5 マグロの乱獲許しません 〜地域漁業管理機関で進む資源管理強化〜

 マグロ類のような広範囲に回遊する魚種(高度回遊性魚種)については、回遊範囲ごとに地域漁業管理機関を設立して関係国の協力により貿易制限を含む取組を行い資源を管理する必要があります。

 2005年(平成17年)は各管理機関の取組に大きな進展がみられました。

 インド洋まぐろ類委員会(IOTC*1)、全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC*2)、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT*3)、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC*4)の各年次会合において、メバチの過剰漁獲や漁獲海域の偽装などを行っていた台湾漁船についての問題が取り上げられました。特にICCATにおいては、台湾に対し、2006年(18年)の漁獲枠の大幅削減や減船という制限措置がとられました。

 また、ICCATの年次会合では、養殖場に搬入されるクロマグロの漁獲管理を徹底するため、ICCATに登録されていない養殖場やICCATの勧告に基づく魚体サイズデータの収集を実施していない養殖場からのクロマグロの輸入は禁止されることとなりました。

 我が国は、今後とも漁獲能力の管理や違法漁船対策を積極的に進め、地域漁業管理機関の取組の強化を通じて、マグロ類資源の持続的な利用の確保に努力していくこととしています。

図1

*1 IOTC:Indian Ocean Tuna Commission  23か国+ECが加盟(17年12月現在)

*2 IATTC:Inter-American Tropical Tuna Commission 15か国が加盟(17年12月現在)

*3 ICCAT:International Commission for the Conservation of Atlantic Tunas 40か国+ECが加盟(17年12月現在)

*4 WCPFC:Western and Central Pacific Fisheries Commission 22か国+EC、台湾が加盟(17年12月現在)。我が国は2005年(17年)7月に加盟。