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北陸農政局

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今月の園芸特産作物:7月 オウレン(薬用作物)

オウレンとは

 オウレン栽培地
オウレン栽培地
オウレンの株 雪解けと共に咲くオウレン
オウレンの株 雪解けと共に咲くオウレン

オウレンはキンポウゲ科オウレン属の多年草です。我が国が原産で、北海道西南部、本州、四国などの山林の下に自生しています。葉形によりキクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンと3つに区別され、いずれも薬用として利用されています。
オウレンの薬用の歴史は古く、平安時代の927年に編さんされた「延喜式(えんぎしき)」に、近江・信濃・越前・加賀・能登・佐渡・丹波等の諸国からオウレンを朝廷に貢進したと記述されています。江戸時代には栽培が盛んになり生産地の名前をとって、越前オウレン、加賀オウレン等の名前で取引されていました。オウレンの品種分布は、丹波・越前地域はセリバオウレン、加賀地域はセリバオウレンとキクバオウレンが混在、佐渡地域はキクバオウレンとなっていました。 

 

 

 

福井県大野市のオウレン

 福井県大野市の位置
福井県大野市の位置

平成24年の全国の栽培面積は約90haで、そのほとんどが福井県大野市で栽培されています。
栽培ほ場は、標高800~1000mのミズナラ、ブナ、ケヤキ等の生息している緩傾斜地にあり、これら広葉樹の落ち葉は、腐葉土となってオウレンの養分となります。
栽培されている品種はセリバオウレンで、株分けから収穫まで15年ほどかかります。
この地域で栽培されているものは、今も「越前オウレン」と呼ばれており、このような平安時代から続く自然資源を利用した栽培技術が評価され「越前オウレンの栽培技術」として2014年度に一般社団法人日本森林学会の「林業遺産」に認定されました。 


 

 

オウレンの調製

オウレンは薬用として根茎が利用されます。作業はほとんどを手作業で行います。根茎は地中から収穫して毛根や土を払い落とし、ほぐしてから天日干をして乾燥させます。その後、ひげ根をガスバーナで焼き、電動研磨機に投入し擦りながら磨きます。磨いたオウレン(磨きオウレン)は、再乾燥し1本ずつ手作業で異物等を除去します。調製の終わったオウレンは5kg又は10kg入りの箱詰で地元JA及び地元薬種問屋へ出荷されます。 

掘取後の株 掘取後の株   根分け作業(1本ずつほぐす) バーナーでひげ根の毛焼き  
  根分け作業(1本ずつほぐす)

バーナーでひげ根の毛焼き

電動研磨機で磨く  電動研磨機の内部 
 電動研磨機の内部 
異物等を除去
異物等を除去
磨きオウレンの再乾燥
電動研磨機で磨く 磨きオウレンの再乾燥  

オウレンの薬効

薬効成分は消炎・解毒作用があるアルカロイド(べルベリン等)で、その特有の苦味が胃の運動を促進し、唾液や胃液の分泌を促すため、健胃薬や整腸薬として家庭薬に配合されています。また、生薬として粉末にしたものや、刻んで煎じたものを服用します。

    
掘取直後のオウレンの根

磨きオウレン(出荷前)

  写真提供:福井県農林水産部森づくり課

お問合せ先

生産部園芸特産課
担当者:農政調整官(畑作経営)
代表:076-263-2161(内線3336)
ダイヤルイン:076-232-4314
FAX:076-232-5824

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