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北陸農政局

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今月の園芸特産作物:11月 柿(かき)

柿(カキノキ科カキノキ属)

柿の原産地は不明ですが、野生種は中国、朝鮮半島、日本に広く分布しています。我が国では古くから親しまれており、平安時代の文献にも登場している果物です。本格的に栽培が始まったのは、江戸時代といわれています。明治になると平核無、富有、次郎等の現在も主力品種として栽培されている品質の優れた品種が紹介され、全国で盛んに栽培されるようになりました。
柿は日本以外の中国や朝鮮半島でも栽培されてきましたが、そのほとんどの品種は渋柿です。甘柿は日本で生まれた品種で、現在では海外にも広く紹介されています。

柿の生産状況

日本における柿の栽培面積は20,300ha(平成29年)であり、和歌山県(2,570ha)、奈良県(1,830ha)、福岡県(1,470ha)を中心に、全国各地で栽培されています。
北陸管内の果樹の中では、最大の栽培面積となる品目で1,410haで栽培されています。県別に栽培面積をみると新潟県(657ha)、富山県(299ha)、石川県(316ha)、福井県(136ha)となっており、新潟県は全国で9番目の面積となっています。
北陸管内の品種構成をみると、甘柿は全体の2%程度であり、「平核無(ひらたねなし)」、「刀根早生(とねわせ)」、「三社(さんじゃ)」などの渋柿が主に栽培され、干柿や脱渋した柿等として市場に出荷されています。

農林水産省平成29年耕地及び作付面積統計

(資料:農林水産省平成29年耕地及び作付面積統計)

農林水産省特産果樹生産動態等調査(平成28年産)

(資料:農林水産省特産果樹生産動態等調査(平成28年産))

柿の渋みについて

柿の渋みは、柿に含まれるタンニンという物質が原因です。じつのところ、タンニンは甘柿と渋柿のどちらにも含まれています。しかし、タンニンには水溶性タンニンと不溶性タンニンという2つの状態があり、水溶性タンニンは口に入れると苦みや渋みを感じるのに対して、不溶性タンニンは苦みや渋みを感じにくくなっています。渋柿や未熟な甘柿に含まれる水溶性タンニンが、渋抜きをした渋柿や干柿、甘柿では不溶性タンニンに変わることで、甘く美味しい柿の味を楽しめます。

タンニンについて

北陸管内の柿・干柿

能登志賀ころ柿(石川県羽咋郡志賀町)(出荷時期:11月~1月)

明治時代に志賀町の農家が優良系統を選抜した「最勝柿(さいしょうかき)」を原料として使用しており、徹底した手もみ作業によって、鮮やかな飴色の見た目で、果肉が羊羹状で柔らかい干柿になっています。また、その特性が認められ平成28年に農林水産省が行う地理的表示保護制度(GI)に登録(登録番号第20号)されました。

最勝柿
製造過程・乾燥
製造過程・手もみ
干柿
(写真提供:中能登農林総合事務所)


富山干柿・あんぽ柿(富山県南砺市)(出荷時期:(あんぽ柿)10月~11月、(干柿)12月~2月)

大粒の「三社柿」を、主に原料として使用しています。その歴史は古く、江戸時代に殿様が鷹狩りの際に献上された干柿を食べ、大変気に入ったことで生産が盛んになったと伝えられています。現在は干柿に加えて、あんぽ柿も生産がされており、柔らかくジューシーと評判です。

三社柿
天日乾燥
干柿
干柿
あんぽ柿
あんぽ柿

(写真提供:富山県)

おけさ柿(新潟県新潟市・佐渡市)(出荷時期:10月~11月)

北陸で最も栽培されている「平核無」と「刀根早生」は種なしの渋柿で、新潟県ではこれらの柿を「おけさ柿」と呼び出荷しています。とくに、「平核無」は今でも原木が新潟市秋葉区に現存しています。また別名で「八珍柿」ともいわれ親しまれています。

おけさ柿

(写真提供:新潟県)

(資料・参考文献:毎日くだもの200グラム!うるおいのある食生活推進協議会)

毎日くだもの200グラム運動

毎日くだもの200グラム運動

「毎日くだもの200グラム運動」とは、1人1日200g以上のくだものの摂取を推進する運動です。1人1日200g以上のくだものを食べて、健康で豊かな生活を送りましょう。柿では、200gの目安は2個(大きめのは1個)になります。

お問合せ先

生産部園芸特産課

代表:076-263-2161(内線3333)
ダイヤルイン:076-232-4314
FAX:076-232-5824

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