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北陸農政局

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今月の園芸特産作物:1月 和紙

和紙の歴史

楮の生産の様子

楮の生産の様子

日本書紀によれば飛鳥時代の610年に高麗僧「曇徴」(どんちょう)によって紙漉きの製法が伝えられたとされています。

最も古くから漉かれた紙は麻紙で、原料は大麻の繊維などから漉かれたそうですが、麻と同様に繊維が強靱で、しかも取り扱いがやさしく増産に適した穀紙(こくし)と呼ばれる楮(こうぞ)を原料とした紙が次第に普及しました。

和紙の特徴・用途

手作業による楮の黒皮はがし

手作業による楮の黒皮はがし

木材パルプなどを原料とした洋紙に比べて和紙は格段に繊維が長いことから、薄くても強靭で寿命が長く、風合いも美しく、その優れた耐久性、保存性から世界中の文化財の修復に使われる一方、日本画用紙、版画用紙、賞状、障子紙、封筒、はがき、酒のラベルや工芸品などにも使用されています。また、日常生活の中では紙幣の素材としても用いられています。

独特の柔らかな温かみのある「和紙」は障子や手紙など私たち日本人の暮らしに息づく文化です。平成26年11月にユネスコ無形文化遺産に「和紙日本の手漉和紙技術」として石州半紙(島根県)・本美濃紙(岐阜県)・細川紙(埼玉県)が、登録されることが決まりました。

 

紙料作物の生産状況

紙の材料として使用される作物(紙料作物)の栽培面積は、全国ではみつまたが岡山県、島根県、山口県などを中心に48ha、楮が茨城県、高知県を中心に36haとなっていますが、北陸ではほとんどが楮で、新潟県が3.6ha、富山県が3.1ha、福井県が0.8ha、石川県が0.2haとなっています(平成24年度実績、(公財)日本特産農産物協会調べ)。

楮の特徴

楮はクワ科の落葉低木で、成木は3メートルあまりになり、栽培が容易で毎年収穫できます。繊維は太くて長く強靱なので、幅広い用途に原料として多く使用されています。 

北陸の和紙産地

北陸の和紙産地

主な北陸の和紙の産地についてみると、新潟県では東蒲原郡阿賀町の小出和紙、魚沼市の大沢和紙、長岡市の小国和紙、柏崎市の越後門出和紙などがあげられます。

富山県では、富山市の八尾和紙、南砺市の五箇山和紙、下新川郡朝日町の蛭谷(びるだん)和紙などがあります。富山県内のこれら3つの産地の和紙を総称して越中和紙として呼ばれています。

石川県では能美郡川北町の加賀雁皮紙、金沢市の加賀二俣和紙、輪島市の能登仁行和紙などがあります。福井県では越前市を中心とする越前和紙、小浜市の若狭和紙があります。

 

小国和紙

ふすま紙の手漉

ふすま紙の手漉

長岡市小国町山野田集落などで、古くから農家の副業として紙漉が行われ、江戸時代には水田のない山間地の年貢として物納されていたそうです。小国和紙の中でも雪を利用し古式の製法で作った紙を「小国紙」と呼ぶそうです。

楮の皮を雪にさらす「雪さらし」や、漉き重ねた紙床をすぐに水をしぼって乾燥するのではなく、春の暖かい日差しの頃まで雪に埋めて保存する「かんぐれ」などといった独特の製法により作られています。

 

越前和紙

奉書紙(木版画用)の天日干し

奉書紙(木版画用)の天日干し

越前市の旧今立町にある5つの村、不老(おいず)、大滝、岩本、新在家、定友は昔から五箇(ごか)と呼ばれ、越前和紙の里として知られています。紙漉の歴史は1,500年ほど前に遡るといわれており、奈良の正倉院には西暦七三〇の年号を記した越前和紙が保管されているそうです。

現在では越前奉書紙として有名な「奉書紙」や「鳥の子紙」、「書画用紙」「美術工芸紙」など様々な紙が作られていますが、近年はタペストリーなどのインテリア用品としての用途も広がっています。また、平成12年には福井県和紙工業協同組合の岩野市兵衛氏が、国指定重要無形文化財(人間国宝)に認定されました。(写真提供:福井県和紙工業協同組合)。

 

 

お問合せ先

生産部園芸特産課
担当者:農政調整官(畑作経営)
代表:076-263-2161(内線3336)
ダイヤルイン:076-232-4314
FAX:076-232-5824

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