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農林水産省

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食料・農業・農村政策審議会企画部会(平成28年3月10日)議事概要

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1 日時:平成28 年3月10 日(木曜日) 10時00分~12時00分

2 場所:農林水産省 7階講堂

3 出席者:(委員)中嶋企画部会長、伊藤順朗委員、臼井委員、小田切委員、香髙委員、近藤委員、里井委員、生源寺委員、藤井委員、松本委員、三石委員

 

1. 開会

2. 平成27 年度食料・農業・農村白書骨子(案)について
広報評価課情報分析室長より、白書骨子(案)について説明。

(三石委員)

  • 白書を書く上での基本的な視点として、白書の目的とは何かをしっかり考えて頂きたい。基本的な情勢や農林水産省のスタンスを国民に理解して頂く目的とともに、いろいろな分野で議論の土台となり、問題意識を提起できるよう論点が明確となるようにして頂きたい。
  • 国外の眼を意識して情勢や施策を伝えるようにして頂きたい。
  • 東日本大震災から5年が経過した。震災の分野の執筆は、もう一度自分の目で現場を見て記述頂きたい。

 

(松本委員)

  • 日本型直接支払いについて分析結果はあるのか。中山間地域等直接支払の取組は減ってきている。中山間地域のためには、重要な施策の一つであり、これからの中山間地域を維持していくため、分析・施策への反映が重要と考えている。
  • 農地面積について、センサスを利用して分析をしっかりして頂きたい。センサスの減少面積と、農地転用による減少面積についてギャップがあり、検証を行う必要もあるのではないか。
  • 基本計画の時にも議論があり、農業・農村所得倍増目標10 ヶ年戦略、農林水産業・地域の活力創造プランで「農業・農村の所得倍増を目指す」とされているが、今回の白書で分析は行っているのか。白書でそういう分析があってしかるべきではないかと思っている。

 

(藤井委員)

  • 2015 年農林業センサスは5年に一度の調査として今年公表されている。センサスをしっかり活用して、様々な集計・手法によって掘り下げて分析を行って頂きたい。数字が内包している問題・課題を分析し、今後の方向性・可能性等について分析・記述できないか。新たな視点で浮き彫りに出来る問題があるといいと考えている。
  •  女性農業者について、近年、農学部で学ぶ女性が増えている。日本農業への関心の高まりもあると考えるし、食料・農業・農村基本計画でも「女性農業者が能力を最大限発揮できる環境の整備」と書かれている。女性が出にくい障壁について分析し、それを取り除くにはどうしたらいいか、女性が使いにくい制度があれば分析する等も行うなど、しっかりと記述していただきたい。
  • 6次産業化について、活躍している人の紹介も必要だと考えるが、白書では、支援制度や補助事業について、どれだけ使われているのか、使いやすいものとなっているのか等について検証していただきたい。また、6次産業化は、質を向上させて拡大し、事業としての持続的発展性を確保していかなければならないと考えている。そのため、金融機関や自治体等との連携について記述出来ることがあれば記述していただきたい。

 

(八百屋情報分析室長)

  • 議論喚起に資するよう論点の明確化に気をつけたい。また、各農政局単位や大学等での白書説明会を行っているが、今年も機会を作っていきたい。
  • 国外の眼については白書本体作成後に概要版の英訳を作成してホームページへの掲載や在日大使館等へ配布しており、多くの方に活用して頂いているところ。
  • 震災分野の記述については担当が現地に赴いて事例等調査し、記述しているところ。書きぶりには意を用いたい。
  • センサスの活用については、白書本体において可能な限り多く活用していきたい。時間の都合もあるがなるべく深く分析していきたい。

 

(岩本農村振興局審議官)

  • 中山間地域等直接支払対策は今年度より第4期対策に移行し、そのための協定再締結等に時間を要しているところ。また高齢化が進んでおり、5年間の活動に困難さを感じるとの意見も頂いているところ、交付金の返還についてはやむを得ない事情により活動を停止した場合などは返還の免除等の対応を行うなど利用者側にとって使いやすく対応していき、またその旨を周知していきたい。

