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中国四国農政局

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    水土里の資源を次世代に

    「農」を科学してみよう! 「農」の驚くべき機能 「農」という資源をつくる 「農」の新しい歴史を刻む 水土里の資源を次世代に

    水を溜める ダムとため池の違い

    川から水を引いてくるとはいっても、それは流量が豊かな川に限られています。香川平野のように基本的に雨が少なく、大きな川に恵まれないところでは、ため池に頼らざるを得ません。

    日本一のため池と言われる満濃池(まんのういけ)は、大宝年間(701~704年)に造られたと記録に残っています。満濃池の総貯水量は約1540万m3ですから、通常の農業用ダムの中でもかなり大きなほうです。

    ところで、ため池とダムはどこが違うのでしょうか。ダムといっても発電ダムや治水ダムもありますが、農業用ダムに限って言えば、両者に違いはありません。ただ、水をせき止めている堤(つつみ)の高さが15m未満のものをため池と呼んで区別しているだけです。

    満濃池の堤の高さは32mですから、正確には「満濃池ダム」ということになります。ただ、造られたのが奈良時代ですから「日本一のため池」として君臨してきたということですね。

    では、ため池と普通の池や沼とはどこが違うのでしょうか。

    ため池は、水さえ溜めればいいというわけにはいきません。堰と同じように、そこから農地まで水路を引いてこなければならない。ということは、農地よりも高いところに造らなければならないということになります。さらに、ため池から水を抜く構造が必要になります。10mも水が溜まると水圧はかなりなものとなります。木製の取水口を人の手で開け閉めするわけですから、その構造には高い技術が要求されました。また、ため池の水は、底に溜まった水よりも表面にある水の方が温かく水質も良いので、表面から取水するような工夫もなされています。

    満濃池では図のように、ため池の水位に応じて、5ヶ所の堅樋(取水口)から底樋を通して水を流す工夫がなされています。

    図 満濃池 取水の仕組み

    満濃池の竪樋と底樋 画像提供:満濃池土地改良区

    ため池の中には、近代のダムと同じように山の地形を利用して1ヶ所だけ堤でせき止めて造ったものと、平地にため池部分を掘り下げて周囲を盛り上げ、四方を堤防で囲った「皿池」と呼ばれるものがあります。香川平野はこのダム式のため池を「親池」として、皿池の「子池」「孫池」とつなぐなど、ため池のネットワークを構成しています。

     

     

     


     

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