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中国四国農政局

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    四国東部農地防災事務所

    2.地質

    1.地形」でも紹介したように、吉野川下流の徳島平野は、吉野川が上流部の山々から運んできた砂岩(さがん)が積もったもので、いわゆる沖積層にあたります。沖積層は、地質的には、最も新しい時代に形成された層ですが、吉野川の旺盛(おうせい) な堆積作用もあり、厚さは40メートル以上に及びます。山々から運ばれてきた土砂は肥沃なため、作物の生育に適した土壌となっています。なお、昭和21年(1946)の南海地震によって、現在の 鳴門(なると)市大津、松茂(まつしげ)町、徳島市川内(かわうち)の海岸地帯では地盤沈下が起こり、15センチメートルから50センチメートル程度の客土※が行われています。

    香川県との境に位置する 讃岐(さぬき)山脈は、和泉(いずみ)砂岩層という風化しやすい地質です。山麓(さんろく)に形成された扇状地は、この和泉砂岩層が風雨や小河川で浸食され運ばれたものです。ここは、水が地下に染み込みやすく、また風水害も受けやすいため、水田には向かず長い間開拓されない土地でした。阿波(あわ)市(旧阿波町)にある天然記念物「土柱(どちゅう)」も古い扇状地が侵食されてできたものです。

    耕地の土壌改良のため、他から性質の異なる土を運んで混入すること。

    お問合せ先

    四国東部農地防災事務所

    〒779-0105
    徳島県板野郡板野町大寺字王子72-2
    TEL:088-672-5252