2 試験研究の強化

 ア 国の試験研究機関においては,各種の試験研究を引き続き推進したほか,農林水産系生態秩序の解明と最適制御に関する総合研究(バイオコスモス計画),生物情報の解明と制御による新農林水産技術の開発に関する総合研究(バイオメディア計画),あかいかの高選択性漁獲技術の開発,養殖魚ウイルス疾病のワクチン利用による予防・防除技術の開発,磯焼けの発生機構の解明と予測技術の開発,亜熱帯循環系に関する総合研究,有害赤潮の生態学的制御による被害防除技術の開発に関する研究,農林水産生態系を利用した地球環境変動要因の制御技術の開発等のプロジェクト研究等を都道府県水産試験場等関係機関の協力を得て実施した。

 また,バイオテクノロジー等科学技術の進歩による遺伝資源利用の増大に備えるため,農林水産省ジーンバンク事業の水産生物部門として,藻類等の遺伝資源の収集・保存を行った。

 さらに,我が国周辺水域内の漁業資源調査を始め,我が国漁業が対象としている資源等に対する調査研究活動を実施した。

 このほか,都道府県水産試験場等が実施する試験研究のうち,重要かつ緊急性が高いものについて助成した。

 イ 中央水産研究所及び水産工学研究所をそれぞれ適地に移転し,試験研究環境の整備を図るとともに,施設設備の充実を図った。また,新たに,亜熱帯水域における水産動植物の資源,生態,増養殖等の研究を行う試験研究機関設置に関する調査を行った。

 また,5年10月1日に熱帯農業研究センターを国際農林水産業研究センターに改組した際,水産部を設置し,水産分野における国際研究協力の体制を強化した。