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第9回 食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会プリオン病小委員会 議事録

1.日時及び場所

平成26年8月12日(火曜日) 13時28分~15時10分
農林水産省 第2特別会議室

2.議事

(1) 牛海綿状脳症に関する特定家畜伝染病防疫指針の変更について

  1. 検査対象月齢の見直しについて
  2. 指針の構成について

(2) その他

3.概要

○伏見家畜防疫対策室長
それでは、定刻になりましたので、ただいまから食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第9回プリオン病小委員会を開催いたします。
本委員会の事務局を担当いたします伏見でございます。
よろしくお願いいたします。
それでは、開会に当たりまして、消費・安全局長の小林からご挨拶申し上げます。

○小林消費・安全局長
消費・安全局長の小林でございます。
台風は過ぎましたけれども、まだまだ不順な天候の中おいでいただきまして、どうもありがとうございます。
プリオン病小委員会開催に当たりまして、一言だけご挨拶をさせていただきます。
委員の皆様方、今回のBSE、もうご専門の方ばかりですので経緯等について余り申し上げる必要はないかというふうに思っておりますけれども、最初に日本で発生したのが平成13年にわかったということですけれども、それ以降10年以上がたって、その間先生方にも大変ご協力いただきましたし、各農場、獣医師、各都道府県、さまざまな方のご協力がありまして、昨年の5月にはOIEから我が国がBSEの格付としては一番上のランクになります「無視できるBSEリスク」の国という形で幸いにも認定されることになりました。
国際的にもBSEの発生というのは数がどんどん減ってきておりまして、次第次第に世界全体で清浄に近づいていると言えるとは思いますけれども、それに先立って日本でそういう位置づけされたということは大変ありがたいことだというふうに思っております。
この小委員会では、BSEに関する特定家畜伝染病防疫指針の作成とか変更、こういったものについてご議論いただいてきたところでございますけれども、最近までの日本におけるBSEの発生状況など、さまざまな条件を勘案しつつ、時代に応じた、状況変化に応じた必要な指針の見直しというのを行っていく必要があるということでございます。
今回は、特に死亡牛の検査の検査月齢のことにつきましてご議論いただきたいというふうに思っております。
ぜひ、先生方に忌憚ない議論をしていただきまして、現状に一番マッチした指針の改定というものを行っていきたいと思います。
ご協力方よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
冒頭のカメラ撮りは、ここまでとさせていただきます。
これ以降は、カメラ等による撮影は控えていただきますよう、よろしくお願いいたします。
本日は、委員改選後初めて皆様にお集まりいただいております。
この小委員会では、議事に入ります前に委員及びオブザーバーの皆様をご紹介させていただきます。
それでは、本小委員会の委員長であります毛利資郎委員でございます。

○毛利小委員長
毛利でございます。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
続きまして、臨時委員であります西英機委員でございます。

○西委員
西です。
よろしくお願いします。

○伏見家畜防疫対策室長
それで、五十音順で行きますが、小野寺節委員でございます。

○小野寺委員
小野寺です。
どうぞよろしくお願いします。

○伏見家畜防疫対策室長
佐藤英明委員でございます。

○佐藤委員
佐藤です。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
堀内基広委員でございます。

○堀内委員
北海道大学の堀内です。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
水澤英洋委員でございます。

○水澤委員
水澤でございます。
神経内科医でございます。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
宮﨑茂委員でございます。

○宮﨑委員
宮﨑です。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
横山隆委員でございます。

○横山委員
横山です。
よろしくお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
それで、最後にオブザーバーとして山本健久オブザーバーをご紹介いたします。

○山本オブザーバー
動物衛生研究所の山本でございます。
よろしくお願いします。

○伏見家畜防疫対策室長
ただいまご紹介させていただきましたが、プリオン病小委員会の委員数は8名でございまして、本日全委員にご出席をいただいております。
オブザーバーの山本さんが1名出席ということになっております。
それでは、配布資料の確認をさせていただきます。
まず配布資料は、資料1から15までと別にファイルにとじておりますけれども、参考資料1から8までをお配りしております。
ご確認いただきたいと思います。
落丁などがございましたら、随時お知らせいただければと思っております。
なお、参考資料については大部であることから及び著作権法上の問題から卓上配布のみとさせていただいております。
傍聴者におかれましては、閲覧希望の方は会議後、事務局までお申しつけください。
次に、本日の議事の進め方でございますが、牛海綿状脳症に関する特定家畜伝染病防疫指針の変更について、まず初めに1として検査対象月齢の見直しについて事務局よりご説明いたします。
その後、2指針の構成についてご説明いたします。
それでは、早速議事に入りたいと思います。
ここからの議事進行につきましては、委員長であられます毛利委員長によろしくお願いしたいと思います。

○毛利小委員長
小委員長を務めております毛利でございます。
本日は、しばらくぶりの小委員会でございますけれども、それぞれのご専門の先生方ばかりですので、ぜひ忌憚のないご意見をいただいて活発な議論ができればと思っております。
ご協力よろしくお願いいたします。
それでは、最初の資料1から13までのご説明を事務局の伏見室長のほうからお願いいたします。

