このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

平成29年度第2回(現地調査)議事概要

1.日時及び場所

日時:平成29年12月6日(水曜日)12時30分~13時40分
場所:羽島市浄化センター第1会議室(岐阜県羽島市)

2.議事

(1)開会
(2)挨拶
(3)意見交換
(4)閉会

3.議事概要

議事概要(PDF : 147KB)


市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  私どもは、ほ場整備を契機に営農組合を設立し、その後、自治会、子ども会、老人会なども参加する形で地域ぐるみで環境を守ることを目的として、まずは花の植栽からということで活動に着手した。
  ほ場整備事業により38haの農地集約が実現し、ブロックローテーションの中で、レンゲを植栽したこと、羽島市の50周年記念事業等もあり、行政の支援も充実していたことから、組織の設立は円滑に進んだ。さらにヒマワリ・コスモスを1haずつ植えたところ、非常にきれいに咲いたことから、継続をしていこうという気運が生まれて、現在まで継続されている。
  その後、ブロックローテーションの中で作物を変えていくことに不公平感も出たこともあり、植栽をするほ場の場所を固定し、レンゲ→ヒマワリ→コスモスと植えていく中で、花畑の雰囲気を産み出した。
  平成14年の協議会設立から継続しているので、15年経過したことになるが、例えば今年はコスモスが長雨での冠水によりイベントが中止となるなど、失敗も経験しつつ、試行錯誤しながら継続している。最近は特に「インスタ映え」するということで若い人の来場も多くなってきた印象で、駐車場も満車となり華やかなイベントになってきているという印象。
  今後は、イベントの継続が大きな課題。営農としてはマイナスな面もあるが、観光資源として非常に高い評価を得ており、ツアー等も入るようになったので、継続していくための形を今後も作っていきたい。

松田委員
  組織設立から一定の年数が経過している中で、構成員の世代交代があるかと思うが、次世代の方は設立当初の意思や思想をきちんと受け止めて参加されているか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  私は設立当初から関わり続けているが、少子高齢化等の情勢もあり、世代交代については課題も多いことが実情。今後も地域ぐるみで参加する形を作って、食事会等も含めた多様な活動を行うことが重要であると考えている。

浅野委員
  企画会議は1年間にどの程度の頻度で行っているか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  年度始めとコスモスのイベントの前の計2回行っており、企画を提示して承認いただくという形で行われている。10年以上行っているので、形は概ね整っており、毎回円滑に実施できている。

浅野委員
  各活動についてはそれぞれの組織・団体毎で行っているのか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  各活動については、基本的には委員が各々の団体に声をかけ、各団体は特段異論なく参加してくれている。

浅野委員
  営農組合が中心の活動からスタートし、その後農業者以外の地域の方々が参画いただくことになった経緯において、苦労したことはあるか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  田園環境の保全という目的意識をもってスタートしており、声かけをすれば協力してくれるという形が当初より地域の中でできあがっていたため、地域住民の参画については、私としては特段苦労していることはない。

浅野委員
  事務局機能はどのような形で維持しているのか。例えば多面的機能支払等の支援は活用しているのか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  多面的機能支払は活用している。事務局機能はほぼ私一人で行っているが、周囲の協力もあり円滑に進んでいる。しかし一方で、近隣の集落等を見ると、例えば高齢者の方が事務局機能を担っている場合などは、その維持も大変であるということも聞いている。

浅野委員
  イベントの際に産直販売等の取組を行っているか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  品揃えの問題から集落だけで行うのは厳しいが、過去には農家や市が主体となって産直販売を行ったこともある。今後も場所を提供する形で、周辺の関係者と協力しながら進めていけたらと考えている。

浅野委員
  本地域のような多様な主体による協働の形は新しいタイプの農村協働力と言えるかもしれないが、色々な主体が協力するときには、窓口となる人がいないとそれらを繋ぐことはできないし、農村の中だけではなく、他にも知恵・ツールを持った者を繋げるような事務局があるようなところが強いのかなという印象。

市之枝地域づくりネットワーク協議会副会長
  会長の発言を補足する。協議会発足から15年経過し、やはりその協議会の担い手、後継者については苦労している。近年は定年となっても即リタイアということは少なく、定年後も働くサラリーマンが多い。こうなると、常に地域にいる人材も少なくなり、自治体やJAとの連携も厳しくなる。現在、再雇用により65~70まで働くことを国が推奨しているが、そのような動きは逆に地域づくりの妨げになるという一面もある。

柴田委員
  協議会設立のきっかけとなった問題意識として少子高齢化、耕作放棄地の他にもあれば教えていただきたい。例えば、兼業農家が多い状況下において農村地域を維持するために、協議会設立という手段しかなかったのではないかと思っているが、そのような点について教えていただきたい。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  ほ場整備をきっかけに農地の集約を行う中で、集落営農を行おうという気運が高まったことが大きい。兼業農家が中心の地域事情において、営農組合を設立するにあたっては特段の反対は無かった。
  しかし、ほ場整備を行っていない隣の集落では、集約の便利さが実感できていないためか、個人単位の営農が続いていると聞いている。
  協議会の設立については、まず営農組合の存在が前提となって、イベント等を行うために協議会が成り立っていったというのが実情。

柴田委員
  営農組合の設立に留まらず、即座に協議会を設立できたことについては、最初から地域の総意があったのか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  農地整備環境機能増進事業の話を市役所の職員から聞いて、ほ場整備事業と併せてやってみようという話になった。加えて、地域の中で骨を折って現場を動かしてくれる人がいたことから、皆で協力して協議会の設立が進んでいったという経緯がある。やはりこのような組織を設立するためには、力のある人の存在が欠かせないと考える。

