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農林水産省

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食料・農業・農村政策審議会食糧部会 議事録(平成27年3月26日開催)

1.日時及び場所

平成27年3月26日(木曜日) 13時00分~
 農林水産省 7階講堂

2.議事

(1) 麦の需給に関する見通しの策定について

(2) 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について

(3) 米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針の策定について

(4) その他

3.概要

開会

  • 渡邉農産企画課課長補佐
     予定の時刻がまいりましたので、ただいまから食料・農業・農村政策審議会食糧部会を開会させていただきます。
     委員の皆様におかれましては、お忙しいところお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
     本日の委員の皆様の出席状況でございますが、相良委員、田沼委員、廣瀬委員におかれましては、所用によりご欠席との連絡を事前にいただいております。
    また、津田委員におかれましては、若干おくれてお越しになるということをご連絡いただいております。
     結果、全体の3分の1以上の委員にご出席をいただいておりますので、食料・農業・農村政策審議会令第8条の規定により、本部会は成立しております。
    それでは、開会に際しまして、柄澤農産部長よりごあいさつを申し上げます。

 

農産部長あいさつ

  • 柄澤農産部長
     農産部長の柄澤でございます。
     本日、食糧部会、多くの委員の皆様にご出席をいただきまして、改めて感謝申し上げたいと思います。
     本日は、大臣からの諮問事項についてお諮りするということですので、本来であれば大臣、または副大臣、政務官が参りましてごあいさつ申し上げなければいけないところでございますが、あいにく国会開会中ということでご容赦いただきまして、私から一言申し上げたいと思います。
     本日の食糧部会では3点お諮りしたいと考えております。
    1点目は麦の需給に関する見通しということでございまして、来年度、27年度の需給見通しについてお諮りしたいと思います。
    2点目につきましては、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更についてお諮りしたいと思います。
    これにおきましては来年度の輸入方針などについて記載してございます。
    それから、3点目が米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針の策定ということで、これにつきましては米粉用米ですとか飼料用米、お手元にコメネピュレがございますけれども、そういったものについての今後の取組方針についてお諮りしたいと思います。
     本日は活発なご議論をお願いしまして私のごあいさつとさせていただきます。
    よろしくお願い申し上げます。
  • 渡邉農産企画課課長補佐
    ありがとうございました。
    なお、カメラ撮りにつきましてはここまでとさせていただいておりますので、速やかにご退室をいただきますようお願いいたします。
     続きまして配布資料の確認をさせていただきたいと思います。
     本日、お手元に「食料・農業・農村政策審議会食糧部会資料一覧」を記載させていただいておりますけれども、まず「議事次第」、それから「委員名簿」、「資料1 諮問(写)」、「資料2 麦の需給に関する見通し(案)」、「資料3 諮問(写)」、「資料4-1 「米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針」の一部変更新旧対照表」、「資料4-2 米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(案)」、「資料5 諮問(写)」、「資料6-1 米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)ポイント」、「資料6-2 米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針の策定について」、「資料6-3 米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)」、「参考資料1
    麦の参考統計表」、「参考資料2 米をめぐる関係資料」、「参考資料3 米に関するマンスリーレポート」、「参考資料4 米粉の情勢等について」をお配りしてございます。
     資料、大変たくさんになりますので、不足等ございましたら事務局にお申し出をいただきたいと思います。
    よろしいでしょうか。
    それでは、この後の議事進行につきましては中嶋部会長にお願いしたいと思います。
     中嶋部会長、どうぞよろしくお願いいたします。

 