○伏見家畜防疫対策室長
少し長くなりますが、資料1から13までについて参考資料も含めましてご説明させていただきたいと思います。
それでは、資料1をごらんください。
資料1については、指針の変更について整理をさせていただいております。
まず1番目に「背景」でございますが、牛海綿状脳症に関する特定家畜伝染病防疫指針につきましては、平成16年11月29日に農林水産大臣から公表されまして、その後、平成20年6月30日に一部改正を経て現在に至っております。
今般、本指針の最終変更から5年以上経ていること、またこれからご説明いたします本病を取り巻く状況等が大きく変化していること等を踏まえまして、本指針の変更について7月23日の食料・農業・農村政策審議会の家畜衛生部会に諮問されました。
資料としては資料2に添付しております。
それが諮問の紙でございます。
2番目でございますが、現行の死亡牛におけるBSE検査についてご説明いたします。
現行の死亡牛のBSE検査は、1つ目として、我が国牛群のBSE有病率を把握すること、それに2つ目として、飼料規制等のBSE対策の有効性を検証することを目的としまして、当時の国際獣疫事務局の陸生動物規範、OIEコードで推奨されております月齢である「24か月齢以上」を考慮し、2003年、平成15年でございますが、4月以降、同月齢の24か月齢の死亡牛を全頭対象といたしまして検査を実施してきました。
また、臨床症状からBSEを疑う牛については、OIEコードに従いましてBSEを法定伝染病、家畜伝染病として指定しましたので、1996年以降、全月齢のものを検査対象としてきております。
3番目に移りますが、近年の状況変化についてご説明いたします。
1つ目として、飼料規制等のBSE対策から10年以上が経過し、その効果が十分に確認されております。
2つ目として、我が国においては、これまで36頭の発生が確認されておりますが、出生年月で見た場合、飼料規制開始の2001年10月直後の2002年1月生まれの牛を最後に発生報告はございません。
3つ目として、2013年5月、我が国はOIEに「無視できるBSEリスク」の国に認定され、BSE対策の有効性が国際的にも認められました。
4つ目として、世界でのBSE発生件数は1992年をピークに昨年は7頭の発生ということでございます。
5つ目として、飼料規制の効果もありまして、低い月齢での発生がないことからEU、あるいは厚生労働省のBSE検査の対象月齢を順次引き上げているということでございます。
これから資料に基づいて説明いたします。
まず、資料3をごらんください。
資料3については、BSEの対策について、その概要を示しております。
これはめぐる情勢等に使っている資料ですので、もうごらんいただいている方もいらっしゃると思いますが、まずは飼料規制ということでBSEプリオンに汚染された肉骨粉が牛に給与されたことがBSEの発生原因と考えられております。
そのため、BSE対策として最も重要なことは飼料規制の徹底であるということでございます。
我が国では、全ての国からの肉骨粉の輸入を禁止するとともに、国内で製造された肉骨粉も牛の飼料に混入しない体制をとっております。
それがポンチ絵でいいますと左下のところに描かれております。
また右上側になりますけれども、と畜場での対策といたしましては、これは食品衛生の観点ということでBSE検査、特定危険部位の除去が行われております。
健康と畜牛に関する検査については、平成13年10月18日から行われた全頭検査から段階的に見直しが行われまして、平成25年7月1日からは48か月齢超えを対象に実施されております。
本検査では、本年の3月末までのデータでございますが、1,449万頭検査して、このうち22頭が陽性ということでございます。
特定危険部位については焼却が義務づけられております。
続きまして右の下になりますけれども、死亡牛検査については今回見直しを行いたい事項でございまして、死亡牛については平成15年、2003年4月1日から開始されまして、翌平成16年4月1日から完全実施されております。
本年の3月までに104万頭で実施しまして、そのうち14頭が陽性ということでございます。
実施状況については、資料4で後ほどご説明いたします。
1枚めくっていただきまして、資料3の2ページ目になりますが、横表の我が国の肉骨粉の飼料規制についてでございます。
牛由来の肉骨粉については、牛へ給与されることを確実に防ぐため交差汚染も考慮して、牛だけではなくて豚、鶏、魚にも給与不可ということになっております。
それが×印でございます。
同様に交差汚染を考慮いたしまして、牛由来の肉骨粉を豚、鶏への給与は不可ということになっております。
「○」が書いてございますけれども、「○」であっても大臣の確認を受けた工場の製品に限られるということになっています。
このように我が国では、非常に厳格な飼料規制が実施されているということでございます。
続きまして、資料4をごらんください。
恐縮でございますが、横の非常に細かい数字がたくさん書いてあるものでございます。
これは都道府県における年度別の都道府県別の死亡牛におけるBSE検査の推移の表でございます。
左側に死亡牛の「届出件数」、真ん中に「検査頭数」、右側に「実施率」ということで、非常に細かくて恐縮ですが、一番下の欄を見ていただきますと、99%以上検査が行われているという状況でございます。
100%ではないじゃないかということはあるかもしれませんが、これは例えば火災だとか災害、腐敗して材料がとれない場合には届出はされても検査は実施できなかったという場合がございます。
それ以外の場合を除きまして、全て実施されているということでございます。
ちなみに、震災だとか口蹄疫が発生した場合には届出対象とはならないということを申し上げておきます。
続きまして、資料5をごらんください。
資料5につきましては、我が国におけるBSE発生状況でございます。
資料5の1枚目でございますけれども、2001年9月に初めて確認されまして、2009年までに合計36頭ということでございます。
これまでと畜場で22頭、死亡牛検査で14頭ということは先ほど申し上げたとおりでございます。
それで、BSEは子牛のときに感染すると考えられていることから、出生年で考える必要があるということで、下段、下のほうの棒グラフでございますけれども、1996年生まれが12頭、2000年生まれが13頭、それで2001年10月からは法に基づく飼料規制が開始されまして、2002年1月生まれを最後に11年以上にわたって国内で生まれた牛での発生報告はございません。
11年という数字でございますけれども、あっち行ったりこっち行ったりで恐縮でございますが、参考資料2をごらんいただき、その16ページから18ページのところのポイントを説明いたしますと、これは食品安全委員会の評価書ということを引用させていただいていますが、ポイントは1つ目として「EUにおける感染牛の摘発年齢分布に基づく、BSE感染牛の摘発年齢の推定」をしております。
2つ目として、「BSEの潜伏期間と感染時期に基づくBSE感染牛の摘発年齢の推定」を示しております。
また、「日本におけると畜時の月齢」という、これらのいずれのデータにおいても、何を申し上げたいのかといいますと、11年を経過すれば、あるコホート、集団についてほとんどの牛、95%ということになりますが、BSE発生状況は確認できることになります。
OIEコードにおいても、11年以内に出生した牛での発生が確認されていないことが「無視できるBSEリスク」、リスクステータスの認定の要件となっております。
これも後ほど詳細に説明しますが、2013年5月にOIEは我が国をBSEの格付として最上位である「無視できるBSEリスク」の国に認定しております。
資料5の2ページ目をごらんください。
資料5の2ページ目は、これは36頭全て整理したものでございます。
平成13年にまず確認をされまして、先ほど資料3の対策を説明しましたが、対策を進めて、36例のうち34頭が英国を、イギリスを起源として世界に拡大したと考えられる定型のBSE。
それで、8例目と24例目が定型とは異なる非定型のBSEと呼ばれるものでございます。
非定型BSEは孤発性であることが示唆されておりますので、それについては後ほど資料12でご説明させていただきます。
それで、その次、資料5の3枚目でございますが、今度は縦になってございますけれども、BSEの発生事例の地理的分布というのが示されております。
「1」だとか「36」とかというのは、これは発生の確認された順番でございますので、見ていただきますと、北海道での発生頭数が多いということが見られております。
ただ、全国的に発生が認められているということでございます。
今度は横の表になりますけれども、資料5の4ページ目を見ていただきますと、これは食品安全委員会が作成された資料でございますが、日本のBSE検査牛の出生年月と確認年月ということで、まず各プロット、横に各プロットというのは発生をプロットしておりますけれども、横に水平に延ばすと確認時の月齢がわかります。
それで、横に水平に延ばすと当たったところが確認時の月齢です。
それで、縦に垂直に延ばすと当たったところが横軸になりますが、確認時の年月ということになります。
少しわかりづらいですけれども、斜め左に延ばしていきますと、赤い線が幅を持って平行に流れておりますけれども、これで生年月日がわかるという、そのような資料になっております。
出生年で見ていただきますと、下の横軸の赤く線でぼやけておりますけれども、2つの太い線がありますけれども、1995年から1996年のグループと1999年から2001年のグループの2つに分けられることがわかります。
2002年2月以降、BSE感染牛は確認されていないと先ほど申し上げましたが、2001年に導入された飼料規制が有効に作用しまして、1999年から2001年のコホートが再循環していない、すなわち我が国におけるBSEの感染間が断ち切られていることがわかると思います。
資料6に移っていただきたいと思います。
資料6については、世界のBSE発生件数の推移ということで、ご承知のように、BSEは1986年にイギリスで初めて報告されております。
1992年に発生のピークを迎えまして3万7,316頭ということになります。
それ以降、対策とともに全世界的には発生が低下いたしまして、2013年には7頭まで低下しております。
細かく見ますと、イギリスでは1992年、3万7,280頭ということになっておりますけれども、その後対策を強化した、特に飼料規制等の対策を強力に進めまして、発生数は急激に減少しているということでございます。
イギリスを除くヨーロッパにおいても、BSE対策に基づきまして徐々に発生数が減少しているということでございます。
続きまして、資料7をごらんください。
資料7でございますが、BSEの検査陽性牛の月齢について示しております。
これは、BSE平均月齢の推移ということでございますが、まず青色が通常のと畜牛、赤色がリスク牛ということで、すなわち我が国でいう死亡牛と特定臨床症状牛を含むカテゴリーの死亡牛は赤で示されている。
いずれも年次が進む、平均月齢が上がっているということがわかっております。
年次というのは摘発年ということでございますが、平均月齢は上がっているということがこれでわかります。
資料7の2ページ目でございますが、横の表になります。
48か月齢以下のBSE摘発事例についてでございます。
四角囲みの中に「EUでは」と書いてございまして、2001年から2012年の間に計7,960頭のBSE陽性牛が摘発されておりますが、そのうち、48か月齢以下のものは下の表にございます53頭、0.67%になっております。
これも2005年ごろまでは比較的多く見られておりますが、2009年以降はありません。
その下に書いてございますけれども、日本では、36頭のBSE陽性牛のうち、48か月齢以下で摘発されたものは3頭ございまして、2003年摘発の21か月齢、23か月齢、2004年摘発の48か月齢のみでございます。
なお、2003年摘発の2頭については、異常プリオンについてはマウスを用いた伝達性の確認試験で感染性は確認されておりません。
続きまして、資料8をお願いいたします。
資料8につきましては、日本のBSEステータスの認定、各国におけるBSE対策の概要でございます。
OIE、国際獣疫事務局は、各国からの申請に基づきまして、加盟国のBSEリスクを3段階に分類しております。
3段階と申しますのは、左上の四角の表がありますけれども、「無視できるリスク」、それと「管理されたリスク」、もう一つカテゴライズされておりませんけれども、そういう国は「不明のリスク」というので3つと呼ばせていただいております。
左下にございますけれども、我が国は昨年の5月にOIEの「無視できるBSEリスク」の国に認定されております。
