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北陸農政局

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更新日:平成26年10月2日

石川県の概要

輪島・白米千枚田
「輪島・千枚田」
icon_arrow1.png 西北陸地域の概要ページの先頭へ

石川県は南北に細長く加賀地域と能登地域に大別され、主要な平野は手取川扇状地と河北潟・加賀三湖・邑知潟の干拓地及びその周辺地で形成されています。
また、能登地域では、小河川沿いに稲作が行われ、一部では畑作や畜産経営が展開されております。主要品目である「すいか」や「大根」は、その多くが京阪神方面へ出荷されています。また、海岸沿いに発達した砂丘地と能登地域の農地開発地では、畑作や果樹作が導入され多様な農業が営まれています。






国営事業の実施概要

        ※   画像にマウスポインタを重ねると拡大図面となります。  

 

手取川第一地区(かんがい排水事業)

白山堰堤と七ヶ用水新水路

関係市町村:金沢市(旧の金沢市、押野村、額村)、小松市、白山市(旧の松任町、鶴来町、宮保村、一木村、出城村、御手洗村、旭村、郷村の一部、中奥村、林中村、山島村、石川村、柏野村、笠間村、館畑村、林村、蔵山村)、能美市(旧の寺井町、根上町、国府村、吉田村、久常村、山上村)、野々市市(旧の野々市町、郷村の一部、富奥村)、川北町(旧の川北村)

icon_arrow1.png 事業工期:S19~S25

手取川は、石川県と岐阜県との県境にある白山(標高2,702m)に発し、尾添川、大日川、その他の支川を合流しながら白山峡谷を形成し、白山市(旧鶴来町)を扇頂とする広大な手取川扇状地を流下して、石川県の穀倉地帯である加賀平野を西流し、白山市(旧美川町)にて日本海に注ぐ。水路延長72km、流域面積809km2の河川です。
事業では、七ヶ用水取水口(右岸側)を白山堰堤(発電用水取入堰)に移すとともに同堰堤を嵩上げし、農業専用の導水路(七ヶ用水新水路)を新設しました。また、左岸側にある宮竹用水は、取水門の増設、隧道の拡幅及び用水路の改修を行い、取水の安定と農業用水の増量と通水改善を図りました。
 

手取川地区(かんがい排水事業)

大日川ダム

関係市町村:金沢市、小松市、白山市(旧の松任町、美川町、鶴来町)、能美市(旧の根上町、寺井町、辰口町)、野々市市(旧の野々市町)、川北町(旧の川北村)
加賀三湖周辺地区:小松市、加賀市

icon_arrow1.png 事業工期:S27~S43

手取川は、かんがい期には急激に河川流量が減少し、加賀平野の農業用水を確保することが困難でした。このような状況を改善するため手取川の支流大日川に大日川ダムとダムに導水する施設(杖川頭首工と杖川導水路)を大日川の支流杖川に築造し、豊富な雪解け水の有効利用を図りました。一部の用水を鶴来発電所より分水(手取川横断サイフォン)していた宮竹用水は、天狗橋下流に移設し、白山堰堤より全量取水することとしました。この事業により、七ヶ用水、宮竹用水の合同取水が完成しました。
一方、大日川ダムで貯めた水を新たに加賀三湖周辺の開田開畑地へ用水補給する加賀三湖導水路も建設しました。

 

手取川流域地区(かんがい排水事業)

icon_arrow1.png 関係市町村:金沢市、小松市、白山市、能美市、野々市市、川北町
icon_arrow1.png 事業工期:H25~H32(予定)

前の事業などで整備された施設は、70有余年が経過し、施設の老朽化が進行しています。このため、本事業では、著しく老朽化が進行している白山堰堤(頭首工)や導水路(七ヶ用水新水路)などの改修を目的としています。
 

邑知潟地区(干拓事業)

用水調整水門

icon_arrow1.png 関係市町村:羽咋市、中能登町(旧の鹿西町)
icon_arrow1.png 事業工期:S23~S43

この地域は、能登半島の七尾湾より羽咋市に到る帯状の平坦地で邑知地溝帯と呼ばれる。石動山断層と眉丈山断層との平行した断層によって落ち込んだ凹地帯の西端にあるのが邑知潟です。邑知潟には、金丸川、長曾川、飯山川、吉崎川が流入し、排水は羽咋川をへて日本海に注ぎますが、潟は海水面との高低差がきわめて小さいため汽水湖でした。