 

(槙田統計部統計企画管理官)

  • ○ 農地面積については、センサス速報で数値を公表したところ。現在、3 月末を目指して確報として公表できるよう精査しているところ。

 

(山北経営局審議官)

  • ○ 女性農業者については、動向について活動具体例を紹介しつつ読み手に伝えていきたい。制度の課題については、イベント等でも声を聞いており、農業女子プロジェクト等の事例を紹介しながら記述したいところ。制度の見直しについては白書にどこまで書けるかは別としつつ、検討していきたい。

 

(平形食料産業局総務課長)

  • 6次産業化については、全国いろいろな形での取組が見られるところ。上手くいった点、上手くいかない点と事例は多様なものとなっており、記述できる点は記述していきたい。

 

(渡邊政策課長)

  • 所得倍増については、創造プランにおいて、農村の関連所得について今後成長が期待できる分野としてその対象を7分野に設定し記載したところ。加工、観光、医福食農連携など分野が広く、まさに始まったばかり。今後数値が出てきた時点で分析して白書に反映していくこととなる。

 

(生源寺委員)

  • 統計を示す際、数値が属地、属人と言われても一般的には理解が出来ない。脚注や用語集で説明が必要ではないか。
  • 食料安全保障の項で、途上国の飢餓問題、先進国の食料事情を記述しているが、同じフードセキュリティでも意味合いが違う。FAO の定義を記載するか、注釈による説明が必要ではないか。
  • 6次産業化は、川下のニーズに即した新しい展開であり、いろいろな側面を持っている。各章で取り上げているのはいいことである。
  • 三石委員からも話があったが、白書とは何かをしっかり考えていただきたい。いろいろなケースを示し、理解を深めていただくのもいいが、少し落ち着いた白書としてもいいのではないか。白書は政府の広報誌ではない。農地中間管理機構による農地の集積が旧制度と比べて10 倍となっている、TPP でGDP が大きく伸びる等の良い面のみを示した記述は自画自賛のようで良くないと感じている。

 

(里井委員)

  • 印象として白書本体構成に重点テーマを設けることについて、見やすくわかりやすい整理となっている。
  • P3.4 の「食料自給力」の言葉に関して、国民に正しく理解してもらう必要。考え方として記述している農地・農業用水等の農業資源、農業技術、農業就業者の各項目についても深掘りがされるのではないかと期待。
  • 白書では、読み手に食料の現状に関して危機感を持ってもらう記述をすべき。
  • P3 の「輸入力」については、食料のみが対象となっているのか。例えば、飼料・肥料など輸入全てが止まってしまうような有事の際には「食料自給力」は更に下がるのか。
  • GI や機能性表示の記述など、生産者が明るい希望を持てる記述も重要。

 

(近藤委員)

  • 食料自給率向上に向けた記述が見られないのが残念。例えば、自給率を向上させるための食生活のあり方まで踏み込むなどの記述を期待。
  • 農業所得が低すぎるのが問題であり、向上に向けた取組について記述できないか。
  • 高齢化による農村集落機能の弱体化について深掘りした記述が必要ではないか。

 

(香髙委員)

  • 図や写真が多い点については評価できるが、情報量が多く読み手に何を伝えたいのか読みにくい。図表で表現した内容を文章で記述するなど重複感が感じられ、それぞれ相互補完させるべき。
  • インバウンド需要については都会の声のみではなく、外国人旅行者の声や農村の声を聞き、地域の自信や再発見につなげるような記述することも必要。
  • 新規就農者の重要性を強くアピールすべき。特に活力ある就農者を増やすにあたって、これに係る給付金や制度について、その効果を含め踏み込んで記述すべき。
  • 白書は1 年間の集大成。よりスマートな表現で読み手に伝える工夫をする必要。

 

(八百屋情報分析室長)

