コラム:第二奇兵隊
第二奇兵隊は、山口県の東南部にある周東地方の有志を中心に編成された部隊です。
元治2年(1865年)の1月に山口県・光市にある専光寺にて「真武隊」として結成され、同年2月に同じく光市にある普賢寺に本営を移し「南奇兵隊」と改称されました。さらに同年4月に、石城山山頂の神護寺に移り、奇兵隊総監督の山内梅三郎が、奇兵隊と南奇兵隊の両隊の総督となり、「第二奇兵隊」と呼ばれるようになりました。
幕府軍が、瀬戸内海で3番目に大きい島・周防大島町に攻め込んだ、第二次長州征伐(四境の役大島口戦)では、第二奇兵隊も勇敢に戦いました。
周防大島町には、第2奇兵隊の軍監として活躍した世良修蔵の碑や、幕府軍戦艦から撃たれた砲撃の跡が残る浄西寺の石垣など、今も当時の歴史を物語る多くの場所があります。
山口県民にとっても、幕末といえば「萩」というイメージが強く、ドライブや海水浴として多くの人で賑わう周防大島町が、幕末の戦火にさらされたことは、あまり知られていません。
【写真】石城山第二奇兵隊
【写真】普賢寺(光市)
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