議事

  • 中嶋部会長
     中嶋でございます。
     本日もどうぞよろしくお願いいたします。
    それでは、本日の審議会の取り扱い及び議事の進め方について確認したいと思います。
     本部会につきましては、審議会議事規則第3条第2項の規定により、会議は公開することとなっております。
    また、本部会における皆様の御意見等につきましては、議事録として取りまとめの上、公開させていただきますので、よろしくお願いいたします。
     本日は、農林水産大臣から食料・農業・農村政策審議会食糧部会に諮問のありました麦の需給に関する見通し(案)の策定、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(案)の変更及び米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)の策定の3点につきまして、事務局から続けて内容説明の後、委員の皆様からの御意見、御質問を頂戴した上で、適当であるかどうか決議したいと思います。
     委員各位、それから事務局におかれましては、限られた時間内で効率よく議事を進めていただきますよう、円滑な進行にご協力いただきたいと思います。
     全体といたしましては15時前までには終了する予定で進めたいと思いますが、このような取り進め方でよろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは、そのように進めてまいりたいと思います。
    それでは、麦の需給に関する見通し(案)、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(案)及び米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)の順に、それぞれ事務局から諮問文書の読み上げを行っていただき、引き続き資料の説明をお願いいたします。
  • 渡邉貿易業務課長
     生産局農産部貿易業務課長の渡邉でございます。
    よろしくお願いいたします。
     農林水産大臣から審議会に対しまして諮問が出されておりますので、資料1の諮問の写しを読み上げさせていただきます。
     26生産 第3283号
     平成27年3月26日
    食料・農業・農村政策審議会会長 殿
    農林水産大臣 林 芳正
    諮問
    平成27年度の麦の需給に関する見通しを定めるに当たり、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平成6年法律第113号)第41条第3項において準用する同法第4条第4項の規定に基づき、貴審議会の意見を求める。
    以上が諮問の内容でございます。
     続きまして、資料2の麦の需給に関する見通しにつきまして御説明させていただきます。
    お手元の資料2につきまして、まず1ページ目をお開きいただきたいと思います。
     麦につきましては、国内産で量的または質的に満たせない需要分につきまして、国家貿易により外国産麦を輸入することといたしております。
     食糧用小麦の総需要量につきまして、図1でちょっとごらんいただくと分かると思いますが、食糧用小麦の1人当たりの年間消費量につきまして、昭和42年度以降、直近時までおおむね32キロ前後、31から33キロで安定的に推移しております。
    このような状況を踏まえまして、平成27年度の食糧用小麦の総需要量につきましては、表1にございますが、直近の5年の平均的な総需要量でございます571万トンということで見通しをしております。
     続きまして、2ページをごらんいただきたいと思います。
    2ページは国内産の食糧用小麦の流通量の見通しでございます。
     平成27年産の国内産の食糧用小麦の供給量でございますが、昨年の8月に民間流通連絡協議会で報告いただきました作付面積、20万7,000ヘクタールでございますが、それに平均的な収量を乗じまして算出された数字から、食糧用に充当しない種子、あるいは規格外等を除きまして77万トンというところで見通しを行っております。
    この27年産のうち44.9%が年度内に流通するということで見込んでおります。
     昨年産、26年産のうち27年度への繰り越し分が45万トンございます。
    これを足したものが平成27年度におきます国内産食糧用小麦の流通量として79万トンと見通してございます。
     続きまして3ページでございます。
    3ページは、小麦粉製品の代替関係にございます米粉の平成27年度におきます流通量の見通しでございます。
     米粉用米につきましては、後ほど詳細なまた説明がございますが、ピューレ状、あるいはゼリー状等、加工・利用方法につきましてもかなり改良が進んでおります。
     今後利用促進が図られるというふうには考えておりますが、当面、27年度につきましては、27年産の取組計画認定数量として前年同というところの1万8,000トンということで見通させていただいております。
    27年度におきます流通量につきましても同じ1万8,000トンというところで置かせていただきます。
    このうち、前年産が4,000トン、当年産が1万4,000トンという見込みでございます。
     続きまして4ページをお開きいただきたいと思います。
     続きまして、外国産食糧用小麦の需要量と輸入量の見通しでございます。
    27年度におきます外国産小麦の需要量につきましては、先ほど御説明いたしました総需要量571万トンから、国内産食糧用小麦の流通量であります79万トン、それから米粉用国内産米の流通量であります2万トンを差し引きまして490万トンということで見通しております。
    また、輸入量につきましては、表の4で記載がございますが、この需要量に備蓄数量の増減分を加味するということをしております。
     若干ラウンドの関係でゼロになってございますが、1,000トンほど減ということで、490万トンから1万トン程度減をした489万トンというところが27年度の輸入量として見通しております。
     続きまして5ページをお願いいたします。
    5ページは、食糧用大麦及びはだか麦の総需要量の見通しでございます。
     図2にございますように、以前は押麦ということで、これは昭和35年当時でございますが、かなり御飯と一緒に食べていたということで需要量がございましたが、近年の1人1年当たりの消費量は、おおむね0.2から0.3キロの水準で推移してございます。
    このような状況を踏まえまして、27年度におきます食糧用大麦及びはだか麦の総需要量につきましては、過去5年の平均総需要量であります33万トンというところで見通してございます。
    それが表5でございます。
     続きまして、6ページをごらんいただきたいと思います。
    6ページは平成27年産の食糧用大麦及びはだか麦の供給量の見通しでございます。
     具体的には、小麦と同じように民間流通連絡協議会に報告いただきました作付面積に平均的な収量を掛けまして、それから食糧に供されるという割合を乗じて11万トンというところで見込んでおります。
    それが表6のところでございます。
    このうち26年産の持ち越し分、在庫分が7万トン、それから27年産の新麦分4万トンと合わせまして11万トンが当年度で流通というところで見通しております。
     続きまして7ページでございます。
    7ページは、ただいま御説明しました総需要量、それから内麦の流通量に基づきまして、外国産の食糧用大麦及びはだか麦の需要量でございます。
     食糧用大麦、それからはだか麦の総需要量33万トンから、先ほど御説明しました11万トンを差し引いた22万トンが外国産食糧用大麦及びはだか麦の需要量というところで見通しを行っております。
     輸入量につきましては需要量と同じ22万トンというところで見通しを行っております。
    なお、これは参考までですが、飼料用の大麦につきましては、別途飼料需給計画に基づきまして農林水産大臣が定めることとなっております。
     以上、簡単ではございますが、麦の需給に関します見通しの案につきまして御説明をさせていただきました。
    よろしくどうぞお願いいたします。
     失礼しました。
    1点だけちょっと修正をさせていただきたいと思います。
    4ページでございます。
     備蓄数量を反映した形で輸入量を決めるということで先ほど御説明させていただきました。
    ラウンドの関係で1万トンほど少なくなっておりますが、実質的には4,000トンほど備蓄数量が減少しておりますので、それを反映した形で丸めて1万トンほど減っているというところでございます。
     以上でございます。
  • 松尾農産企画課長
     続きまして、米の関係、米の基本指針の関係でございます。
     資料3で諮問ということで用意させていただいておりますので、読み上げさせていただきます。
     26生 産 第3118号
     平成27年3月26日
    食料・農業・農村政策審議会会長 殿
    農林水産大臣 林 芳正
    諮問
    米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更について、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(平成6年法律第113号)第4条第7項において準用する同条第4項の規定に基づき、貴審議会の意見を求める。
    ということでございます。
     資料4-1のところで分かり易く変更箇所をまとめておりますので、こちらで説明させていただきます。
     基本指針につきましては、基本的には7月の基本指針で需要の見通し、それから11月で作柄、あるいはその翌年の生産数量目標ということで改定させていただいておりますので、基本的に3月のところは毎年軽微な修正にとどめているわけでございます。
    それで、この資料4-1の1枚目でございますけれども、これは平成26年産米の収穫量、生産量につきまして、通常は10月15日現在の作況でほぼ固まるのですけれども、本年につきましては最終的な予想収穫量が1万トンずれております。
    その関係で、全体を1万トン下方修正させているというようなことでございます。
    それから、2枚目を開いていただきたいと思います。
    2枚目につきましては、会計年度が終了ということで輸入の実績等々が変更になりますので、そこの部分を書いております。
     変更箇所は、26年度の輸入というのが終了いたしましたので、その実績、例えばこの中でSBSは1万トンになっております。
    それから、27会計年度の輸入方針ということで、昨年と同様ということでミニマム・アクセス、あるいはSBS、昨年と同様ということにしております。
     簡単ではございますけれども、以上でございます。
  • 川合穀物課長
     生産局農産部穀物課長の川合でございます。
     本年1月23日に着任いたしました。
    よろしくお願いいたします。
     農林水産大臣から審議会に対しまして諮問がなされておりますので、資料5、諮問(写)を読み上げさせていただきます。
     26生 産 第3318号
     平成27年3月26日
    食料・農業・農村政策審議会会長 殿
    農林水産大臣 林 芳正
    諮問
    米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針の策定について、米穀の新用途への利用の促進に関する法律(平成21年法律第25号)第3条第5項の規定に基づき、貴審議会の意見を求める。
    以上でございます。
     続きまして、資料の6-1と6-2をおあけください。
    まず資料6-1でございますけれども、米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)のポイントを書いてあります。
     上の5、6行のところに、先ごろ、24日に食料・農業・農村審議会の方で基本計画が定められておりますが、これの米穀の新用途の中で米粉用米、今2万トンなんですけれども10万トン、飼料用米につきまして110万トンと非常に意欲的な目標が定められておりますけれども、これの生産努力目標の達成に向けて利用の促進を図るための基本的な方向を提示するというものでございます。
     最初の基本方針の策定が平成21年8月でございましたので、ここから5年が経過しております。
    これまでに明らかになってきた課題、その対応に向けた取り組みの方向を記載しております。
     具体的には、資料6-2、パワーポイントの資料で説明させていただきます。
    まず1ページ目でございますが、米穀の新用途への利用の促進に関する法律の枠組みでございます。
     米粉用米・飼料用米の利用の促進、水田の有効活用と食料の安定供給を確保する観点から、平成21年に米穀の新用途への利用の促進に関する法律が制定されております。
    この法律の中で、米粉用米・飼料用米の利用の促進の観点から取り組むべき事項に関しまして、農林水産大臣が基本方針を定めるということでございます。
    この基本方針が定められますと、生産者、あるいは米粉を製造する製造事業者の間で生産製造連携計画というのが定められます。
    これが定められて認定されますと、右にあります各種支援措置、米粉をつくるための機械などの支援措置が受けられるという仕組でございます。
    2ページ目をおあけください。
     米粉用米の状況でございますけれども、左に棒グラフと折れ線グラフがあります。
     緑色の棒が生産量でございまして、平成21年から順調に伸びてきまして、平成23年には4万トンほどいったんですけれども、その後、平成25年度には2万トン程度になっております。
     青い折れ線グラフが利用量なんですけれども、平成25年度まで順調に伸びてきておりまして、2万5,000トンの利用量となっております。
    これはどういうことかといいますと、米粉につきましては在庫で現在一部回しておるということがございまして、なぜかといいますと、真ん中の製粉コストというのがあります。
     小麦粉は1キロ当たり50円で製粉ができるんでございますが、米粉は非常に硬いということでございまして、キロ当たり90円から270円ということで、この高い製粉コストの低減と、消費者に魅力のある米粉製品の開発ということが求められておるわけでございます。
    この粉が硬いのでなかなか高いというのと、練り込むに当たって非常に使い勝手がよろしくないということもありまして、今、机の上にこういったピューレ状のものがあります。
    スプーンもお手拭きも置いてありますのでご賞味いただければと思いますけれども、米を水に浸して、そこに300度の熱風をかけますと、こういったピューレができ上がります。
    このピューレになりますとパンとかに非常に練り込みやすいということで、全国の、ちょっと製品名は言えませんけれども、3割程度練り込んだパンが1斤450円程度で既に売られております。
    それから、大手のパン会社からも1割程度まぜたものか既に出回っております。
    スーパーに普通に置いてありますので、もうこれが非常に使い勝手がよいということもありまして、非常に普及が進んでおりますので、これによって利用量が確保されるだろうということで、10万トンの目標を立てておるわけでございます。
    これ以外に、もう少し固い米ゲルといったようなものもありまして、こういったピューレ状のもの、あるいはゼリー状に加工して、この加工コストを低減して、小麦粉にはない保湿性というのもありまして、パンにまぜ込んでおきますと、もちもち感だけではなくて保湿性も保たれるということで、非常にパン業界では期待されているものでございます。
    こういったものを新たにこの基本方針に位置づけていきたいということでございます。
     続きまして3ページ目でございますけれども、飼料用米の状況でございます。
     飼料用米につきましては、全国生産者団体(全農)が27年産について60万トンの目標を掲げ、都道府県ごとに拡大に取り組む方針であること、それから、日本飼料工業会が約41万トン、中長期的には約200万トンの使用が可能と発表するなど利用の拡大が進みつつある状況でございます。
    このような動きに対応しまして、飼料用米を利用する畜産サイドで円滑な利用が図られるよう、流通コストの低減、あるいは畜産農家などにおける加工施設・機械の導入、給与技術の普及などを推進していくことが課題でございます。
     下に写真などを設けておりますけれども、こういったものにつきまして基本方針に盛り込んでいくということでございます。
     具体的には、4ページと5ページにポイントを書かせていただきました。
     現行の基本方針の第1、米穀の新用途への利用の促進の意義のところに、先ほどご紹介いたしましたピューレ状、ゼリー状に加工する方法を新たに位置づけます。
     第2に、米穀の新用途への利用の促進の基本的な方向と、ここにつきましても、先ほど申し上げました製粉コストの低減に向けた具体的な取組といたしまして、加工技術の改良、開発、普及、米の特性・機能性を踏まえた魅力ある商品開発などについて記述を追加いたします。
     飼料用米につきましては、畜産農家などにおける利用拡大に向けた具体的な取組といたしまして、ばら流通への転換、新たな加工施設・機械の導入、加工の効率化を図る取組が必要である旨の記述を追加いたします。
     第3は同じでございまして、次のページの最後、5ページでございますけれども、米穀の新用途への利用の促進に関する重要事項、あるいは第5の米穀の新用途への利用の促進に際し配慮すべき重要事項につきましては、先ほど申し上げました内容につきましてさらに細かく追加しておるということでございます。
     以上でございますが、6ページ以降は関連の施策を紹介しておりますので、ごらんいただければと思います。
    このほか、参考資料4に米粉の情勢などについてをご参考にお配りしておりますので、ごらんいただければと思います。
     以上で説明を終わります。

 