  • 白書の用語については巻末に基本的な統計用語等を記述している。本文の記述についても脚注とするか用語集を付けるかについては読みやすさを含めて検討していきたい。フードセキュリティについては、意味合い等含めて記述を検討していきたい。
  • 表現ぶり等も政府としての言い方もあるが、白書として分析結果を出せるよう検討し、気をつけて記述したい。

 

(渡邊政策課長)

  • 輸入力と食料自給力との関係であるが、食料自給力については国内生産力のみが対象で輸入の増減による影響は対象としていない。

 

(八百屋情報分析室長)

  • 食料自給率の変動についてはP5「食料・農業・農村基本計画における目標と現状」で要因などを記述していきたい。

 

(中嶋部会長)

  • 食料自給率については消費も含めた総合的な論点の記述につき検討頂きたい

 

(里井委員)

  • 食料の輸入だけではなく、例えば肥料や燃料などを含めた輸入が途絶した場合には、自給力指標に影響を及ぼすと思うがいかがか。

 

(八百屋情報分析室長)

  • 食料自給力指標と食料安全保障については別に記述しており、食料安全保障の項目において輸入途絶や輸送障害等も含めた不測の事態への対応を含めた記述とする整理としている。

 

(中嶋部会長)

  • 自給力指標を策定する際に前提条件等について議論があった。自給力指標を正確に理解してもらうためにも、自給力指標の読み方や限界など定義の記述につき検討頂きたい。

 

(岩本農村振興局長)

  • インバウンドは省内関係部局、観光庁等と連携しながら進めていきたい。

 

(山北経営局審議官)

  • 自画自賛とされた農地中間管理機構の書きぶりについては、概要として記載したもの。これまでの目標に対して不十分だった点をふまえ、改善対応をとった結果という反省点も含めた意味合いとしている。記述についてはご意見をふまえ対応したい。
  • 新規就農者に関係しては、どのような方が増えているのか、どのような課題があるのか、そのための支援についてどのようなものがあるのかをページを割いて記述したい。

 

(小田切委員)

  • 農業法人数がこの10 年で2倍になっているのに対し、新規雇用就農者数はあまり変わっていない。農林業センサスの本格的な分析は来年度だと思うが、そうした点を含めて、農業雇用者をめぐる分析をしていくべき。
  • 農政の推進体制について、農政システム論では、財政、国際規律、分権改革の3つの制約の下で農政の最適解を求めることとしているが、近年市町村合併などによって、地域農政の最適解が求めにくくなり、市町村が積極的になれていない。これについて仕組みをどのように作っていくのかを、それ自体は地方自治の課題ではあるが、農水省として考えていく必要があるのではないか。
  • 地方創生のまち・ひと・しごとの「ひと」について、人口に焦点が当てられがちだが、元々は人材という意味だった。食料、農業、農村、農政のそれぞれについて、人材育成を行う必要があり、来年度以降、それを大括り化して、特集にしてはどうか。

 

(臼井委員)

  • TPPの分析について、引き続き生産や農業所得が確保され、国内生産量が維持されるとあるが、農業所得倍増といっている中で、現状維持という言葉が盛り込まれるのは矛盾しているのではないか。
  • 食料自給力について、食料自給率だけではどれだけの生産力があるか見えてこなかったため、このような概念ができてとてもよかったと考えている。食料自給力の指標は低下しており、上向きにするには体質強化が必要。国民に共有していくべきであり、白書において強いメッセージを示してほしい。
  • 6次産業化だけでは所得が上がらないと感じているが、6次産業化は、商品開発、食品産業等多面的な役割があり、いろいろな視点があるので様々な項目にも波及すると思うが、人材確保や販路拡大等ハードルも高い。所得の確保のために農業部門の収益で補塡したり、経営主の労働時間が通常の2倍にまで増えてしまっている例もあると聞く。ぜひ、このような現状の分析や、どの部分に支援が必要かを記述して欲しい。

 

(伊藤委員)

