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北陸農政局

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クローズアップ北陸農政局長賞


平成29年度に北陸農政局長賞を受賞された方々の取組や現在の様子をご紹介します。

株式会社あおぞら農産(新潟県村上市)


【受賞名】飼料用米多収日本一    地域の平均単収からの増収の部

【表彰目的】農林水産省及び一般社団法人日本飼料用米振興協会が実施する「飼料用米多収日本一」は、飼料用米生産農家の生産技術の向上を目指し、多収を実現している先進的で他の模範となる経営体を表彰し、その成果を広く紹介するものです。(以下「全国表彰」という。)
北陸農政局では、北陸地域における飼料用米生産農家の生産技術向上を推進するため、全国表彰に併せて、北陸地域で取組が優秀な経営体に対し、北陸農政局長賞として表彰しています。 

1. 受賞概要

株式会社あおぞら農産 増田代表
            株式会社あおぞら農産 増田代表

株式会社あおぞら農産は、任意団体を法人化して平成24年に設立。徐々に取扱品目を増やし、現在、米、大豆、園芸野菜、加工品で総合的に経営。冬場には観光いちご園も経営しています。

主食用米(中生・早生)及び大豆の作業と、主食用米への混入防止を考慮して、飼料用米は、極早生の「新潟次郎」を選定し、作期分散を行っています。
主食用米、大豆、飼料用米のブロックローテーションを行う中で、大豆作付後の乾土効果による窒素量増加を活用し、大豆作付後に飼料用米を作付することにより減肥栽培に取り組んでいます。

飼料用米は自社で乾燥・籾摺りを行い、JAに出荷。出荷後は、地域内流通により地元養豚農家等で消費されています。


 

2. 受賞に対する思いをお聞かせ下さい。

飼料用米「新潟次郎」のほ場風景






 



         飼料用米「新潟次郎」のほ場風景

飼料用米の取組は今年で4年目になります。実は昨年の収量(10アール当たり755キログラム)は、一昨年の収量(10アール当たり900キログラム)に比べてかなり少なかったのですが、それでも受賞できたことは社員の励みになっていると思います。

多収日本一コンテストとは言いますが、飼料用米は農業経営でみると、多収量を確保できれば生産費をまかなえるというものではなく、現実には収量を一定程度確保しつつ、減肥も含め、いかに経費節減して生産するか工夫しなければならないという課題があります。

それでも今年も、やるからには日本一を目指し、それを励みとして取り組んでいこうと社員と話し、平成30年度「飼料用米多収日本一」コンテストに参加することにしました。
 

 

3. 飼料用米作付において苦労する点などをお聞かせ下さい。

飼料用米「新潟次郎」の稲姿



  






           飼料用米「新潟次郎」の稲姿

作付品種「新潟次郎」の種子については、低温保管されていたものは発芽率が非常に低いため、播種前に定温器である程度まで温める必要があり、そういうところに経費がかかります。
また、飼料用米は主食用米と区分した管理での栽培・調整が必要で、主食用米などとは異なり篩分けの調整を行わないことから未熟米や死米も多く混入したままなので、乾燥調製作業において適正水分値に仕上げることが非常に難しい作業となっています。そのため、乾燥作業に長時間をかけることから主食用米に比べ燃料費がかかるのも頭の痛いところです。

そこで当社では、飼料用米は、大豆作後のほ場で倒伏のことを心配せず、なおかつ減肥栽培ができるというところを念頭に置いて取り組んでいます。

とにかく、生産経費を如何に下げるかが一番の問題です。
ただし、飼料用米全般に言えば、今ある助成金が廃止されれば、飼料用米作付の取組を止める生産者は多いだろうとは思っています。 

 

4. 現在の状況や今後の目標をお聞かせ下さい。

補助事業の要件の問題もあるのですが、飼料用米の作付面積は昨年の3.5ヘクタールから、今年は約5ヘクタールに増やしました。当社の水稲全作付の1割くらいは飼料用米になります。
東北方面にはかなりの収量を確保している生産者がおり、その数字を見ると日本一になるのは難しいと思いますが、日本一を目指すことを励みにして取り組んでいます。

本年産の水稲の生育について、主食のコシヒカリの生育は順調です。
飼料用米の新潟次郎は極早生品種で、低温での生育が悪いことから、今年の4月下旬の天候の良い頃に植えた人たちは初期生育は良かったようです。当社は5月上旬の田植えで、気温が低めだったことから初期生育はあまり良くありませんでしたが、現在はほぼ順調だとみています。今後の台風等の影響は怖いですね。

当社も含め村上市で生産されている飼料用米は、地元の養豚農家に供給されていますが、飼料として十分な需要を満たしておらず、養豚農家は県外産も購入せざるを得ない状況です。
地元の養豚農家に対して安定供給できる生産を続けるためにも、今後も飼料用米への助成制度は続けて欲しいと思っています。

お問合せ先

新潟県拠点
〒951-8035 新潟市中央区船場町2-3435-1
ダイヤルイン:025-228-5216
FAX:025-223-2264

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