  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    3つの諮問の内容につきまして御説明をいただいたわけでございます。
    それぞれ独立の案件でございますが、内容的に関連するところもございましたので、まとめて御説明いただき、まとめてご議論いただければというふうに思っております。
    ただ、とは申しましても、ばらばらにお話を進めてはやや混乱するのではないかと思いますので、基本、今御説明いただいた順番に御質問なり御意見をいただき、場合によっては関係することについては、その後ろ側の内容とか、もしくは前の内容について言及していただくというような進め方をさせていただこうと思います。
     一応確認なんですが、1番目と2番目の諮問につきましても参考資料がお配りいただいておりますが、これについて何か事務局の方で補足的に説明することはございますか。
  • 松尾農産企画課長
    まず、米につきましては、毎回、米をめぐる関係資料、あるいは毎月の需給情報等を流しています。
    このようなマンスリーレポートをこちらの方でご用意させていただいております。
    それで大きな変更点がないので、基本的には数字の更新になっております。
    また、いろいろ御質問がありましたら、この資料を使いながら御説明させていただきたいと思います。
  • 渡邉貿易業務課長
     麦の関係につきましても、基本的にはデータを最新のものにしたというところでございます。
    それで、今お話がありましたように、御質問に応じて参考資料、それから別添、また統計表がございますので、これを用いてご理解を深めていければなというふうに思っております。
    よろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    それでは、先ほど申し上げましたとおり、まず1番目の諮問につきまして御意見、御質問をいただければと思いますが、麦の需給に関する見通し(案)でございます。
    いかがでございましょうか。
    それでは大枝委員、お願いいたします。
  • 大枝委員
     大枝でございます。
    まず、麦の需給見通しにつきましては、この内容でよろしいのではないかと思っております。
    それから、麦の関連で申し上げますと、先日、食料・農業・農村基本計画の中で2025年の国内産小麦の生産目標数量、95万トンというのが出されましたが、現行の国内産小麦の生産目標は180万トンとなっておりまして、今回の新しい95万トンという生産目標数量、これにつきましては、これは当社、あるいは製粉業界を含めて、95万トンであれば十分に使用できると思っておりますし、従来と同様に今後も引き続き前向きに国内産小麦を使用していきたいと考えているところでございます。
    それから、国内産小麦の品質につきましては、以前から生産者とずっと協議をしてきておるところでありますけれども、最終的には消費者の求める、パンであれば美味しいパン、あるいは売れるパンというもの、そういう製品ができる小麦、これを新品種も含めてしっかりと開発し、生産をしていただくということが重要でありまして、引き続きそのようなことで取組をしていただければと思っております。
    また、これは年産ごとに気候、天候等で品質の振れは当然出るわけですけれども、基本は国内産小麦については安定した品質ということを我々は求めておりますので、引き続き配慮いただきたいということであります。
    それから、国内産小麦の生産コストにつきましても、いろいろご努力はいただいておりますが、より一層の生産性向上ということが必要であると思っておりますし、またそれが達成されることを期待をしているというところでございます。
     以上でございます。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
     麦の需給に関する見通し(案)につきましては、これでよろしいというふうな御意見を頂戴いたしました。
    それから、基本計画の内容につきまして、麦に関連する事項への幾つかの御意見を頂戴いたしました。
    これについて事務局の方から何かございますか。
  • 渡邉貿易業務課長
     今頂戴した御意見の中で品質の関係でございます。
    それで、参考資料ということで、需給見通しの案の後ろに続けて参考資料をつけさせていただいております。
    その中で最近の新しい品種の動向なりを記載させていただいております。
    ページで申し上げますと28ページからになります。
     国内産麦の品種の育成状況、各地域でいろいろと取組が行われております。
     特にパン用小麦の品種の開発とかを中心に、今いろいろな取組がなされております。
    それから、特に需要者ニーズ、先ほども大枝委員からお話がありましたけれども、品種特性を念頭に置いたもののほか、製粉性を考慮した開発ということで、例えば「きたほなみ」という北海道の品種がございますが、これはASWに匹敵する製粉性を有するというふうに言われておりますし、また、パン用小麦では「ゆめちから」、これは北海道で生産しておりますが、そういうものも新たなものとして生産が行われております。
    それから、中華麺用といたしましては、ラー麦というものが時々新聞等で報道されることがあるかもしれませんが、「ちくしW2号」というものが今、九州の福岡の方で生産されております。
    こういうものは、今までどちらかというとヌードルだけというものが、だんだん強力の部分についてもかなりの数量が増えておりますので、パン用なり中華麺用ということで需要に合った、あるいはユーザーの要望に合った形できちんとした生産に結びつけていければ良いのかなというふうに考えております。
     特に、同じ資料の30ページになりますが、今度は国産麦を100%使った商品取組、これは北海道の学校給食の例からいろいろございます。
    こういう形で、今大手のパンのメーカーさんなんかも、たしか4月1日から新たに国産麦100%のものを売り出すということを聞いておりますが、そういう形をとりながら、国内産麦の利用の開発なり販売の促進というのを皆さん図っております。
    そういう中で、農林水産省といたしましても、日本食・食文化魅力発信プロジェクトというのがございます。
    そういう事業も活用していただきながら、より国内産麦の普及啓発というところを努めてまいりたいというふうに考えております。
     以上でございます。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    よろしゅうございますでしょうか。
    ほかにいかがでございますか。
    それでは、まず大西委員、その後、村松委員、お願いいたします。
  • 大西委員
    まず、この需給に関する見通しについてはこれで結構かと思います。
     大枝委員のご発言と関連いたしますが、新たな基本計画における生産努力目標について、せっかくの地域の様々な農地や資源を活用する上でも、国民の食生活のためにも、是非とも実現していかなければならないと感じているところでございます。
     是非とも今後の需給見通しにおいても、少しでも基本計画が反映されていくように進めていただきたいというのが1点目でございます。
     併せて、ようやくここに来て、国産麦に関する消費者のニーズというのが目に見えてきているなと感じています。
     資料にも事例が示されていますが、一部外食産業の動向を見ましても、国産麦を打ち出していくとか、地域の中で地元産の麦を活かしていこうという動きがあります。
     今、地方創生が政策課題になっていますが、まさにそれに直接つながるものだと思っております。
    こういう好機を活かしていくため、我々も当然努力してまいりますし、とりわけ水田の麦については、FOEASや地下かんがい等により、暗渠を整備すれば生産性と品質が上がるということがはっきりしておりますので、そういう施策も含めて、是非とも新たな基本計画や国民が求めるニーズにしっかり応えていくため、生産局以外も含めた農林水産省全体でご支援いただければと考える次第でございます。
     以上であります。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    それでは村松委員、お願いいたします。
  • 村松委員
     一言、小麦に対して申し上げたいのですが、お米はブランド化が進みまして、消費者とお米とをつなぐパイプラインというのがたくさんありますし、様々なところでお米に関する情報を目にすることがあります。
    でも、小麦は消費者のニーズがあってもまだまだ生産者とのパイプというのが少ないような気がします。
    プロジェクトをつくったということですけれども、そういうことも消費者側にはなかなか伝わりにくいので、もう少し国産の小麦に対する情報発信に力を入れていただきたいと思います。
     消費者の間では、国内産の小麦に対する意識、知りたいという気持ちは芽生えてきてはいるのですが、なかなかそれが生産者に届かないし、ですから、そういった生産者と消費者を結ぶパイプをもっとつくってほしいし、情報の発信に力を入れていただきたいと思います。
    せっかくこうした良い取組をしているということを、もっともっと積極的に消費者に伝えていただけたらなと思います。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
     大西委員の方からは、地下かんがい等も含めて麦の生産性を上げるいろいろな取組への期待というようなことの言及がございました。
    それから、村松委員からは情報発信の仕方についての御意見がございましたが、事務局の方からございますでしょうか。
  • 渡邉貿易業務課長
     今、村松委員からお話がありました情報発信の関係でございます。
     先ほどご紹介しましたラー麦の関係でございますが、ラー麦の拡大につきましては、ラーメン屋さんまで巻き込んで、ですから実際の外食まで巻き込んだ形の極めて幅広い形での活動をしております。
     同じようにパン用小麦の拡大につきましても、つくる方、生産者と、それから実需メーカーさんの方で極めて連携した形で取組が行われるということでございます。
    お話があったように、農林水産省としても様々な機会を捉えまして、こういういろいろな取組が行われることにつきまして消費者の皆様に可能な限り発信をさせていただきたいなというふうに考えております。
    よろしくお願いいたします。
  • 川合穀物課長
     穀物課長でございますけれども、私、この間まで香川県の方に出向しておりまして、香川県はご存じのとおり讃岐うどんの聖地なんですけれども、やはりASWの粉でひいているのは県民として寂しいということで、香川県農業試験場が「さぬきの夢2009」というのを開発いたしまして、これが非常に人気で、讃岐うどんのお店のところに、「さぬきの夢2009」というのを使っていますよという旗を立てて讃岐うどんラリーというのをやってもらって、たくさんの方々に国産小麦のよさ、あるいは讃岐うどんそのもののよさを知らしめるということで、県民挙げるだけじゃなくて世界に発信していこうということで、世界の方々に日本産の小麦でひいた讃岐うどんというのは本当に美味しいんだというのを、マスコミだけじゃなくて、学校給食だけでもなくて、もう全ての場所で、どこかで食べてもらおうと。
    ただ、あまりにも量が少なくて、それは先ほど大西委員からもあったんですけれども、やはり生産コストが高い。
    あるいは、日本は梅雨があって、どうしても収穫する時に雨に当たる。
    6月の上旬に刈り取れば非常に良いものができるんですけれども、ちょうどその頃に雨に当たるということで、先ほど排水対策、これは本当にずっと言われてきていることなんですけれども、暗渠にしても、それから雨の対策にしても、農家の方々だけではできないので、農林水産省を挙げて施設整備などに取り組んでいるんですけれども、この梅雨というのは避けて通れないところなので、これに強い品種であるとか、それから、何といっても生産者の方々にその時期何とか刈ってほしいということなんですけれども、雨が降った時には刈れないので、そこをどう克服するかということなので、品種開発もそうなんですけれども、圃場整備、あるいは弾丸暗渠といった営農技術そのものをきちんと、当たり前の話なんですけれども、これを徹底する。
     消費者の方々には、そういったうどん、パン、ここにある先ほどの米粉もそうなんですけれども、実際に食べていただければ本当によさがわかりますので、我々も消費拡大だけではなくて、生産現場にお越しいただいて見ていただくと、こういうところで小麦はつくっているんですよと。
     私、地方を回った時に、小麦が秋口にまいて6月にとるんだということを知らない県民の方もたくさんおられまして、水田の有効活用という観点からも、この小麦というのは非常に有効な手段なので、生産努力目標の達成に向けて一生懸命頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
    お2人から、麦の需給に関する見通しの案を進めていく上に当たって重要な視点もいただきましたので、どうぞ参考にしてご検討いただければと思います。
    ほかにいかがでございましょうか。
    よろしゅうございますか。
    それでは、また御意見がある場合は後ほど御指摘していただくことにいたしまして、続いて、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(案)に関連した御質問、御意見を頂戴できればと思います。
    いかがでございましょうか。
     修正に関しては、ごく一部の数字ということでございますね。
