I 水産物需給の現状

 最近における我が国の水産物需給動向をみると,水産物の消費は,消費者の健康に対する関心の高まり等を背景として,生鮮魚介を中心に堅調に推移しているとみられるが,供給面では,漁業生産量が引き続き減少しており,その一方で水産物輸入の増加が続いている。また,世界の水産物需給をみると,水産物需要は近年増大傾向にあり,我が国やEC諸国における需給ギャップの拡大等から水産物貿易が活発化しているが,供給面では,昭和50年代中盤以降増加が続いていた漁業生産量が最近横ばい傾向に転ずるなどの変化がみられている。

 また,水産加工においては,加工原料の供給事情に変化がみられており,水産物流通においては,市場を経由しない多様な流通経路が開拓されてきている。