このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

食料・農業・農村政策審議会畜産部会  平成26年度第10回部会 議事録

1.日時及び場所

平成27年2月19日(木曜日)
三番町共用会議所 2階大会議室

2.議事

(1) 開会

(2) あいさつ

(3) 資料説明

(4) 意見交換

(5) 閉会

3.概要

開会

○水野畜産企画課長
それでは、定刻には早いですけれども、委員の先生方がお集まりですので、ただいまから食料・農業・農村政策審議会平成26年度第10回畜産部会を開催させていただきます。
委員の皆様におかれましては、御多忙中のところ、御出席いただきまして、まことにありがとうございます。
それでは、武内部会長に一言御挨拶いただいた上で、議事の進行をお願いいたします。

 

あいさつ

○武内部会長
皆さん、お忙しいところ、お集まりいただきまして、どうもありがとうございました。
今日はおかげさまで、大変天気もよくて、私は実は昨日、東大のほうで丸の内でシンポジウムをやっていました。
雨でみんな大変でした。
今日はいい天気でよかったと思います。
議論もそろそろ大詰めに来ておりまして、今日は第1次のドラフトに近いようなものが既に用意されておりますので、その説明を聞いていただいて、皆さん方の御意見を踏まえてさらにそれをいいものにしていきたいと考えておりますので、どうぞ今日もよろしくお願いいたします。
それでは、原田部長から一言御挨拶をお願いいたします。

○原田畜産部長
お疲れさまでございます。
本日はお集まりいただきましてありがとうございます。
本日は、今、武内部会長からお話がありましたように、骨子案でございますけれども、皆様の今までの御意見を伺ったものをかなりブレイクダウンした形での御提示になります。
前回でもご審議がある中で、数字が入っていないとなかなか議論にならないという厳しい御指摘も受けましたが、我々食料・農業・農村審議会の中の企画部会で全体の数字を調整している中での議論をしておりますので、企画部会での整理を踏まえてやるということでありまして、次回に数字の入った形での御提案ができると思いますので、その辺の御理解をお願いしたいと思います。
また、今日の骨子につきましては、与党のプロセスが今日から始まりまして、自民党、公明党と御説明をいたしました。
いろいろな御意見もありますので、それも踏まえて整理していきたいと思っております。
補正予算が先日に通りまして、特に畜産の場合は、畜産クラスターを中心に生産基盤対策に大分力を入れています。
今のところ機械のリース事業、施設整備事業につきましては予算を上回る元気のある要望が来ておりまして、うれしいところでございます。
生産現場が是非私どものメッセージを受け止めていただいて、元気のいい取組をしていただきたいと思います。
今回、酪肉近の基本方針で示されるメッセージも引き続き生産現場にも伝えていきたい。
もちろん消費者の方々にも伝えていきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。

○武内部会長
それでは、早速議事に入らせていただきたいと思います。
まず、事務局から委員の出欠状況、配布資料の確認などについて説明をお願いします。

○水野畜産企画課長
まず、本日配布しております資料について確認させていただきます。
配布資料一覧にありますとおり、資料1から資料7までとなっております。
また、そのほかに、委員各位の席上におかれましては、これまでの部会資料の主なものをファイルにとじておいてありますので、御確認いただければと思います。
もし不足がある場合については、お申しつけいただければと思います。
次に、本日の委員の出欠状況でございますけれども、現時点で11名の委員に御出席いただいております。
藤井委員は遅れて御出席ということでして、小谷委員、笹﨑委員、飛田委員、山内孝史委員は所用により御欠席とのことでございます。
規定では、委員及び議事に関係のある臨時委員の3分の1以上の出席がなければ、会議を開き、議決することができないと定められておりますが、本日は規定数を満たしていることをご報告いたします。

○武内部会長
それでは、本日の議事の進め方について説明をさせていただきます。
まず、事務局から、2月13日に開催されました食料・農業・農村政策審議会企画部会の概要を報告いただきます。
引き続いて、当部会の答申事項であります酪肉近家畜改良増殖目標の各骨子案について、また答申事項ではございませんが、関連するものとして、養豚農業の振興に関する基本方針、家畜排せつ物の利用の促進を図るための基本方針の各骨子案について説明いただきまして、休憩を挟んでこれらについて17時まで意見交換を行うことにしたいと思っております。
意見交換後、他の連絡事項を事務局から説明いただきまして、17時10分ころを目途に終了したいと思いますので、円滑な議事の進行に御協力いただきますようお願い申し上げます。
本日の詳細な議事録につきましては、これまでと同様の取扱いとさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、早速ですが、企画部会の概要の報告をお願いいたします。

 

資料説明

○鈴木畜産企画課畜産総合推進室長
畜産総合推進室長の鈴木でございます。
先週金曜日2月13日に開催された食料・農業・農村政策審議会の企画部会での議論について御説明します。
先週金曜日の企画部会においては、食料・農業・農村基本計画の骨子案が提示され、事務局からの説明を受けて議論がなされております。
骨子案に基づいて、今後食料・農業・農村基本計画の文章を立案していくプロセスに入ります。
全体の構成は、情勢と施策の評価が第1、目標・展望が第2、講ずべき施策が第3となっています。
第1として情勢と施策の評価をして、それを踏まえて基本的な視点を提示しています。
情勢と施策の評価については、6つの項目で整理しており、1高齢化や人口減少の影響による国内市場の縮小や農地等の維持管理への支障の懸念が生じていること2新興国の経済成長等による世界への食料需給への影響やグローバル化の進展、3社会構造やライフスタイルの変化による消費者のニーズが多様化・高度化していること4農地集積の進展、法人経営体の増加、企業参入の拡大、農業者の高齢化等による農業構造の変化、5介護食品等の新分野の開拓、ICT・ロボット技術の導入等への期待・東日本大震災からの1日も早い復旧・復興が必要であるという情勢の評価をしております。
このような情勢と、施策の評価を踏まえ、基本的な視点を6つの項目で整理しております。
1農業・食品産業の成長産業化に向けて改革を推進するということが必要であり、具体的な内容としては、2中長期的な視点で経営展開できるように施策の方向の安定性の確保が必要であること、3マーケットインの発想による消費者ニーズへの的確な対応などにより需要や消費者視点への立脚が重要であるということ、4担い手に意欲的に経営発展に取り組める環境整備が必要であるということ5経営や技術、農地や農業用水等の継承や気候変動への対応など持続可能な農業・農村の実現が必要であること、6農業者の所得向上と農場の賑(にぎ)わいの創出が必要であるということです。
これらの基本的な視点をもとに、基本計画を策定するという方向性を提示しています。
このような基本的な考え方のもとで、第2として、目標・展望等を示しています。
目標・展望等につきましては、食料・農業・農村基本計画の中では、食料自給率の目標と食料自給力(食料の潜在生産能力)を示すこととしています。
食料自給率の目標については、食料消費の見通し、生産努力目標、総合食料自給率(カロリーベース、生産額ベース)、飼料自給率を示す方針です。
食料自給力については、現時点での潜在生産能力としての指標を示すということです。
また、基本計画と併せて、5つの展望等を示します。
食料自給率の目標を立てていくに当たっては、食料自給率の向上に向けて重点的に取り組むべき事項として、消費に関する課題、生産に関する課題を整理した上で、食料消費、農業生産に取り組むという構成としていますが、当日企画部会の場では、まずは消費よりも先に、生産に関する課題に取り組んだ上で消費に関する取組という順番にするべきであるという議論がなされておりまして、今後検討していくということとされております。
食料自給率の目標等を達成するために講ずるべき施策については、食料の安定供給の確保、農業の持続的な発展、農村の振興の3つの柱について各施策を講じていくという構成としております。
1つめの柱の食料の安定供給の確保については、1安全と消費者の信頼の確保、2食育推進、国産農産物の消費拡大、和食の保護・継承、3生産加工流通過程を通じた新たな価値の創出による需要の開拓、4グローバルマーケットの戦略的な開拓、5さまざまなリスクに対応した総合的な食料安全保障の確立、6国際交渉への戦略的な対応という構成としております。
2つ目の柱の農業の持続的な発展については、1力強く持続可能な農業構造の実現に向けた担い手の育成確保、2女性が能力を最大限発揮できる環境の整備、3農地中間管理機構のフル稼働による担い手への農地集積集約化と農地の確保、4担い手に対する経営所得安定対策の推進、収入保険制度の検討、5構造改革の加速化や国土強靱化に資する農業生産基盤整備の推進、6需要構造等の変化に対応した生産供給体制の改革、7コスト削減や高付加価値化を実現する生産流通現場の技術革新等の推進、8気候変動への対応等の環境施策の推進という項目で整理しております。
このうち、6の生産供給体制の改革の中で、畜産に関しまして、畜産クラスターの項目を記載しております。
3つ目の柱の、農村の振興については、1多様な地域資源の積極的活用による雇用と所得の創出、2地域コミュニティ機能の発揮や、多面的機能支払制度の着実な推進等による地域資源の維持・継承、3観光、教育、福祉など多様な分野との連携による都市と農村のつながりの強化という項目で整理しております。
そして、今回の基本計画においては、特別な事項として、東日本大震災からの復旧・復興の話、団体の再編整備等について記載するということとしています。
このような施策を着実に推進していくことにより、目標・展望を達成していくということを提案したところです。
このような事務局の骨子案の提案に対しまして、企画部会においては、以下のような意見が提示されております。
最終的な打ち出し方が非常に重要であるので、何をどういう形で伝えるべきなのかということについて、見出しとなるような、国民に伝えるメッセージ、テーマをしっかり考える必要があります。
特に、基本計画のテーマという観点から、基本的な視点、の部分が重要であるということです。
テーマやメッセージという観点からも資料1のポンチ絵についても今後さらに精査が必要であるということです。
内容に関しては、特に、農政が転換点にあるということを認識した上で、成長産業化に向けて改革を推進する意気込みを明確にするということが重要であるという指摘がなされております。
また、食料・農業・農村を巡る情勢と施策の評価は、基本計画全体の議論の前提となる部分ですが、骨子案での記載は情勢に関する記述が多いが、これまでの企画部会で行った施策の評価を踏まえ、施策の評価も十分に記載し、それを踏まえて、目標や講ずべき施策を整理するべきだという意見が示されております。
このような議論を踏まえ、今後事務局において基本計画の本文を検討していく予定となっており、その際にまえがきを書き込む予定です。
まえがきも含め、基本計画で何を目指すかというメッセージをより明確化して提案していくこととなっております。
企画部会の状況につきましては以上です。

