3 大型クラゲの大量出現 〜大型クラゲ被害に対する取組〜

 平成17年は、大型クラゲが東シナ海方面で大量に出現、日本沿岸に漂着し、漁業に大きな被害を引き起こしました。17年9月から12月末までの集計で約10万2千件の被害が報告されています。

 「大型クラゲ」とは、エチゼンクラゲ、ビゼンクラゲ及びヒゼンクラゲの3種の総称で、成長すると、大きいもので傘径150cm以上、重さは150kgにも達しますが、大量に押し寄せているのはエチゼンクラゲです。過去には大量に出現することはまれでしたが、近年では14年、15年と2年連続して大量出現し、多い事例では1日に数千個体が定置網に入網しました。17年はこれまでよりも約1か月早い7月上旬に東シナ海及び長崎県対馬で目撃され、その後、日本海を北上し、津軽海峡を横断後、太平洋を南下する形で分布範囲を広げました。四国沖や瀬戸内海沿岸、東海地方や関東沿岸でも多数の存在が確認されています。

 大型クラゲは全国各地で定置網やまき網を中心に大量に入網し、漁具破損、漁獲物の鮮度低下、漁労作業の遅延などの被害が多数報告されています。

 このような事態を受けて、国、都道府県、大学及び漁業関係者などが一体となって、洋上駆除をはじめとする大型クラゲ対策に取り組みました。

 また、12月に中国で開催された大型クラゲに関する第2回日中韓国際共同ワークショップでは、3か国の研究者から生態、対策、利用などに関する多数の報告がなされるとともに、共同調査について話し合われました。今後は、17年度補正予算により造成された「経営体質強化緊急総合対策基金」を活用して駆除に要する費用に対する助成等を行うほか、発生原因の解明を目的とした中国・韓国との共同調査を含め、引き続き対策に取り組むこととしています。

図1、2