場にもなっています。 また、緑が多く美しい景観を持つ農村にやすらぎを感じる人も少なくありません。農作業と共に古くから継承されてきた伝統行事や祭りなどを残しているのも多くは農村です。 農業農村整備事業の最も基本的な目的は、食料生産基盤である農地を守り、次世代へと引き継いでいくことにありますが、上述したような多くの価値、いわゆる「農業農村の多面的機能」を守り引き継いでいくことも重要な目的です。 日本が暮らしやすい国であるためには、都市と農村がバランスよく発展する必要があります。農業農村整備事業は、そのための支援を行うものです。 【写真】棚田の風景
農業農村整備事業の主な目的
土地改良技術事務所の役割農業農村整備事業を円滑に進めるために、土地改良技術事務所は、農業農村整備事業の実施主体や施設の管理者に対して、技術指導・助言及び研修を中心とした「技術サポートセンター」の役割を担っています。 現在、中国・四国地方では、各地で水路、ダムをはじめとする農業水利施設の補修・改修や農地の再編整備(区画整理)、地すべり対策などの国営事業を行っています。 土地改良技術事務所では、これらの各地区が個別に抱える技術課題に対して、各種の技術基準の整備を行うとともに、専門技術指導官を主体としたチームを編成して各地に対し直接指導・支援を行っています。また、管内の技術者を対象にした各種専門技術研修も行っています。 【写真】専門技術研修 【写真】合同審査 |
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