逆水止樋門 事業では、邑知潟の一部を干拓して農地にするとともに、残存湖の排水は羽咋川から日本海へ流下させます。この羽咋川は川幅が狭いことから拡幅しました。残存湖は農業用水源として使用するためは羽咋川に用水調整水門と逆水止樋門(マイターゲート)4連を増設し、既設と併せて12連で、海水の流入を防いぎました。また、潟周辺の浸水被害防止(河川改修)や既耕地の用排水改良も行いました。

邑知潟干拓前 邑知潟干拓後
「邑知潟干拓前」(S22 撮影) 「邑知潟干拓後」(H17 撮影)

 

邑知地溝帯(総合農地防災事業)

羽咋川潮止水門

icon_arrow1.png 関係市町村:羽咋市、宝達志水町(旧の志雄町)、中能登町(旧の鳥屋町、鹿島町、鹿西町)
icon_arrow1.png 事業工期:H7~H17

前の事業で整備された地域は、都市化の進展の中で、道路、工場、住宅地などの地域開発の増加により洪水の流出形態が変化し、頻繁に農地及び農業用施設が浸水したため、潟周辺にある余喜排水機場の増改築、排水路(羽咋川)の改修及び用水調整水門と逆水止樋門を撤去し、上流に羽咋川潮止水門を築造して、排水能力の強化を図りました。
 

加賀三湖地区(干拓事業)

新堀川潮止水門

icon_arrow1.png 関係市町村:小松市、加賀市
icon_arrow1.png 事業工期:S27~S44

この地域は、能美丘陵、橋立台地と小松砂丘との間にある柴山潟、今江潟、木場潟の三つの潟(加賀三湖)から形成されていました。柴山潟には、動橋川、八日市川、御橋川が流入し、排水は串川を通じて今江潟へ流下していました。一方、木場潟には、日用川が流入し、排水は前川を通じて今江潟へ流下していました。柴山潟と木場潟から流入する今江潟の排水は梯川を通じて日本海に注いでいました。
事業では、柴山潟の一部を干拓して農地にするとともに、残存湖から小松砂丘に放水路(新堀川)を新設し、排水を日本海に直接流下させました。一方、潟は海水面との高低差がきわめて小さいため、放水路には新堀川潮止水門を設置し、海からの逆流を防ぎました。今江潟は全潟を干拓して農地にしました。木場潟は用水源及び洪水調整池として残存させ前川を梯川まで延長して日本海へ流下させました。また、潟周辺の浸水被害防止(河川改修)や既耕地の用排水改良も行いました。
干拓地は農地とするために、県営ほ場整備事業が行われ昭和51年には全面作付が可能となりました。 

加賀三湖干拓前

加賀三湖干拓後

「加賀三湖干拓前」(S22 撮影) 「加賀三湖干拓後」(H11 撮影)

 

加賀三湖周辺地区(総合農地防災事業)

改修した新堀川潮止水門

icon_arrow1.png 関係市町村:小松市、加賀市
icon_arrow1.png 事業工期:H6~H18

前の事業で造成された、新堀川潮止水門は河口に近く、波浪や潮風による損傷が著しいため、上流に水門を移設しました。また、柴山潟に面する柴山潟堤、八日市川堤及び御橋川堤は地震や地盤沈下により破堤の危険度が高いことから堤防機能回復を図りました。
一方、加賀三湖導水路は、手取川地区(かんがい排水事業)にて施工された施設ですが、山腹の崩落による損傷や変形、漏水が著しく、災害の危険性も高かったことから施設の改修を行いました。
 

柴山潟地区(かんがい排水事業:国営造成土地改良施設整備事業)

柴山潟排水機場

icon_arrow1.png 関係市町村:小松市、加賀市
icon_arrow1.png 事業工期:H18~H21

前の干拓事業で造成された、柴山潟排水機場の機能低下が著しいことから、建物の耐震補強とポンプ設備の改修を行いました。

河北潟地区(干拓事業)

