4 沿岸漁場及び沖合漁場の整備・開発

(1) 沿岸漁場の整備・開発

 沿岸漁場の安定的な発展と水産物の供給の増大を図るため,第3次沿岸漁場整備開発計画(計画期間63〜5年度,総事業費4,800億円)に基づき,魚礁設置事業,増養殖場造成事業及び沿岸漁場保全事業を総合的かつ計画的に推進した。

 5年度においては,引き続き特定海域増養殖総合推進対策の一環として,増養殖場の整備の促進を図るための特定海域増養殖場整備促進事業及び気象・海況条件に応じた中間育成施設等の造成技術開発のための海域特性総合利用技術開発調査を推進したほか,新たに,「水産資源保護法」に基づく保護水面の機能の拡大・強化のためにその周辺水域等における藻場・干潟の造成等を行う保護水面機能拡充事業を実施した。また,引き続き,別途生活関連重点化枠により,産業・生活排水により汚れた沿岸域においてヘドロのしゅんせつ等を実施し,きれいな海の回復を図った。

 なお,NTT資金の無利子融資事業であった地域活性化漁村漁場緊急整備開発プロジェクト(補助金型)については,4年度に引き続き,一般会計において一般財源を充当して実施した。

( 表IV-2 , ダウンロード )

(2) 沖合漁場の開発・整備

 我が国が有する広大な沖合水域を総合的に整備し,資源増大方策を実施することにより,その水域を有効に利用していくことは,内外の厳しい漁業情勢下にある我が国にとって大きな課題である。

 このため,海洋水産資源開発センターが行っている浮魚礁の設置による沖合漁場造成開発事業に対し助成を行ったほか,我が国沖合水域の漁場をより有効に利用,再開発するために必要な海洋環境,海底地形,底生生物,プランクトン等の調査を行う沖合漁場等再開発基礎調査及び流れ藻等漂流物の周辺に集群する習性のある沖合浮魚資源の動態把握を行うための沖合有用魚種相(浮魚)調査に対し引き続き助成した。