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北陸農政局

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今月の園芸特産作物:3月 にんじん

にんじん(セリ科ニンジン属)の原産地と来歴、種類

にんじんの原産地は、アフガニスタン周辺とされており、そこから、東西2つのルートに分かれて東洋種および西洋種の二系統のにんじんが我が国に伝わりました。
東洋種は、13世紀に中国に広まり、16世紀末~17世紀に我が国に伝わったにんじんです。現在一般的に流通している品種に「金時にんじん」があります。
西洋種は、12~13世紀にヨーロッパに伝わり、江戸時代末期に長崎に伝わったものと、19世紀に米国を経由して我が国に伝わったものがあります。栽培期間が短く、収穫作業のしやすい短根であることから、現在は西洋種の栽培が多く、「五寸にんじん」が主流となっています。
にんじんは、根を食べる野菜の中では珍しく緑黄色野菜です。
一般的にはオレンジ色ですが、現在栽培されているものには、白色、黄色、紅紫色、黒紫色などのものもあり、形も丸いものや長いものさまざまです。

【五寸にんじん】   【金時にんじん】
五寸にんじん   金時にんじん
画像・情報提供:独立行政法人 農畜産業振興機構

にんじんの生産概況

全国におけるにんじんの作付面積は18,500ha(平成25年産)で、北海道、千葉県、青森県、徳島県、茨城県の上位5道県で62%を占めています。
北陸管内では389ha(全国シェア2.1%)作付けされており、県別にみると新潟263ha、富山41ha、石川37ha、福井48haとなっています。
にんじんは一年中出荷されていますが、主たる収穫・出荷期間によって、春夏にんじん(4~7月)、秋にんじん(8~10月)及び冬にんじん(11~3月)に区分されます。管内では、冬にんじんが223haと生産の主体となっています。
また、生食向けの他、野菜ジュースなどの加工向けにも栽培されています。 

雪下にんじん

「雪下(ゆきした)にんじん」は雪の多い新潟ならではの方法で栽培されたにんじんで、「雪割にんじん」と呼ばれることもあります。
本来秋に収穫するにんじんを3~4メートルもの雪の下で越冬させ、春の3月中旬から4月頃にかけて除雪をして収穫するもので、新潟県津南町や十日町市で栽培されています。
雪下にんじん畑に植えたまま冬を越すことにより、普通のにんじんに比べ糖度が高くなり、にんじん特有の青臭さが少なくなります。これは、新潟県農業総合研究所によると、雪の下で越冬したにんじんは、甘みやうま味の成分であるアスパラギン酸、グリシン、セリンなどのアミノ酸の含有量が大きく増加するとともに、豊かな香りの成分のカリオフィレンも増加するためとされています。
また、雪の下は温度が一定(0℃)であり、凍らず、水分があり乾かないため、「みずみずしく、味はマイルドで甘く、香りがよく、歯切れの良い食感」が楽しめます。 

にんじんの選び方

にんじんは表面がなめらかで、皮のオレンジ色が濃く、つやがあるものを選びましょう。ずっしりと重く、みずみずしいものが良品です。茎のつけ根は根の芯につながっているので、つけ根が細いものほど、その先の芯も細く繊維質も少ないのでやわらかいです。
また、生育期間中の凍傷や日焼けによって表面が黒ずむ場合があるので、全体に色がしっかりついているものを選びましょう。 

にんじんの栄養と機能性

にんじんは、緑黄色野菜の中でもカロテンが豊富に含まれています。特に、β-カロテンは豊富で、にんじんがオレンジ色をしているのは、β-カロテンがオレンジ色をしているためです。β-カロテンは皮の近くに多く含まれているので、皮を薄めにむくとよいでしょう。
カロテンは、油と一緒に調理すると体内への吸収率が高まるので、きんぴらごぼうや天ぷら、バターソテー等は効果的な調理法といえます。
そのほか、カリウムや食物繊維も含まれています。カリウムには体内の塩分を排出し、高血圧を予防する効果があり、食物繊維は便秘の解消に効果があるうえ、血糖値の上昇をゆるやかにする作用があります。

にんじんの保存方法

高温、日射により呼吸作用、蒸散作用が活発になると成分が消耗してしまいます。また、水気があると腐敗しやすくなります。高温と湿気を避ければ非常に貯蔵性が高いものなので、夏場は冷蔵庫の野菜室、冬場は冷暗所に保管します。

 

お問合せ先

生産部園芸特産課
担当者:流通指導官
代表:076-263-2161(内線3335)
ダイヤルイン:076-232-4314
FAX:076-232-5824

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