    それにとどまらず、この基本指針(案)全体に何かかかわるような事項でも結構でございますので、御意見を頂戴できればと思いますが、いかがでございましょうか。
    それでは大西委員、お願いいたします。
  • 大西委員
     米粉につきましては、先ほどもコメネピュレのご説明がありましたが、米粉需要はずっと頭打ちでありますので、こういう取組で少しでも打開していくということが非常に重要であると思います。
     併せて、飼料米の方についても発言してよろしいでしょうか。
  • 中嶋部会長
    それでは、3番目の諮問につきましても一緒にご議論させていただきたいと思います。
    お願いします。
  • 大西委員
     飼料用米につきましては、資料に状況が示されていますが、今般、新たな基本計画の中でも飼料用米をしっかり位置づけていただいたことには感謝申しあげたいが、生産者にとって見ると、この制度がしっかり根づくということが今後の営農計画に大変重要でありますので、是非とも基本計画を実現していくための政策を措置していただきたいと思います。
     一方、生産者の理解も大切ですが、何をおいても国民の理解が重要であり、例えば農地を活用し国土を保全するという観点や、畜産と結びついた土壌保全や持続可能な農業という観点、さらに言えば自給率や自給力といった観点から、国民の皆さんにも是非とも飼料用米の取り組みを理解していただきたいと思います。
     新しい画期的な仕組みでもありますので、是非とも国を挙げて国民の理解醸成に取り組んでいくべきと考える次第でございます。
     以上であります。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
     米粉に関しては、米粉倶楽部のような情報発信がございますが、飼料用米を国民に説明していく取組というのは、何か実際のところはあるんでしょうか。
    そういうご趣旨のご発言じゃなかったかと思いますが。
  • 川合穀物課長
     穀物課長でございます。
     大西委員、ありがとうございます。
     米粉は今、部会長からもありましたように米粉倶楽部というのがあって、かなり大々的に宣伝しているんですけれども、飼料用米につきましては、発足間もないということもあるんですけれども、我々も生産者だけということもできませんので、東京を除く全国の道府県で生産者、それから使う側の、やはり畜産側の協力が絶対大切ですので、耕種側、それから畜産側も含めて推進体制というのを昨年整備いたしまして、そういった協議会という形で、やはり飼料用米と一口に言いましても、鶏が食べるものは粒のままで良いんですけれども、豚とか牛というのは、ちょっとつぶして粉みたいにして給餌しないといけませんので、給餌の仕方一つとっても、畜種によって異なってきます。
     資料6-2の3ページに飼料用米の状況というのがありまして、まさに米粉倶楽部みたいなものをつくってばんと発信したいところなんですけれども、まず使っていただくのが畜産のサイドであるということでございまして、基本的にとうもろこしの代替なので、とうもろこしの金額に見合う形で低コストで出していかないといけないということでございます。
    その資料の3ページにあるように生産サイドの動きといたしましては、繰り返しになりますけれども、全農が60万トン、26年産の3倍強という力強い目標を掲げて飼料用米の拡大に取り組んでいるんですけれども、これをきちんと畜産農家、あるいは飼料メーカーとマッチングさせていく必要があります。
     畜産農家、飼料メーカー、ここが使うということでございますので、キャンペーンを張る、あるいは協議会をつくるという時は、この稲作農家から畜産農家、飼料メーカー、ここが一体となった取組というのが大変大切になるということでございます。
    3ページの右側にありますけれども、需要サイドの動きといたしましては、27年産の飼料用米については畜産農家からも新たな供給希望が寄せられておりまして、非常に期待値が高い。
     配合飼料メーカーからも利用の要望があるということなんです。
    27年産に係る飼料用米の需要量、黄色い枠で囲っておりますけれども、畜産農家の新規需要量173件、3.6万トン、それから全農グループの飼料会社が年間60万トン、日本飼料工業会の組合員工場が年間40.8万トンということで、かなり厚い要望がありますので、これをきちんとマッチングさせていくということが大切かと思います。
    そのためには、何としても、あまりにも高いコストで生産されますと餌の供給が滞るということがありますので、3ページの下にあるように、下の左側に飼料用米の流通コストの低減に向けた方策ということで、荷姿の改善ということで、普通のお米でありますと、紙袋、あるいはフレコンバッグといったもので運搬するんですけれども、飼料工場への搬入に当たっては、それを解袋しないといけない。
    これは手間になりますし、もっと効率的にするためには何かできないかということで、下にあるように純バラ、トラックに荷台にそのまま飼料用米を乗せまして、それを飼料工場の荷受け口で出すといった方法を推進しています。
     畜産農家の方も利用していただかないといけませんので、真ん中にありますけれども、粉砕機でありますとか、それから畜産側の飼料の保管タンクのところに実際に細かく砕く装置などの機械の導入に対して支援しています。
     飼料用米の給与技術というのが右側にあるんですけれども、鶏の方は砂肝がありますので、もみずりをせずに粒のまま給与することができる。
     牛と豚の方には消化性を向上させるために破砕とか、蒸気圧ぺんするといったことが必要なので、やっぱりこういった理解を、まず国民の方々にも理解していただかなければいけないし、何か刈ったらすぐ使えるというものでもないので、この使い方も皆さんに知っていただかないといけないということで、あらゆるところを使って発信していくんですけれども、まずは畜産農家の方々にしっかりと使っていただくということが大切かと思っています。
     補足させていただきました。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    よろしゅうございますでしょうか。
     木村委員、お願いいたします。
  • 木村委員
     米粉用にも飼料用の米にも共通することになると思うんですけれども、ただいま飼料用のお米の話が出たので、それに関して、私ども、実は養鶏業というのをやっておりまして、米を飼料の一部として使っております。
    1つは、主食用の米が過剰になった対策として、こういうものに対しての目がぐんと向いてきたということで、そこに助成金がついているというふうに考えると、これは一体いつまでこういう状況が続いていってくれるのかということが1つ不安になることがあります。
    それよりも、もう一つは、この日本ですから、今、世界からとうもろこしを集めたり、いわゆる餌原料を集めるということは、例えば中国の問題ですとか、これから経済が発展してくるところが徐々に飼料原料を余計使うようになるということになってくる。
    また、肥料を余計使うようになってくるということになると、国際的なコストも上がってくるでしょうし、そういうことを考えてみると、日本の中で飼料用として米を使うということは畜産業としては良いことだというふうに思うんです。
    しかし、それはあくまでも飼料として使うのであって、主食用の米の動向によってそれが左右されるということになるということについては、非常に不安を持つというところがあるわけですね。
    それと、やっぱり養鶏の面から言いますと、米を使っているのは、でき上がった製品の味のコクとかうまみとかというところで、残念ながらそれだけで非常に淡白な味になってしまいますので、何かそれに対して味つけというものを考えていかなくてはいけないということになってくるので、若干のそれはプラスアルファのコストがかかるということはあるというふうに思いますが、これをもっと使用量をふやすということになると、なかなか厳しいものがあるなというのが現在感じているところなので、やはり全体的に、安倍総理も言っておられるんですけれども、全体的に米の生産コストは、これから10年をかけて40%ぐらいに下げようじゃないかという、そのコストを下げるという部分がどういうふうに展開していくのかということが、実はこの米粉の場合もそうですし、この場合もそうなんですけれども、非常にファクターとしては大きいというふうに思うので、そこら辺の道筋というのか、そこら辺について少し見えるような形にしてもらいたいなという感じがあります。
    それは主食用についても同じように生産コストを下げるということですので、美味しいお米を例えば棚田でつくったのが、それが例えば5キロで5,000円するとか6,000円するというのは、こういうことは世の中に当然あり得ることだというふうに思いますので、手をかけてつくる、そういう部分と、それから産業用に加工するということになってくると、やっぱり先ほどの話のように、いかにコストをどこまで下げるかということが大事なんですが、何となく助成金の話が出ている中で、コストの問題が少しぼやけているような気がするので、主食用と産業用といいますか、用途別というのを分けないとなかなか、もともと難しい話だというふうに思いますが、やっぱりそういう作り方においての違いということまで含めて、これから先、どのように展開していくというか、お話を伺えればというふうに思います。
  • 中嶋部会長
    それでは穀物課長、お願いします。
  • 川合穀物課長
     木村委員、ありがとうございます。
     穀物課長でございます。
     先ほど仰った総理の話は日本再興戦略の話だと思います。
     平成25年6月14日に閣議決定されております。
    この中で、米の生産コストを現状の、この時の全国の平均が60キロ当たり1万6,000円というところから4割削減するというのが目標であるということで、しっかりと決められているわけでございます。
    それにどうやって向かっていくのかという御質問かと思います。
     飼料用米も同じ稲でございますので、取組方は同じようになるかもしれません。
    この件なんですけれども、まずは担い手への農地の集積、集約化というのを、これを加速化するということだと思いますけれども、大規模経営に適合した省力栽培技術・品種の開発、導入ということが必要でございますし、産業界の努力も反映して農機具費等の生産資材の低減を推進するということでございます。
     実際どうやってやるのかということでございますけれども、今般の26年度の補正予算でも全国で取り組んでいただいたわけなんですけれども、まず省力栽培技術。
    これはずっとやってきておりますけれども、育苗、田植えを省略する直まき。
    これは労働時間が移植だと10アール当たり18時間かかっているのが14時間ぐらいになる。
     費用も移植だと10アール当たり10万円ぐらいかかるんですけれども、これが直まきだと9万3,000円ぐらいになるということで、やはりこの直まきというのをしっかり普及させるというのももちろん1つなんですけれども、あとは、最近非常に産業界から注目されておりますのがICTを活用した作業管理ということで、これは飛び地であるとか、いろいろなところに作業の無駄を見つけて手順を改善するという方式でございます。
    これで田植えの時間を削減する。
    それから、大規模経営になってきますと、同じ品種を大規模に植えつけるということになりますと非常に作業が集中するということでございますので、作期の異なる品種を組み合わせして作業ピークを分散する。
    あるいは、農林水産省はずっとやってきておりますけれども、多収性品種ということで、全国平均、現在10アール当たり530キロぐらいですけれども、多肥栽培で単収増ということで10アール当たり700キロというものもあります。
    それから、農業機械の方は輸出モデルというのを、日本のトラクターとかああいった機械は非常に超高級にできておりまして、いろいろな装備がたくさんついているんですけれども、輸出用の農業機械というのは、そういったものが非常に省かれているものもございまして、非常にスペックは、能力は高いんですけれどもいろいろな付属品がないといったもので、基本性能に絞り込んだ農業機械と、これを全国に普及していく。
    これで標準モデルの二、三割は安く提供できる。
    それから、故障したりした場合の農業機械のサービスですね。
    これがなかなかすぐ来てくれないとかいうこともありますので、こういった作業ロスの回避とか、機械の所有の効率化ということも進めていきたいと思っています。
    それから、もちろん肥料コストの低減、あるいは未利用資源の活用、こういったものが、日本はアジア、モンスーンの気候なので、アメリカに比べて非常に農薬を使う量が向こうに比べると少し多いという部分につきましては、少し省力化していくということで、今回全国で相当取り組んでいただきまして、コスト低減の技術というのをきちんと、基本技術なんですけれども、それを取り組んでいただくということで1万6,000円から4割を低減していきたいと。
    もちろん飼料用米も、とうもろこし代替なので相当安く提供しないと、なかなか仰るようなレベルにならないと。
    それから、卵の黄身が白くなる。
    これを逆に売りにしてやっている養鶏業者さんもおりますので、確かに栄養価の面でこれだけだと足りないということなので、その他の飼料と組み合わせてやっていただくということなんですけれども、何といってもコスト低減は木村委員が仰るとおりの話なので、これは省を挙げて研究開発から流通販売のところまで一生懸命努力していきたいと、こう思っております。
    よろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