長谷川委員
  今後の協議会の発展を考えたときに、営農組合の存在は欠かせないが、加えて他の主体がどうやって積極的に関わってくれるかというところが重要であると考えている。その中で各々の主体がどの程度積極的に関わっているのか、または営農組合が積極的に引っ張って他の主体がついてきている形なのか、ご教示いただきたい。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  後者の営農組合が引っ張っているという形が実情。他の主体が積極的に何かをやろうというような話はない。我々としては、他の主体からの提案は歓迎しており、提案があればできることであれば協力したいとは考えている。

渡辺委員
  行政や土地改良区と協議会の関係性について伺いたい。両者がどのような関わりを持っているのか。また、集落の人口動向を教えていただきたい。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  土地改良区という名称では無いが、資料中では「市之枝工区」と標記されているものが正式には桑原輪中土地改良区市之枝工区であり、土地改良区のような組織であり、協議会の一員である。

市之枝地域づくりネットワーク協議会副会長
  本地域は農振地域であり、アパート等は建たないが、昔ながらの集落が継続して存在しているという状況。後継者が地域外へ出てしまい、10年~15年先にそれらの家が持つかどうかという点は心配だが、逆に世帯数としては大きな変動はない。そのような地域柄もあって、長く住んでいる住民が多いことから、イベント等の際には協力的であり、こぢんまりとしてはいるが纏まりは良いという印象。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  後継者という点ではどの家も大変。地域共通の課題と認識。

森委員
  フラワーフェスタは観光資源として羽島市にとってどのような位置づけで、どのような協力をしているか。行政側からの観点を教えていただきたい。

羽島市
  羽島市の人口が中々増えず、観光資源も目新しいものがない中で、市之枝ネットワークが季節に応じてレンゲ・ヒマワリ・コスモスを植えて、若い者も多く訪れていることから、市としても商工観光課が中心となり、ホームページ等でアピールをするなど、観光資源の一つとして各部局と連携して対外的に働きかけている。

森委員
  フラワーフェスタとしてのイベントの紹介だけでなく、その基盤となっている地域の農地・農業用水の重要性、基盤整備の効果等の情報発信はあるか。

羽島市
  ホームページが中心となるが、そのような情報発信もやっている。

森委員
  フラワーフェスタの宣伝からそのような情報にもリンクできるようになると、人を呼ぶためだけではなく、地域や農地を守って行くことの重要性を伝えることができると考える。

西村委員
  営農組合について伺いたい。営農組合に新規参入する場合はどういったケースか。それとも、ほとんど新規参入する者はいないのか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  組合を拡大する動きはない。ほ場整備を行ったことにより大型機械が入り、作業は効率化した。以前は他の集落を取り込もうとしたこともあるが、大型機械で作業しようとしたとき、ほ場整備をしていない集落の農地の耕作は非常に効率が悪く、結果として撤退することになった。組合の法人化に伴い、50歳のオペレーターを一人雇用したが、米麦を中心とした営農を行っているうちはそのオペレーター一人で作業の殆どをこなせている状況。畑作まで入ってくるとそうはいかないと思うが、現状では畑作で採算を合わせることは難しく、現在は米麦を中心とした営農。

染谷委員
  後継者の確保が厳しいという問題については、従業員を雇用することで対応していくという考えか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  現在は規模的には専従者一人で対応できている。営農の展開次第では雇用を拡大することも考えられるが、以前2人体制を試みてうまくいかなかったこともあり、今後の課題であるという認識。

染谷委員
  私も直売所を経営しているが、直売所を設立した理由としては、地域の農業を活発にしたいという思いがあった。地域の農業を発展させていくために、農家だけでなく、飲食店、商工会議所、市場等と協力して柏の農業の展望を話し合い、今後の方向性を決めている。一つの取組として、後継者が確保できるようアンダー45という若い方々で農業を盛り上げている。
  農家の高齢化問題が深刻な厳しい将来に対して今後どうしていけばいいか、意見を伺いたい。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  後継者の確保という点についてはどう売るかというのが大きな問題という認識。儲かれば後継者が出てくると思うので、儲かる農業ができるかどうかということが重要と考えている。

平松委員
  本地域のように地域活動に取り組んでいるところでも後継者確保に苦しんでいるというのは意外でもあり残念でもある。最後に何か一つでも後継者に関する明るい話題は無いか。

市之枝地域づくりネットワーク協議会副会長
  地域内の72戸の農家については、その家の跡取りが農業を継ごうという意識は無い。組合としては、将来を担う経営スタッフを確保しようという動きはあるが、実現のためには担い手の意欲を高めるしかないのだろうと考えている。

市之枝地域づくりネットワーク協議会会長
  最近の若い人にとって、田んぼが財産という意識が希薄になっている。逆に納税や草刈りの負担等のために負の財産という意識が高まっている。農振地域なので売るにも売れない。
  営農組合が管理しているから維持できているという状況で、現在もタダで借りているところも多くあり、将来的にお金を出して管理してもらうということも起こりえるのではないかという状況。現在の取組としては、農地集約を進めて経営効率を高めていこうとしている。


以上

お問合せ先

農村振興局整備部設計課計画調整室

代表:03-3502-8111(内線5514)
ダイヤルイン:03-6744-2201
FAX番号:03-5511-8251