○武内部会長
それでは、引き続きまして、各基本方針骨子案の御説明をお願いします。

○水野畜産企画課長
それでは、酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針、酪肉近の骨子案について御説明させていただきます。
資料4-1がそのポイントとなっております。
今までも本文で議論していただきましたので、資料4-2の骨子案で御説明させていただきます。
酪肉近は4部構成であると前回から御説明させていただいております。
第2部の数量目標に関するもの、第3の経営指標に関するものについては、基本計画における全体の生産努力目標とも関係しますので、企画部会での議論を踏まえて今後設定していくことになります。
この第2、第3については前回の資料から特段の変更はございません。
第1の基本的な指針と第4の流通の合理化に関する基本的事項、この2つについて御説明させていただきます。
1ページ、まえがきでございます。
前回御議論いただきました構成案に基づきまして、その肉付けといいますか、方針の中身を入れ込んでいくということでございますけれども、中身のところ御議論いただいておりません。
今日、御議論いただいた上で、大体の方向性、中身が集まってくると思いますので、そういった中身を踏まえた上で、まえがきを書かせていただきます。
前回からまえがきについていろいろ御意見いただいておりますけれども、さらに本日の中身の議論を踏まえて、御議論いただければ、それを踏まえて次回出していければと考えております。
第1の基本的な指針に関する現在の情勢の変化。
1ページ、2ページです。
これについては前回見ていただいたものから大きな変更はございません。
ヒト・ウシ・エサの大きな変化があり、生産基盤への弱体化が懸念されているという問題がある一方で、消費者の需要の多様化、チーズ、発酵乳が伸びているという事情がございます。
それから、国際環境の変化、輸出も増えているという状況がございますので、そういった今後の発展に向けた好機も出ているということでございます。
1点だけ、2の消費者の需要の変化のところで、前回まで赤身肉という表現をしていたんですけれども、築道委員からも御指摘いただきまして、誤解を与える表現だったと考えましたので、適度な脂肪交雑の牛肉ということで表現を変えさせていただいております。
それ以外、大きな変化はございません。
3ページですが、酪農・肉用牛生産の競争力の強化という中の1番の生産基盤強化のための取組。
ここにございますとおり生産基盤への強化が最優先の課題ということで、国、地方公共団体、関係機関がしっかり連携して取り組んでいく。
それ以外に生産者と地域の畜産関係者が取り組む。
地域の実情に応じて連携協力するということで書かせていただいております。
ヒト・ウシ・エサという構成で始めておりますけれども、1つ目のヒトのところ、担い手の育成と労働負担の軽減でございます。
これは前回の構成案のところでも主旨的なことで説明させていただきましたけれども、そこから大きく変えておりません。
最近の傾向として、22年からの4年間で、乳用牛の飼養戸数が15%、肉用牛の飼養戸数が23%減少しているというデータを踏まえての議論をさせていただければと考え、データを入れさせていただいております。
1つ目の項目、新規就農の確保と担い手の育成ということで書かせていだいておりまして、背景・課題と対応・取組、その構成は前回の構成案と変えておりません。
この背景・課題については、基本的に前回見ていただいた構成案と中身は大きく変えておりません。
今回は、対応・取組というところで、まさに今後の方針、どういう取組をしていくのかということについて、具体的な方策を書かせていただいております。
以前から御議論いただきましたとおり、誰がどういうことを行っていくのかという主体の役割をはっきり書くような形で具体化させていただいております。
特に、今回、対応・取組のほうの記述を見ていただければと存じます。
新規就農と担い手の育成については、背景・課題にありますとおり、農地の取得、管理施設の整備、家畜の導入という問題と飼養・経営管理に関する技術・知識の習得。
この2つの問題が大きなところだということで議論いただきましたけれども、この対応・取組、4ページの頭にありますとおり、農地の取得や施設の整備については負担を軽減すべきということで、ここにありますとおり離農農場等の既存施設の貸付けなどの取組が有効であると書かせていただいております。
農業に新しく入る方に対する支援措置というのはいろいろありますけれども、特に酪農、肉用牛については、最初の投資負担が大きいということで、実際に取組としてこういう離農農場を一旦市町村や農協などが買い取って、それを貸し付けて使ってもらうという取組が進んでおります。
国としてもそういった取組を支援しているという実態もありますので、1つの支援の例示的なものでありますけれども、頭に書かせていただいております。
その取組を進めるために地域の関係機関について、あまり具体的に特定しておりませんけれども、農協の役割もあるでしょうし、市町村もあるでしょう。
それ以外の大きな経営をしておられる方もあると思います。
そういった方が新規に始めたいという人と離農するという意向を持っている人との間のマッチングを進めることも重要だろうということで、さまざまな関係機関が役割を担うということで書かせていただいております。
また、以降で技術・知識の習得ですけれども、これについても地域の関係機関ということで、さまざまな主体が行うべき役割ということで、1つの例として研修会の提供ということで書かせていただいております。
研修会などを活用して、どういった技術を伝えていくかということが様々あると思いますけれども、例えば地域で生産を実際にしておられる方、特に長年生産してきた方、さまざまな知識・技術を持っていると考えておりますので、そういった方の知識・経験を継承していくということもあると思います。
それ以外にも国や地方公共団体といった公的機関が、学校ですとかの教育機関、施設もありますし、専門知識を持った講師もたくさんおりますので、そういったものを使いながら新規就農者に対する研修を充実、強化していくことも有効な施策ということで具体的に書かせていただいております。
2つ目の放牧の活用ですけれども、これについて労働負担の軽減ということで非常に注目されるポイントだと考えております。
具体的にどうしたらいいのかというところを対応・取組のところに書かせていただいております。
国、地方公共団体、生産者団体、関係する皆さんが一体となって取り組みましょうということで書かせていただいております。
ここにありますとおり、地域住民の理解醸成と啓発が重要である。
牛がいると怖いと言う地域住民がいるとか、いろいろな問題があると思います。
地域住民にしっかり理解してもらうということが何より重要ですということに加えて、放牧技術の普及・高度化、人材育成ということも重要になってきますので、関係する者が一体となってそういう支援を進めていただくということでございます。
酪農経営については、しっかりと高栄養な牧草のための草地管理も重要ですし、肉用牛経営については、荒廃農地の活用が重要になりますし、牧柵等の条件整備ということを具体的な取組として書かせていただいております。
3つ目の外部支援組織の活用の推進です。
これについては大きく3点ほどあると考えております。
コントラクター等の飼料生産にかかるもの。
肉用牛に関するキャトル・ステーションのようなもの。
ヘルパー等の労働負担軽減するもの。
それぞれにつきまして、外部支援組織をしっかり利用してもらう、その利用の促進を図るということが重要でしょうから、そのためにそれぞれ組織の能力を向上させていく。
それによって利便性を上げていくということが重要だろうということで、それぞれについて課題と考えられることを記述しております。
1つ目の飼料生産を担うコントラクター、TMRですけれども、ある程度設立されておりますが、さらなる設立を進めるということに加えて、機械等の整備を推進するということも重要なポイントになるだろうということで、特に地方公共団体、生産者団体が効率的な利用に向けた調整を行う。
関係者がコントラクター活用のために参加してもらうということも重要になると思いますので、そういう第三者による調整を進めた上で、受託面積の拡大、効率的な作業体系の構築を進めていくということをポイントとして書かせていただいております。
繁殖牛の繁殖管理。
子牛の育成、繁殖牛の繁殖管理等についてのキャトル・ステーション、キャトル・ブリーディング・ステーションですけれども、これについても設立・整備を推進するということに加えて、飼養管理の技術を向上させていくということ。
それによって、出荷される子牛等が市場で高く評価されて安定的な評価を得るということも利用拡大に向けた1つの重要なポイントになると思います。
3つ目のヘルパーについては、ヘルパー要員の技能向上というのが1つのポイントになると思いますので書かせていただいております。
この3つ、いずれについても後継者や新規就農者の技術習得の場としても活用が重要になると考えておりますので、それらの活用、方策についても書いております。
4つ目の省力化機械の導入ですけれども、これについては搾乳、哺乳、給餌それぞれの段階で活用できるロボットがあると考えられますので、それらについて計画的な導入を推進する。
これも前回までの構成案で書かせていただいておりますけれども、特に次のページの頭のところで、この際に、導入に当たっての重要なポイントとして地域の関係機関の役割として、ロボットの導入に伴って、新たな飼養管理の方法についても指導・普及を図る。
もちろんロボットの使い方も当然重要でしょうけれども、飼養管理の方法もロボットの導入で変わってくるでしょう。
ロボット任せにすることなく、1頭ごとの飼養管理をしっかりしていくということも重要になると思います。
そういった意味で、飼養管理の指導普及もロボット導入に当たっての重要なポイントということで書かせていただいております。
牛の減少の問題ですけれども、これについても現在の状況は、酪農と肉用牛についてそれぞれ多少詳しく書かせていただいております。
酪農については、戸数の減少に伴って頭数が落ちてしまっているということで、規模拡大、藤井委員からもこれは重要なメガファームにおいて重要になっているという御指摘がありましたけれども、これらについてどんな課題があるのかと整理した上で、それらの課題に対してどう取り組んでいくかということを記述させていただいております。
肉用牛経営につきましては、最近特に小規模な繁殖経営で、高齢化、後継者不足で離農が続いているという問題があります。
そのために子牛の価格が高騰し、飼育経営を圧迫するという問題もありますので、そういった問題点を書いた上で、実際の取組をどうするかということの記述につないでおります。
実際の取組の1つ目ですが、生産構造の転換による規模拡大。
個々の経営の飼養頭数の増加を推進するということで、それぞれの経営体ごとの規模拡大を進めるということは当然必要になるでしょうが、それ以外にも分業化、専門化など先ほどの外部支援組織の力も借りながら、地域全体での飼養頭数の拡大を図るということも重要になるだろうということで、次のページの頭のところに書かせていただいておりますけれども、CBS等の繁殖育成の拠点を整備することによって、これによって個別の農家もそれに預託することができる。
そうすれば自分のところの農場も空きスペースができるので、そこを使って個別経営体の増頭もうまく進めることができるということで、地域全体と個別でのそれぞれの頭数の拡大というものを書かせていただいております。
