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ナス 「どうやってつくるの?」

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ナスの花・実・葉

ナスの花

短花柱花:めしべが短い栄養のたりない花
長花柱花:めしべがおしべより長く、花粉がつきやすい花

ナスの花粉は、おしべの先の小さな穴からでてきて、めしべにつきます。そのとき、めしべがおしべより短いと花粉がつきにくいので、実がうまくなりません。

ナスの実

光が当たらないなすは白くなる

ナスの黒むらさき色は、日焼けしたからって知っていましたか?   ナスは、太陽の紫外線(しがいせん)から実を守るために、アントシアニンという色素(しきそ)をつくります。だから、ふくろをかぶせて育てると、白いナスになるのです。

ナスの葉

ナスを真上からみると

葉は日光がよく当たるように、かさなり合わないようについていて、大きさもまちまちになっています。日本では冬になるとかれてしまう一年草ですが、インドでは2mくらいまで大きくなります。

作型

つくりかた、品種、つくる地域(ちいき)をさまざまに組み合わせることで、一年中ナスがつくれるようにしています。これを作型といいます。

  • 露地栽培(ろじさいばい)
    太陽の光のもと、ハウスなどを使わず育てます。
  • 早熟(そうじゅく)トンネル栽培
    苗を育てる時期にトンネルで保温します。
  • 抑制(よくせい)栽培
    種(たね)をおそくまき、収穫(しゅうかく)をふつうよりおくらせます。
  • 促成(そくせい)栽培
    ハウス内であたたかくして育てます。
  • 半促成(はんそくせい)栽培
    栽培の初めの時期をハウスなどで保温します。
ナスのおもな作型

農家のつくりかた

1 苗(なえ)をつくる

種を消毒してから、播種箱(はしゅばこ)にまき、たっぷり水をあげます。1週間ほどでふた葉が出てきます。 3週間ほどすぎて本葉が2、3枚になったら、鉢(はち)に植えかえます。

2 接ぎ木(つぎき)

土を通してうつる植物の病気などからナスを守るために、接ぎ木をします。台木(だいぎ)の部分に病気や虫に強い植物(ナス科のもの)を使って、苗のふた葉から上の部分をつなぎます。

接ぎ木のやりかた

 

植えつけ

3 植えつけ

接ぎ木をしてから1か月ほどたって、本葉が7、8まいになったところで、苗を畑に植えつけます。定植(ていしょく)といいます。支柱(しちゅう)を立て、苗がのびても支えられるようにします。おもな茎(くき)1本と、わき枝を2本残して、あとはつみ取るようにします。苗を植えつけてから、3週間ほどで花がさきます。

4 防除(ぼうじょ)

空気が乾燥(かんそう)すると虫の被害(ひがい)が出やすくなります。農家もいろいろな努力をしています。

  • よい苗を使う:病気や虫がついていない、じょうぶなものを選びます。
  • 土を消毒する:病気が出ないように、畑に薬をまいて消毒します。
  • 接ぎ木をする:同じ畑に続けて長くつくっていると、連作障害(れんさくしょうがい)といって、病気にかかりやすくなってしまうので、接ぎ木をします。
  • ナス科野菜を続けてつくらない:ナスのあとにトマトやピーマン、ジャガイモなど、同じナス科のもの植えても、連作障害がおこります。

 

収穫

5 収穫(しゅうかく)

花がさいて15~20日ぐらいたつと、収穫できます。日中の温度が高いときにとるとしなびやすいので、朝か夕方のすずしいときにとります。花は次々とさくので、6か月ほどとり続けることができます。

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参考にした本・ホームページ