1 漁業用生産資材価格の動向

 漁業用生産資材価格の最近の動向を,主な製品について卸売価格指数(2年=100)でみると,漁業用燃油の8割弱を占めるA重油の価格指数は,3年に入ってからの下降基調が4年4月まで継続したが,5月以降短期間ながら緩やかな上昇に転じ,10月以降再び下降基調となった。その結果,4年は,前年に比べ更に3.7ポイント低下し91.8となった( 図II-1-1 )。5年に入ってからは,円高等の影響により依然として下降傾向が続いている。

 また,3年までは上昇傾向にあった漁網,ロープ等の漁業用資材価格指数は,4年以降5年に入っても安定的に推移している。

 次に,漁業・養殖業向けのA重油販売量をみると,第2次石油危機以降の漁業者への省エネルギー意識の浸透,省エネルギー機器の普及に加え,200海里体制以降の累次の漁業再編整備等に伴う大型漁船隻数の減少等もあって,昭和56年度の529万klをピークに大きく減少し,60年度以降は400万klを下回る水準で推移している( 図II-1-2 )。4年度は,前年度に比べ6%減少し359万klとなった。

 一方,軽油の販売量は,FRP船に代表される船体の軽量化の進展及び最近における高速回転機関の一層の普及等によりA重油とは対照的に近年増加傾向にあったが,4年度は,前年度に比べ1%減少し88万klとなった。