5 漁村生活環境の整備

(1) 漁業集落環境の整備

 豊かで活力ある漁村の形成を目指し,漁港機能の増進と周辺漁業集落における生活環境の改善を図るため,漁業集落環境整備事業を実施し,漁業集落道,水産飲雑用水,集落排水,緑地・広場,防災安全施設等環境改善施設及びそのための用地の整備を推進した。

(2) 公共的施設の整備

 ア 漁村における生涯学習の推進を図るため,公民館,図書館等の社会教育施設の整備及びこれらの施設における学習活動,地域活動について引き続き助成した。

 イ 漁協が漁業に関する災害の防止及び漁獲物その他生産物の生産・流通に必要な情報の伝達を目的として,即時性及び同時性に優れた同報通信方式による無線局(無線設備は,市町村が開設している防災行政用同報無線局の設備を共用する。)の開設を推進した。

 また,これらの施設の効果的な利用,適正な管理運営等を推進するため,関係団体が行うコンサルタント活動等を促進した。

 ウ 農山漁村における電気導入について農林漁業金融公庫資金を融通するとともに,同資金の融通のみでは電気を導入することが困難であると認められる地域について,電気導入事業を推進した。

(3) 過疎対策等の推進

 ア 過疎地域及び振興山村において,基幹的な漁港関連道等の整備の推進を図ったほか,農林漁業金融公庫から農林漁業者等に対し長期低利の振興山村・過疎地域経営改善資金(融資枠44億円)の融資を行った。

 また,市町村が実施する漁業の経営の近代化のための養殖施設等の整備に必要な財源として,辺地及び過疎対策事業債(総計画額3,550億円)について配慮した。

 イ 過疎地域等において,地域資源の活用による新たな産業の創出を核とし,快適で潤いのある地域社会を創造する農山漁村活性化定住圏創造事業(計画樹立44地域,新規34地域,継続10地域)に対し助成するとともに,新農村地域定住促進対策事業(継続334地域)に対し助成した。

 ウ 振興山村においては,新山村振興対策として,美しく快適で活力ある地域づくりを推進する新山村振興農林漁業対策事業(新規120地域,継続130地域)に対し助成するとともに,第3期山村振興農林漁業対策事業(継続545地域)に対し助成した。

 エ 山村・過疎地域等において,活力と魅力のあるふるさと生活圏の創出を図る農村地域ふるさと生活圏整備事業(継続23地域)に対し助成した。

 オ 山村,過疎地域等において,基幹集落と周辺集落の連携による新たな集落機能の再編・強化,農林地の活用等を推進する中山間集落機能強化等促進事業(新規40地域)に対し助成した。

 カ 地域改善対策の一環として,漁場の改良及び漁業近代化施設の整備等を推進した。

 キ 漁村住宅の改善に資するため,住宅金融公庫等から個人建設住宅資金の一般貸付けを行ったほか,償還方法に特例措置が講じられている集落再編成移転者等に対し,土地費も貸付対象とする個人建設住宅資金特別貸付けを行うとともに,過疎地域において住宅を建設する場合一戸当たり50万円の割増貸付けを行った。

 さらに,農山漁村向けの公営住宅については,特定目的公営住宅として建設を推進するとともに,作業場等の共同施設の設置について特段の配慮を行い,その充実に努めた。