    よろしいでしょうか。
  • 木村委員
     競争が入ってくれば、こういうものは進んでいくというふうに思いますので、やっぱり競争というファクターを是非その周辺からどんどん取り入れていただきたいというふうに思います。
    ありがとうございました。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    ほかにいかがでございましょうか。
    それでは尾畑委員、その後、津田委員、お願いいたします。
  • 尾畑委員
     米穀の需給等々の基本指針については、これでよろしいかと思います。
     日本酒の業界では、引き続き特定名称酒の人気が高まっており、よって使用する酒米の需要が増加しております。
     供給については26年産の酒造好適米が前年産に比べまして約1万3,000トンの増加で、おかげさまでおおむね落ち着いております。
     加工用米につきましても安定した供給がなされますように期待していますので、よろしくお願いいたします。
     生産現場の方では、農家さんの方から新しく酒米に挑戦したいという声が結構増えておりますし、また、新しい酒米の開発などが各地で進んでいる様もあり大変元気になってきているかなと感じております。
     昨今、メディアや市場でも日本酒に対する注目度はアップしておりますので、私ども造り手も、酒米の地域性やバラエティーによる魅力の発信にも注力しながら、お米の生産者の皆さんと連携しつつ、需要の促進に努めていきたいと思います。
    あと、このコメネピュレ、思ったより大変食べやすくてちょっとびっくりいたしました。
    このように、米粉の利用促進や飼料米の利用促進など国産米の活用が進められている中、さらなる柔軟な発想で、より国際競争力の高い物づくりにつながる国産米の活用方法を検討、ご支援していただければありがたいと期待しております。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    それでは津田委員、お願いいたします。
  • 津田委員
     飼料用米のことで1つだけ意見を申し上げたいと思います。
     飼料用米の作付面積がことしかなり増えるというふうに聞いております。
     主食用米がどうしても余るのでその作付を増やさない、という目的でこういうことがなされているわけですけれども、交付金のことを聞いてみると、平均して10アール当たりで8万円ぐらいでしょうか、最大で10万5,000円交付されるということであります。
     飼料用米をつくった場合の農家の手取りのうち、米を売って入る部分が1割から2割で、あとの8割から9割は補助金、つまり税金がそこに投入されているということなんだそうですね。
    これ、正しいかどうか後で確かめたいと思いますけれども、こういう制度は、主食用米を増やさないという緊急避難としては私も理解しますし、それは政府全体としても当面それで良いということになっていると思うんですけれども、しかし、収入の8割とか9割に税金がつぎ込まれるというのは、普通ではありませんね。
    したがって、こういう制度は多分そんなに長続きできるものではないだろうと思います。
     主食用の米をこれからも抑制していくということは必要でしょうから、長期的にはもっと別の上手な方法を農林水産省の方々にもう少し考えていただくという必要もあるのかなと思っておりまして、今のところ、なかなかそういう解決策は難しいのかもしれませんけれども、制度の緊急避難で無理があるところ─無理と言ったら怒られるかもしれませんが、そういったものはやはり念頭に置いた上で、今後も対応していただけると良いのではなかろうかと思っております。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    それでは、こちらから。
  • 柄澤農産部長
     今、お2人から御意見を頂戴しましたが、後段の津田委員からの御意見、それから、先ほど木村委員からも飼料用米についての御指摘がございましたので、私から一言申し上げたいと思います。
     仰いますように、主食用米につきましては、大変残念なことでございますけれども、いろいろな手を打っている中で、毎年需要が減っている傾向がずっと続いてきているというのが事実でございます。
     一方で、水田をフルに活用していくということは農政上非常に重要な課題でございますので、じゃ、何をつくるのかということで、もちろん麦、大豆にも振り向け、それから、いろいろなほかの野菜等にも振り向け、さらに米であれば加工用、それから輸出用、先ほどのお酒用、いろいろ仕向けるわけでございますけれども、潜在的にものすごい需要が確実にあると、そして米を米のままつくって供することができるということになりますと、現在のところを見ますと、やはり飼料用米が最大の行き先になるということは否定できないと思います。
    その中で、緊急避難という言い方をされましたけれども、やはり需要は少なく見ても450万トンあると言われておりまして、現在まだ、昨年であれば18万トンの生産しかない。
     飼料用米につきましてはそういうような状況でございますので、できればこれは、やはり食料供給の観点から考え、あるいは水田の活用の観点から考えましても、いわゆる本作化というふうに言っておりますけれども、そういった状況を作り上げるのがやはり一番好ましいと思っております。
    ただ、仰いますように、今現在足元で飼料の実際流通している価格とコストとの関係を考えた場合に、かなり手厚い政策支援が必要だということは否定できないということでございます。
    そういった中で、先般本審議会でご了承いただきました基本計画におきましても大分議論されたと思いますけれども、米全体の生産コストを下げていく。
     飼料用も主食も含めまして4割コストを下げていくということは、数値上、明確な今政策目標になっておりまして、これを進めなければいけない。
    その中で特に飼料用米につきましては、交付金の支払体系の中で数量支払いということで、収量をふやせばふやすほど単価が高くなるという、これも実は収量をふやすということはコスト低減そのものでございますので、そういったインセンティブを与えていくという観点で、そういう支援の体系を設けているわけでございます。
    こういった取組を通じて、今の手取りと交付金とのウエートがなかなか納得いかないというお話ではございますけれども、やはりそういった取組を通じて、私どもとしては、これをできるだけ定着し本作化する方向につなげていく以外、ほかになかなか水田を活用して爆発的に需要がある行き先というのはなかなか見出せないというのが率直な現状でございます。
     努力を重ねながら、できるだけ御指摘に応えられるような状況を作り上げていきたいというふうに考えております。
  • 松尾農産企画課長
     酒米、あるいは加工用米などのお話が尾畑委員からございました。
     参考資料2、米をめぐる関係資料というのを見ていただけますでしょうか。
     右下に資料番号を振ってございます。
    37ページです。
     先ほど尾畑委員からございましたように、ここの左下にございます、特に特定名称酒の需要量、出荷量といいますか、これがずっと右肩下がりできていたものが、現在、逆に拡大、増加ということで形が変わってきているということでございます。
    こういった中で、そういったものへの酒米、酒造好適米の供給がきちんと行われるようにということで、こういった需要の増加分については生産数量目標の増減に左右されない、外枠というようなことでやっております。
    その結果、ここには25年産米までしか書いていないのですけれども、2割弱ですか、1万数千トン、特に兵庫県の山田錦のような非常に大きな産地の酒米が増えております。
     我々、こういった日本酒につきましては、国内だけではなくて輸出ということも含めて非常に大事なものだというふういうふうに思っておりまして、こういった需要に応じた生産が行われるように取り組んでいきたいというふうに思っております。
    それから、この同じ参考資料2の最初に戻りまして、右下、2ページ目を見ていただければと思います。
    ここに先ほどお話がありました加工用米のお話がございまして、加工用米、これにつきましても価格が主食に比べてかなり低いので、これは生産数量目標の枠外、生産調整の外ということでやっております。
    そういう意味では、麦とか大豆とかと同じような取組ができるということでやっております。
    それで、ここの加工用米の生産量の推移を書いておりますけれども、23年、24年に生産が落ちて、特に需要者の方々から非常にタイト感が強いということで、これを何とかできないかというようなお話がずっとここの食糧部会でもあったわけでございます。
    これにつきましても、まず需要者の方々と生産者の方々がちゃんと強く結びついて、もうここからずっと買うんだと、あるいはそこに売る用につくるんだというような取組をやっていただきながら安定的に供給、あるいは原料確保というのができるようにしたいということでやっております。
    そこで、26年産米からは、そういった複数年で加工用米を契約するということについてインセンティブの支援をしております。
    こういったこともあり、26年についてはかなり増えたわけでございます。
    こういった複数年の契約が既にかなり広がってきておりまして、こういったものがきちんと行き渡るようになれば、原料の調達に非常に支障を来すというようなことはなく、毎年円滑に進んでいくのではないかというふうに考えております。
     以上でございます。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
     飼料用米については非常に多くの議論があると思いますけれども、こちらの基本方針の中に書いてあるような取組をすることで、使われている補助金、もともとは税金でございますが、これを有効に活用するという取組は今回はかなりできてはいるんではないか。
    それが、その後どういうふうに、その金額を維持していけるのかどうかというのは、また今後の検討の課題ではないかなと思っておりますけれども、ほかに今、これに関していかがでございましょうか。
    それでは平石委員、お願いいたします。
  • 平石委員
     平石です。
     今の飼料米の件に関しては、前回も前々回も生産者の立場として、果たしてこの10アール最高で10万5,000円、その仕組が存続するのかどうなのか。
    そこが分からない限り、なかなか農家としてはかじ取りができない。
     多分全農さんであれ、飼料工場関連業界も含めて、本当にそっちに設備投資をした中でかじ取りができるかという部分というのは不安があると思います。
    また、6次産業化、新しい米粉の確保、その他を含めた中で、政府の地域活力創造プランで挙げた農業・農村の所得倍増計画という取組についても、全体像としては大体見えるんですけれども、実際現実に全ての担い手、農業生産者が6次産業化に特化することはあり得ないと思います。
     現時点で米価下落などで赤字決算、または準備金取り崩し等などが行われているこの現状で、コスト削減にも今のところ大分努力をしておりますが、なかなか難しいのではないかと考えております。
     担い手の育成を行うことも一つの計画の中にもちろん大事な部分で入っているはずなんですけれども、その担い手の育成の中心に当たる法人形態が今一番厳しいのが現状です。
    まして、絵に描いた餅にならないように、現場との議論を政策としてしっかりやっていただきたいと私は強く思っております。
    そして、基本計画に沿った農業の道しるべという形で、私どもはしっかりと日本の農業を守るためにやっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
    それでは、政策課長の方からお願いします。
  • 天羽政策課長
     政策課長でございます。
     食料・農業・農村基本計画につきましては、食料・農業・農村政策審議会の本審議会で答申を大臣にいただいたところですけれども、月内にも閣議決定をするということで、そこで正式に政府として正式に決めるという段取りになっています。
     正式に新しい計画が「案」が取れて確定をした後は、今お話しいただきましたとおり、全国説明会とかブロック説明会とか農政局単位で行い、その後、各県で、さらには市町村段階でというふうに重層的に説明会をし、意見交換をしていくようなことを考えておりますので、またよろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
     私も基本計画の策定にかかわった者でございますけれども、その中に、政策の安定性ということは非常に重要であるという認識を皆さんで共有いたしました。
     今ご指摘いただいたことは非常に重要な論点だと思いますので、これから政策を進める上で、ぜひご考慮いただければと思っております。
    ほかにいかがでございましょうか。
    それでは藤井委員、それから横田委員、お願いします。
  • 藤井委員
     私は米粉のことで1点意見を言います。
     飼料用米については、もう既に27年度で需要量が100万トン以上あるみたいですので、実現の可能性はあるのかなと思うんですけれども、米粉は、果たして今のままのやり方でふえるのかというのは非常に疑問です。
    まずコスト削減の面と、それから、どういうふうに普及していくのかというのが見えにくい。
    コスト削減もしますと言っているけれども、これほど最高で5倍ぐらいのコストが小麦粉に対してあるのに対して、果たして実現可能なのかということが、この基本方針では見えにくいのかなということ。