それで、参考資料3-1をごらんください。
参考資料3-1というのは、これはOIEでの認定を受けるために前年の平成24年9月に私どもがOIEへ提出した申請書の日本語仮訳でございます。
この申請書につきましては、OIEの科学委員会に設置されておりますBSEに関するOIEアドホック委員会会議で評価を受けることになります。
この評価の結果が資料3-2でございます。
抜粋でございますけれども、評価結果を仮訳しております。
3-2について、これはなかなか一般的に公表されているものではございませんので、3-2の真ん中から下の「4.5」というのがありますけれども、これは「日本」と書いてございます。
要は評価するに当たって、我が国の専門家は当然自国の評価でございますので、評価からは退席していると最初に書かれておりまして、そのアドホック委員会において、まず日本は2009年5月から「管理されたリスク」の加盟国として登録されているということが書かれております。
2012年の9月に無視できるリスクステータスを求めまして、ドシエを提出したと。
本アドホック委員会は、日本からの提出が陸生コード要件に従った公式なBSEリスクステータスの認定を求める加盟国に対して、ガイドラインに従っていると判断したと書かれております。
以下、1ページ目の下のほうから評価が指摘したポイント等が書かれております。
まずセクション1ということでリスク評価ということ、1ページめくっていただきますと2ページ目でございますが、「BSE因子の侵入のリスク評価」ということで、侵入評価の結論は、評価期間中にBSE因子が日本に侵入したリスクは無視できるものであるとされております。
続きまして、「BSE因子の循環及び増幅のリスク」ということですが、暴露評価の結論といたしまして、評価期間中に日本の牛群にBSE因子が存在したとしても循環・増幅のリスクは無視できるものであるとされております。
続きまして、Bでサーベイランス、その条文に基づきましてサーベイランスですが、日本で行われているサーベイランスは、陸生コードの第11.5.22条のBSEサーベイランスの規定に基づくB型サーベイランスの最低要件を超えると指摘しております。
B型サーベイランスはご承知だと思いますが、後ほど説明させていただきます。
cとして「その他の要件」として書かれておりますが、「認知プログラム」、これは要件を満たしている。
「通報義務・調査」、これについても届出義務及び調査のシステムは陸生コードの要件を満たしていると。
「検査室における検査」についても、その水準は陸生コードの要件を満たしていると。
「飼料規制の適切な水準での管理及び監査」についても、これについては8年間有効であるということがきちんと書かれております。
dといたしまして、「日本でのBSEの発生」ということで、これは先ほどからご紹介しているとおり、36の事例があるということが細かく書かれております。
ここで11年以上発生していない、日本で生まれて育ったものは発生していないということも書かれております。
最後3ページ目でございますが、eとして「「無視できるBSEリスク」の条件との適合」ということで書かれておりますが、これについても当然日本が陸生コードBSE章に従い、「無視できるBSEリスク」と認定される要件を満たしていると、こういうことを提言すると書かれております。
結論として、ステータスは「無視できるBSEリスク」ということになります。
ちょっと長くなりましたけれども、また資料8に戻っていただきまして、資料8の左下の部分にございますけれども、「無視できるBSEリスク」の国の認定証が書かれております。
小さい絵でございますけれども、昨年の6月4日の林農林水産大臣の記者会見の中でも、「これまで長期間にわたり飼料規制やサーベイランスなど、我が国の厳格なBSE対策を支えてきた生産者、レンダリング業界、飼料業界、と畜場、食肉流通加工業界、獣医師、地方行政機関等、皆様の不断の努力の成果であると思っております」と大臣のほうからご発言がございました。
それで、右側のほうでございますけれども、ここの表は、EUのほうは24か月齢以上全頭ということで「注3」となっておりますけれども、下のほうに「EUは一定の条件を満たした国においては、死亡牛検査の対象月齢が最大48か月齢超へと変更することが可能となっている」と書かれております。
また、資料は参考資料に移りますが、参考資料3-3をごらんください。
これは何をご説明したいかというと、毎年BSEステータスを維持するために年次報告を出さなきゃいけないということでございます。
それで、3-3で昨年11月に出したものの仮訳でございます。
内容は、まずは過去1年間に変更したBSEに関する管理措置の詳細については記載する必要があります。
昨年度は、我が国は健康と畜牛の検査月齢の変更を行っておりますけれども、それについて報告しております。
次に、2ページ目になります。
表1について、海外からの生体牛の輸入頭数やBSEの汚染リスクがある肉骨粉等の輸入数量、さらに次のページで飼料規制の監視状況、最後のページ、4ページ目になりますけれども、表5としてBSEサーベイランスについて記載し、報告を行っています。
この結果、我が国は今年度も「無視できるBSEリスク」ステータスを維持しております。
それで、続きまして資料9、この横表でございますが、主要国におけるBSE検査の比較ということでございます。
ポイントだけご説明いたします。
資料中の(注1)と左側端の2つ目の「緊急と畜牛」でございます。
その「A」というのは、と畜場で検査された牛の全身症状としては黄疸等の症状であって、BSE特有の症状ではございません。
また、その一番下の「臨床症状疑い牛」というのは、これはまさに日本では音への敏感な反応等のBSEと矛盾しない、要するにBSEの典型的な症状を呈する牛ということでございます。
それでは、資料10をごらんください。
資料10も横になっておりますけれども、我が国のBSE感染状況の評価ということでございます。
これは、参考資料6の概要に相当するものですが、2つ推計してございまして、1つ目の「シミュレーションモデルによる推計」というのは、動物衛生研究所が開発したシミュレーションモデルにより、1995年から2001年までの7年間、これは飼料規制が行われたBSE感染の可能性が存在した期間に生まれた牛のBSE感染頭数を推定しておりまして、1の前提で推定した感染牛はいつまで生存するかということを推定しております。
その結果、(2)に書いてございますが、これらの感染牛は乳用牛、肉用牛ともに2010年には全て死亡したと推定されます。
ですから、日本にBSE感染牛が残っている可能性は極めて低いということでございます。
2つ目は、「BSurvEモデルによる推定」ということで、イギリスの中央研究所等が開発したモデルで、健康と畜牛、緊急と畜牛、死亡牛、臨床症状疑い牛の検査データから、誕生年ごとのBSE感染牛数や、現存牛の中の感染牛頭数を推定しております。
結果といたしましては、2012年時点で生存している2歳以上の牛のBSE感染牛の最尤推定値は1万頭当たりゼロ頭ということでございます。
それで、資料11でございます。
資料11については、これはイギリスで実施されたBSE感染牛の脳の経口感染実験のまとめでございます。
これは、食品安全委員会の資料をそのまま抜粋させていただいております。
まず、上の図でございますが、1mgから100mgのBSE感染牛の脳幹を4~6か月齢の牛に経口投与して、発症までの潜伏期間から各投与ごとの平均発症期間を算出しております。
飼料がBSEプリオンに高度に汚染されていたと考えられる時期のイギリスにおいても、野外でBSE感染牛が摂取したであろう平均的なBSEプリオン量は、経口感染実験におけるBSE感染牛の脳幹の100mgから1gのBSEプリオン量に相当すると推察されております。
我が国の状況については食品安全委員会の報告書で言及されておりますが、科学的知見から1g相当以下の暴露で考えるのが適当とされております。
このことから、1gの投与について見た場合、最短で投与後45か月で発症しておりまして、仮に4か月齢の牛に投与されたとしても、月齢にして49か月齢で発症しているということになります。
また、この図からは投与量と発症時期に逆相関の関係がございまして、摂取するBSEプリオンの量が少なくなれば潜伏期間は長くなるということがわかると思います。
下の図でございますが、これはBSE感染牛の脳1gを牛100頭に経口投与いたしまして経時的に安楽死させまして、BSE検査を実施して、検査陽性となった数と検査数を月齢ごとに示したものでございます。
投与後、最も早く陽性が確認されたのは44か月後でございまして、月齢にすると48か月齢ということになります。
続きまして資料12、これも横表になりますが、資料12は非定型BSEについてということでございます。
これは、左に定型BSE、右に非定型BSEを示しております。
ウェスタンブロット法の結果として、定型のBSEと異なるパターンを示すものが下に書いてございますけれども、非定型のBSEということでございます。
原因は、定型のBSEはBSEプリオンで汚染された飼料の経口摂取、非定型は発生原因の詳細は不明でございますけれども、孤発性の発生であるということが示唆されております。
潜伏期間・摘発時の年齢は、定型が平均潜伏期間の5年から5.5年、非定型はほとんどは8歳齢超えで確認されているということでございます。
下に書いてございますけれども、非定型にはH型とL型というのがございます。
それで、資料12の2枚目でございますけれども、これは非定型BSEの発生状況、近年のものを既知の情報から当方で集計したものでございまして、2011年には9件、2012年6件、2013年には3件、2014年には3件ということで、下に参考として世界の非定型のBSE事例を示しておりまして、L型、H型を足すと92の摘発がございます。
最後になりますが、資料13、OIEサーベイランスポイントについてご説明をさせていただきます。
これについては、まずポイントの区分をご説明する前に、OIEのBSEサーベイランスについて簡単にご説明いたします。
参考資料4をごらんください。
参考資料4の28ページ目をごらんください。
28ページ目の下のほうに「タイプAサーベイランス」とか書いてございますけれども、まずOIEコードで事前に設定されている2種類の有病率を満たすサーベイランスの基準を示してございます。
10万頭当たり少なくとも1頭前後のBSEの検出が可能なタイプAサーベイランスというのが28ページ目の下のほうに書いてございます。
それで、次の29ページに5万頭当たり少なくとも1頭前後のBSE感染牛を検出できるタイプBサーベイランスがここに示してございまして、我が国は「無視できるBSEリスク」の国でございますので、ここに記載されているとおり、ステータス維持のためのサーベイランスはタイプBで監視を続けるということになります。
具体的には次の30ページでございますけれども、日本では成牛の頭数が100万頭を超えています。
その関係でタイプAではなくタイプB、15万ポイントが必要でございまして、サーベイランスポイントは直近の7年累計とすることができますので、7年間で15万ポイント以上を稼がなきゃいけないということでございます。
次に、サーベイランスポイントの算出方法でございますが、資料13のほうに戻っていただきますと、ここにいろいろな年齢と数字が区分に書いてございます。
0.01だとか0.2とか0.4と書いてございますけれども、これは係数でございまして、これに頭数を掛けることでサーベイランスポイントが算出されます。
最も高い配点があるのは、真ん中の「4歳以上7歳未満」のところのポイント係数が高くなっております。
これについて、資料13の2ページ目でございますが、では具体的に計算してみると、上段のほうに24か月齢以上を48か月齢にした場合というので、上段は24か月齢以上でございますが、これは推定値をもちろん示しておりますが、先ほど説明したとおり「無視できるBSEリスク」ステータスの維持のためには7年間で15万ポイント─一番下の注釈で書いてございます。
1年間に直すと、単純に割りますと2万1,429ポイント必要となりますが、必要なポイント数と推定されるポイント数を比較すると、細かくて恐縮ですが、下の段の「目標ポイント達成率」というのが書いてございますが、358%になっております。
そういうことで、48か月齢に見直したとしてもOIEでの基準を十分満たすことができる。
何を言っているのかというと、1年当たり2万1,429ポイント必要なときに7万6,000ポイント以上を稼いでいるということでポイント数は達成できるということでございます。
大変長くなりましたけれども、私のほうの説明は以上でございます。