そのほか、子牛価格の変動リスクの軽減という点で、繁殖飼育一貫経営、これも従来から御議論いただいておりますけれども、飼い直しということで、子牛市場に出す前に若干太らせて、それでまた飼い直す、元の飼育に戻すみたいな、そういう非効率な面もあるということで、それが一貫経営になれば、効率的な生産につながる面もあるということで、具体的に書かせていただいております。
そのために地域の関係機関がしっかりと飼養頭数の拡大に向けた推進を行うということもありますし、生産者団体におけるキャトル・ステーション等の整備も重要になるということで具体的な取組として書かせていただいております。
その次の2つ目の後継牛確保と和子牛生産の拡大ですけれども、これについては従来から御議論いただいておりますとおり、乳用牛においては、優良な後継牛の確保が重要である。
肉用牛については、乳用雄牛や交雑種が酪農家の収入源として重要ではありますけれども、一方で、乳用雄牛については生産コストが粗収益を上回る状況が恒常的になっているという問題もございます。
それを踏まえて、今後の取組として、性判別技術の活用によって、まず優良な乳用後継牛の確保をする。
その上で、受精卵移植技術の計画的な活用により、肉用牛に対する生産の移行を進める。
乳用雄牛や交雑種から肉専用種の生産への移行を進めるという方向性。
以前から御議論いただいているとおり書かせていただいております。
ここでは、特に具体的な手法として、獣医師、家畜人工授精師などの関係者が技術高位平準化を進める。
あとは国、都道府県等の公的機関が研究機関として受胎率の向上などの技術的な課題の解決のために役割を果たすという点をあえて書かせていただいております。
3つ目の乳用牛の供用期間の延長ですけれども、除籍産次が3.5で低い水準にありますということで、これを長く進めていくことのための取組として、国や関係機関が的確な情報発信を進めるということで、具体的には過搾乳の防止、栄養管理の徹底、削(さく)蹄(てい)の励行、牛舎環境の改善等を書かせていただいております。
こういった丁寧に大事に飼っていくことができれば、結果として量的にも生産量が増えるということで、牛の減少のところで書かせていただいております。
4つ目の家畜改良の推進ですけれども、これは後ほど改良増殖法に関するところで御説明するつもりですけれども、頭数の減少に対応する論点として、ここで改めて書かせていただいておりますのは、対応・取組のところにありますとおり、乳用牛について、1頭当たり乳量の向上と供用期間の延長によって生涯生産性を高める。
このことによって、泌乳能力だけではなくて体型をバランスよくとって、生産性を高めるという点が大きなポイントになるということ。
もう一つ、肉用牛については、これも繁殖性に優れる種畜の作出や選抜を進めていくということで、結果とし生産量の維持につながるということで考えております。
次のページで、牛群検定の加入率の向上ということで、藤井委員から前回御議論いただきまして、データ入力の自動化などについても進めるぐらいしないと、加入率の促進が進まないのではないかという御意見をいただきました。
我々も今検討しているところですけれども、その論点については改めて御説明させていただきますけれども、現時点での書きぶりとしては、前回見ていただいたものと同じもの。
遺伝的改良に役立つわかりやすい検定データの提供に努めるということで書かせていただいております。
次の6で、家畜の快適性に配慮した飼養管理の推進ですけれども、アニマルウエルフェアという考え方で、前回笹﨑委員からも、海外のルールが必ずしも日本に合うわけではない。
日本の気候風土にあったものをという御議論をいただきまして、書き方としてはここにございますとおり、我が国の実態にあったものとして、アニマルウエルフェアのガイドラインを平成23年3月に作成しておりますので、その周知・普及を図るということで、決して海外のアニマルウエルフェアをそのまま持ってくるということではありませんということで書かせていただいております。
3つ目の大きな柱である飼料生産の国内基盤の確立です。
これについて従来御議論いただいているとおり、飼料価格が上昇しておりますということで、海外に頼る飼料については非常に不安定な要因がありますということで、従来比較的安価で安定的生産可能ということで、国産飼料の生産・利用の拡大を進めるということでしたので、この方針に則(のっと)って、輸入飼料への依存から脱却して、国産粗飼料の生産基盤に立脚した生産を目指すということで、それぞれの取組を書かせていただいております。
1の国産粗飼料の生産・利用の拡大ですけれども、これについては高品質で低コストの国産粗飼料の生産・利用を拡大するということで、国、地方公共団体が生産者団体と連携して進める。
具体的には優良品種を用いた草地改良を進めるとか、青刈りとうもろこし等の高栄養作物や水田を活用した稲ホールクロップサイレージ等の良質な国産粗飼料の生産を進める。
これらをコントラクター等の飼料生産組織を活用しながら進めていくということで記述しております。
2で、放牧活用の推進です。
これは労働負担の軽減のところでも書きましたけれども、それ以外の側面で、大きな効果がありますということです。
ここにありますとおり、適度な運動等による受胎率の改善、肢蹄の強化、牛の生産性向上等に寄与するということで、飼料費の低減による収益性向上ももちろんですけれども、それ以外の効果もあるということで、詳細については1の(1)の2に書いてあるとおりの取組ですけれども、そういう具体的な取組をしながら進めていくということを書かせていただいております。
3の飼料用米について、これは前回の会合でもさまざまな御意見をいただきました。
石澤委員からもどういう効果が出るのかという御意見をいただきました。
大西委員からもどのような価値があるのか。
長期的にしっかりやるというメッセージを出してほしいという御議論をいただきました。
なかなか現時点でどこまで書けるかというのがありましたけれども、3段落目のところに書かせていただいておりますのは、こういった飼料用米の生産利用を拡大していければ、国内資源の有効活用を通じて、耕種農業と畜産が相互に支え合う強固な関係を構築する契機にもなることで、飼料用米、我が国の気候風土に適した米を畜産、生産にも使っていくということで1段落書かせていただいております。
これで十分なものなのかどうかというところがありますが、飼料用米につきましては、基本計画のほうでも、飼料を生産する側としてどういうことを進めていくかという記述があると思いますし、飼料用米の利用としても酪農肉用牛生産というよりはむしろ養豚のほうでしっかりと進めていく部分もあると思いますので、後ほど御説明いたしますが、養豚の基本方針のほうでもしっかりと飼料用米の利用について書かせていただくということで考えておりますので、現時点でこういった記述にとどめております。
また、意見をいただきながら、ほかの基本計画、養豚の基本方針のほうの議論を見ながら今後さらに記述を充実させることができれば検討していきたいと考えております。
4のエコフィードですけれども、これについては従来から御議論いただいているとおりですが、対応・取組にありますとおり、食品産業事業者、加工食品、コンビニも含めて実際の食品残さを出す業者、それに再生利用事業者、畜産農家になる場合もありますけれども、利用事業者、あとは畜産農家、これらの関係者がしっかりと連携をしながら、エコフィードの生産・利用の拡大を進めるということで書かせていただいております。
5の飼料の流通基盤の強化ですけれども、これについては前回御説明させていただいた輸入飼料に頼るだけでなく、国産飼料にも適合したような流通生産体制をしっかりつくるということで、主旨を明確にさせていただいております。
もちろん輸入飼料穀物についても引き続き安定的な供給を図るという点については書かせていただいております。
取組につきましては、前回御説明したとおりの調製・保管体制の構築、配合飼料工場の機能強化、港湾整備等としております。
6の肉用牛生産における肥育期間の短縮でございます。
これも議論いただいているとおり、近年の飼料価格の上昇に伴って、肥育経営を圧迫しているという現状がありますので、それらの状況を踏まえて、肉質・枝肉重量の変化に留意する必要がありますけれども、その中で肥育期間を短縮していく。
そうすることによって飼料費を抑制することになりますし、効率的な肉用牛生産の生産構造の転換になるということでしっかりと具体策を書かせていただいております。
2つ目の括りで、畜産経営の収益力の強化、1つ目がどちらかというと、国、地方公共団体、生産者団体、関係者が一緒になって取り組むことによって、生産者を支援していくという形のものが多かったですけれども、この2つ目については、特に、生産者が自らの努力で行うものということで、法人経営、家族経営ともにしっかりと収益性向上に向けて取組を進めるということで書かせていただいております。
記載の内容は、前回の構成案と大きく変えておりません。
1つ目の生産費の削減、国産飼料の活用によって進めるということは重要です。
次のページ、2つ目の規模拡大による生産量の増加も重要。
3つ目の飼料効率の向上等による生産性の向上ということについても重要な論点になります。
4つ目の生産物の付加価値の向上ということについても非常に重要な論点ですので、それぞれの生産者が取り組むべきということで記載しております。
次のページの(2)のところの経営管理能力、飼養管理能力の向上という点ですが、1の法人化等による経営判断の高度化、これは法人化する中でしっかりと経営判断をしていくということで、前回もお示しさせていただいておりますけれども、藤井委員からは特に法人化したから必ず高度化するということではありませんという御指摘を受けまして、もっともな御指摘でございますので、それを踏まえて記述をさらに充実させております。
対応・取組のところですけれども、具体的には法人化の中でも、意思決定に係る責任者や手続を明確化するなどで体制整備を図ることが重要。
計画書をつくるに当たっても、経営の実態を把握する、それに加えて現実的な想定を行う、将来的なリスクも踏まえて見通しを立てる。
そういう事業計画策定に当たってのポイントを踏まえる必要があるだろうということであえて具体的な記述を入れております。
そういった取組を行えば、これは法人化だけではなくて家族経営においても、しっかりとした経営能力を高めることができるだろうということで、その次の段落のところには、家族経営におけるポイントも書かせていただいております。
経営規模や経営形態に応じて、家計と経営を分離しながら、計画的な事業運営を行うことの重要性を書かせていただいております。
次のページが、中長期的な人材育成と円滑な経営継承です。
これについて、法人経営の中で、雇用形態、その中で段階的な経営参画を進めて、人材育成と円滑な経営継承ができると書かせていただいております。
その方向性を大きく変えることなく、特に、法人の中でも就業環境の整備、キャリアパスの明確化、後継者や雇用者の確保と身分の安定といったものが重要な点になるということで、あえて書き込ませていただいております。
3の飼養管理能力の高度化ですけれども、これは前回まで農場HACCPの取組ということが1つの具体的な例として書かせていただいておりますけれども、今回、特に、ロボット等による機械の導入ということもありますので、ロボット導入に対応した飼養管理導入というものもしっかり高めていく必要があるということで、あえて飼養管理能力の高度化のところに書き加えさせていただいております。
