木質バイオマスの利活用を進めている林業経営体の活動事例
(資料:林野庁 研究・保全課 技術開発推進室より)
- 1.林業経営体名
- くびき野森林組合(新潟県)
- 2.林業経営体の概要
- (1) 年間素材生産量:277m3 (うち 間伐材の割合33%、残りは支障木伐採等)
- (2) 生産した樹種:スギ
- (3) 素材生産に関わった作業員数:5人
- 3.活動の特徴
- くびき野森林組合(以下「同組合」)では、今後の循環型社会の形成にとって環境に優しく再生産可能な木質資源の有効活用が重要との認識から、平成13年度に小型の自走式粉砕機を導入した。これにより、間伐施業等で発生する未利用木や木材・製材業から発生する廃材などの木質資源を粉砕・チップ化し、堆肥原料や防草用敷料などに有効活用している。
- さらに、木材チップの高度利用を目指し、上越市内において石油系プラスチック製品の代替品である、混練樹脂(木質バイオマスとポリプロピレンなどを原料に製造)生産を開始した、「アグリフューチャー・じょうえつ(株)」へ木質資源の供給を試験的に行っている。
- 4.高性能林業機械等を活用した作業内容
- (なし)
- 5.多様な森林づくりや木質バイオマスの利用拡大に向けた可能性
- 上越市では平成17年度にバイオマスタウン構想を策定し、バイオマスの有効活用を通した環境と調和する循環型社会の構築を目指している。構想において、木質バイオマスについてはバイオマスプラスチック原料やボイラー燃料、被覆材及び堆肥などへの活用を計画している。
- この構想では、同組合はその生産や収集、1次加工など原材料の供給部門を担うこととされている。これに合わせ同組合では、木質バイオマスの多目的利用に向け、既存の施設(小径木バーカー及び粉砕機)に加え、収集・変換設備(油圧グラップル付きトラック、大径木用バーカー及びストックヤード)の整備を平成17、18年度中に進め、木質バイオマスの収集、加工及び供給体制を強化する計画である。
- 同組合では、間伐材等の木質バイオマス資源等を集積・荒粉砕し、木質変換加工施設により微細木粉に変換し、燃料用ペレットや木質トレーなどの原料として、今後の安定供給を目指している。
![]() 間伐作業の様子:根曲部分や従来捨てていた 間伐材を粉砕・チップ化をして利用 |
![]() アグリフューチャー・じょうえつで生産した混練樹脂から製造されたトレイ |
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