このページの本文へ移動

中国四国農政局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    高瀬農地保全事業所全景

    3.三波川帯と秩父帯

    目次  ページ番号1  2  3  4  5  6  7  8  9

     

    四国の地形を空から見たのが右図です。東西方向に何本も走る鋭いミゾや山地の並びが見えます。

    一番上の吉野川から佐田(さだ) 岬へ走る大きなミゾが有名な中央構造線※です。その南には 御荷鉾(みかぶ)構造線、仏像(ぶつぞう)構造線といったミゾが平行に走っています。このミゾで区切られた山々はそれぞれ地質がくっきりと分かれます。四国の山々は、地質的にみればシマ模様になっています。

    【図4】四国地形図

    【図4】四国地形図

    以下に示すのがその地層の構造図です。

    【図5】西南日本基盤の地体構造区分

    【図5】西南日本基盤の地体構造区分

    出典:大鹿村中央構造博物館より

    四国は4色に色分けされています。中国地方の地層が一番古く、南へ行くにしたがって新しい地層となっています。これは日本列島が生成された順序を示しており、大地に刻まれた年輪のようなものともいえます。

    当事業のエリアである仁淀川町は、秩父帯という地層に属しています。秩父とは埼玉県の秩父地方のことです。また、三波川帯の三波川とは群馬県藤岡市鬼石(おにいし)町にある地名で、三波川という川(利根川支流)も流れています。すぐ傍には 御荷鉾山(みかぼやま)もあります。日本列島には、こうした四国と似たような地質がシマ模様の帯のように流れているのです。ですから、これらの地域は地質的には親戚であり、この地質上にある地域には仁淀川町の急斜面集落と同じような景観が多くみられます。

    【写真】緑色片岩

    【写真】緑色片岩

    この地層には、徳島城や和歌山城の石垣に使われている緑色片岩(りょくしょくへんがん)という繊維状に固まったような岩が多くあり、鬼石町で採れる鬼石(三波石)は庭石として全国に知られていますが、これも同じ緑色片岩です。

    仁淀川町は三波川帯の山々と秩父帯の山々の間にある谷、つまり断層(御荷鉾構造線)のそばに位置しています。断層付近は岩が砕けている地層(破砕(はさい)帯)が多いので、非常にもろい地盤だと言えます。さらに、その断層からは海底でマグマが噴火したらしく、仁淀川町に多く見られる御荷鉾緑色岩はマグマが噴出して固まったものです。地下水を多く含み、地中深くまで風化が進んでいます。

    四国の地すべりのほとんどはこの断層(御荷鉾構造線)の付近に集中しています。

    それにしても、どうして日本列島はこのような帯状の地質となっているのでしょうか。それを説明するには、地球の構造の話をしなければなりません。

    (※)構造線:構造線とは地質構造上、2地域に区分できるような大規模な断層のことをいいます。

     

    目次  ページ番号  1  2  3  4  5  6  7  8  9

    お問合せ先

    高瀬農地保全事業所
    〒789-1201
    高知県高岡郡佐川町甲1591番地
    (NTT佐川電話交換所2F)
    TEL:0889-20-0201
    FAX:0889-22-0003