4の女性の活躍の推進ということで、さまざま御議論があるところでございまして、特に那須委員のほうから、対応・取組のところで書いておりましたところが、女性の活躍の場が地域内で狭すぎるという御議論をいただきました。
1つ目の段落のところで女性の経営への参画ということで書いた上で、次の段落として、地域内の取組だけでなく全国的なネットワークなど幅広い活動への参加を促進するということで書かせていただきまして、もちろんグローバルな参加もあると思います。
ここは全国的なということで、那須委員御活躍のネットワークの中での活躍ということで例示的なもので書かせていただいております。
3つ目の大きな括りであります家畜衛生、畜産環境への対応ですけれども、家畜衛生については、従来から御議論いただいているものの具体的な対応、取組を書かせていただきました。
水際検疫については、これは国が責任をもって行うということで、病原体の侵入防止措置の強化を図る。
もう一つの国内防疫について、それぞれの役割があるということで、国は、防疫方針の策定を行った上で、都道府県に対する実施をしっかり把握する。
都道府県については、飼養衛生管理基準を生産者に遵守するための指導を行って、防疫対応のための準備を行う。
その上で生産者は飼養衛生管理基準の遵守を行い、さらに異常があった場合には早期通報を行うということで、それぞれの役割を明確化したということ。
それに加えまして、生産者は法定伝染病のほかに既に浸潤している乳房炎等の疾病につきましても、生産者は飼養衛生管理基準の遵守はもちろんですけれども、それ以外に地域における自衛防疫、地域的な防疫対策の強化も重要な手法になるということで書いております。
国の役割としても、それ以外に疾病の発生状況の調査だけでなくて、技術の開発によって新たな診断方法を進めていくということが重要な論点になるということで、具体的に記述しております。
以下2つ目の農場HACCP、3つ目の産業動物獣医師の確保・育成についても従来の構成案に書かせていただいたことを踏まえて記述を膨らませて書かせていただいております。
畜産環境対策については次のページでございます。
これは具体的には後ほど御説明させていただきます家畜排せつ物の利用に関する基本方針がありますので、そこでより具体的な方針を示していく考えですけれども、大きなところで、堆肥についての地域内と広域での利用、家畜排せつ物のエネルギー利用、臭気低減、汚水の浄化処理対策という2つの柱書きで書かせていただいております。
記述内容について前回のものと大きく変えておりません。
次の畜産クラスターですけれども、これについて次のページですが、背景・課題に続きまして、対応・取組というところで、畜産クラスターをしっかり進めるという上での重要なポイント、特に力を入れるべき点ということで書かせていただいております。
取組の成果が地域の生産者、関係者に広く波及するように、本文の中でも書かせていただいている取組をしっかり活用するということですし、実態を踏まえて創意工夫や自主的な取組を行うということで、共通の目標をつくっていく、その際には地域の関係者が協議会で徹底的に話し合うということが重要ですし、関係者が一体となった取組を継続的・計画的に進めるということも重要な論点になると思います。
地域との関係で、畜産が起点となって地域振興を行うということで、地域の雇用や所得の創出にも貢献するという論点。
資源循環、農村景観の改善、魅力的な里づくり、そういった面にも畜産が貢献するというところをさらに記述を充実しております。
5つ目の畜産経営の安定のための措置ですけれども、これについて前回お示しさせていただいたものと大きく変えておりません。
引き続き対応・取組のところについては、現行の畜産経営安定対策を適切に運用するということ。
制度の趣旨を踏まえつつ、あり方を検討していくということを書かせていただいております。
次のページの金融上の措置、東日本大震災からの復旧・復興についても前回までの記述と大きく変わるところはございません。
22ページ、消費者の信頼確保、ニーズを踏まえた生産供給の推進ということでございますが、1つ目の論点として、消費者の信頼確保のための取組、農場HACCPだけではなく製造加工段階でのHACCPが重要であるという論点、2つ目の飼料・飼料添加物に関する安全確保の論点。
3つ目の動物用医薬品の安全確保に関する論点。
それぞれについて対応・取組、国、都道府県等関係機関がどういう役割を果たすのかということについて具体的な記述とさせていただいております。
2つ目の消費者ニーズを踏まえた生産・供給という点ですが、これらについていくつか記述を増やしております。
1つ目の牛乳・乳製品の安定供給についてですが、これについて対応・取組のところで、問題になりますのが、牛乳・乳製品について、需給調整であるバターや脱脂粉乳について、需給のひっ迫傾向にある中でどのように対応していくかという、その中で安定供給をいかに図っていくかということで、関係者が一丸となって生乳の生産基盤の維持・強化に努めるということは当然のこととして書かせていただいた上で、国、関係団体が生乳や牛乳・乳製品の需給・価格動向等の的確な把握・分析を行う。
それらについて的確な情報共有を生産者や乳業者などに対してしっかり提供を行うということ。
乳業者がこれらの情報を踏まえて、牛乳・乳製品をバランスよく適時・的確に製造し、安定供給を図る。
生産者と乳業者は、双方の努力として、適切な配乳調整のあり方を検討することで、用途別取引の中で生乳需給ひっ迫時に対応ということで、この取引について、しっかり検討していくことが必要だということで、特に記載させていただいております。
あと国の役割として、国家防疫における運用、事前のスケジュールをあらかじめして予見性を高めることについて、最近、国として方針を出させていただいております。
それをさらに進めていくということで国の役割として国内の安定供給への寄与の具体策を書かせていただいております。
次の生乳の取引基準の見直しについては、これも従来から御議論があるところでございますが、しっかり進める。
生乳取引関係者の間で検討を進めていただくということ。
特に、今回加えさせていただきましたのは、取引における基準、体細胞数の基準と牛群検定における乳房炎の判断材料と1つとしての基準というものは性格の異なるものですので、この違いに十分留意する必要があるという点を加えさせていただきました。
3の消費者ニーズを踏まえた生産ということですが、これについて乳業者、国、関係団体、酪農乳業関係団体それぞれが取り組むべき課題ということで書かせていただいております。
特に、牛乳・乳製品のところについては、酪農家自らによる牛乳・乳製品の製造、販売、特色ある生乳の直接販売等、最近の規制緩和等によって新しく可能になったことでありますので、ここに力を入れていくこと。
あとチーズについてもさらなる付加価値向上のために、酪農・乳業関係者が一体となって進めるという点について書かせていただきました。
牛肉について、従来から御議論がありますとおり、適度な脂肪交雑牛肉に対する消費者の関心の高まり、これをしっかりととらえていく。
対応・取組のところにありますとおり、適度な脂肪交雑の牛肉の生産、脂肪交雑の多くない特色ある品種、地域の飼料資源の活用等を通じということでこういった方向の生産に取り組んでいくということ。
あと「おいしさ」に着目した国産牛肉の評価指標の研究を推進するということで、具体的な方策を書かせていただきました。
4の新商品開発ですけれども、乳和食などについて、牛乳製品の利用を進めるほか、食肉については食べやすさに着目した食肉加工品の普及・推進、これは従来からの記述とおりでございます。
5の6次産業化についても、これが重要な取組であること。
その一方で、生産者が行うとなると難しいいくつかの課題があるということを踏まえた上で、具体的な対応・取組については、クラスターもありますし、ファンドもあります。
そのほかにも先ほどご紹介した乳業施設の設置規制。
あるいは自己処理量の上限拡大という取組もありますので、新しい政府の対応を踏まえて、生産者、加工業者一体となって進めていくことが重要であるという点を書かせていただいております。
6の販売方法の工夫による付加価値の付与についても従来からの記述を充実させた形で書かせていただいております。
放牧、エコフィード等についての認証制度、あと原料原産地制度についてのさらなる情報提供ということに加えまして、前回、大西委員から御指摘がございました地理的表示保護制度についての記述も必要ではないかということで、産地における制度の活用についても検討していくということで、1文を加えさせていただいております。
7の和牛の遺伝資源の保護・活用について、市川委員から、この表現が適切ではないと、前回の構成案のときは、和牛は日本人の食生活の中で重要な地位を占めるという書き方だったんですけれども、これはそこにあまり大きな意味はありませんでしたので、和牛に対する高い支持というのが国内だけではなく、という趣旨ということで御説明したとおりですけれども、今回文章を直しまして、国内はもとより、諸外国の事業者や消費者等からも高い支持を得ている。
ということで、修正させていただいております。
次のページの輸出戦略ですけれども、これも従来から御議論いただいているとおり、和牛、乳製品それぞれについてしっかりと協議会をつくって輸出戦略を策定して進めていくということで、アメリカやEUと重点的に輸出拡大を進める牛肉についてという点は、そのとおりでございますけれども、前回藤井委員から御指摘がありましたハラールの認証の記述もということでしたので、ハラール認証の取得を支援する、というところを加えさせていただいております。
あと(4)の国民理解の醸成、食育等の推進ですけれども、対応・取組のところ、小谷委員から御意見をいただきまして、家畜の飼育による教育という論点も加えるようにということでございました。
家畜の飼育、これは生産者が専門に進めるところでございますので、それも含めた形で、動物の飼育ということで、子供たちや保護者に対する「食」や「生命」、動物の飼育等によって育まれる「心」に関する啓発といった形で、動物の飼育という点も記述に加えさせていただきました。
そのほか、理解醸成等につきましては、近藤委員からも御意見をいただきました。
国民全般を対象にした広報も重要ですということでしたので、生産者団体、流通関係者は各種広報において畜産物の栄養や特性等に関する正確な情報発信を行う。
消費者の信頼確保に努めるという1段落を加えさせていただいております。
最後の段落は、学校給食における牛乳等の供給等を通じてしっかりと畜産物、酪農に対する理解醸成を進める点を書かせていただいております。
以上、第1部の記述でございます。
前回いただきました意見、修正を反映しているところもありますけれども、このような反映で適当かどうか御議論いただければと思います。
今回、特に記述として取組の具体策、主体の役割を書かせていただきました。
その点について御議論いただければと思います。
今回、まえがきは御提示できませんでしたけれども、次回、提示させていただくまえがきついての御意見もさらにいただければ、今後の事務局の準備に活用させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
第1部についての説明は以上でございます。
第4部の流通のところの説明を引き続きお願いできればと思います。

