III 漁業生産構造と漁村の現状

 最近における我が国の漁業生産構造についてみると,漁業経営体数及び漁業就業者数は依然として減少が続いており,また,就業者の高齢化も進行している。このため,漁業後継者の減少や漁船船員の不足に伴う今後の漁業生産力や漁村地域の活力の低下が懸念されており,漁業による安定収入の確保,生活環境の整備や労働環境の改善等により若い漁業の担い手の確保を図っていくことが重要となっている。また,中小漁業にあっては,雇用条件の改善,幅広い雇用方法の採用等により漁船船員の確保に努めるとともに,一層の省力・省人化を図っていくことが重要となっている。

 こうした中で,漁業就業者の生活・就労の場である漁村においては,増大しつつある海洋性レクリエーションヘの適切な対応,漁業情勢の変化を踏まえた漁港・漁村の整備,漁村地域の中核的存在である漁協の組織体制の強化と事業基盤の強化等が重要な課題となっている。