ジャガイモ:どうやってつくるの?
ジャガイモは地下の茎(くき)が太ったもの
白、赤むらさき、むらさきなど、色とりどりの花をさかせます。あまりにきれいなので、フランスの女王マリーアントワネットが、胸かざりにしたという話も残っています。 花がさいたあとはトマトにそっくりな実がなりますが、これはジャガイモではありません。 |
らせんをえがくように茎から出ています。葉がかさなり合わないから、太陽の光が葉の1まい1まいに十分当たって、でんぷんができるようになっています。 |
地下の茎から、ストロンというわき芽がのびます。ジャガイモは、このストロンの先が太ったものです。 |
農家のつくりかた
1 種いもをつくるジャガイモは種をまくのではなく、いもそのものをいくつかに切って、畑に植えます。この種いもに虫がついていたり、病気にかかっていると、よいいもができません。とれる量も少なくなってしまいます。だから、種いも用の畑で特別に育てて、検査に通ったものだけを使っています。
2 浴光育芽(よくこういくが)種いもから強い芽が出るように、低い温度と強い光にあてて、1か月くらいおいておきます。こうすると芽が出るのが早くなったり、育つ早さがそろってくれます。 |
3 施肥(せひ)種いもを植えつける前に、畑に肥料(ひりょう)をまきます。関西より南の、あたたかく雨の多い地域では、肥料が雨で流れたりするので、多めにまいています。
4 植えつけジャガイモはすずしい気候が好きなので、地面の温度が10℃になり、畑がかわいてたがやすことができるようになれば、できるだけ早く植えつけます。10a(アール)あたり(※)、4500~4800株(かぶ)ぐらいを植えます。 *1a=10m×10m四方=100m2
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5 培土(ばいど)
芽が出てから2週間くらいたって、いもが大きくなり始めたら、土よせをします。いもが育ちやすい温度になって、病気を防いでくれます。また、いもに日があたって緑色になるのも、防いでくれます。
6 防除(ぼうじょ)
ジャガイモの病気や虫を防ぐために、農家ではいろいろなことをしています。
- よい種いもを使う:病気や虫がついていないものを選びます。
- よい土をつくる:堆肥(たいひ)を毎年続けてあげます。イネ科やマメ科の茎や葉を、堆肥(たいひ)にすることもあるのです。
- 畑に肥料を多くやりすぎない:いもが弱くなり、病気が広がりやすくなってしまいます。
- 輪作(りんさく):同じ畑に続けてつくると、連作障害(れんさくしょうがい)といって、とれる量が少なくなったり、病気にかかりやすくなってしまいます。そこで、4、5年交たいで、いろいろな作物をつくっています。
- 土を消毒する:それでも病気にかかってしまったら、畑に薬をまいて消毒します。
7 収穫(しゅうかく)ポテトハーベスターという、ジャガイモをとり入れるための機械で収穫します。
8 貯蔵(ちょぞう)調理して食べたり、種いもにするものは、芽が出ないように、それぞれ5℃、3℃で貯蔵します。 ポテトチップスなどに加工するものは、でんぷんなどの炭水化物が糖(とう)にかわらないように、7~13℃で貯蔵しています。 |
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