○毛利小委員長
どうもありがとうございました。
それでは、ただいまから今のご説明を参考にしながら議論したいと思いますが、事務局のほうで資料14を見てください。
資料14に、本日の……

○伏見家畜防疫対策室長
委員長、すみません。
余りにも長過ぎて短く切ってしまいました。
もう少し説明がございます。
大変申しわけありません。

○毛利小委員長
どうぞ。

○伏見家畜防疫対策室長
今資料説明に一生懸命になって、最後の……資料1の2枚目でございます。
肝心なことを言わないと次に入れませんので、申しわけありません。
今までの説明は、ずっと一気に4番目、5番目の科学的知見を説明させてもらいましたが、5番目に移りますと、「BSE検査体制の変更にあたって留意すべき事項」というのがございます。
これは死亡牛におけるBSE検査体制の見直しに当たっては、飼料規制等の有効性を引き続き確実に監視できる仕組みとしつつ、効率性・正確性を考慮した上で実効性を確保した体制とする必要があるということで、なお書きで臨床症状からBSEを疑う牛については、OIEコードに基づき、引き続き、全月齢を対象とする必要があると考えております。
それで、6番目で「BSE検査体制の変更方針」でございますが、先ほどまでご説明しました、このような現状や科学的知見を踏まえまして、死亡牛の検査対象月齢を48か月齢以上─当然臨床症状からBSEを疑う牛は全月齢ということに維持しますけれども、48か月齢以上とすることとしたいということでございます。
あわせて口蹄疫・豚コレラ等のその他の指針です。
最近変更されましたが、それに、より実態に即し、また、関係者が平易に理解できるように構成を変更します。
要は、口蹄疫・豚コレラ等の構成と合わせて実際にわかりやすく直したいということでございます。
それは資料15でございますので、後ほど説明します。
急ぎましてすみません。
以上でございます。

○毛利小委員長
どうもすみません、こちらも先走ったので。
それでは、資料14を見てください。
事務局のほうでまとめられたものですけれども、指針の変更に当たって、まず最初に大きな1番として「死亡牛検査の目的」と書いてありますけれども、これの意図は恐らく死亡牛検査を今後も続けていくことが妥当であるかどうかということを議論していただきたいということであろうと思いますが、1番について委員の先生方から何かご意見、もしくは異論がございましたらお願いしたいと思いますが。
端的にいいますと、死亡牛検査を続けていくかどうかというところがまず第一であります。
意見ございませんか。
どうぞ。

○西委員
西です。
まず、毛利委員長がおっしゃいました死亡牛検査の目的、要は続けていくかどうかということなんですけれども、確認なんですけれども、要はBSEの清浄性を維持していくためには飼料規制も必要だし、その飼料規制をしていることの対策の検証の上で死亡牛の検査は必要なんだと。
今のと畜牛だけじゃなくて死亡牛が必要なんだということでよろしいんですね。

○伏見家畜防疫対策室長
そのとおりでございます。

○毛利小委員長
よろしいでしょうか。
ネグリジブルを維持するためにも、この死亡牛の検査は必要であるということでございます。
それでは、もしご異論なければ、資料14の1番の「死亡牛検査の目的」と書いてありますけれども、要するに死亡牛検査を続けていくことについての方向性についてはご異論ございませんでしょうか。
それでは、小委員会としては死亡牛検査は続けていくという結論で進めようというふうな結論でございます。
その場合に「対象月齢の変更」ということが次に大きな目的として挙がっておりますけれども、1で「月齢を基準とすることについて」、2で「48か月齢以上とすることについて」と分けてありますけれども、月齢を基準として48か月齢が妥当なところであるかどうかということについてご意見等いただければと思いますけれども。
どうぞ。

○小野寺委員
死亡牛の検査に関して、これは資料13の2枚目になるんですけれども、48か月齢にしなかった場合には5,750頭がプラスになるということですね。
今までどおり。
試算で。
それで48にしたことによって、死亡牛の中の、要するに2~3歳牛の5,750頭がなくなると、そういう計算でよろしいですか。

○伏見家畜防疫対策室長
はい、そのとおりです。
おっしゃるとおりです。

○毛利小委員長
ほかにございませんでしょうか。
今のご説明の全体的なことも、もし間違い、それからご質問あれば一緒にいただきたいと思いますけれども。
横山委員お願いします。

○横山委員
先ほどの目的のところにも関連するんですが、国内ではと畜牛、それから24か月齢以上の死亡牛について十数年にわたって全数調査を行ってきました。
その結果、国内の清浄度が極めて高いということは皆さんが認識できる点かと思います。
それで、まず目的のところで、死亡牛検査を続けるということはネグリジブルリスクのステータスを維持するという上で必要なんですけれども、BSE有病率の把握という目的が妥当かどうか。
今逆にもっと踏み込んで、飼料、餌に起因するBSEについては、完全にコントロールされているというまで言えるのが我が国の検査を行ってきた結果じゃないかというふうに考えます。
EUなり外国では、あくまで抽出検査の結果に基づいて、この程度の有病率だろうというような推定をしていますけれども、そこを我が国の結果、またこれまでに行ってきた検査結果の1つの特徴というふうに考えられるということを提案したいと思います。
その上で月齢を基準とするというよりも、先ほどの臨床症状または発症という区分について検査対象を見直すということのほうがもっと効率的なサーベイランス、または死亡牛検査につながるんじゃないかというふうなことを提案したいと思います。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
今のご意見について、事務局のほうから何かご回答をお願いします。

○伏見家畜防疫対策室長
今後の死亡牛のBSEのサーベイランスのことも含めてだと思いますけれども、偶発的な汚染飼料の暴露とか非定型BSEの影響などから、何らかの理由による再発生へのリスクに対する監視目的ということも必要だと思っておりまして、横山委員がご指摘された点については、これまで我が国では36例のBSE発生事例がございまして、症状がないものも存在するために、症状を指標にして検査対象を選択するのは困難ではないかなと思っております。
また、同様に発生地域も全国的でございまして、牛の多い北海道ということではなくて全国的に発生しておりますので、牛の流通とか検査体制を考慮すると、検査地域を限定するということは適切ではないと思いますので、今までどおり全頭という形で検査を続けたほうがよろしいんではないかと思っております。