    それと、普及のところですけれども、今、米粉倶楽部というのがあって、これが2009年に発足して、今の方針ができると同じぐらいから活動して、サイトを見てみますと、推進パートナーが8,500社ぐらい、倶楽部部員数が1,300社ぐらいあると紹介されています。
    しかし、加盟している社が多いにしては米粉の普及が進んでいないということ。
    それはやはりコストの面とか使いにくさとか、これだけの会社がかかわっていながらなかなか難しかったというのは、そこに幾つかの壁があると思いますが、この基本方針を見る中では、ちょっとその辺が、コストの低減ということは書いてあるんですけれども見えにくいのかなと思います。
  • 中嶋部会長
    ここで一旦お答えいただきます。
  • 川合穀物課長
     藤井委員、ありがとうございます。
     何回も資料を出してもらって申しわけないんですけれども、お配りしている参考資料4と、それをごらんになっていただいているのかもしれませんけれども、参考資料4というのに米粉の情勢についてというのがございます。
     今、藤井委員御指摘のとおり、まず1ページ目でございますけれども、1ページ目にやはりコストが高いということなんですけれども、冒頭申し上げましたように、米粉というのは硬くて、粉にするのに非常に手間がかかってコストが高いということだったんですけれども、今、皆さんのテーブルに、もう既にお食べになっている方もおられますけれども、コメネピュレという、これ、スプーンも手拭きもついておりますので食べていただきたいと思いますけれども、やはり藤井委員が仰るとおり、粉のままだとなかなか利用が進んでこなかったということでございまして、なぜかというと、やっぱり硬いので、つぶすのにコストがかかるということなので、日本の物づくりの技術を生かして、粉にしないで、米を水に浸して、要するにおかゆ状のものをつくって、そこに300度の熱風をばっと当てるとこういうピューレ状になるんですね。
    これになると、これはお食べいただくと分かるんですけれども、これ、うまいんですけれども、これは、要するに保湿性もありますし、パン屋さんが注目しまして、パン屋さんがなぜ使えなかったというと、粉なのでなかなかまぜ込みにくいとかですね。
     生地にこれを練り込むわけなんです。
    そうすると、製品名は具体的に言えませんけれども、かなり東京近郊だけじゃなくて全国各地にあるとあるパン屋さんが、これを3割も練り込んで1斤450円で、これ、すごく売れている。
    なぜかというと、置いておくとパンはぱさぱさになってしまうんですけれども、このネピュレを練り込んであると非常に保湿性が良いので、もちもちするだけじゃなくて保湿効果があるということで、これ、爆発的にヒットしまして、あと、もっと大手製パン会社、具体的に名前は言えませんけれども、北海道産の小麦と新潟県産の米粉と、あとこのピューレ状のやつを1割練り込んだやつ、これがまたものすごく売れていまして、こういったこともありまして、粉だけで見ると確かにコストが高かったんですけれども、やはり着目点を変えまして、こういったピューレ状のものを使うと練り込みやすい。
     大量に引き取っていただけますので、コストの分が飲み込めて1斤という塊で450円で売れる。
     非常に人気がありますので、我々としましては、稲作のコスト低減は、先ほど木村委員からも御指摘があったとおりコスト低減していくんですけれども、やっぱり使う側が使いやすい形状のもの。
     今回の基本方針の最大の売りは、今まで米粉というのを施行規則で規定してあって、それしか対象にならなかったんですけれども、今度はこのピューレ状のものができまして、本当にこれが使われて本当にコストを飲み込んでいただいてやっていただいているということなので、これをちゃんと基本方針の中にきちんと位置づけまして、それで大臣の基本方針の中に示す。
    これによって、今のところ在庫で回していた分を生産、作付していただきまして、それで使っていただく。
    やはりパン屋さんから言わせると、もっと使いやすい形になっていないから普及しないんだと。
    それを日本の技術を使って─これ、すごいんです。
     遠心分離をかけて周りに網みたいなものを張ると、要するに裏ごししたみたいな形になって、本当に細かいものになって出てくるわけなんです。
    お食べいただくと、これはうるち米なので、介護食とかいろいろなものに使えるんじゃないかということで、パンだけじゃなくて、やはり咀嚼もよろしいので、いろいろなところでいけるだろうと。
     米粉倶楽部の皆さんも、何かもっと使いやすい形態はないんですかと、何でいつも農林水産省はすぐ粉と言うんですかということで、確かに小麦粉の代替だから粉にするという発想で来たんですけれども、やはりうどんとか、あるいはスパゲッティーとかラーメンにこれを練り込むと、大変これは使いやすいということで、もちもち感もあるということで、先日もある大会でグランプリ、金賞なんかを取って、やはり使い道一つ発想を変えるだけでこれだけ伸びるんだということで、我々としては、こういったものを実際に使っていただいて、製品にしていただいて、消費者の方々が買いやすい金額で出てくるというところで成果を示していきたいということで、今、2万トンの生産量なんですけれども、食料・農業・農村基本計画、あるいは今回の基本方針の中で5倍の10万トンと、これは確実に見込めるということで、パン屋さんからすると、冒頭、大枝委員からもありましたけれども、本当に国産の志向が大変強くなってきているのも事実なので、そこに米粉の練ったものも入っていきたいということで、今回ピューレ状、あるいはゼリー状のものも定義して、きちんと基本方針の中で位置づけて普及を図っていきたいということでございます。
     以上でございます。
  • 中嶋部会長
    よろしいでしょうか。
    それでは横田委員、お願いいたします。
  • 横田委員
     横田です。
     今のピューレのお話の前に、私、これを見た時に「ああ、懐かしいな。昔、障子張りをしたのりみたい。」って思ったんですね。
    ということは、やっぱり昔のもの。
    これは技術的にかなり高度なものでしょうから、一般家庭ではなかなかつくれるものじゃないのかもしれないですが、これに近いものは昔の人は食していたということですね。
    やはり米づくりを我々はしている中で、なぜ日本人は米を食べなくなったんだろうとふと思うんですが、それだけ豊かになったんだろうということだと思います。
    これからオリンピックもある中、日本の技術と、この食味の良い米が、各国の方々が召し上がることによって、日本の食というものはユネスコもいただいているわけですから、また見直されるんではないか。
    むしろ輸出の方にという大きな希望を持って、我々は地域に戻った時に連携をとりながら、一農業者には何もできないんですね。
    ただ、加工に関しても酒米にしても、あらゆる企業の方々の連携をとりながら、行政のお力を借りながら農業を営んでいくということが基本で、1次がなければ6次まで行かないよということだと思うんです。
     改めて、これを見させていただいただけでこれからも米作りを続けてまいりたいと思います。
    ありがとうございました。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは村松委員。
  • 村松委員
     今も話題に上りましたコメネピュレですが、私、初めていただきましたが、お米の甘みがあって、しかも喉ごしが良いので、先ほど仰ったように、病気になった方など、嚥下障害が出てしまって食事ができない人たちでも、これを口にするとお米を食べたような気になるのではないかと思いまして、ご病気の方とか、介護食など可能性が非常に高いと思いました。
    この状態でフリーズドライしたものを販売してくれると、消費者としても、自宅介護している人も使いやすいなと思いました。
    あと、米粉のことに関してなのですが、イスラム教徒向けにハラール認証を受けた米粉を使ったパンづくりをしているという取組があるということを聞きました。
     岡山県で米粉の製造販売をしている企業が、同じく岡山県のパン屋さんと連携をしてハラール認証のパンづくりをしているということです。
    ラムレーズンは使わずに、ラム酒の代わりにブドウジュースにつけたレーズンを使ったり、カレーパンに豚肉を使わないようにしたり、そうした米粉を使ったパンづくりをしている、そういう取組があるということを聞きました。
     合成添加物は使ってはいけないとか、あとベーキングパウダーを使ってはいけないとか、様々な厳しい条件の中でこうしたパンづくりをしているということが、日本にいるイスラム教徒の方たち、あるいは旅行者、それからビジネスマン、仕事で日本に来た人たちに非常に好評だ、喜ばれているということでした。
     私の周りにも小麦アレルギーという人もいるので、こうしたハラール認証を受けた米粉を使ったパンづくりというのは、そうした小麦アレルギーの人にも良いのではないかという可能性を感じています。
     例えばフランスなどでは、こうしたハラール認証のある食品というのは非常にヘルシーである、トレーサビリティーもしっかりしているということで、消費者にもかなり広がっているということも聞きましたので、日本でもこうした取組を視野に入れることによって、イスラム教徒の人たちに、この米粉を使ったパンを輸出することもできるのではないかと思います。
     米粉の新しい可能性ということを、そういうところに感じています。
     以上です。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは木村委員、それから根本委員、お願いいたします。
  • 木村委員
     新規用途の需要の米の話が出ていたので、たまたまちょっと輸出の方にも促進の方にも関係をしているので、これはちょっと質問なんですけれども、今、米の場合には主食用、それから加工米、それから飼料用米等、全て助成金というか、戸別所得補償というのがベースにあり、それに助成金がついているということで、それぞれに例えば2万円ですとか8万円ですとかという話になるんですけれども、主食用の場合でも、別に米の助成をしているわけじゃなくて所得補償をしているということですよね。
    その場合は、ですから面積当たりということなんでしょうけれども、輸出用の米というのは、そういう意味からいうと一切対象に何もなっていないということなので、普通に主食用の米をつくるのと同じように、そういう対象になっていても良いのではないかというふうに思うんですが、ちょっと私、勉強不足かもしれませんけれども、1つそういうことを感じていることがあります。
    それが1つ。
    ちょっと話が外れますけれども、主食用米の過剰対策という意味もあり、今、飼料用米というのは非常に、そういう意味での有効といいますか、これをどうしてもやっていかなくてはいけないというお話があったんですが、主食用米の過剰というのは、別に今だけではなくて以前からあったわけですけれども、やっぱり基本的には、ベーシックな部分からいえば需給を反映していないということになるんだろうというふうに思います。
     希少なものは高くて結構だと思います。
    やっぱりそれだけ手をかけて美味しくつくって、それが希少であれば、欲しい人がいればいるほど、値段はどうしたって少しずつ上がっていくのは当たり前の話で、逆に集中して過剰になるものというのは、やはりそれなりの価格での取引というのが実現するのが、実際には個別の相対になって、最後のお客様のところに行くまでというのは、実際は取引になるわけですから、ここは政策をそのまま政策として話をすれば通るという場面ではないところでありますので、じゃ、何が一番ベースになるかというと、やっぱり需給であり、そこで価格が決まるということだと思います。
    ですから、良いものはよく、あまっているものは少し安くなるという、これはもうやむを得ないだろうというふうに思うんですね。
    やっぱりそういうような市場というか、そういうような値付けというものが必要になってくるんだろうと思うんです。
    だから、今、役所の方でも米の安定取引の研究会とか、いろいろ今おやりになっていて、特に外食ですとか中食ですとか、年間のものですとか半年間ですとか、中期といいますか、それぐらいまでの価格と、それから需要というものを約束しながら数量をつくっていただくというような、すごく良いことだというふうに思っていますし、ただ、それの価格というのは、やはりその時の需給というのは、必要な、皆ユーザーが使いたいというものについて見れば、それはそれなりの値段がつくし、そこにみんなが殺到してつくるようになれば、それは価格は下がるしということになるので、やっぱりそこら辺が反映するような市場というものに対して大切になってくるというふうに思います。
     私ども全米販でも、今回中長期の指標というのをつくろうというふうに思って一応発表いたしましたが、生産者との結びつきというのも大事だと思いますし、当然ユーザーとの結びつきも必要だというふうに思いますので、そこら辺は逆に言えば行政の一押しというのも是非期待したいというふうに思っていますが、そこら辺というのが一応ベーシックな部分で考えていくのは、コストダウンができるということになれば、それだけいろいろ範囲も下がるということもあるし、いろいろなことが絡んでくると思いますので、こういう政策全体は、これがうまくいくということで全部が完結するようになっているんだというふうに思いますが、一つ一つがうまくいくようにということでいきませんと、なかなか思うような成果に結びつかないかなという感じもしていますので、是非とも御協力を賜りたいと思います。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    それでは根本委員、お願いいたします。
