2.地質四国には東西にいくつもの断層が走っています。そのうち、那賀川流域内には東西に仏像(ぶつぞう)構造線が走っており、地質はこの構造線を境に秩父(ちちぶ)帯と四万十(しまんと)帯に分けられます。秩父帯には主に砂岩(さがん)、粘板岩(ねんばんがん)、チャートなどが分布し、四万十帯には主に砂岩・泥岩(でいがん)が分布しています。 秩父帯は、“もろく崩れやすい”という特徴を持った地質です。あわせて、この地域は日本でもまれに見る多雨地帯であるため、秩父帯一帯では、多くの地すべりや山崩れの危険箇所がみられます。また、山に降る大量の雨は山のもろい岩肌を削り取り、おびただしい量の土砂を下流へと流します。土砂は下流で堆積し、平野部にでるところでは大規模な三角州扇状地を形成しています。 【図】四国の地質構造 |
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