○森田食肉鶏卵課長
第4部の関係で、39ページをごらんください。
肉用牛及び牛肉の流通の合理化に関する基本的な事項についてでございます。
最近何回かの酪肉近におきまして、家畜市場と食肉処理施設の2つにつきまして、数値目標を設定してまいりました。
今回、現状についてちょっと確認したところ、家畜市場につきましては、目標を達成したといえるような状況になりましたので、今回の酪肉近からは目標を新たに設定することはやめようかと思っております。
そのことについて簡単に御説明させていただきたいと思います。
39ページの上のところに、3行目あたりから、家畜市場の年間取引頭数は、3,472頭となっておりますけれども、平成32年度の目標が3,500頭となっておりまして、これが達成されたといえるような状況になっております。
こういう状況になっておりますので、家畜市場の再編合理化、こういったことは引き続きやっていこうと思っておりますけれども、再編整備をやっていく上での数値目標というものは今回からは設定せずに、肉用牛の流通合理化については、食肉処理施設の目標ということを数値目標で掲げていくということでやっていきたいと思っております。
以上でございます。

○小林畜産振興課長
続きまして、家畜改良増殖目標の骨子について御説明させていただきます。
資料は、2種類あるわけですが、資料5-1、横型のポンチ絵で用意させてもらっています。
畜種ごとにつくられておりますので、それぞれ1枚紙にポイントをまとめているという資料でございます。
まずめくっていただきまして、乳用牛の家畜改良増殖目標になります。
一番大きな見出しの10年後を目指してということで、それぞれ家畜づくりをするわけですが、どういうところが大きな命題かということがここでそれぞれの畜種について書いてございます。
乳用牛の場合、強健で長命な牛づくりを加速させていくという観点で、改良増殖目標を進めていくと考えてございます。
それから、前回御説明いたしましたように、共通して農場も支え、食卓も支えるというような観点の家畜づくりを進めようということでございます。
乳用牛の場合、牛乳・乳製品の安定供給ができるという消費者を支える観点、それから長命な牛づくり、生産コストを抑える、それを発揮するというようなことで、牛群検定を通じた能力発揮というような視点で牛づくりを目指していきたいと考えているところでございます。
乳用牛の基本的な能力を書いているところが下の四角い箱のところでございますが、基本的な能力を高めて、それを最大限に発揮する牛づくりをするということでございます。
具体的なポイントは、それぞれちょっと小さな四角の中で書いてございますけれども、主たるホルスタインの雌牛の目標は、そこに書いてございますように、真ん中にあります乳成分というのは十分高くなっているということで、乳脂肪が平均3.8とか、無脂乳固形分が8.8とかというレベルでございます。
これを維持した上で、1頭当たり乳量の向上、8,100を8,500から9,000という水準に実現していくことを目指していきたいと考えてございます。
それから、初産月齢というものも1か月ほど早くしたいということで、生産効率を高めていきたいと考えてございます。
右の四角でございますが、それぞれの牛について、泌乳期間の乳量の変化の小さい、我々がよくいいます泌乳持続性の高い牛づくりをしていきたい。
これによりまして飼料の消費量を抑えることができるということと、牛自身にストレスがかからなくて、長く使えるということが期待できるわけでございます。
それから、その右に2つございますが、SNP等、よく出てくる遺伝子レベルの能力判断をする手段を用いまして、改良を加速化させる。
それから、放牧も念頭に粗飼料を効率的にできる牛づくりを目指していくということをうたいたいと思っております。
上に小さな四角囲みがございますが、基本的な能力とは別に、これからの改良を考える上で、生乳を安定供給することが大きな役目であろうと考えてございまして、後継牛の効率的な確保、これは性判別の精液、受精卵、そういうものを使った上で、和牛の生産を行っていくことを目指していこうと考えてございます。
以上が、乳用牛の改良の目標のポイントでございます。
2ページ目の肉用牛の改良増殖目標でございます。
考え方、大きなキャッチフレーズでございますが、10年後を目指して和牛の強みが発揮できるという牛づくりを目指していきたいということでございます。
農場、または消費者、食卓という観点でいきますと、赤身肉という言葉は従来まで使っていたわけですが、適度な脂肪交雑の牛肉など多様なニーズに応える牛づくりをするという視点を入れてございます。
それから、繁殖の面で1年1産で的確に子牛を増やしていく。
それから、収益性というものを念頭に置きながら、肥育期間の短縮を図るということでコスト低減を目指していく。
こんな大きな考え方で目標を立ててございます。
基本的な事項は下の四角でございます。
産肉能力の高い特色ある牛づくりを進めていくという視点でつくってございます。
オレンジ色の下の小さな四角ですが、種雄のところの目標といたしましては、和牛の黒毛和種を例に挙げておりますけれども、脂肪交雑、これは結構今でも高いので、BMS5.8くらいが現状です。
この水準を維持しながら日齢枝肉重量、要は増体を伸ばしていくということを目標としたいと考えてございます。
それとあわせまして、肥育期間の短縮を図っていくということで、枝肉重量は維持、または増加させながらも3か月、または4か月、5か月という肥育期間の短縮を目指していきたいと目標を掲げたいと思っております。
右側、繁殖関係の成績でございます。
初月齢を種つけの、雌牛の状況を見ながらということではございますが、1か月ほど短くすることを目標にしようと考えてございます。
分娩間隔についても、1年1産でございますので、12.5か月という水準を目指していきたいと思っております。
上の小さな四角でございますが、和牛の改良という視点では多様な消費者ニーズに応じたおいしい牛肉をつくるという視点も考えてございまして、そのためには早期に体重を確保して、なおかつ現状と同じ程度の脂肪交雑の入る和牛をつくる。
その上で、肥育期間を短縮し、おいしさの指標化も併せて進めていくということを考えてございます。
その次の3ページ、豚の改良増殖目標でございます。
大きなキャッチフレーズとして考えておりますのが、海外に負けない豚づくりを進めたいと考えてございます。
農場、食卓までを支える豚づくりの考え方としましては、手ごろでおいしい豚肉を提供できるということを視点に入れてございます。
それから、1頭の母豚から多くの子豚を供給できるという繁殖能力を重視していく。
それから、豚の能力が発揮できる栄養管理をしながら、飼料用米、エコフィードを進めていくという視点を入れてございます。
基本的な能力、下の四角でございます。
養豚農家の経営を支える。
そして、手ごろな豚肉を提供できるという豚肉を進めていくということでございます。
具体的な目標数値としまして、これは代表で挙げているのは、純粋種豚がもとになるわけでございますので、その純粋種、雌系と呼ばれるランドレース、大ヨークシャー種それぞれ1腹あたりの育成頭数を伸ばしていくというようなことを考えてございます。
11頭水準を目標にしたいと考えてございます。
産肉能力、これは雄系と呼ばれる品種を例示しております。
バークシャー、それから一般的にもっともよく使われているデュロックそれぞれ1日平均増体量を伸ばしていきたいと、特にデュロックを中心に伸ばしていきたいと考えてございます。
それから、真ん中のその結果としての肥育豚、コマーシャルベースの能力も参考値として示したいと考えております。
現状として189日の出荷月齢、よくいわれる6か月出荷、180日を目標にしていきたいと考えてございます。
そのときの出荷体重というのは、現在114キロでございますが、それを維持する。
飼料要求率はその結果2.8まで向上させるということを参考値として農家にはわかりやすく示したいと思っております。
その右側、これも参考値になりますが、コマーシャルベース、母豚でございますが、その能力を示させております。
繁殖能力、1腹当たりの年間の離乳頭数ということで、現在22.8頭ほど生産しているというものを25.8まで増加、育成率の向上ということで伸ばしていくということを考えてございます。
右上の四角ですが、今のような基本的な事項に加えまして、国産豚肉としておいしさで強みのある豚肉を提供するということも目指してはどうかということで、ここでは特に最後の止め雄と呼ばれるものに使われるデュロック種、これが2分の1の寄与率で肉質に影響するわけですが、そのロース芯の筋肉の中に脂肪含有量を増やしていってはどうか。
皆様も豚肉でもさしの入るものを見たことがあると思いますが、それを平均的には普通は2から3%と言われるんですが、おおむね6%程度まで向上する系統をつくってはどうか。
それがブランド化にも使える手段になるであろうと考えてございます。
4ページ、馬でございます。
馬のキャッチフレーズとしては魅力ある馬づくりというものを進めていくということでございます。
下の四角囲みにありますように、大体3種類の馬として整理してございます。
農用馬、ばんえい競馬に使われ、また肉用にも使われるというような生産形態をとっております。
繁殖という面で大きな課題を抱えていると考えてございます。
繁殖開始年齢の割合を高めていくということで、繁殖前倒しを図っていくということを考えてございます。
もう一つは生産率を挙げていくということで、今でも結構高い数字にあるわけですが、2%ほど上を目指していくということを考えてございます。
真ん中、競走用馬でございます。
なんといっても、国際的に通じる馬をつくりたいということで、スピード、持久力ということで、競争能力の高い馬をつくっていくことを目指していくことをしたいと思っております。
それから、乗用馬の目標というものも掲げてございます。
1つは強健性を向上するということと、温順、乗りやすいという視点を目標としていこうと考えてございます。
競技の馬につきましては、飛躍力、持久力というものを強めていくということを考えてございます。
これらの能力を高めていくに当たっては、右の上にありますけれども、データに基づく馬づくりを進めていってはどうかという議論がございます。
それを中に入れていきたいと思ってございます。
5ページでございます。
めん羊と山羊改良目標を一緒にまとめております。
キャッチフレーズといたしまして、地域のニーズに応えるめん羊、山羊をつくっていくということでございます。
基本的な目標といたしまして、下の四角囲みでございますけれども、めん羊、山羊につきましては、地域の特産品づくり、それから放牧適正というものを活かして、除草用として使われたり、景観保全として使われたりということがございます。
一方、大きさも手ごろだということで、子供たちの情操教育への活用も行われてございます。
このめん羊、山羊について、まずはめん羊の目標といたしましては、四角囲みにございますが小羊の90日齢の離乳時の体重を増やしてしっかりした子めん羊をつくっていくことを考えてございます。
雄については、33キロ、雌については29キロというしっかりした子めん羊をつくっていく。
それから、保育能力ということで、1腹当たりの離乳頭数を挙げていくということも併せて目標に盛り込みたいと考えてございます。
山羊でございますけれども、1頭あたりの年間乳量というものをかなり増やせると見込んでおりまして、600キロという数値目標を出していきたい。
それから、繁殖についても目標として受胎率の向上というものを目指していきたいと考えてございます。
最後に、6ページ、鶏の改良増殖目標でございます。
鶏の場合のキャッチフレーズといたしまして、国産鶏種の強みを活かした鶏づくりを進めていくことを念頭に全体の目標をつくっていきたいと考えてございます。
鶏は農場から食卓まで支える鶏づくりという点では最もポピュラーな肉、卵でございますので、それを安定供給できる能力向上、それから消費者ニーズという点で、一味違う鶏づくりをしていこうという視点も入れてございます。
それから、鶏の能力を発揮するための飼養改善、地域の飼料用米の利用促進という視点も入れていきたいと思っています。
基本的な能力でございますが、下の四角でございます。
毎日の食卓を支えるための能力を高めていくという視点でございます。
ブロイラーと採卵鶏という形で、右と左に具体的な能力を書いてございます。
いずれの場合ももう既にかなり高い水準に達しているということでございます。
肉用鶏の場合は飼料要求率の向上を無理のない範囲で進めていくということを目標として掲げているということでございます。
また、出荷能力といたしましても49日目の出荷時体重としてわずかではありますけれども、向上させていくということでございます。
この場合、育成率というものが問題になりますので、それも向上させていくということでございます。
卵用鶏の目標でございます。
もう既に高い要求率という飼料要求率になってございまして、これを維持していく、現状1キロの卵を生産するのに必要な飼料用は2キロでございます。
これを維持していくということでございます。
産卵率につきましては、わずかでございますけれども向上を目指していくことを目標にしたと考えております。
それから、コストに大きく跳ね返る生存率も向上させていくということを書きたいと思ってございます。
右上の四角囲みですが、一般的な鶏卵、鶏肉の基本事項に加えまして、一味違う特色ある鶏肉、鶏卵を供給していくということも今回の改良目標に載せたいと考えてございます。
中身といたしましては、国産種鶏を軸といたしまして特色ある品質を消費者に提供していく。
なおかつその提供を合理的な価格水準でやっていくということを考えてございます。
具体的にいいますと、肉では地鶏肉でコスト感のある、特色ある鶏肉づくり。
それから、この写真にも紹介されておりますが、殻が強い、盛り上がりのある新鮮な卵というような形でいい卵を供給していくということをこの中でうたっていきたいと考えてございます。
以上、畜種別の改良増殖目標骨子のポイントにつきましてご紹介いたしました。

