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家畜排せつ物は、肥料や土壌改良資材として農地での有効利用(農地還元)を図ることが重要です。
ただし、実際には浄化処理や焼却処理など、農地還元以外の方法を含めた多様な処理・利用方法が用いられています。
発生した家畜排せつ物は、どこで、どれだけ利用されているのでしょうか?
家畜排せつ物の追跡には、家畜排せつ物に含まれる窒素が用いられます。
これは、窒素が家畜排せつ物に豊富に含まれる成分であるとともに、有効利用(作物の生育に欠かせない肥料成分)と環境保全(水質汚濁の原因)の両方の観点から重要なものだからです。
家畜排せつ物に含まれる窒素の流れは、これまでの調査結果から試算すると、平成16年の時点で、概ね3分の1が大気中へ揮散し、3分の2が土壌改良資材や肥料として農地で還元利用されているとみられます。

また、農地への窒素還元量と農地の窒素受入可能量を、全国的なベース(マクロベース)で比較した場合、たい肥等の農地還元は全国的な収支でみると可能という結果も得られます。

しかしながら、家畜排せつ物の発生量と還元可能な農地面積との関係は、地域により異なっているのが実態です。
特に、南九州など畜産の盛んな地域では、還元可能な農地面積に比べて家畜排せつ物の発生量が大きい状態とみられ、そのような地域では、域内のたい肥需要の拡大だけではなく、域外での利用促進や農地還元以外の高度利用の推進が課題となっています。
家畜排せつ物の発生量と還元可能な農地面積との関係を表す指標として、家畜排せつ物の発生時点に含まれる窒素量から、畜舎や処理・保管施設での窒素の揮散量(アンモニアや窒素ガスなどとして大気中に放出される量)を差し引き、これを耕地面積で割った値を考えます。
この値の分布を都道府県別にみると、地域によって値に大きな幅があることがわかります。

また、たい肥等の利用促進のためには、品質の把握・改善に取り組むことが重要です。
特に、耕種農家が良質たい肥の条件に挙げることの多い、高品質(生育障害が起きない、雑草種子がない)、低価格、取扱いやすさ、悪臭がしないこと等に留意することが重要と考えられます。

家畜排せつ物たい肥の今後の利用に関する意識・意向調査(平成17年1月19日農林水産省情報課)(PDF:429KB)の結果 です。
草地や農地への還元利用以外では、酪農や養豚における汚水浄化処理、養鶏における焼却処理などがあるほか、メタン発酵及び炭化・燃焼によるエネルギー利用、排せつ物の圧縮・減量化等があります。
今後バイオマス・ニッポン総合戦略と連携して技術開発、実用化及び普及を図っていくことが重要となっています。
畜産環境緊急特別対策事業(畜産業振興事業)により、

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生産局畜産部畜産企画課畜産環境・経営安定対策室
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