放水路防潮水門

icon_arrow1.png 関係市町村:金沢市、かほく市(旧の宇ノ気町)、津幡町、内灘町

icon_arrow1.png 事業工期:S38~S60

この地域は、金沢市の北部にあるのが河北潟です。潟は内灘砂丘でせき止められた海跡湖で、かつては汽水湖でした。潟には、浅野川、金腐川、森下川、津幡川、能瀬川、宇ノ気川が流入し、排水は大野川を通じて日本海に注いでいました。潟周辺の低湿地域を流域とする小河川は、河北潟水位の上昇時に停滞して湛水することが多々ありました。
事業では、河北潟の一部を干拓して農地にするとともに、残存湖の排水は大野川及び内灘砂丘に新設した放水路から日本海に流下させました。残存湖は洪水調節と農業用水源として使用するため放水路に防潮水門、大野川に締切堤水門(県営;土木)を設置し、海水の流入を防ぎました。また、潟周辺の浸水被害防止(河川改修)や既耕地の用排水改良も行いました。
干陸した干拓地は減反政策の基、昭和45年水田から畑へと方針の大転換を図りました。用排水の整備は勿論、土づくりなど畑作に向けた農地整備及び各種畑作の試験、研究を行い経営安定に向けた試みが行われました。

河北潟干拓前

河北潟干拓後

「河北潟干拓前」(S22 米軍撮影) 「河北潟干拓後」(H11 国土地理院撮影)

 

土田志加浦地区(農地開発事業)

猪之谷ダム

icon_arrow1.png 関係市町村:志賀町(旧の志加浦村、土田村)
icon_arrow1.png 事業工期:S17~S31

この地域の志加浦地区(現在:志賀町、安部屋、上野)は、既成畑や山林を開田・開畑を行うとともに、農業用水源として猪之谷ダムの築造と各用水路までの導水路を建設しました。土田地区(現在:志賀町栗山)でも同じく、開田・開畑を行い、農業用水源として大世町ダムの築造と各用水路までの導水路の建設を行いました。2地区合わせて開田156ha、開畑105haです。
 

二子山地区(農地開発事業)

造成地から二子山を望む

icon_arrow1.png 関係市町村:穴水町、能登町(旧の能都町)
icon_arrow1.png 事業工期:S40~S47

この地域は、二町にわたる二子山周辺の未墾地(標高30m~150m)を開畑し、605haの農地を造成しました。
  

神野地区(農地開発事業)

営農・酪農

icon_arrow1.png 関係市町村:能登町(旧の能都町、柳田村)
icon_arrow1.png 事業工期:S42~S52

この地域は、旧の一町一村にわたる未墾地(標高260m前後)を開畑し、537haの農地を造成しました。

外浦北部地区(農地開発事業)

営農・りんご

icon_arrow1.png 関係市町村:輪島市(旧の輪島市、門前町)
icon_arrow1.png 事業工期:S45~H2

この地域は、旧の一市一町にわたる未墾地(標高80m~330m)を開畑し、310haの農地を造成しました。 
 

能登中央地区(農地開発事業)

営農・はくさい

icon_arrow1.png 関係市町村:穴水町
icon_arrow1.png 事業工期:S55~H2

この地域は、一町の未墾地(標高50m~250m)を開畑し、87haの農地を造成しました。 


輪島柳田地区(農地開発事業)

営農・栗

icon_arrow1.png 関係市町村:輪島市、能登町(旧の柳田村、内浦町)
icon_arrow1.png 事業工期:S46~H2

この地域は、旧の一市一町一村にわたる未墾地(標高140m~308m)を開畑し、451haの農地を造成しました。 

 

珠洲・珠洲第二地区(農地開発事業)

営農・たばこ

icon_arrow1.png 関係市町村:珠洲市
icon_arrow1.png 事業工期:S48~H3、「珠洲第二:S53~H3」

この地域は、:珠洲市の未墾地(標高20m~250m)を開畑し、568haの農地を造成するとともに、かんがい用水源として岩坂ダム(珠洲;県営)、寺家ダム(珠洲第二)を築造し、農業用水を確保を行いました。

   ※ 国営事業で造成されたその他の主要施設です。  
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杖川頭首工 余喜排水機場 今江揚排水機場 内灘排水機場 金沢排水機場 津幡排水機場 西部揚水機場 大世町ダム 寺家ダム ひまわり

 (参考文献:石川県土地改良史)

お問合せ先

西北陸土地改良調査管理事務所

〒923-0801 石川県小松市園町ホ85-1
電話:0761-21-9911

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