6 内水面漁業の振興

 内水面漁業・養殖業は,淡水性魚介類を供給するとともに,内水面における水産資源の保護増殖,釣り等のレクリエーションの場の提供,中山間地域等の活性化等の重要な役割を果たしている。

 しかしながら,内水面漁業・養殖業を取り巻く環境は,近年,改善の方向にあるものの,地域によっては,各種の開発等による生物多様性と豊かな生産性を有する流域の多様性の減少,魚類のそ上,降河等に配慮されていない横断工作物の存在,生活や産業活動に伴う水質の汚染等による水産生物の生息環境への悪影響等の問題が存在する。

 このような状況に対処して,内水面の水産資源の増養殖基盤施設,環境保全施設,遊漁関連施設の整備等を通じ,自然環境の保全にも配慮した内水面漁業・養殖業の振興と地域の活性化を計画的・効率的に推進するため内水面活性化総合対策事業を実施した。

 また,近年減少傾向にある親うなぎ及びしらすうなぎについて河川・湖沼における資源動向を把握するため,新たにうなぎの資源調査を実施した。

 さらに,渓流域における生態系の保全を考慮した,いわな,やまめ等の有用資源の増殖及び管理手法の開発,各種のあゆ種苗の特性を評価し,水域特性や種苗特性に応じて活用する方策の策定,うなぎ人工種苗の生産技術の開発並びに低コストで効率的な養殖場の環境改善システムの開発に関する事業を実施した。

 このほか,コクチバス等有害外来魚の密放流を防止するための内水面外来魚密放流防止体制を整備・推進したほか,新たに,こい,にじまず等の内水面養殖業生産物の消費拡大及び観賞魚養殖業の組織基盤強化を図り,内水面養殖業の活性化を促進する内水面養殖活性化促進事業を実施した。