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平成20年度 豊かなむらづくり表彰事業 受賞地区

高塚地区自然保全会(北陸農政局長賞)

県名(所在地) 石川県加賀市高塚町
名称(代表者) 高塚地区自然保全会(代表:山本 清剛)
組織の規模・性格 旧市町村単位の集団・地縁的な集団

高塚町内では、農家の減少に伴い薄れてゆく農業活動や地域の伝統文化、食生活の伝承に危機感を抱き、高塚地区営農組合を中心に町内の各組織が連携し、次世代に受け継ぐための取組を行う「高塚地区自然保全会」を発足した。

大型ほ場整備の際に集落のほ場の一部を、昔ながらの稲作りを体験させる「子供農園」として開設し、収穫祭などを町内の恒例行事として定着させ、さらに農地・水・環境保全向上対策を実施し、農道の景観美化を推進するなど町づくり活動の主体組織となっている。

また、営農組合は荒廃した畑地を整備し、「孫の代に夢を」を合い言葉に、ギンナン栽培による地域特産物づくりに取り組んでおり、確実に地域の文化が次世代に継承される体制が整備され、実りのある活動を推進されており、豊かなむらづくりに大きく貢献した。

配置図(H20石川県)

むらづくりの動機・背景

高塚町内では農家の次男、三男世代が分家しており、農業を知らない世代が多くなった。また、稲作の機械化で、昔ながらの共同作業・家族内作業(田植え、稲刈り、はさ干し)がなくなり、集落の共同意識や家族の協力による稲作り意識が薄れてきており、高齢者の技術(田植え時の枠まわし、はさの組み立て、稲の結束、餅つき杵と臼の使い方、かき餅作り、かき餅の編み込みなど)の継承も途切れつつあり、世代間、町内会の交流が希薄化していた。

このような中、地区の営農組合等の組織が集落意識・稲づくり・高齢者の技術等を次世代に受け継がせる必要を感じて活動を始め、さらに平成19年には、これまでの町づくり活動の主体となっていた各組織がまとまって、「高塚地区自然保全会」を発足し、活動を推進することとなった。

地区の概要

人口 327人
世帯数 総世帯数 92戸
販売農家数 18戸(専業:3戸、1兼:0戸、2兼:15戸)
農用地の状況 田 30ha、畑 15ha
主要作目
()内農業産出額
水稲 23.4ha(41百万円)

加賀市高塚町は、加賀市の東に位置し小松市に隣接する柴山潟に近い水田地帯で、町の東側に緩やかな丘陵地を抱える。水稲を基幹とした農業経営が主であるが、丘陵地では麦、ギンナンの栽培も行われている。

加賀市では昭和40年頃から水田の区画整理が始まり、高塚町内では昭和46年に30a区画に整備し、機械を導入するために強湿田の基盤改良を行ってきた。

むらづくりへの取組・活動状況

子供農園

子供農園

(1) 子供農園の開設

平成11年に水田の大型圃場整備を実施するにあたり、地区の水稲農家の有志らから、子供達に昔ながらの稲作りを体験させる圃場をつくることが提案され、平成12年に集落の圃場の一部(420m2)を「子供農園」として開設し、毎年5月の連休の1日を田植え日として実施している。

圃場の準備は、町内の有志が中心となって行い、町内会、老人会、婦人会、子供会にも参加を呼びかけている。

田植え準備の枠まわしは老人会が行い、田植えは高塚町内の児童やその家族、近隣の分校地区内の園児も交えて手植えで行っている。秋には、鎌で稲刈りをし、はさ干しするなど、地域ぐるみで手作業による稲作りに取り組んでいる。

(2) 家族の会話、地域の輪づくり

農業を知らない世代が増え、昔ながらの共同作業や家族内作業がなくなったことで、町内での対話やコミュニティ活動が希薄になりつつあったが、町民総出で田植え等の活動を支援することにより、家族、近所、高齢者、農家との交流が活発化している。

(3) 地域の輪づくり(収穫祭)

農園で収穫した米は、12月の収穫祭で、老人会、婦人会等の協力を得ながら昔ながらの杵と臼で餅つきを行っている。

また、餅つき大会には、加賀市内から関係者が参加し、つきたての餅を楽しむことにより、町内外の交流を促進している。

田植え

全戸参加による田植え

餅つき大会

餅つき大会

(4) 世代間の会話、高齢者の知恵の輪(かき餅作り)

2月に行う「かき餅」作りでは、地区内の園児が老人会の会員に「かき餅」の編み込み方を教わることで、世代間交流の場になっており、主催者としては、家庭に帰った後も、持ち帰ったかき餅を話しの種に、田植えから餅つき、かき餅作りまでの農作業体験を話題に盛り上がることを期待している。

かき餅作りの習慣を町内外に伝えているために寄贈している市内の福祉施設では、懐かしい編み込みの「かき餅」が届くのを心待ちにしている利用者も多い。

(5) 耕作放棄地の活用(ギンナン栽培)

高塚町内の耕作者全員加入の任意組織である高塚地区営農組合は、町内の田植え、耕起、稲刈り、防除作業などの受託、転作の麦を栽培するとともに、「孫の代に夢を」を町内の合い言葉に、耕作放棄された畑地に平成14年に6haのギンナンを栽培し、地域の特産物作りに取り組んでいる。

かき餅作り

かき餅作り

ギンナン畑

ギンナン畑

お問い合わせ先

企画調整室  
担当者:地域農政調整官、計画推進係
代表:076-263-2161(内線3217)
ダイヤルイン:076-232-4206
FAX:076-232-4218

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