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2. 事業導入の背景老朽化が進む農業水利施設香川用水土器川沿岸地区の農業水利施設は、昭和30(1955年~)年代を中心に県営事業等により整備されてきたところだが、造成後40年以上を経過し、用水路やゲートの老朽化が著しく、漏水の増大など、農業用水の安定供給に支障をきたしているとともに、施設の維持管理や水管理に要する労力が増大しています。 このため、本事業では、老朽化した農業水利施設の補修・改修工事を行い、農業用水を安定的に供給し維持管理の負担を軽減することにより、農業生産の維持・増大と農業経営の安定化を図ります。併せて「事業の紹介-3.事業の効果」でも紹介したとおり、本地区内の農業用水が従来から有している地域用水機能の増進を目指しています。
香川用水とため池「水利開発の歴史―4. 近代(明治時代~昭和時代)」で紹介したとおり、香川県には、昭和49年(1974)、国営事業によって「香川用水」という大規模な用水路が完成しました。雨が少なく大きな川もない 讃岐(さぬき)平野にとって、香川用水は念願の安定した水源となっています。そして、この香川用水の水を平野のすみずみまで行き渡らせるために、大きな役割を果たしているのがため池です。 香川用水は、隣の徳島県を流れる吉野川の水を8kmに及ぶトンネルを通して香川へと引き入れる大用水です。県を横断するように造られた、西に10km、東に73kmの幹線水路によって県内ほぼ全域に水が運ばれます。そして、この水の多くは、各地のため池に一旦貯められた後、既存の水路を通じて水田へと配られています。このように、香川用水は、既存のため池や水路網と組み合わさることで、効率的で安定した水利システムを築いているといえるでしょう。 【写真】吉野川から香川用水への取水口
出典:『香川用水事業誌』より ため池の多面的機能香川のため池は、農業用水としてだけではなく、様々な役割を果たしています。豪雨のときには、ため池が水を貯めることで洪水の危険を軽減しています(洪水調節機能)。また、ため池の水はゆっくりと地下に染み込むため、地下水を育む効果があります(地下水かん養機能)。これは、地下水位の低下よって起こる地盤沈下を防ぐことにも繋がります。 地域の貴重な水辺環境として親水公園などが整備され、人々の憩いの場となっているため池も少なくありません。他にもギンブナ、タナゴなどの魚やザリガニなど水生生物の住みかとして、アオサギなど鳥のエサ場として、またヒシやホテイアオイなど水生植物の生育場所として、動植物にとっても貴重な空間となっています。
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香川用水土器川沿岸農業水利事業所
〒762-0082
香川県丸亀市飯山町川原1114-1
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