○水野畜産企画課長
続きまして、養豚農業の振興に関する基本方針、資料6でございます。
資料6-2のほうに骨子案ということで、文章を載せておりますけれども、説明のほうは資料6-1の1ページで御説明させていただきたいと思います。
この養豚農業の振興に関する基本方針、これは昨年の6月に養豚農業振興法が施行いたしまして、それを踏まえて1回目の基本方針ということでございます。
法律の中で、基本方針の構成は、ここにありますように6項目でつくると決まっております。
その項目ごとに書かせていただいておりますけれども、まず養豚農業の振興の意義、課題ですが、これについては法律の中で意義が明確に書かれておりまして、大きなものとして、ここありますとおり、エコフィードと飼料用米、これをえさとして利用すること、この拡大が可能になれば、飼料自給率を向上することもできるし、資源循環型社会の形成にも寄与することが可能になるということで、法律の意義をなぞらえたような形になっていますけれども、これを1つのポイントとして書くということでございます。
2つ目の課題ですけれども、現状について養豚農業の抱えている課題を見ますと、やはりここでも飼料費の上昇ということが経営を圧迫しているという問題に加えて、地域の環境問題、臭気、汚水の問題が深刻化しております。
地域住民の苦情がある、環境規制が強化されていることもありますので、そういったものに対してしっかり対応して、コストを下げていく、環境対策を行っていくということが課題だろうと思います。
2つ目の項目の養豚農業の経営の安定ですけれども、生産コストを下げるということが1つの大きな課題ですので、規模拡大をしっかり進めていく。
そのために畜産クラスターの活用による生産基盤を整備するということを方法論として書いております。
販売を上げていくということの方法として、ブランド化、差別化がありますけれども、黒豚などの品種を使うとか、飼料用米を使って、それを消費者に伝えていくということも競争力強化に資するということで書いております。
3つ目の国内由来飼料の利用の推進ですが、飼料用米とエコフィード、つまり食品残さを使った飼料の2つがあります。
えさ米につきましては、需給のマッチングをしっかり進めるということ。
ここで特に豚のえさ米利用が飼料全体に占める比率が大きいということで、特に重点を置いて書かせていただいております。
あとエコフィードについて、利用が進まない、今後利用を進めていくに当たっての課題が関係法令の規制の問題がありまして、飼料の残さを使うためには廃棄物処理業者としての法律の指定がいるということで、その指定を得るための特例制度みたいなものがありますので、その円滑な利用のための関係自治体への運用方法の周知も一つの柱として書いていきたいということでございます。
4つ目の項目の飼養衛生管理の高度化ですけれども、農場HACCPの普及、定着というものが重要になります。
そういった形で疾病の発生リスクを押さえるつつということと、先ほどの環境問題については臭気排水対策が特に問題になりますが、新しい技術、光触媒、膜処理というものが出てきておりますので、そういったものを用いた装置、施設の導入ということを柱として入れております。
5つ目の安全・安心できる豚肉の生産消費ですけれども、特にこの飼料用米を使って、それが肉質にどういう違いが出るか、肉質がどれぐらい向上するかということについて、これは客観的にデータとして示されれば、消費者に対する理解も進むということで、これに対する研究開発を国や民間などがしっかり進めていくことも書いております。
その他の項目ですけれども、食肉処理施設の再編整備という問題、豚肉の取引企画の普及、定着を進めるということを書いております。
以上でございます。

○伊藤畜産課経営安定対策室長
私からは「家畜排せつ物の利用の促進を図るための基本方針」につきまして、資料7により御説明をさせていただきます。
本件につきましては、第1回と第4回の畜産部会におきまして、特に第4回におきまして、「畜産環境をめぐる課題」とともに、現行の基本方針のポイントと見直しの方向性について御説明をし、御意見をいただきました。
参考のために、参考資料2-1に基本方針の根拠法となる「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」の概要、基本方針の位置づけ、現行基本方針のポイントにつきまして、また、続く参考資料2-2として、現行の基本方針、2-3として根拠法律をご用意しましたので、参考にしていただければと思います。
資料7-1を御覧いただきたいと思います。
ここに骨子案のポイントを示しております。
現行の基本方針は平成19年3月に公表されたものでございます。
当時の酪肉近の基本方針と併せて27年度目標として公表しました。
現在、作成の基本方針は、その後の家畜排せつ物の利用や畜産環境をめぐる情勢の変化に対応するために、新たな酪肉近の基本方針同様、37年度を目標として見直すこととしております。
新たな基本方針案のポイントは大きく3つになります。
1点目のポイントは、家畜排せつ物の堆肥としての利用の引き続きの推進です。
水田農業政策の見直し等によりまして、飼料用米等自給飼料の生産・利用の拡大を通じ、耕畜連携が進展しつつあり、また、先ほど御説明いたしました養豚農業振興法において、資源循環型社会の形成が規定されたところです。
このような動きを受けまして、堆肥の地域内及び地域外との広域利用の一層の推進を図ることといたします。
2点目のポイントとしましては、家畜排せつ物のエネルギー利用の推進です。
平成24年7月に開始された再生エネルギーの固定価格買取制度が開始されたことによりまして、家畜排せつ物のエネルギー利用に取り組みやすい環境となり、施設数も増加してきています。
一方で、送電にかかるインフラ問題等もありまして、収益性などの効果も見極めた上で、エネルギー利用を推進することとします。
3点目としましては、畜産環境問題の適切な対応です。
住宅地との混住化の進展によりまして、周辺住民の苦情問題が深刻化する中で、環境規制の強化が懸念される状態にあります。
このため機械・施設の整備、有効な処理技術の導入による臭気・排水対策の強化を推進することとします。
この3点を新たな基本方針の基本的な方向性として、骨子及び本文を作成していきます。
資料7-2を御覧ください。
これが骨子でございます。
基本方針で示すべき事項につきましては、根拠法令となります家畜排せつ物法の第7条に定められておりまして、骨子案では四角囲みで表記しております。
第1として、家畜排せつ物の利用の促進に関する基本的な方向性。
第2として、処理高度化施設の整備に関する目標の設定に関する事項。
第3としまして、家畜排せつ物の利用の促進に関する技術の向上に関する基本的事項。
第4としまして、その他家畜排せつ物の利用の促進に関する重要事項として、この4項目から構成することとしております。
まず、第1の家畜排せつ物の利用の促進に関する基本的な方向性です。
1として現状、2として基本的な対応方向、3として対応の具体的な方策を記述します。
1の現状としましては、適正管理の記述として、家畜排せつ物法の処理基準がほぼすべての適用対象農家で遵守されていることを記載したいと思います。
利用の促進の記述としましては、以前に石澤委員からも御指摘がありましたように、堆肥の地域的な偏在があるということで、十分な利用が進まない地域がある現状を書きたいと思います。
また、再生可能エネルギーの固定価格買取制度によりまして家畜排せつ物の利用が増進する中で、送電線にかかるインフラ等の問題も発生したことを記述します。
この中で新たな課題の動きといたしまして、先ほどもいいましたが、水田政策の見直し等により、飼料用米等自給飼料生産・利用拡大の機運が高まっておりまして、耕畜連携の進展が見られること。
一方で、規模拡大の進展、環境規制の強化の中、周辺の苦情問題も深刻化していること。
昨年6月には養豚農業振興法が施行され、資源循環型社会の形成が位置づけられたことなどを記述します。
こうした現状を踏まえて、先ほどの3つのポイント、2の基本的な対応方向として記述いたします。
3につきましては、対応する具体的な方策を3つのポイントに沿って示しています。
(1)では家畜排せつ物の堆肥の促進における、地域内の利用の促進と広域的な利用の円滑化。
(2)では家畜排せつ物のエネルギー利用の一層の推進。
(3)では畜産環境問題への対応として、国や地方公共団体の役割、畜産環境アドバイザーの活用など具体的な記述を行っていきます。
次の2ページは、第2の「処理高度化施設の整備に関する目標の設定に関する事項」についてです。
本基本方針を受けまして、都道府県が都道府県計画を作成することとしております。
この項目では、まず初めに目標の設定の基本的な考え方を示すということです。
具体的には畜産クラスター事業の関係からも「都道府県計画では、地域の実情に最適な処理高度化施設への支援を明示してもらい、国の支援はその効果を最大限にするため、都道府県の支援が地域内に広く波及する場合に優先すること」などを記載したいと考えております。
2の「目標設定に当たり留意すべき事項」としまして、3つのポイントに沿って、例えば畜産環境対策であれば今後の規制強化も念頭に置いた臭気排水施設を整備するべき等の留意事項を記述してまいります。
第3の「家畜排せつ物の利用の促進に関する技術の向上に関する基本的事項」につきましては、技術の向上に関する事項、1としてエネルギー利用に関する技術や排水処理に関する技術、臭気低減技術を中心として低コストで実用的な技術開発の促進を進めること。
2として、国、都道府県、市町村等の各段階において、これら技術に関する情報の提供や指導の体制を整備することなどを記述していきます。
最後の4の「その他家畜排せつ物の利用の促進に関する重要事項」につきましては、畜産業の健全な発展のためには、堆肥利用等の資源循環を基本とした畜産業の社会的意義について、消費者や地域住民への理解の醸成に努力することが重要であること、2として家畜防疫の観点から堆肥化の徹底、防疫対策の強化などについて具体的に記述していきたいと思っております。
以上、基本方針の骨子について御説明いたしました。
今後、この骨子をもとに具体的記述を加えまして本文を作成していきたいと思っております。
本文案作成後は、当該案を当省のホームページを通じまして広く国民の方々に意見を聞く手続を行うとともに、次回以降の畜産部会にも報告させていただいた上で、酪肉近の基本方針等の公表と併せて、農林水産大臣名で公表する予定です。
以上でございます。

○武内部会長
どうもありがとうございました。
事務局からの説明はここまでといたしまして、今、3時ちょっと前ですので、3時10分まで休憩を挟みまして、その後意見交換を行いたいと思います。
それでは、3時10分まで休憩とさせていただきます。

 

意見交換

○武内部会長
それでは、再開をさせていただきたいと思います。
何人かの委員の方が終了までおられずに退席をされるというふうに伺っていますので、私の承知している退席の早い順に、ちょっと御意見を伺いたいと思います。
築道委員、お願いいたします。

○築道委員
17ページの家畜衛生対策の中で、産業動物獣医師の確保・育成に関して、このことにつきましては、これまでも国、都道府県等が連携しながら計画的にこの分野へ就業する獣医師の確保・育成に向けたさまざまな努力をしてこられておられます。
現在、全国に16の獣医学部があり、毎年国家試験を合格した約1,000名の獣医師が生まれますが、そのうち5割近くが小動物の診療につくという実態がある中で、将来的に産業動物獣医師については高齢化が進んでいると聞いておりますが、確保の見通しはどうなのか、また、家畜衛生、公衆衛生行政にかかわる、いわゆる公務員獣医師の確保の見通しはどうなのか、心配されるところでございます。
引き続き獣医師の適切な質、量の確保のために、より一層の努力が必要ということであれば、見通しが余りよくないということであるならば、社会的ニーズと責任の重要性から、この中に示されている対応・取組を最大限に活用しながら、今後の情勢の変化に応じた対応の仕方について、他業種と比較した結果などを踏まえて、処遇改善等、新たな視点から研究、検討しておく必要があるものではないかと思っております。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、次に、石澤委員、お願いいたします。