  • 根本委員
     既にお話はほとんど出尽くしているような感はありますけれども、諮問事項への回答はお示しいただいたようなことであろうと思っております。
    ただ、全体的な需要面の話ということになりますと、既にこれも指摘がなされているところでありますけれども、人口が減り、高齢化は進み、食生活は変わりということになります。
     日本国内での需要はある程度長期的なトレンドで見たらもっと下がらざるを得ないだろうという、その前提の下でいろいろなことを考えていかなければなりません。
     当然のことながら、様々な施策にお取組いただいているわけですけれども、国内の生産性の向上、これは大規模化の話等々を含めまして、とにかく総力を挙げてやっていただく以外にないなというふうに感じております。
    それから、先ほど飼料米等々のところで出ました自給力の向上の問題、背景にそういうことがあるんだろうと思いますけれども、それを是非実施していただきたいと私どもも思っているところでございます。
     一方において、こういうシュリンクする国内のマーケットをカバーするものとして、当然のことながら輸出マーケットの拡大ということを図っていかなければいけないということでございます。
     非常に高額の物品につきましては、私ども、相当程度をお手伝いして、海外に翌日届くような形のものも、いろいろな物品についてやらせていただいている部分はございますけれども、やはりボリューム感のあるものを外に出さない限り、なかなか国内の自給力の維持・向上は難しいというふうに思っております。
    このようにマーケットを拡大するに当たりましては、やはり各国のボーダーの問題がございますので、政府サイドのお取組というのが非常に重要なキーになってくるという部分がございます。
    この面で是非対策を強化していただきたい。
     加えまして、国内の生産につきましても、海外に持っていく時にやはりグローバルギャップ等の認証を取っておりませんと全く売れないということになりかねません。
    そういう生産面での改革といいますか、トレーサビリティーの件が先ほど出ましたけれども、様々な生産方法についてのレポートを残すような形のお取組につきましても、是非強化をしていただきたいというふうに思っております。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
     横田委員と村松委員からは、米粉の新しい可能性についての期待と、それから情報の提供をいただきました。
    それから木村委員からは、先ほど質問もございましたが、後で事務局の方からお答えいただきたいと思いますが、やはり市場機能の重要性というものの御指摘がございました。
     根本委員につきましては、長期的な観点からの課題を整理していただき、幾つかの論点を提示いただいたと思っております。
    これについて、まず農産企画課の方からお願いします。
  • 松尾農産企画課長
     農産企画課長でございます。
    まず、横田委員、木村委員、根本委員の方からありました、輸出の今の状況、どういう取組をしているかということで、また、この参考資料2の米をめぐる関係資料の72ページを見ていただけますでしょうか。
    コメ・コメ加工品の輸出戦略と書いてありますけれども、農産物の輸出、非常に大事だと考えております。
    そういうことで、2020年に向けて輸出額1兆円の目標を立ててやっているわけでございます。
    この中で米と米の加工品につきましては、左側にございますように、主にまず丸粒の精米もございますけれども、これに加えまして、非常に海外で人気がある、例えば米菓、あられせんべいのようなもの、あるいは、尾畑委員からもちょっとお話がございましたけれども日本酒、こういったものに特に力を入れていった方が良いのではないかというふうに考えております。
    それで、例えば右側にございます米ですと、重点国として例えば台湾、豪州とか、安定市場として香港、シンガポール、あるいは米菓、日本酒、こういった物ごとに、まずはどこの国が一番今いけるか、あるいは、それのためにどうしたら良いかというのをそれぞれ立てているわけでございます。
    その次の73ページのところを見ていただくと、その中で時々、何かお米以外もそうなんですけれども、国内で物を売るように、何とか県産米ですとか、各県の方々、産地の方々、ばらばらやるとどうも効率が良くないんじゃないかと。
     向こうの海外の人から見ると、日本の米というようなブランドになっていますので、もう少し統一的にやっていった方が良いのではないかということで、各品目ごとにこういった部会といいますか、協議会をつくっていこうということになっております。
    それで、米の場合は設立済となっておりますけれども、この次の74ページのところでございます。
    こちら、木村委員がここの代表をやっていただいており、こういった米の全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会というのを立ち上げていただいております。
     実は、ほかの品目に先駆けて一番早く立ち上げていただいているわけでございます。
    こういった中には、例えばJAの方とか、あるいは全農の方とか、あるいは木徳神糧さん、あるいは神明さんのような卸の人、あるいはいろいろな最終的なユーザー、吉野屋さんですとかローソン、ある意味、米に関係する人、あるいは米の輸出をする人、例えば鈴茂器工さんみたいにおすしの機械をつくっている人とか、いろいろな人に入ってもらってやっているわけでございます。
    それで、今回、26年度の補正で2億円ぐらいの予算をいただきまして、例えば、まず出発としてロゴマークをつくって、日本のお米はこんな感じで売っていこうといったことを始めていただいております。
    こういった協議会が中心となって、それぞれの企業の方々、産地の方々、競争というのはあるんでしょうけれども、そうじゃなくてみんなで一緒にやっていくところはやっていくというようなことで、しっかり増やしていくのかなというふうに思っております。
     少し戻りまして71ページを見ていただくと、商業用の米の輸出の数量と金額が記載してあります。
     見ていただくと、ここに来て、こういった皆さんの取組、農家の方々の取組もありまして着実に増えておりますので、引き続きこういうのをしっかり支援していきたいというふうに思っております。
    もう一つ、木村委員の方から、輸出用米に対する助成はないのかなというようなお話をいただきました。
     輸出用米、輸出を目的として、要はある意味転作カウントと言いますか、生産する目標の外でつくっていただいているお米なのかなというふうに理解しておりますけれども、こういったお米につきましては、もう最初から、作付けの時から、これは輸出用ということでつくるわけでして、そういう意味では、そういったものに助成金をつくるというところであれば、これは輸出補助金に該当していると、そういった批判を受けるのではないかということを我々は考えております。
     日本の場合は基本的な輸出補助金のようなものはやらない。
    だから各国、ほかの国々の方々も、そういったことはもうだめですよという立場でございます。
    そういう意味では、こういった輸出を目的として作付けられている米の助成というのはなかなか難しいというふうに考えております。
    それから、米の価格とか市場とか、そういったお話がございます。
     米の価格につきましては、まさに委員の御指摘のとおり民間取引の中で決定されているということで、その需給動向など、あるいは銘柄ごとに価格もかなり違っておりますし、そういった中で消費者ニーズ等を勘案して価格がつくられているのではないかというふうに考えております。
    それで、木村委員からの御指摘の中で、市場みたいなものということで、これも今、今週月曜日ですか、全米販、木村委員のところで新しいロングでの市場というのを今度やっていくということが決定されているわけでございます。
     我々としては、こういった同業者の方々、いろいろな取引形態を持ちながら、そういった市場のようなものもつくられて、それでいろいろな工夫をされてやっていただくということは非常に結構なことだと思っておりますので、そういったものがきちんと動いていくことを願っているわけでございます。
     以上でございます。
  • 平形経営政策課長
    すみません。
    1点よろしいでしょうか。
     補足だけさせていただきます。
     経営局の経営政策課長でございます。
     木村委員の方から、お米について戸別で所得補償しているというお話がございましたが、この今の参考資料2の40ページのところをあけていただけますでしょうか。
    40ページのところなんですが、右側の下のところに3というのがございまして、米の直接支払交付金というのがございます。
    10アール当たり7,500円ということなんですが、これについてはいろいろな議論があった中で、25年の年末にこういう方針を決めまして、実はお米について、今まで所得を補償するということで10アール当たり1万5,000円ほど、平成22年から4年間ほど交付をしておりました。
    これはお米の生産数量目標に従った方に対して出しておったんですが、それに関しては、米は国内では生産が飽和状態になっておりますし、あるいは、全販売農家に支払うということは構造改革にそぐわないという点がございまして、25年末にとりまとめた農政改革の中で、26年産から単価を半分にし、激変緩和という意味で4年間、29年産まで支払って、それでおしまいにするという、そういう方針が決まっているところでございます。
    そういった意味でいうと、この7,500円というのは、いただいた方で、その方が輸出されるのは構いませんけれども、先ほど輸出用にこういったものができるかということに関しては、農産企画課長がお答えしたとおり輸出補助金に当たるということでございますので、この7,500円については、いただいた方が輸出されるのは構いませんけれども、それ用の助成金みたいなやつは難しいという、そういう状況でございます。
  • 川合穀物課長
     横田委員方から、懐かしいものを見たというご発言がありましたけれども、この製造に着目した方々も、やはりパン屋さんは練り込みたいんだということで、やはりそういうものはないかということで、日本の技術を駆使してこういったものができ上がりました。
     村松委員の方から、こういうものを入手できないのかと。
    パン業界は、これが1キロの冷凍プレートで送られてくるんですね。
    なので一般の方々が入手するのは、ちょっとどうやるのか私も調べてみたいと思いますけれども、冷凍の形でプレートでパン屋さんには納入されてきております。
     先ほど村松委員の方から、岡山のハラール認証でパンをつくっておられるということだったんですけれども、今、担当が調べたところ、この米粉の法律の基本方針で生産製造連携計画の事業計画の認定を受けている方だそうで、今回のこの基本方針がまた新しくなりますけれども、非常に理解の深まっている立派な事業者の方なので、我々としても輸出に向けてできるように、いろいろな環境を整えていきたいと、こう思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  • 中嶋部会長
    ありがとうございました。
    ひととおり委員の皆様から御意見、御質問をいただいたんですが、よろしゅうございますでしょうか。
    それでは大西委員。
  • 大西委員
     先ほどの木村委員のご発言のとおりですが、需給の安定が非常に重要であり、今回、この審議会が開催されるのも主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律にもとづくものだと思います。
     先般も発言させていただきましたが、需給と価格の安定というのは非常に重要な問題であり、農林水産業・地域の活力創造プランにおいても、課題に関して都度見直しをしながら改善していくということですので、この点について引き続き様々な観点からご検討いただきたいと思う次第であります。
     特にご回答は結構ですので、ご要望としてお願いさせていただきます。
  • 中嶋部会長
    それでは、御意見として承りたいと思います。
    あと、よろしいでしょうか。
    ありがとうございます。
     非常に活発なご議論をいただいたと思います。
     私、伺っていますところ、特に今回のこの諮問の内容につきましてご異論はなく、それから、一部の委員の方からこれで結構だというような御意見を承ったと思っております。
    それ以外にも様々な意見がございましたが、それにつきましては今後、事務局において検討していただくものとして、本部会としては本日、農林水産大臣から諮問のあった麦の需給に関する見通し(案)、それから米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針(案)及び米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針(案)の内容については適当と認めてよいと考えますが、その旨決議してよろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは異議なしと認めます。
    それでは、食料・農業・農村政策審議会令第8条第2項の規定により、議事の決定に必要とされる出席委員の過半数を超えておりますので、本件につきましては適当と認める旨議決いたします。
    まず、麦の需給に関する見通しについて、その答申案をただいま事務局から配付してもらいますので、お目通しをいただき、ご確認いただけますでしょうか。
    お願いいたします。