○毛利小委員長
今のご意見、いかがでしょうか。

○横山委員
ただ、これまで死亡牛検査で見つかった牛で、確かに死亡時にBSEを疑う臨床症状ではなかったにしても、例えば起立不能であったり股関節脱臼、あとケトーシスでしたっけ、そのような症状が残されているということは事実だと思いますし、そういったクライテリアのものを検査対象、または死亡牛の対象としていくというのも1つの絞り込みにつながるんじゃないかと思います。

○毛利小委員長
今のご意見ですけれども、一番最初の資料の資料1ですけれども、資料1の先ほど室長ご説明された5番のところで、ちらっと症状のあるものについては月齢を設けずに行うということを言われましたけれども、それが今横山委員の言われたことの中に含まれるとは考えられませんでしょうか。

○横山委員
それは、含まれないんじゃないんですか。
完全にBSEを疑ったものについては月齢を問わずに検査をしましょうという。

○毛利小委員長
要するに、そこは議論の対象として大変重要なところなんですけれども、といいますのは、今までの何らかの症状であったもの、今個別に横山委員がおっしゃられた病名、ケトーシスだとか、そういったことをもし検査対象─当然検査対象になると思うんですけれども、それだけに絞ったときに、今度点数が足りるかどうかということも含めて事務局のほうからご回答いただければと思いますが。

○川島動物衛生課長
ポイントの高い臨床症状牛がこれまで見つかっていないということからすると、有病率が下がっている現状では恐らくなかなか出てこないだろうというふうに考えますと、さらに厳しくなるだろうというのが1点です。
それから、私ども最初の資料1でご説明しましたように、有効性を検証しつつ、かつ客観的、効率的、正確性をもって検査をやることがBSEの死亡牛検査については基本であろうというふうには考えておりますので、できる限り死亡牛の中でBSEに感染しているものについて取り逃がしをしたくないという考え方もございます。
参考資料の中にもございますけれども、これまで死亡牛検査でもって、現に一般的な今横山先生がおっしゃったような症状を呈していないものも相当程度いるものですから、私どもとしては現段階では月齢という形で一律に切って、さらに調べていったほうがいいんではないかというふうに考えているということでございます。

○毛利小委員長
どうですか。
実際問題として、月齢だけではなくて、横山委員のおっしゃったこともプラスしてということができるんでしょうか。

○伏見家畜防疫対策室長
今委員長がおっしゃられたことは、横山委員の、今後も丁寧に検査を続けるということは変わりませんのでカバーできるんではないかと思いますけれども、それでは回答になりませんか。
大丈夫ですか。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
ほかに。
どうぞ。

○西委員
質問も含めてお聞きしたいんですけれども、資料13、ここで言う「緊急と畜牛」のところの定義なんですけれども、裏のページを見ると、ヘモフィルス・ソムナスだとか、こういういろいろな神経症状を呈した牛ということで、これは生きたものというか、それを検査したものを「緊急と畜牛」という表現にしているのかどうか。
実際に、例えば私北海道で死亡牛検査やっていますけれども、死んだから検査するという検査ももちろんありますけれども、いわゆる起立不能になった廃用牛を含めて、いわゆるレンダリングに持っていってやる検査もあるので、そういったのがここに入っているのかなという疑問があります。
それが1点です。
それから、発症牛の検査で獲得ポイントがないということで、これはいわゆるBSE特有の症状を呈していることということで、私自身、実験感染させたBSEの牛は見せていただいたことはございます。
見る方によれば本当に違うというふうにおっしゃる方もいるんですけれども、全ての方がBSE特有の症状を見たことないので、どちらかというと、そういう神経症状を呈した牛を見る機会は結構あると思うんです。
なぜこのところの発症頭数がないかというと、現在の指針の中にはBSEのある意味では特定な症状を呈するような牛については疑似患畜として決めなさいとなっています。
そうすると、当時疑似患畜というのは、それが疑似患畜になると同じ同居牛の取扱いがまた出てくるので、なかなか特定できなかったのがあったのかなというふうには思うんですけれども、その辺、まず緊急と殺牛について、すみませんけれども定義を教えていただければと思いまして。

○伏見家畜防疫対策室長
まず緊急と殺牛の話ですけれども、これは死ぬ前にここに書かれている症状が示したものということで、死んだ直後であっても、この緊急と畜牛というところに入るということで整理されております。

○大倉課長補佐
Clinical suspect、BSEを疑う症状、我が国でゼロということでこれまで実績がなしになってはおるんですけれども、防疫指針で特定臨床症状ということで定義しておりますBSE疑う牛なんですが、これまで我が国で報告されていない理由につきまして、参考資料3-1、OIEに無視できるリスク国の申請を行った資料がございます。
そこの資料の69ページから71ページにかけまして、そこを詳細に我が国で臨床症状牛がポイントとして含まれていない理由というのが記載されております。
これは我が国と、まさに今西委員がおっしゃったとおり同居牛による疑似患畜、それから臨床症状牛による疑似患畜、同じく日本の家畜伝染病予防法上は同じ疑似患畜と位置づけられるのは、まさしくご指摘のとおりでして、なかなか臨床症状ですぐさま疑似患畜としにくいという事情はあろうかと思います。
その上で各国の扱いと我が国の臨床症状牛がどう解釈が異なるのかというのをここの中で記載しております。
特に参考資料3-1の70ページの表の3-3にOIEで区分されておりますClinical suspectというのが我が国で考えるもののどの牛に当たるのかという区分表がございます。
この区分表のとおり、若干我が国のほうは解釈をこのようにやっているので、サーベイランスポイントが結果的に低く抑えられてしまっていると。
いわば慎重に解釈をしているという状況ですので、逆に言えば、過大に見積もられることのないようにやっているという状況になっております。
結果的に我が国、臨床症状牛を含めた、臨床症状だけでは、本物かどうかがなかなか見分けにくいという本病の特性もありますので、なるべく漏らしがないような体制でやっていくという基本的なスタンスに立って、このような解釈をしております。

○西委員
今の現体制だったら24か月以上でやっているので漏れもないと思います。
それから、それを今後48にしても、48か月以上全牛検査していれば漏れはないですよね。
ただ、ポイントの加算の仕方として、今まではどちらかというと点数を低く見積もっている。
いわゆる死亡牛のほうでくくっているんだと思うんですけれども、今後、今死亡牛の届出が出た場合に、届出の状況でいろいろな死因が書いてあって、ダウナーというのももちろんございますし、大脳皮質症もあると思うんですけれども、そういうのを死亡牛のほうの0.何ポイントにするのか、高いほうでカウントするのかという、そういう考えというのはないんでしょうか。

○毛利小委員長
いかがでしょうか。

○川島動物衛生課長
それは、OIEにステータス申請をする際も、コントロールリスクの認定を受けたときには、日本では臨床症状牛見つかっていないのに何かおかしいんじゃないのかという指摘がございました。
その関係で、無視できるステータスの申請をした際には、今大倉補佐のほうから説明した、いわゆる臨床症状牛が全くいないという考え方でポイントをカウントした表と、もう一つはダウナーだとか、そういうものの症状の報告があったもののカルテを全部7年分ひっくり返しまして、これは諸外国の一般的な見方からすれば臨床症状牛とみなしても差し支えないだろうというものをピックアップして作業をするということはして、両方ポイントを出したわけですね。
我々としては、コンサバティブに見るというのが基本だと思っているんですけれども、今後も必要があれば両方の作業はするんですけれども、いずれにしても死亡牛のBSE検査を考える上では、きちんと取り逃しなくかつ現場も比較的正確性を持ってやれる検査体制を維持していくほうが現時点では私どもとしては望ましいのではないかという考え方でございます。

○西委員
ですから、48とか、そこでくくったほうが非常にシンプルなので、ある意味では非常にわかりやすいと思います。
ただ、私が言っていたのは、実際に中身を見ると、緊急と畜牛に入るような症状のがあって、そこはカウントできたのかなというのがあったものですから。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
今はポイントの話に少し話がずれましたけれども、24から48に上げたときに臨床症状のとりぐあいによっては検査対象となるならないということが起こってくる可能性があると思うんですが、そこはどのように考えていけばよろしいんでしょうか。

