「中国四国地域食育交流会in愛媛」を開催しました
「中国四国地域食育交流会in愛媛」開催概要
和食文化の継承 ~基本の「だし」を知る~
日 時:平成28年12月17日(土曜日) 13時30分~16時30分
場 所:松山市男女共同参画推進センター(コムズ)3階調理室
参加者:41名
主 催:中国四国農政局
仲地部長あいさつ |
土居幹治先生 |
「だし」の授業 -天然だしを極める-
講師:土居 幹治 氏(マルトモ株式会社 常務執行役員 開発本部長)
アシスタント:木下 義浩 氏(マルトモ株式会社 開発本部 研究開発部 課長代理)
講演要旨
- 薄味で美味しいものは和食だけ。「だし」が濃いと調味料を減らせ、薄味でおいしい料理ができる。
薄味の利点は、以下の3つ。
1 減塩メニューができる
2 素材の味が活き、四季折々の旬の味がわかる
3 正しい味覚が形成 - かつお節の原材料の認識が十分でないため、食育の必要性を強く感じる。
- 「だし」を取る人が減少し、化学調味料や濃縮だしつゆなど塩分、砂糖、調味料で味付けされたものを購入する人が増えている。時間に余裕のある週末に「だし」を取り、平日は便利なだしつゆ等を使うなど各自の生活スタイルにあわせて「だし」を取ってほしい。
- 荒節は10日間で作られ、枯節は荒節にかびつけをして作るため長くて4ヶ月の期間がかかる。枯節はすっきりとした上品な味で、煮込み用に向く。
- だしの取り方は、量で決まる。削り節を3つかみ分取って、「だし」を取ることを推奨する。( 1リットルの水に削り節30グラム=3% )
- 学校給食で大量の「だし」を取る場合は、削り節などの材料を鍋に入れっぱなしにし、沸騰後弱火~中火で材料が踊るくらいに煮込む方法を和食給食応援団では推奨している。
体験内容
- 荒節の削り節と枯節の削り節を匂いと味で比較しながら体感した。
- かつお節を叩いて感触を体感した。削ってみて、匂いと味を体感した。
- 「だし」とうどんつゆの試飲をした。
かつお節を叩き、割れた断面 |
かつお節を削っている様子 |
「だし」とうどんつゆの試飲 |
ワークショップ
テーマ:和食をもっと食べよう!
参加者を5班に分け、「和食をもっと食べよう!」をテーマに、問題点を出し合い、解決方法について話し合った。
参加者からの主な感想、意見
だしの授業
- 「だし」の美味しさを再認識した。
- 今後は自分で「だし」作りから始めたい。
- とても楽しい授業だった。ちゃんと取った「だし」を飲むことを地域に広めたい。 など
ワークショップ
- 問題が共有でき、解決に向け協議が行えた。
- いろんな立場の方の意見が聞けて勉強になった。
- このような勉強会を設けて課題の解決に向けて取組を進めていかないといけない。 など
参加者アンケート
アンケート結果はこちらからご覧ください。
アンケート結果(PDF : 667KB)
お問合せ先
消費・安全部消費生活課
担当者:食育班
代表:086-224-4511
ダイヤルイン:086-224-9428