II 漁業経営の現状

 平成4年の沿岸漁船漁業の経営は,雇用労賃等の漁業支出が増加したため,漁業所得は減少した。特に,規模が大きい5〜10トン階層の漁業所得の減少幅が大きい。

 4年度の海面養殖業の経営の特徴をみると,ぶり類養殖業及びのり養殖業では漁業収入が大幅に増加したものの,ほたてがい養殖業では漁業収入が大幅に減少した。

 4年の漁家の平均所得は,前年に引き続き全国勤労者世帯の所得水準を上回ったが,世帯員1人当たりの所得で比較すると依然として低いものとなっている。

 一方,中小漁業の経営は,多くの魚種の価格低下に加え,漁獲量の減少で漁業収入が減少し,漁業利益は8年振りにマイナスに転じた。特に,100〜200トン,200〜500トン階層における漁業収入の減少幅が大きい。

 また,大規模漁業会社においては,脱漁業化が進行している。