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大雨に対する農作物の技術指導について

平成22年7月16日 

   西日本を中心とした7月10日頃からの大雨など梅雨期の大雨により、農作物の被害や生育への影響がみられています。
   各県におかれましては、「平成22年農業技術の基本指針について」(平成22年2月26日付け21政第175号農林水産大臣官房技術総括審議官)を踏まえつつ、下記の事項に十分留意の上、今後の天候の回復に合わせて、農産物の被害を最小限に抑え、生育の回復等を図るため適切な対応が行われるよう、貴県関係機関、農業者等に対する特段のご指導方よろしくお願いします。
   また、事故防止の観点からほ場の見回り等における、農業者等への安全指導も重ねてお願いします。

【水稲】

1  浸水や冠水等を受けたほ場では、速やかな排水に努め、特に冠水した場合は、少なくとも葉先だけでも水面に出すよう努めること。また、排水後は、白葉枯病等の防除に留意すること。
なお、冠水被害を受けた稲体は水分調節、肥料吸収等の機能が低下していることから、田面の過度な乾燥に注意すること。

2  寡照による軟弱徒長気味の生育が見込まれることから、穂肥については葉色、生育診断等に基づき適期適量の施用を徹底すること。特に今後の気象の見通しやいもち病の発生状況に十分留意し、窒素質肥料の過剰施用を避けること。

 

【大豆】

1  浸水や冠水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。また、生育遅延や根腐れを引き起こし、日照不足と相まって、病害虫に対する抵抗性が弱まることから、病害虫の発生動向に注意し、適切な防除を行うこと。

2  土壌の多湿状態が長期間継続すると、根系における酸素が不足し、根粒菌の活動が抑えられるため、天候の回復後、排水後のほ場の状況等を勘案し、中耕や培土を実施すること。また、湿害により葉色や生育に不良の症状が見られる場合には、窒素の追肥等により生育量の回復に努めること。

3  浸水や冠水等により再は種を行う場合には、は種晩限に注意しつつ、は種時期に応じ、は種量を増やす等により苗立ち数の確保に努めること。

 

【野菜】

1  浸水や冠水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。また、土寄せ、追肥、液肥の葉面散布等により生育の回復に努めるとともに、病害虫の発生を防止するため、折損した茎葉の除去と適切な薬剤散布を行うこと。作物が倒伏している場合には、速やかに引き起こし、必要に応じて誘引や結束等で固定すること。

2  施設野菜で施設内に水が侵入した場合には、換気を十分に行い土壌の乾燥を図るとともに、施設内の湿度を下げ、病害の発生を防止すること。

3  果菜類では、根傷みによる草勢低下を防ぐため、摘果や若どりにより着果負担を軽減すること。

4  生育初期において被害を受けた場合には、予備苗による植替えや再は種を行い、被害の軽減に努めること。また、被害が著しい場合には、他の品種又は作物に転換することも検討すること。

 

【果樹】

1  浸水や冠水等を受けた園地においては、速やかな排水を行うとともに、枝、葉及び果実に付着した泥の洗浄に努めること。

2  長雨の下では、りんご褐斑病、なし黒星病、ぶどう晩腐病及びかんきつかいよう病等の発生が懸念されるので、発生状況に応じて薬剤散布を行うとともに、伝染源となる罹病葉及び罹病果は除去すること。

3  果実肥大や着色の遅れが見られる場合は、着果状況に応じた見直し摘果や的確な着色管理を実施するとともに、果実品質維持のための明きょやマルチ等による排水対策を徹底すること。ただし、マルチ栽培においては、集排水路の確保を必ず行うこと。

 

【花き】

1  浸水や冠水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めるとともに、倒伏した株を早急に立て起こし、茎や花穂の曲がりを防止すること。また、折れた茎葉の除去、適切な薬剤散布等により、病害虫の発生抑制に努めること。

2  天候が回復した後、被覆資材、支柱、防虫ネット等の栽培施設や資材の点検及び修復を行うこと。特にキク等の栽培に係る電照・補光関連施設(電球、タイマー等)については、速やかに作動状況の点検を行うこと。

3  天候が回復した後は、強日照によりハウス内温度が急上昇し、作物に高温障害を生じやすいので、フィルム巻き上げ等の換気操作を行うこと。

 

【茶】

浸水や冠水等を受けたほ場においては、速やかな排水に努めるとともに、適切な薬剤散布等により、病害虫の発生抑制に努めること。

 

【飼料作物】

1  冠水や浸水等の被害を受けたほ場においては、速やかな排水に努めること。

2  生育後期になっている飼料作物は、天候の回復後に収穫を行うこと。

 

 

お問い合わせ先

生産部生産技術環境課
担当者:技術係
代表:086-224-4511(内線2426)
ダイヤルイン:086-230-4249
FAX:086-232-7225

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