○伏見家畜防疫対策室長
その点については臨床症状の把握というのは非常に重要なものだと思っていますので、指針、それにおいてBSEの臨床症状の定義を記載して、引き続き徹底を図っていきたいと思っております。

○毛利小委員長
では、最終的に指針をつくられるときに臨床症状もきちんと網羅して、24から48に上げたときに臨床症状がかなりひどいものについては拾っていけるというふうに考えてよろしいですね。
そのほかに。
どうぞ、先生。

○水澤委員
水澤でございます。
今のポイントのお話と、それから横山先生のお話と同じような背景ですが、資料13の─私は今のご提案には賛成で48か月で十分だと思いますけれども、裏側のほうを見てみますと、48か月にすると目標ポイント達成率は358%ということで、これは単純にいきますと100%超えていればいいということだと思いますので、非常に安全を見込んだ慎重なやり方をやっていることになるんです。
例えば、これは資料9でしたっけ、「主要国におけるBSE検査の比較」というところで、例えばEUなどは日本よりもはるかに危険なところだと思うんですが、健康と畜牛は撤廃しているとか、場合によっては72か月、96か月というのがあるようなんですけれども、そういうふうに少しこれを緩めた場合、例えば100─100ではなくても150とか、そういうふうにしたときにどれぐらいになるのかという質問です。
例えば、これは健康と畜牛をもうちょっと月齢を上げるとか、これをしないというか、今のデータによれば日本にはほとんどいなくなっちゃったわけですよね。
と言えるわけですので、この世界標準というか、OIEの基準でいくとすると、もっと緩められるような気もするのですが、そこの何か計算されていますか。
されていたら教えていただきたい。
100%というと、どれぐらいになるのかということ、逆でもいいんですけれども、健康と畜牛の検査撤廃したら、EUのようにしたら、どれぐらいになるのか参考までにお願いします。

○川島動物衛生課長
まず、健康と畜牛の検査については、これは厚生労働省さんの所管になっていますので、私どものほうでここを引き上げるとか引き上げないとかということがなかなか言えないということはございます。
それから、確かにポイントを最低限─これは7年間有効ですから、ある程度とれば、それは一定のステータス維持のためには足りるわけですけれども、他方で先ほど言いましたように、これはサーベイランスタイプのBの検査になりまして、これは5万頭に1頭いれば見つけられるという水準で設定されているものですから、本当に5万頭でもっとコンサバティブにこの病気を見たときに、5万頭に1頭の有病率を摘発できる水準で妥当なのかどうか。
私どもとすれば、BSEというものについてのこれまでの経緯を踏まえれば、高いレベルで検査体制を維持しておいて、そういう─確率論的にはゼロではないんでしょうけれども、そういうBSE牛が何らかの飼料規制の破綻みたいなところがあれば着実にチェックできるようにする体制を維持しておきたいという考えも一方でございます。
先生からご指摘の見直した場合の話は、山本オブザーバーが今日来ていただいているんですが、何かシミュレーションされていただいていますか。

○山本オブザーバー
今そちらでご説明されようとしている資料ということですね。

○水澤委員
参考までで結構なのですけれども。
すごく慎重にやられていて、これで私はいいと賛成なのですけれども、ただ、もっと効率よくやるのであれば、そういうこともできるかなと思ったものですから。

○伏見家畜防疫対策室長
水澤先生のご指摘ですけれども、参考6の資料で、これ去年の11月に出している資料の中で15ページ目がございまして、「サーベイランスの見直し」というところがあるんですが、そこで幾つかやっていただいておりまして、この中で17ページの上のところですけれども、例えば、と畜場48か月齢以上、死亡牛96か月齢以上とすると、その表の右下、146%と、こういうシミュレーションはとりあえずしてはいただいております。

○水澤委員
了解しました。
ありがとうございました。

○毛利小委員長
どうぞ。

○堀内委員
月齢を基準とすることについてということなんですけれども、これ以外に、抽出検査以外の方法ってお考えがあるんでしょうか。
もうその2つになるんじゃないかなと思うんですけれども。
まず、その点についてお伺いしたいんですけれども。

○伏見家畜防疫対策室長
あとは最初に西委員のときにお答えしましたけれども、地理的なものもあると思いますが、我が国では先ほど全国的な発生の分布があるということで、それは今回ではとり得ないんではないかと思って、「全国的」という言葉にさせていただいております。

○堀内委員
わかりました。
先ほど川島課長のほうから説明いただいたことに賛成なんですけれども、ただOIEのポイントを達成するしないという視点ではなくて、ただClinical suspectの定義というのは少し考え直したほうがいいんじゃないかなと思うんです。
これは世界的に言われていることと、あとは先ほど少し西先生と毛利先生の議論の中にもありましたけれども、月齢を上げた場合にClinical suspectを今のままにしておくと、見方によっては少し緩んだ形の検査になる可能性がある。
だから、Clinical suspectをもう少し広い範囲にしないといけないのかなという印象があります。
というのは、日本の獣医師さんはすごく優秀なんで紙をつけたがるわけです。
その紙をつけること、例えば「股関節脱旧」みたいな紙をつけることによって、それがClinical suspectから外れる可能性というのはあると思いますので、私個人的には月齢を基準にするということでもちろん賛成なんですけれども、Clinical suspect、OIEのコードとは別の次元でClinical suspectの定義というのを少し考え直す時期に来ているのかなというふうに思います。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
先ほどからの議論になっています。
次の指針を具体的に策定のときに、その点についてご配慮いただければと思います。
よろしいでしょうか。
それでは、月齢でいって48か月齢ということについて、例えば水澤委員からもっと上げてもいいんではないか。
60とか72に上げてもいいんではないかというご意見もありましたけれども、そこはどうですか。

○川島動物衛生課長
私どもとしては、今の状況からすると感染実験も48が1つの目安になっていますし、EUの死亡牛検査もベース、基本が48になっているというようなことから考えて、BSE対策の重要性を考えまして、今回は私どもとしては48としていきたいというふうに考えております。
これがまた5年、10年データが積み重なってきてどういうことになっていくかということはもちろんあり得るわけですけれども、当面私どもとしては、今ご提案申し上げておる48で見直しをご検討いただければと思っています。

○毛利小委員長
指針で恐らく3年ごとの見直しというのがありましたので、この状況をまた3年後の見直しのときに再チェックいただいて、そこでまたご議論いただくということでお願いしたいと思いますが、水澤先生、それでよろしいですね。

○水澤委員
ええ、もちろん。
私は上げてほしいと言ったわけじゃないのですけれども、この48で私は日本的で大変結構だと思いますけれども、ただ、そういう試算があったら示してもらったらいいかなと思いました。
もし、OIEの基準が科学的に正しいとすれば、別にそれは100でいいわけです。
それが科学的なことなので、先ほどの議論と似ているかもしれませんけれども、我々はそれを非常に超える安全度を目指してやっているということでよろしいのではないかと私は思っています。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
どうぞ。

○水澤委員
非常にナイーブな質問で申しわけないのですが、資料3の裏のほうに書いてある肉骨粉の規制状況にかかわることですけれども、牛以外の動物には一応ないことになっていると思います。
しかし、豚とか鶏とか、それから魚とか、私は、もちろん全然こちらは詳しくないのですけれども、例えば、前に魚にBSEプリオンでしたか、あるいは変異型CJDだったかと思うのですけれども、それを強制的に食べさせたときに、魚にもBSEが─BSEというかプリオン病が発生したという論文があったように思うんですけれども、この豚とか鶏とか牛以外の動物では本当にないのかどうか。
鹿はもちろんいるわけですけれども、それは大丈夫なんでしょうか。

○毛利小委員長
その点につきまして……

○水澤委員
すみません、ちょっと直接……

○毛利小委員長
いやいや、別な委員会で議論はされているというようなこともあるようなんですが。

○動物衛生課(永田)
動物衛生課の永田です。
先生がおっしゃっているのは、恐らくEUで養殖魚の飼料規制の緩和の検討ために行われたギリシャでの養殖魚へのプリオン投与試験のことだと思います。
こちらについては、その論文が公表された直後に、食品安全委員会プリオン専門調査会でで紹介され検討されたと承知しております。
その後続報がありましたらご紹介するということになっていたと記憶していますが、その後の伝達性に関する試験の結果がまだされていない状況だと承知しております。
先般EUにおいて養殖魚での飼料で牛由来を除いた動物性加工たん白質の利用が解禁されていることから、伝達性については、このような対応がされたということは、EUではある程度のリスクの問題が低いと判断されたと認識しております。

