2. 地域の農業

概要

本地域は、水田が農地面積の約8割を占めており、総じて稲作が盛んな地域です。その一方で、瀬戸内海式気候の温暖、豊富な日照時間を活かした野菜（いちご、アスパラガス、たまねぎ他）、果樹（いちじく他）、花き（バラ、カーネーション、花壇苗等）の生産をはじめとして、農業生産法人を中心とした土地利用型作物の生産が行われています。

また、近年では、農業者及び関係機関・団体が連携して、需要に応じた「売れる米づくり」をはじめ、麦・大豆の産地拡大や、たまねぎ、アスパラガス、いちご、はなっこりー、いちじくなどの園芸作物の産地拡大に取り組み、大豆、麦、たまねぎ、アスパラガス等の生産量及び販売額が増加傾向にあります。

さらに、各市町等を中心に、集落営農法人、認定農業者、新規就農者の育成確保に取り組むとともに、園芸作物等の担い手として定年帰農者等の参入を促進するなど、多様な担い手づくりと水田農業の構造改革が進められています。

農業産出額

【グラフ】柳井市・光市・田布施町の農業産出額内訳（平成18年）

（その他は、乳用牛、豚など）

農業産出額（生産農業所得統計より）

事業が実施される前の平成18年の農業産出額は、36.5億円で、部門別に見ると、耕種部門が31.2億円（85.5％）、畜産部門が5.3億円（14.5％）となっています。

部門別では、米18億円（49.3％）、野菜8.4億円（23％）、果実1,600万円（4.3％）、鶏3.2億円（8.7％）、肉用牛8千万円（2.1％）となっています。

全国に比べ米の割合が高く（全国22.3％）、山口県全体に比べ野菜の割合が高く（山口県18.0％）、鶏（山口県16.1％）肉用牛（山口県5.4％）の割合が低くなっています。