  • 白書の骨子というのは民間企業でいうエグゼクティブサマリーのようなものだと思うが、網羅性、正確性、分かりやすさが重要だと思う。この骨子案はチャートやグラフが小さすぎて見えない部分があるため改善が必要。
  • 世界の需給動向について、いかにも均衡しているように載せているが、世界的には逼迫しているのではないか。
  • 食料消費の部分について、供給熱量という表現が分かりにくいので消費熱量と書き表してはどうか。また、単身世帯の増加がいきなり加工食品の増加に結び付くというのは雑ぱくすぎると感じた。

 

(中嶋部会長)

  • 昨年のように、分野横断的なテーマを一覧できるようなインデックスを作成して欲しい。
  • 12 月に公表された産業連関表に基づく飲食費のフローについて、およそ5年ぶりのフードチェーンに関する分析であることから、十二分に活用してほしい。
  • 6次産業化は、本日の議論でもあったように全体にわたる横断的なテーマなので、来年度以降どのように白書に記述していくか検討頂きたい。

 

(八百屋情報分析室長)

  • 資料の作り方については、ご指摘のとおり、書き込み過ぎて分かりづらい面があると思うので、場面に応じ、見る側の視点を入れながら作っていきたい。
  • 世界の食料需給の図については、今回は昨年と違う図であるため、将来的に食料需給が逼迫するといった記述ができなかったが、認識はかわっていない。
  • 消費動向における言葉の使い方については、正確性と分かりやすさも配慮していきたい。
  • 単身世帯と加工食品のつながりについても、表現の仕方について検討したい。
  • 分野横断的な事項のインデックス作成についても昨年同様作成したい。
  • 飲食費のフローについても活用を検討したい。

 

(別所政策研究所長)

  • 世界の食料需要に関しては、これまでは需要の伸びに対して、主に単収の伸びで対応してきた。今後の見通しについても単収の伸びをトレンドで見込むモデルとなっており均衡する形。気候変動などの制約要因を考慮することは今後の課題。穀物価格についても、実質のドルベースではほぼ横ばいの見通し。どちらもUSDA やOECD の予測との大きな違いはない。我が国の購買力としては、経済成長や為替変動の影響があるため、さらに分析が必要となる。

 

(山北経営局審議官)

  • 農業雇用について、骨子の図で示しているのは新規雇用就農者数であり、常雇いの数を見ると増えている。
  • 人材育成について、農業高校や農業大学校のほか、経営者を育成するAFJ(一般社団法人アグリフューチャージャパン)での取組があるが、人材育成するための人材も必要になっていると聞く。どう教育していくか丁寧に記述していきたい。

 

(岩本農村振興局審議官)

  • 農業経営での人材育成のほかに、地域においてキーマンになるような人材育成も必要だと認識している。

 

(平形食料産業局総務課長)

  • 6次産業化は1次産業を核に2次産業等と連携して価値を生み出していくものであるが、加工・直売のみならず、輸出、都市農村交流、地産地消等、多様な分野があり、一括りで分析することは難しい。今回は6次産業化について1章だけでなく、3章にも記述しているが、来年度以降、記述のあり方も含めて検討していきたい。

 

(渡邊政策課長)

  • 国内生産量は、TPP の影響試算では現状維持とあるが、これは国境措置の変更に伴うTPP政策大綱に示された施策を行った場合の試算で、それとは別に、元々構造的な課題に関しては基本計画に成長産業化の施策を講じているため、伸びない訳ではない。
  • 既存の農業者の方々の生産性向上によって自給力を大きく伸ばしていくことは重要だと思うので、白書としてどう表現していくかは検討していく。

 

(佐藤総括審議官)

  • 白書の目的に関するご意見が多かったように感じる。白書の読者として研究者の方々が多いので、議論のための論点や、落ち着いた雰囲気で分析をすることも重要である。一方で、国民に対する情報提供としての役割もあるため、分かりやすさや強いメッセージ性を持つことも重要である。それらのバランスを取った上で、自画自賛とならないよう注意して、執筆に入りたいと思うので、今後ともご指導をお願いしたい。

 

3. 閉会

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