○水澤委員
豚とか鶏のほうには、プリオン病ってないのですか。

○川島動物衛生課長
それは、私ども把握している限りでは、そういう報告とかは……。
むしろ、先生方のほうがお詳しい。

○動物衛生課(永田)
経口の試験ではないとは思うのですけれども脳への直接の投与試験では報告されていたと承知しております

○水澤委員
経口以外ではあり得るのですか。

○動物衛生課(永田)
先生方のほうが詳しいんでしょうけれども、脳内接種など環境での試験は行われております。

○水澤委員
ただ、もし、魚にこれを強制的に食べさせて生ずるのであれば、豚や鶏で出ないはずがないような気もするのですけれども。

○動物衛生課(永田)
魚の投与試験の結果も確定的にBSE─BSEというかプリオン病であることの証明としての、伝達性についての報告は、その後もないと思います。
研究報告では、たしか免疫化学染色の結果でプリオンの疑いがあるというような話だったと思うのですが、それ自体も議論があるのではと思われます。

○水澤委員
わかりました。
現状がわかりましたので結構かと思いますが、日本は海洋大国で魚も大事なので、そういう実験があるといいなと思った次第です。
ありがとうございました。

○毛利小委員長
ほかにございませんか。
どうぞ、佐藤先生。

○佐藤委員
農水省からの提案でそのとおりでよろしいといいますか、賛成なんですが、この資料3のところの右下の死亡牛の検査頭数が書かれていますが、今の提案でいきますと、10年間で約104万頭を検査されたということでいきますと1年間10万頭ということなんですけれども、これが検査頭数は何万頭ぐらいに減るんでしょうか。

○伏見家畜防疫対策室長
私ども平成24年の数字でやりますと、約3割、10万6,000頭が7万5,000頭ぐらいになると。
それは全部事業で検査をしておりますので、それを全部洗い出して出た結果でございます。
約3割。

○佐藤委員
どうもありがとうございます。

○小野寺委員
先ほどの資料13の裏のほうですけれども、それで、と畜場検査で「黄疸等を呈する牛」とされた牛を緊急と殺牛とするということが緊急と殺牛の説明に書いてあるんですけれども、恐らくと畜場検査で黄疸以外にももう少し何か例えば皮膚病とかいろいろあったら、そういうのも多分緊急と殺牛になるんじゃないかとは思うんですけれども、その辺をもうちょっと詳しく、もし何かあればと思うんですが。
でも、と畜場ですから、また別な厚労省の話かもしれません。

○毛利小委員長
基本的にはと畜場で厚労省の管轄であるので、ここで具体的にどうだこうだということは、多分難しいんじゃないかとは思うんですけれども。

○伏見家畜防疫対策室長
すみません、今私ども持ち合わせておりませんので、ちょっと調べてはみます。

○毛利小委員長
よろしくお願いいたします。
それでは、48か月齢に変更して指針の改正を進めていくという方向でよろしいでしょうか。
お認めいただけますでしょうか。
それでは、そういうことなんですが、続いて指針の構成というのが一番最後のところにありましたが、それについて事務局のほうからご説明をお願いいたします。

○大倉課長補佐
それでは、資料15をごらんいただきたいと思います。
これに関しましては、我々の諮問の内容が「指針の変更について」ということでお伺いしておりますので、月齢の変更だけにとどまらず、指針全体の変更についてご意見をいただくということですので、科学的云々とはちょっと関係ないところではありますが、たてつけ、構成についても我々が今考えている範囲についてご紹介したいと思います。
ここの左右でなっておりますが、左側が今度改正しようと思っております構成(案)になります。
右側が現行のもので、第1、2、3という3つの大きなくくりになっておりますが、それを冒頭説明ございました最近の改正しております口蹄疫、あるいは一番直近に改正しておりますのが昨年豚コレラの防疫指針を改正しております。
そういった指針の構成に合わせた形で見直しをしたいと思っております。
ただ、もちろんBSEですので、そういった口蹄疫・豚コレラのような急性感染症とは異なる対応になりますので、例えば事前の対応でのワクチンの備蓄ですとか、発生した対応時の移動制限の設定とか、ほかの疾病の指針にあるようなものはこの中には盛り込まれておりません。
その上で通常時の対応から発見したとき、それ以後の防疫措置の流れをわかりやすくたてつけたいと思っておりますので、このような流れを基本にして作成作業を進めさせていただきたいと思っております。
以上です。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
この資料15の構成と、それからその内容について委員の先生方からこういうのをつけ加えたらいいんじゃないかとか、それから構成の項目そのものの中にこういったことをぜひ入れてほしいというようなご要望、ご意見ございましたらお願いいたします。
どうぞ。

○西委員
BSEの指針というのは、その前段でマニュアルがあって、それが指針に変わっていった経緯があると思います。
これ自身、私自身が2001年に発生したときに農水省の方と頭を悩ませながらマニュアルづくりに参画させていただきました。
今、口蹄疫だとか豚コレラとか新しい指針が出てきたので、それに合わせて指針というのは変えていくべきだというふうに思っています。
そうした中で、私ども36例のうち、かなりの例数の患畜、それから疑似患畜の発生農場とかかわってきまして、指針、そしてこの下にぶら下がるといいますか、留意事項ということで実際に実行していくようなものが書かれているんですけれども、その中で幾つか細かいことは事務局のほうでお願いしたいと思うんですけれども、まずはBSE検査をこれだけ続けてきてBSE対策をしてきたので、そのあかしとして今月齢の変更ができてくるのかなと思っています。
その中でわかってきた非定型BSEというのがわかってきました。
それについては、今のところわからない部分はあるけれども、餌を起因としていないんじゃないかとか、そういったこともあるわけで、今のBSEの指針でいきますと、疑似患畜の定義を決めるときに同じ餌を食べていたもの、同じ農場で同じ、ある一定の時期食べていたものが疑似患畜となるということがございます。
そういったものの、いわゆる疑似患畜の取り扱いです。
今後実際に原因究明のためにやっていく、BSE対策の検証のためにやっていくので、今後非定型が出た場合の疑似患畜はどのように取り扱っていくのか。
そういったこと、実際の科学的な知見だとか、そういうことも含めてご検討いただければと思います。
それから、あわせて留意事項というのがあって、いろいろ運用していくのに、発生しますといろいろな疫学調査ということでいろいろな項目を調べていくわけなんですけれども、その範囲について今までどおりが必要なのか、あるいは削っていく部分があるのかとか、そういったことを、今日は指針案が示されていませんので、そういうのを盛り込むような形をとっていただければと思います。
あと指針の中で試験研究機関との連携というのが第8のところになると思うんですけれども、今の第3のところの2が第7とか8とかになっていくと思いますので、BSE対策をしっかり検証していくためにも、これは非常に必要だと思っていますので、最近わかってきた非定型の研究は引き続き続けていってほしいということと、我が国はいわゆる清浄国としてステータスをずっと維持していかなきゃならないと思っていますので、今日も私からも少し出ましたし、冒頭に横山先生からもおっしゃりましたけれども、今後どうしていくかというか、ロードマップじゃないんですけれども、今後の見直しをしていくに当たってはコストパフォーマンスも含めてやっていかなきゃならないと思いますので、そういった内容が指針の中に盛り込まれるといいのかなというふうに感じております。
以上です。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
今のご要望について。

○伏見家畜防疫対策室長
指針については次回お示しするということでございますので、今、西委員からおっしゃられたこと、ほかの委員からおっしゃられたことも踏まえてご提示させていただきたいと思っております。
また、留意事項についても次回ご提示できるんではないかと思いますし、都道府県の意見照会というのもありますので、その中で整理をしていきたいと思っております。
あともう一点、研究推進につきましては、これについてもこれまでどおり必要性を記載するというつもりで項目立てをしておりますので、今後管理措置についても適切に実施できるよう対応してまいりたいと思っております。

○川島動物衛生課長
非定型の扱いは、今OIEのほうでもまだコード上は区分されていないんです。
ただ、議論をしていこうという動きはあるようですので、そういった動きを見ながら、どういうふうにしていくのがいいのかというのは検討していきたいと思いますが、今回そこまで間に合うかどうかというのはあるかと思います。
委員長がおっしゃったように、定期的に3年に1回とか、知見の集積に合わせて見直していくということですので、そういったタイミングをうまく使って、必要があれば見直していくというような形はとっていきたいと思いますけれども。
それから、疑似患畜の扱いについても、いろいろなと畜場法とか、そういった他法令との関係も一方で出てきますので、その辺もよく検討した上で、かつ現場、県のご意見なんかも聞いた上で我々としては案をつくっていきたいと思っています。