(麦の需給に関する見通しの策定についての答申案配布)

  • 中嶋部会長
    お手元に配られましたか。
    それでは、これでよろしゅうございますでしょうか。


(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    続きまして、米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針について、その答申案をただいま事務局から配付してもらいますので、お目通しをいただき、ご確認いただけますようにお願いいたします。
     

(米穀の需給及び価格の安定に関する基本指針の変更についての答申案配付)

  • 中嶋部会長
    これでよろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは、最後ですね。
     米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針について、その答申案をただいま事務局から配付していただきます。
    お目通しいただき、ご確認をお願いいたします。

(米穀の新用途への利用の促進に関する基本方針の策定についての答申案配付)

  • 中嶋部会長
    これでよろしゅうございますでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは、本食糧部会の議決につきましては、審議会の議決とすることとされておりますので、後ほど食料・農業・農村政策審議会として、農林水産大臣に適当と認める旨の答申をいたしたいと思います。
    それでは、議事(4)、その他につきまして、事務局から何かございますでしょうか。
  • 松尾農産企画課長
    ございません。
  • 中嶋部会長
    わかりました。
    それでは、本日予定の議事につきましては全て終了いたしました。
     最後になりますが、本日の議事につきまして、議事録として整理し公開することとなります。
    その整理につきましては私にご一任願いたいと存じますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」の声あり)

  • 中嶋部会長
    ありがとうございます。
    それでは、進行を事務局にお返しいたします。
     本日は活発なご議論ありがとうございました。
  • 渡邉農産企画課課長補佐
     中嶋部会長、どうもありがとうございました。
    それでは、閉会に当たりまして、農産部長の柄澤よりごあいさつを申し上げます。
  • 柄澤農産部長
    ほぼ2時間にわたりまして活発なご議論をいただきましてありがとうございました。
    また、お諮りしました3点につきまして、いずれも適当と認める旨ご答申いただきまして、重ねて御礼申し上げます。
    きょう、幅広い御意見を賜りましたので、本日お諮りした案件のみならず、様々な政策に反映させていただきたいと思います。
     今後ともよろしくお願い申し上げます。
     本日はどうもお疲れさまでございました。
    ありがとうございました。
  • 渡邉農産企画課課長補佐
    それでは、以上をもちまして、本日の食糧部会を終了させていただきます。
     長時間にわたり、どうもありがとうございました。

お問合せ先

農産局企画課

代表:03-3502-8111(内線4971)
ダイヤルイン:03-6738-8961

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