○石澤委員
この資料についてですけれども、骨子案については非常に丁寧にまとめられていまして、正直言うとこのままやって酪農をやめる人とか、肉牛をやめる人とかいるのかなという感じがするぐらい丁寧に書かれた文章ではないかなと思っています。
ただ、やはり課題は、一つあれですけれども、やはり今の若い方々の中で何があれなのかというか、やっぱり将来に対する不安とか、希望とか、夢みたいなやつがないというか、そういうのがある中なので、もう少しそういう点では、どう希望が持てる職業なのかということをきちんと打ち出していかなきゃいけないと思うんですが、ということを文章にはなかなか書けないでしょうけれども、簡単に言うと今の予算をうまく活用して、毎年10人ぐらいの若者を100頭ぐらいずつ酪農をやらせるというようなことを具体的に持っていく、それがいいのか、あるいは農水の皆さんがここにこう書かれたやつを、多少乱暴な物言いかもわからないですけれども、10人の方が手を挙げて「俺はこれをやるよ」というぐらいのやつを、それで1億ぐらい金を出してやれるような仕組みというのが、やっぱり何か必要な気がするんです。
それと、もう一つやっぱり重要なのは、そういう方々に、何か苦しい、畜産というのはやっているときにやっぱり大変なときもある、今のように餌の価格が上がったり、厳しいときも出てくる、こういうときにやっぱり諦めないという教育、やっぱりこれが必要じゃないかなと思っています。
最後に、ピケティさんじゃないですけれども、r>gという世界からいくと、酪農をやって地域基盤をしっかりやったら、絶対将来得だよというようなアドバルーンをちょっと打ち上げるぐらいの方向性が、何か必要なのかなというような気がします。
それで、最後に、資料の7-1のところで、家畜排せつ物堆肥化の推進なんですけれども、やはりどうしても農家の皆さんというのは、肥料については、堆肥についてはやっぱり使いづらいとかそういうものはありますので、具体的な成分をきちんと出すような仕組みみたいなところまで、それ一つ使えば田んぼができ上がるとか、畑ができ上がるような、そういうようなことについての実験みたいなやつも、もう一度やっぱり試験分野というか、そういうところに研究機関に入れていく必要があると思いますので、ここにはやっぱりただ単に堆肥の推進というよりも、使える堆肥の推進というやつを打ち出していくべきじゃないかなと思います。
それから、エネルギー利用の推進のところですけれども、やはり買取価格のところがポイントになると思いますので、きちんとその辺を打ち出していけば、さらなる家畜排せつ物のエネルギー利用の推進も進められるのではないかなと思いますので、ご検討をお願いしたいと思います。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、大西委員、お願いいたします。

○大西委員
全体として、大変に主語も明確ですし、そういう点ではよくまとめていただいているのかなと思います。
そういう点では、今の石澤委員のお話とも関連するんですけれども、今回やはり一番生産基盤をどう立て直していくのかということが、一番大きな課題だと思うんですけれども、具体的な施策として畜産クラスターもありますし、それから自給飼料対策、さらに飼料米も含めてでありますけれども、国産飼料対策というのもしっかり打ち出されているわけで、そういう点では冒頭、原田部長からもお話ありましたけれども、しっかりメッセージとして伝えるということだろうと思います。
やはりそれは、今回もまえがきの中に出ていませんけれども、まえがきですとか、それから後段これから企画部会で数字も出てまいると思いますので、そのあたりをできるだけやっぱりメッセージとして伝わりやすいような方法、もちろんこの本冊もあるんですけれども、できるだけ現場に伝わるような工夫が必要ではなかろうかなと考えます。
それから、もう一点なんですけれども、まえがきの1ページ、2ページにかかるところなんですけれども、3番目のところで、国際環境の変化というところで、競争力の強化というのは、まさにそのとおりなんですけれども、ごらんのとおり今、日豪EPAが、発効されたところでありますし、非常にそういう点では現場に不安のない表現、国会決議もあるわけですし、そういうものを踏まえた上で、一つはこの競争力の強化であったり、海外への輸出拡大みたいなところを書くほうが、不安なく受けとめられるのではないかなという配慮が必要なのではないかなという点でございます。
それから、これも石澤さんが言われた資料7-1の家畜排せつ物の利用のところなんですけれども、趣旨は全く一緒なんですけれども、実際やはり堆肥を使う上では、堆肥の成分の測定の部分について、かなり進んでいると思うんですが、NPKなどの要素の簡易測定を、かなりできてはいると思うんですけれども、そういうものの普及だとか、一方でやはり地力窒素だとか、そういうものも簡易なものであれば、先ほどもお話のあったように、耕種農家も使いやすくなるのではないかなと思うところであります。
それから、同じく2の家畜排せつ物のエネルギーの利用、なかなかやっぱり進まない、ここにもありますとおり、送電に係るインフラの問題というところがあるわけでありますが、しかしやっぱりヨーロッパを見ますとかなり定着しておりますので、こういう課題はあるにせよ、もちろん経営上成り立つということが重要ではあると思いますが、やはりこれを拡大する上で、もう少しその課題を解決するような具体策みたいなものが出せるともう少し進むのかなと思います。
御説明では若干引いた感じ感じたものですから、なかなか難しいのは十分にわかっているんですけれども、その点を申し上げたいと思います。
以上でございます。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、今の3人の御意見に関して、事務局のほうから。

○水野畜産企画課長
では私のほうからお答えできるところを。
石澤委員からこれをしっかりと希望が持てる、夢ができるものにということで、どんな形があるのかよく考えていきたいと思いますけれども、メッセージとしてしっかり出すというのは一つだと思います。
大西委員からも御指摘ありましたし、メッセージとしてしっかりと広めるんだというところは、現場への普及の仕方、伝え方もよく工夫したいと思いますが、石澤委員からございましたお金をつけてということ、10人に100頭ぐらい思い切ってお金をどーんとつけて、できればいいなと思っておりますが、なかなかお金が伴うかどうかというのはあります。
ただお金のほうはクラスターということで今年度しっかりとれましたし、来年度以降継続的に要求していくつもりでありますので、そういったものについても今回こういう方針が出れば、この方針に従ってしっかりやるところに対して重点的にとか、そういう予算上の方向性というのは、御了解を受けて大臣が策定した後の段階では、よりやりやすくなっていくと思いますので、この決めたものを放置せずに、それを踏まえた予算での支援誘導というのはやっていきたいということで考えております。
本当にこれでもうかるんだということについては、今回示していないですけれども、その指標を示して、こういう方策をとれば実際これだけ所得が上がりますというのを、幾つかのパターンごとですけれども、それで示していこうと思いますので、どれだけわかりやすいものになるかというのも工夫していきながら、実際生産者の方に「ああ、そうやってやれば希望が持てるな」というようなものになるように努力していきたいと思っております。
私からは以上です。

○伊藤畜産環境・経営安定対策室長
畜産環境関係で2つ御意見等いただきました。
石澤委員からいただきました堆肥の成分等の研究並びに利用推進のためのというお話をいただきました。
おっしゃるとおり、どうやってニーズに応えていくかというのを考えたときに、先ほどお話ありました主要な成分の含有量ですとか、使用した副資材の種類だとか、そういうものも含めてよく調べた上で、かつそれを上手に供給側にも伝えていくということで促進を図っていきたいというような記述も含めて、盛り込んでいきたいというふうに思っております。
あとエネルギー利用の推進ということで、大西委員からもありまして、もうちょっと力強くというお話がありました。
農水省としても、自分たちでできるもの、できないものもありますけれども、そういうものに向かって課題をはっきりさせながら、それに向かって農水省としての立場をはっきりしながら、推進していくというような立場をしっかり示していきたいというふうに思っております。
同様に、簡易測定等の支援とか、その辺も含めて検討するよう記述していきたいというように思っています。
以上です。

○珠玖畜水産安全管理課課長補佐
畜水産安全管理課の珠玖でございます。
築道委員のほうから獣医師のお話をいただいたところでございます。
22年度に策定された「獣医療を提供する体制の整備を図るための基本方針」というのがございます。
それに基づきまして、産業動物獣医師等の確保、あるいは質の高い獣医師の育成に努めているところでございます。
都道府県においては家畜の飼養状況であるとか、獣医師の需給状況等、地域の実態を踏まえて、32年度までの産業動物獣医師の確保目標を含む「獣医療県計画」というものを定めてございます。
それに向けて、各自治体と連携しながら進めているところでございます。
近年、小動物獣医師就職数は若干減っている方向にあるのですが、産業動物獣医師数はやや増加傾向になってございます。
全国的に見れば新規の採用であるとか、臨時職員の採用等により、退職する獣医師の数をおおむね確保している状況でございます。
しかしながら、そもそも産業動物の獣医師というのは、それほど多いわけではございませんので、農水省としましても「獣医療提供体制整備推進総合対策事業」ということで、予算措置をしまして、獣医学生等に修学金を貸与するであるとか、学生さんの現場研修、あるいは実際の産業動物獣医師に対する就業支援ですとか、そういった支援を行うことで、能力の向上とか、数の確保に努めてまいります。
以上でございます。

○武内部会長
それでは、よろしいですか。
次に、また委員から御発言をお願いしたいと思います。
市川委員、お願いします。

○市川委員
御説明ありがとうございました。
大変しっかりと書き込まれつつあると思っております。
全体としての感想として、大変読み手に対して読みやすい書き方になっているというふうに、好感を持ちました。
なぜ、そもそも読みやすいと感じたのかなと思うと、きちんとその背景・課題というところと、そこから各主体の役割を一応書きましたというふうな形で、対応・取組という読み手にわかりやすくきちんとアピールをしながら書いていらっしゃることが伝わって、とてもよいと思いました。
と、前置きをして、2点ほど述べたいと思います。
1点目は、資料4の1ページのところの第1のところです。
第1の2、消費者の需要の変化ということで、消費者の需要の変化について書かれております。
消費者ニーズについて、安全・安心への関心とか、健康志向など、などにより多様化という言葉の中に含められるのかもしれないのですが、実は適切な価格の国産の牛肉を食べたいという、消費者のニーズは、やっぱり潜在的にはあると思います。
全くそういう具体的な言葉が出ていないと、消費者はもう価格はどうでもいいのか、はない、高くてもこれから受け入れていくのかというふうに思われるというのもちょっと困ります。
適正な価格というのは非常に重要だと思いますので、などという中にもそういうものも含まれているような書きぶりにしていただけたらと思います。
それから、もう一つは、3ページの2の酪農・肉用牛生産の競争力の強化のところで、1の生産基盤強化のための取組の文章の一番下のところに、「収益性の向上と生産基盤の強化に取り組む」と書かれていて、これはこれでいいのですけれども、後ろのほうで、28ページの(4)の国民理解の醸成、食育等の推進というところで、背景・課題の最初のパラグラフの終わり方のほうに、「収益の縮小により、生産基盤が弱体化している」という一文が、これがちょっと気になりました。
これを読むと、生産基盤の弱体化というのが収益の縮小が原因なのかというふうに読むと、最初の3ページの書きぶりと少しニュアンスが違うのではないかなと思いますので、別に生産基盤の弱体化というのが収益性の縮小だけが原因ではないというふうに私は認識をしているので、ここのところはもう少し丁寧な書き方のほうがいいのではないかなと思いました。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、川村委員、お願いいたします。

