イネ 「こんなにいろいろあるんだ!」
平成元年~6年にかけておこなわれた「スーパーライス計画」では、今までの日本にはなかった新しいおコメが、次々と開発されています。
こんなおコメ知ってる?
「コシヒカリ」
日本で一番たくさんつくられています。おいしいおコメですが、倒れやすく、育てるのがむずかしい品種です。
赤米「ベニロマン」
日本に古くからあった赤米を改良してつくりました。神社などでは昔、赤米をそのままたいて、お赤飯にしていました。
紫黒米(しこくまい)「朝紫(あさむらさき)」
むらさき色のおコメで、インドネシアの品種を改良しました。ビタミン類や、鉄、カルシウムなどがたくさんふくまれています。
大粒米(たいりゅうまい)「オオチカラ」
1000粒(つぶ)で36gもある、大粒のおコメです(ふつうは、20gぐらい)。みそをつくったり、ねばりが少ないのでスペイン料理のパエリヤなどにもむきます。
小粒米(しょうりゅうまい)「関東170号」
1000粒で12gぐらいの、小さなつぶのおコメです。お菓子(かし)などの加工用に開発されました。
超多収米(ちょうたしゅうまい)「タカナリ」
ふつうのおコメよりたくさんとれます。ただしごはんにするとあまりおいしくないので、お菓子や、お酒をつくるために使われます。
長粒香り米(ちょうりゅうかおりまい)「サリークイーン」
粒が長くて、ごはんにするとポップコーンのようなこうばしい香りがします。カレーやピラフにむきます。ほかにも、高知県でつくられている「ヒエリ」、宮城県の 「みやかおり」「はぎのかおり」 などがあります。
低アミロース米「ミルキークイーン」
アミロースという成分が少ないおコメです。ねばりが強く、おにぎりにすると冷めてもかたくなりません。
高アミロース米「ホシユタカ」
アミロースが多いとねばりの弱いごはんになるので、ピラフやチャーハンにむきます。ビーフンや、ライスヌードルをつくるためにも使われます。
巨大胚米(きょだいはいまい)「北海269号」
黒く見えるところが胚芽(はいが)で、ふつうのおコメの3倍の大きさがあります。胚芽には脂肪(しぼう)やビタミン類が多く、油をとったり、健康食品をつくるのに使われます。
低グロブリン米「LA-1」、低グルテリン米「LGC-1」
体にとてもよいおコメのたんぱく質も、おコメアレルギーや腎臓病(じんぞうびょう)の人とっては、負担(ふたん)になります。そこで、たんぱく質のグロブリンやグルテリンの少ないおコメがつくられています。
おコメの栄養
おコメにはデンプンを中心に、たんぱく質、脂肪、ミネラル、ビタミン類などがバランスよくふくまれています。たんぱく質の多いダイズといっしょに食べると、さらにバランスがよくなり、体に必要な栄養をじょうずにとることができます。だから昔から日本人は、豆腐(とうふ)、納豆(なっとう)、みそなどのダイズ食品をごはんといっしょに食べてきたのですね。
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