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平成20年度 豊かなむらづくり表彰事業 受賞地区

農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム(北陸農政局長賞)

県名(所在地) 福井県吉田郡永平寺町(松岡吉野地区)
名称(代表者) 農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム(組合長:畑 幹夫)
組織の規模・性格 集落の集合体(5集落)・機能的な集団

松岡吉野地区は、ほ場の高低差が大きく、生産条件の不利な中山間地域であるため、ほ場整備事業を契機として5集落を一つとする「農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム」を立ち上げることにより、経営体を中心とした地域活性化を図っている。

低コストで付加価値の高い米づくりのため、レンゲをすきこみ、無農薬・無化学肥料で「れんげ米」として栽培し、福井県特別栽培農産物の認証を得ている。また、ほ場は畦畔が大きく段差もあるため、除草作業の省力化と地域の景観形成を目的にヒメイワダレソウを植栽し、農村景観の保全活動を行っている。

さらに、地元幼稚園などを対象とした体験農園や地域住民との収穫感謝祭の実施、ホタルが生息できる環境づくりに努められ、豊かなむらづくりに大きく貢献した。

位置図

むらづくりの動機・背景

松岡・吉野地区は圃場の高低差が大きく、73haの農地に約800筆もの圃場が存在し、1筆当りの面積は平均約8aと小さく、条件不利地域である。一方、福井市街地へ車で20分と近いため兼業化率は99%と高く、農業生産に対する意欲、集落に対する意識が低下していた。

この地域の5集落において平成14年から始まった圃場整備を契機に、個別経営から5集落一本の営農組織の設立が検討され、平成18年に5集落1農場方式による「農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム」が設立され地域活性化を図ることとなった。

地区の概要

人口 1,101人
世帯数 総世帯数 291戸
販売農家戸数 130戸(専業:10戸、1兼:7戸、2兼:113戸)
農用地の状況 田 123ha、畑 3ha
主要作目
()内農業産出額
水稲 90ha(101百万円)

松岡吉野地区は、永平寺町の南西部に位置し、四方を山地に囲まれた中山間地域で一級河川荒川が地区内を縦断している。

地区内は昭和38年に団体営事業により10a区画の基盤整備が行われたが、農道の幅員が狭く大型機械導入に支障をきたしていた。

また、水源水量不足等が起因となる用水不足や、農地の湿田状態が問題となっていた。

兼業農家が多く、集落機能も低下しつつあった。

むらづくりへの取組・活動状況

(1) 個別経営の赤字状態からの脱却

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農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム

「農事組合法人 吉野ホタルの里ファーム」が設立されたことにより、個別経営体による機械・施設への投資がなくなり、一方で水管理や雑草管理などの中間管理費として5,500円/10a、地代として7,000円/10a、出役に応じた労務費900円/時間などの収入があり、経営的には黒字に転じている。組織の経営が安定することにより、将来にわたって持続可能な経営を行うことができるものと期待している。

(2) 次代を担うオペレーターの育成

次代を担う若者(20歳代)が法人の経営に興味を持ち、土日にはオペレーターとして機械作業を行っており、今後、組織を支える貴重な人材として育成したいと考えている。

また、地域内の大学生が大型機械を使用した農作業に興味を持っており、今後のオペレーター候補生としても期待できる。

(3) 心ふれあう吉野づくり

地域住民とのふれあいと地域活性化を図るため、毎年11月に収穫感謝祭を開催している。収穫感謝祭では、地域の老若男女が集い、集落住民同士がふれあうことにより地域づくりや集落機能を高めている。また、園児・小学校児童などを対象とした体験農業の実施、高齢者や女性の労力を活用した園芸作物の導入など地域活動の支援を行っている。

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大型コンバインによる効率的な営農

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収穫感謝祭

(4) れんげ米の生産

ホタルと共生できる生活環境づくりを積極的に支援するため、平成20年度から本格的に“れんげ”を緑肥とし活用している。

レンゲのすきこみ後、無農薬・無化学肥料による米づくりを行い、より低コストで付加価値の高い米づくりを導入する。20年度は9haでれんげ米を生産した。

また、れんげ米は、福井県特別栽培農産物の認証も得ており、消費者にも安全でおいしいお米を供給している。

(5) ヒメイワダレソウを活用した景観形成

中山間地域の圃場は、畦畔が大きく、段差もあるため、除草管理が困難である。そこで、除草作業の省力化と地域の景観形成を目的に平成18年よりヒメイワダレソウを定植している。

花が咲き誇る6~7月頃には、地域住民を和ませてくれている。

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れんげ米栽培

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ヒメイワダレソウの植栽

お問い合わせ先

企画調整室  
担当者:地域農政調整官、計画推進係
代表:076-263-2161(内線3217)
ダイヤルイン:076-232-4206
FAX:076-232-4218

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