○毛利小委員長
よろしくお願いいたします。
そのほかに、もし、この構成等々を含めてご意見がありましたらお伺いいたします。
どうぞ。

○水澤委員
今の研究の推進にちょっと関係することで、私も同意見でありまして、非定型というのが人で言うところの孤発型に相当するのではないかというふうに言われていると思います。
私もそうではないかなというふうに思うのです。
牛の場合に頻度というのが余り出てこないような気がしてよくわからないのですが、人では100万人に1人と言われていても、でも相当の数がおられるわけでありまして、それによる感染等もあるわけです。
したがいまして、非定型がこれから問題になってくるのではないかなというふうに思いますので、西先生おっしゃったように、ぜひそれは進めていただきたい。
あと関係するのですけれども、防疫的なことというか、疫学的なことは全世界でOIE等と協力をして一緒にやっていくという感じになると思うのですけれども、研究に関しては、ぜひ日本が突出して世界の最先端を行っていただきたいと私は実は思っております。
と申しますのは、人のプリオン病の場合に─まあ、ご存じかもしれませんけれども、アルツハイマー病の原因たん白でありますAβ、アミロイドβといったもの、パーキンソン病の原因たん白でありますα-シヌクレインといったものも現在はプリオンと同じ性格を、性質を持っているということで、多くの方はそれ認められております。
それを例えば動物の脳に、あるいは静脈内に注射いたしますと、脳の中に広がっていくということがもう確認されているということで、プリオン病の病原性が証明されたと同じような経緯を今たどってきていますので、ある意味ではまれな病気とは言っても、これからさらに大きな問題に発展するということは十分にあり得ると思いますので、ぜひ動物のほうのプリオン病研究も、先ほどちょっと魚のことを言いましたけれども、そのことを含めて日本が世界の最先端を行くという形で世界をリードしていってほしいなと思っています。
希望ですけれども。

○毛利小委員長
どうもありがとうございました。
ほかにございませんでしょうか。

○横山委員
死亡牛検査のストックポイントというような形で今死体を各県、検査結果が出るまで保管していますけれども、2001年以来硫化水素ガスであったりというような劣化が激しくて冷凍装置が十分に機能していないような施設が多いと聞いていますので、そのあたりも死亡牛検査、毎年7万頭というような形で続けるのであれば、ぜひ対応等をあわせて考えていただきたいと思います。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
これは、多分即答はできないと思いますが、要望として今横山委員の言われたことが現場から上がってきているということを踏まえていただければと思います。
そのほかにございませんか。
どうぞ。

○堀内委員
先ほど西先生からもあったんですけれども、今後の見通しとして清浄化が進めば、さらに管理措置の緩和ということが恐らくあると思うんですけれども、実は2009年のこの会で私そういうロードマップをつくってくれと言って意見が受け入れられなかった経緯があるものですから、議事概要にも載っけてもらえなかったということがあるものですから、できましたら、こういう委員会等で情報発信をまめにしていただいて、恐らく今後さらに緩和という方向に行くんじゃないかなと思うんです。
そういうところを─まあ、もう時すでに遅しかもしれません。
もう過去の病気になっておりますので。
ただ、先を見越した形での対応というのをやっていただければ、より─こういう緩和すると、ある反発というのは必ず出てくると思うんですけれども、それをミニマムに抑えていくためにも先手先手の情報発信というのは必要だと思いますので、そこでもう少しお考えいただければと思います。

○毛利小委員長
ご意見ありがとうございました。
ほかになければ、構成等々を今のご意見を踏まえてつくっていただいて、また小委員会にかけていただければというふうに思います。
もう一つ、最後に時間ちょっと過ぎていて申しわけないんですけれども、今日本にはBSE以外に羊のスクレイピーという動物の伝達性海綿状脳症がありますけれども、それの対応等についてのご意見が多分横山委員のほうからあると伺っているんですが……。
失礼しました。

○大倉課長補佐
すみません、事務局のほうから。
資料はご用意しておりませんけれども、従前より、このスクレイピー含めましてめん羊、山羊、鹿の伝達性海綿状脳症の、これマニュアルは通知で規定しておるんですけれども、これの中での検査に使う材料、今現行の通知の中では脳と扁桃を用いることになっておるんですけれども、その検査材料につきまして、これは次回のプリオン小委の中で、この検査材料の何が使うのが適当かということについてご意見を伺いたいと思いますので、これにつきまして、あらかじめご報告させていただきたいと思います。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
どういうふうに変更するかというのは予備的なことがあれば、実際に検査に携わっている横山委員のほうから説明いただければありがたいんですけれども。

○横山委員
現行ウェスタンブロットと免疫組織化学を使って、脳と扁桃をサーベイランスの材料として検査を行ってきました。
検体数はそれほど多くないんですけれども、野外発生例の経験から扁桃の陽性率がそれほどよくない。
当初、リンパ節から入って脳に浸潤していくだろうということでプレクリニカルな状態のものを見つけられるんじゃないかということで扁桃を検査材料として加えるように提案をしてサーベイランスを行ってきたんですけれども、文献等を見ても牛と同様に回腸の近傍から恐らく入って脊髄を伝って伝わっていく。
一部はもちろん実験感染等で扁桃が先に見つかるという例もあるんですが、そこで今後のサーベイランスの対象を脳を使ったウェスタンブロットと免疫組織化学に変更できないかということを提案させていただいております。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
ぜひ資料をそろえて次の小委員会にかけていただければと思います。
そのほかに全体的なことを含めましてございませんでしょうか。
どうぞ。

○水澤委員
すみません、何度も言って申しわけないのですけれども、先ほど堀内先生がちょっとおっしゃったのですが、実は同じことをおっしゃっていて、過去の病気と、おっしゃったと思うのですけれども、それは普通の意味での、もう克服されたという意味ではないという意味で受け取っていただきたいと思います。
そのように受け取られたと思うのですけれども。
例えば、エイズは、これはワクチンもできていますし、実際にエイズウイルスを殺す薬もあるんです。
こういうのは克服といえますし、少し前に新聞報道ではWHOは「ほぼ克服」というふうにステートメント出したというようなニュースもあったように思います。
けれども、BSE、プリオン病はもう全然そういうことはありません。
まだ全くワクチンもなければ、これの病原たん白を“殺す”ような、無毒化するような治療法はないわけです。
ですから、これは全然克服にはなっておりませんので、過去の病気ではありますが、現在もまだアクティブに研究しなければいけないということを認識していただいて、先ほどの研究の推進というのをやっていただきたいというふうに私は思います。

○毛利小委員長
ありがとうございました。
ほかにございませんでしょうか。
どうぞ。

○西委員
すみません、西です。
限られた時間だったので、指針の具体的な細かいところだとか、それから留意事項の細かいところで私ども気づくというか、こういうのはどうなんでしょうかというのがあるんですけれども、それについては事務局の衛生課のほうに送らせていただくということでよろしいでしょうか。
必要に応じて毛利委員長とご検討いただければと思うんですけれども。

○毛利小委員長
ありがとうございます。
委員の先生方、ぜひ具体的な指針に落とす際にいろいろご意見ありましたらお寄せいただければと思います。
それでは、今後のスケジュールについて事務局のほうからお願いしたいと思います。

○伏見家畜防疫対策室長
今後のスケジュールでございますが、本日死亡牛のBSE検査対象月齢を現行の24か月齢以上から48か月齢以上に引き上げることについて委員の皆様のご了解をいただいたところでございますが、来月に開催する予定であります第10回のプリオン病小委員会の中では、具体的な防疫指針の変更案及び伝達性海綿状脳症、TSEマニュアルの変更についてご議論いただこうと考えております。
また、プリオン病小委員会でのご意見がまとまりましたら、10月以降になるかと思いますが、第22回の家畜衛生部会を開催させていただき、小委員会から─小委員長になると思いますが、報告を踏まえ、改めてご審議いただこうと考えております。
以上でございます。

○毛利小委員長
どうもありがとうございました。
課長のほうから何か。

○川島動物衛生課長
いえ、ございません。

○毛利小委員長
それでは、司会の不手際で10分ほどオーバーいたしましたけれども、今日は非常に熱心なご議論いただきましてありがとうございます。
これからもまだ具体的な指針が上がってきてディスカッションという話になると思いますけれども、ぜひ忌憚のないご意見をお願いしたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。
お疲れさまでございました。

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