食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第66回家きん疾病小委員会概要
1.開催日時
平成30年1月11日(木曜日)13時~14時30分
2.開催場所
農林水産省第2特別会議室
3.出席委員
(50音順、敬称略)
臨時委員:伊藤 壽啓(小委員長)、筒井 俊之、眞鍋 昇
専門委員:西藤 岳彦、白田 一敏、矢野 小夜子、米田 久美子
4.議題
香川県における高病原性鳥インフルエンザを疑う事例について
5.概要
(1)今回の検査結果について
香川県において簡易検査、リアルタイムPCR及びコンベンショナルPCRの3種類の方法により検査を実施したところ、5検体中1検体で簡易検査陽性及びリアルタイムPCRにおいてH5亜型が陽性となっているが、コンベンショナルPCRではH5亜型陽性との判断が困難な結果であった。また、症状については、10日以降、高病原性鳥インフルエンザの特徴である、死亡鶏の急激な増加が認められていない。
このため、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の判定については、慎重に実施する必要があると考えられたことから、新たに死亡した鶏を対象に、再度3種類の検査を実施していることは適当であると考えられた。
(2)疑似患畜が確定した場合の防疫対応の方針について
引き続き死亡羽数の推移を観察するとともに、再検査の結果、疑似患畜であることが確認された場合には、「高病原性鳥インフルエンザ及び低病原性鳥インフルエンザに関する特定家畜伝染病防疫指針」等に基づき、移動制限、殺処分、消毒等の徹底した防疫措置を速やかに実施できるよう体制を整えること。また、本病のまん延防止と再発防止のためには、感染経路の究明が重要であり、そのためには、科学的なデータに基づいた疫学調査が不可欠である。近隣諸国での発生状況を踏まえつつ、疫学調査チームによる現地調査やウイルスの性状分析の結果を基に、感染経路の究明に努めるとともに、これを防疫措置に反映すること。
(3)今後の防疫対応の徹底について
近隣諸国での発生状況を監視するとともに、今後、寒波の到来等により、渡り鳥を含む野鳥が国内を移動することが考えられることから、昨年6月に発出された「平成29年度の秋以降に備えた高病原性鳥インフルエンザ防疫体制の強化について」(平成29年6月29日付け29消安第1755号農林水産省消費・安全局長通知)に基づき、ウイルスの人・車両又は野鳥を含む野生動物を介した農場内及び家きん舎内への侵入防止対策につき、指導又は助言を実施すること。
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
担当者:石川、永田
代表:03-3502-8111(内線4582)
ダイヤルイン:03-3502-8292
FAX番号:03-3502-3385