マッシュルーム栽培に懸ける
瀬戸内市 (株)三蔵農林
(手摘みによる収穫の様子) |
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経営規模
- 出荷量:2,300トン[ホワイトマッシュルーム60% ブラウンマッシュルーム40%]
- ハウス数:60棟
- 従業員:394名(正社員53名)
- 年商:20億円
取組の経緯
約50年前、創業者が勤務していた会社の研修でアメリカのマッシュルーム栽培を見学。これからの日本の食は洋風化していくことを見越してマッシュルーム栽培を開始した。予想どおり食の洋風化が進み、他社に先駆けてフレッシュマッシュルーム生産を強化。出荷量は増加し、現在、国内市場のシェア35%となり、国内市場出荷量第1位。2019年4月にJGAPを取得。
取組の概要
- 栽培状況
マッシュルームづくりの大切な出発点である堆肥づくりから、栽培・収穫(手摘み)・出荷まで、自社農場内一貫生産体制を確立。
馬の敷き藁を原料に培地を製造し、植菌・培養を行い収穫するまでに約2ヶ月のサイクル。
ハウス内の環境は年中温度18度、湿度85%に管理している。
同じ培地で2~3回収穫できる。
収穫は全て手摘みで行っており、作業は主にパート従業員が従事している。 - 働き方
パート従業員を多く雇用しており、従業員全体の80%以上を女性が占めている。比較的自由に出勤できる雇用形態をとっており、出勤人数が少ないと予想される時期(土・日曜日、夏休み等) は収穫量を少なくするよう栽培をコントロールする等、ワークライフバランスにも20年前から取り組み、従業員本位のストレスフリーな働き方を提供している。
働きやすい雇用形態を提供することにより、作業効率が上がった。また、地域の雇用に貢献することができた。 - 経営について
出荷先は市場向けが6割から7割、その他外食・加工・学校給食等へ販売している。
2019年10月、事業領域の拡大や成長スピードの加速を目指すために株式会社雪国まいたけ100%の子会社となった。
新型コロナウイルス対策にも早期に取り組み、スーパー等の量販店用少量パック(70グラム)の新アイテムを開発し、前年度を上回る売上げを実現した。
今後の展望
- マッシュルームを知らない多くの人たちに、マッシュルームの魅力とおいしさを伝えたい。
食を通じて人々の「健康」と「笑顔」に貢献したい。
今後も「自由な出勤日」、「残業ゼロ」のワークライフバランスに努め、今後新型コロナウイルスのような感染症が発生しても、持続可能な生産体制、経営体制を構築する。
お問い合わせ先
株式会社三蔵農林
瀬戸内市牛窓町鹿忍3481
TEL:0869-34-2212
ホームページアドレス:http://www.mitukura-nourin.com
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お問合せ先
中国四国農政局岡山県拠点地方参事官室
〒700-0927
岡山県岡山市北区西古松2丁目6-18 西古松合同庁舎3階
電話:086-899-8610