8 漁業者の健康の維持・増進,女性・高齢者対策等

 ア 女性漁業者グループの育成及び研究・実践活動を促進したほか,地域漁獲物の高付加価値化を促進する活動,作業環境等を改善するための講習会,営漁簿の記帳・経営分析のための講習会,異業種・他地域のグループ等との交流会の実施等による漁村女性の多様な能力の活用及び漁村高齢者の豊富な経験と技術を活かした人材の活用を図るための事業に対し助成した。

 イ 協同農業普及事業の一環として,漁家生活に関する普及指導活動を担当する改良普及員を定め,水産業改良普及員との連携を図りつつ,水産物の利活用,漁家の生活設計,漁村環境の改善等に関する普及指導活動を実施した。

 「農山漁村の女性に関する中長期ビジョン」(平成4年6月)や,「男女共同参画2000年プラン」(平成8年12月)の実現に向けて,農林漁業や農山漁村において,男女のパートナーシップを確立するため,農協や漁協等の理事における女性の割合等の指標,目標の策定,その到達度合いの調査及び地域活動・方針決定の場への女性の参画等の促進のための啓発等を実施した。また,家族員の役割分担及び就業条件の明確化を図ったほか,新たに地域のリーダーとなる女性の技術・経営管理能力の向上のための研修等を実施し,経営への積極的参画の促進を図った。さらに,「男女共同参画社会基本法」(平成11年法律第78号)等の制定を踏まえ,農山漁村における女性の位置付けの明確化と参画の促進を促し,男女共同参画社会の形成を推進するための指針を新たに策定した。このほか,都市女性等に農林水産業・農山漁村の魅力について情報を提供することにより,若い女性の農山漁村への定着を促進した。

 「農山漁村高齢者ビジョン」(平成7年6月)の趣旨を踏まえ,農山漁村高齢者対策の総合的な展開を図るため,農山漁村の高齢者に関するビジョンづくり,高齢者に配慮した生活環境の整備,農山漁村高齢者対策優良活動地域の顕彰等の施策を推進し,「農山漁村いきいき高齢者月間」(毎年10月)を中心とした各地域での高齢者対策への自発的な取組等の促進を図った。

 また,沿岸漁業改善資金のうち生活改善資金や婦人・高齢者活動資金の貸付けに関して沿岸漁業従事者に対し指導援助を実施した。

 ウ 漁港漁村整備と他事業の連携により,高齢者等が就労・生活しやすい「高齢者・障害者アメニティの里づくり事業」を推進したほか,漁港における女性の就労環境の改善を図る「女性“はつらつ”漁村づくり」を推進した。