○川村委員
この骨子案については、私も各委員の皆様と同様の見解であります。
大変幅広く、しかも具体的な施策が列記してありまして、今後の生産回復に対する期待感が随分高まったと、私にも感じられます。
私からは、以前から何度か申し上げている点1点と、それからちょっと細かい書きぶりのところでの御指摘3点ということで、意見を述べさせていただきます。
1つは、今回の骨子案は様々な施策がしっかりと盛り込まれており、とりわけ生産基盤の弱体化への懸念ということで、非常に思い切った書き方をしていただいていると思うのですが、それだけ逆に言えば日本の酪農が大変厳しいところまで来ているということの裏返しでないかと思います。
そうしたことから考えると、施策の進捗管理と施策の評価ということについて、もっとこの基本的な指針の中にきちんと書き込むべきではないかと。
基本方針、策定の考え方は10年後の長期的な指針策定と、かつ5年後の見直しというふうに承知をしておりますけれども、現在、生産基盤の弱体化ということについての危機感がこれだけ高くなってきている中では、5年という期間は余りにも長過ぎると。
やはり最低でも2年ぐらいで各施策の評価、すなわち、効果があった施策は何か、逆に期待される効果が創出できなかった施策は何かなどといったことについてはっきり評価をして、施策の変更であったり、追加であったりということを、もっと柔軟に取り組んでいけば、まさにここで書かれているような生産基盤の弱体化ということについての懸念が払拭されていくのではないかと思うのですね。
大いに期待できるだけに、基本方針に盛り込まれた施策の進捗管理と施策の評価ということについて、是非基本方針の中に盛り込んでいただきたいと思っています。
企画部会における総合的かつ計画的に推進されるための必要な事項の中には、そうしたことがきちんと盛り込まれているわけでありますけれども、酪肉近代化基本方針の中にそれが盛り込まれているということに、私は意味があるのかなと思っております。
是非ご検討いただければありがたいと思います。
それから、ちょっと書きぶりの点で少し検討いただきたいということを、3点ばかり申し上げたいと思います。
まずは、24ページの牛乳・乳製品の安定供給、その対応と取組というところで、これは現在、生乳生産が減少しているということに対応して、どのように牛乳・乳製品の安定的な生産を行っていくかという観点から多分書かれているので、こうした記載になっているのだろうと承知はしておりますけれども、この中で対応と取組の真ん中ぐらいに、「乳業者は牛乳・乳製品をバランス良く適時・的確に製造し、安定供給を図っていく」との記載があります。
まさにこのとおりではあるのですが、需給や生産ということについては、我々乳業者の立場から言えば、川下である市場の需要に合わせて対応していくというのが基本でありますので、もちろんこういった川上の状況、供給の状況を踏まえて生産していくというのは当然のことではあるのですが、その前にできればユーザーや消費者の供給ニーズに可能な限り応え、今後の需要増につなげていくといったことを一節入れていただいた上で、この後ろの表現が出てくれば両方とも理解できるようになるのかなと思った次第です。
それから、次に、25ページの消費者ニーズを踏まえた生産というところがありますけれども、ここも対応と取組のところで、「チーズについては、堅調な需要が見込まれるものの、乳価が低いことを踏まえ、酪農・乳業者は、一体となって、国産チーズの更なる付加価値向上に取り組む」という記載がありますが、この課題はチーズだけの課題ではないと思うのですね。
国産生乳を原料とする乳製品全てについて、付加価値の向上が求められているわけでありますので、ここはチーズだけではなくて、国産生乳を使った乳製品すべからく付加価値向上を図っていくという視点で記載をお願いいたします。
また、若干表現の問題でもあるのかもしれませんけれども、乳価が低いから付加価値向上に取り組むというのもいかがなものかと。
チーズの位置づけは、我々からすると乳価問題だけではなくて今後需要を大きく広げていく中で高めるべきであると考えておりますので、国産生乳を原料とする乳製品全てについての需要拡大、あるいは付加価値の向上に酪農・乳業一体となって取り組んでいくと、こんな表現のほうが望ましいのではないかなと思った次第であります。
それから、最後に28ページから29ページにかけて、畜産、畜産物に対する国民理解の醸成と食育等の推進というところで、この対応と取組の中での記載、29ページになります。
「また、生産者団体や流通関係者は、各種広報において、畜産物の栄養や特性等に関する正確な情報発信を行い、消費者の信頼確保に努める」との表現についてでありますが、この中の流通関係者に恐らく我々乳業者も含まれているということなのだろうというふうに思いますが、現状、とりわけこの食育ということについては、私ども乳業協会だけでも相談員による食育授業を年間に約200回、それから学校教育関係者等に対する食育勉強会を約70回実施しております。
さらには、乳業メーカー、それから乳業協会と併せると、小学校、中学校の児童・生徒に対する食育については、年間約10万人規模の取組をしているわけでありまして、私も日本乳業協会を代表してここに来ている関係上、是非乳業者主体者の1人として入れていただきたいということでございます。
以上、4点ばかり感じたことを申し上げさせていただきました。
よろしくお願いします。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、近藤委員、お願いいたします。

○近藤委員
近藤です。
御説明ありがとうございました。
課題とそれにどう取り組むかということを明確にお書きいただいて、非常にわかりやすい無いようだと思います。
ありがとうございました。
私が前々から申し上げております消費者ニーズを捉える、または女性の活躍ということがきちんと書き込まれていて、それも含めてありがたいと思いました。
今他の委員から、私が言いたいことは皆お話がありましたが、やはりそのまえがきが早く読みたいなと思うところと、あとそれから、やっぱり最後に、だからどうするんだというところの取りまとめですよね、総合的な、というところをやっぱりお書きになる予定であれば早く読ませていただきたいと思います。
それで、細かいところですけれども、消費者ニーズを捉えるというところも含めてなんですけれども、特に食育と、それから28ページの国民理解の醸成というところなんですが、消費者ニーズを捉えるってどうやって捉えるのかなというところがちょっと見えなくて、29ページのほうには、各種広報において情報発信を行いというふうにあるんですけれども、実は国民理解の醸成というのは、伝えるだけではなくて聞くということが非常に重要なので、細かいことですけれども、例えば各種広報、広聴ですよね、「聴く」という文字が入っていないと本当の意味でも理解の醸成にはならないと思いますので、その辺をもし可能であればお含みおき、ご検討いただければと思います。
やはり非常にわかりやすい書きぶりで、どう取り組むかを見せていただきましたが、その上で、じゃ、個別、どうなるのというところは、これではないんですよね。
基本方針にはここまでしか書かれないんですよね。
だからやはり、その次に何をしてくれるんだ、何をするんだ、どういうふうにやろうと思っているんだというところが、何か見えるような形で多分後書きというのが出てくるのかなというふうに思いますので、それがもしご検討の中に既にあるんであれば、是非お聞かせいただきたいと思いました。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、今のお三方の委員のご質問、御発言に対しまして、よろしくお願いいたします。

○水野畜産企画課長
それでは、市川委員から御指摘いただきまして、この収益性の向上と生産基盤の強化というところで、収益性が十分上がらないというのが生産基盤が弱体化している一つの背景ではないかという問題意識がありますので、書かせていただいたところがあるんですけれども、御指摘のとおり別に生産基盤が弱体化しているのは収益性だけの問題じゃなくて、ほかにさまざまな要因が複雑に存在していますので、そこのところ、確かに28ページのところで、「収益性の縮小により、生産基盤が弱体化」というのは若干ちょっと誤解を与える表現だったかもしれないので、御指摘を踏まえて、よく表現ぶりを直したいと思います。
あと、川村委員から御指摘いただきました点は、前回からいただいております。
確かにこれをつくった後、どうやって施策を進めていくのか、実際にこの方針が行われているのか、進捗管理を行うように、施策の評価を行うようにということで、検討させていただきますということで終わっていて、いまだに検討しておりまして、これができた後どうしていくのかと、これを真剣に考えなきゃいけない問題なので、それはこの酪肉近の文章を離れて検討を始めているところなんですけれども、今御指摘のとおり文章の中でもしっかり書いてくださいというお話がありましたので、本当のところをどう、行政として進めていることということと併せて、よく次回までに検討した上で何らかの回答を用意したいと考えております。
あとは広報のところで、乳業についてもというところについては、御指摘を踏まえて、よくわかりましたので、流通関係者というだけではなくて、しっかり記述させていただきたいと思います。
今、口頭でご紹介いただきましたところが反映されるような形にしたいと思います。
広聴、単に広報というだけではなくて、聞くというところも重要だというところ、確かにおっしゃるとおりですので、そこのところ、どういった記述ができるか、御指摘踏まえて検討します。
次回までには入れたいと思います。
まえがきがまだできていないというところで、近藤委員からも御指摘ありまして、次回は出したいと考えております。
後書きまではまだ考えていなかったんですけれども、後書きをどうするか、実際の施策の実施なのかもしれませんけれども、そこも含めて検討させていただければと考えております。
以上です。

○近藤委員
ちょっとすみません、先によろしいですか。

○武内部会長
どうぞ。

○近藤委員
後書きのところは、川村委員がおっしゃったように、まえがきに入っていてもいいと思うんですよ。
それでこれを踏まえてどういうふうにしっかり取り組んでいくんだという気持ちがどこかで入らないと、問題です、やります、問題です、やります、どうやっていくんだというところの気持ちが伝わるような形で、それはまえがきの中に含まれていても構いませんけれども、次のステップまでちゃんと見据えているよというところが伝わるようにしていただければ、読む人は展望をもって期待していけるように思いますので、よろしくお願いいたします。

○鈴木畜産総合推進室長
課長が御説明したものの補足になりますが、基本計画の記述も参考に、施策の進捗管理や、実施に向けてどうするのかということをしっかり書き込むことを検討していきたいと思います。

○森牛乳乳製品課長
牛乳乳製品課長でございます。
川村委員から牛乳・乳製品の供給の関係につきまして、的確な御指摘をいただきましてありがとうございます。
御指摘はごもっともでございまして、川下の需要に応える形で供給していくというところをしっかり書き込んでまいりたいと思いますし、チーズのところにつきましては、確かにチーズ以外についても付加価値向上を進めていくということが基本でございますので、それを踏まえながら、かつ、チーズについては委員からも御指摘ございましたけれども、堅調な需要が特に見込まれるというところがあり、そこを出したかったところもありますので、そういうところを踏まえながらもう少し書き方を工夫してみたいと思います。

○森田食肉鶏卵課長
食肉鶏卵課長でございます。
市川委員のほうから、安い牛肉とか適正な価格の牛肉というお話ありましたけれども、牛肉はどちらかというと安いというより、高級品というのが基本になってくるという部分もある上に、あとその適正な価格というのは、基本的に牛肉は競りで価格形成されてやっていますので、価格形成は適正に行われておりますので、なかなかどういう書き方がいいのかというのが難しいところもあります。
ちょっと今、こう書けばいいというのが全く浮かばないので、どういう書き方ができるのかというのをちょっと検討したいと思いますけれども、なかなかちょっと難しいかもしれません。
以上です。

○武内部会長
それじゃ、どうもありがとうございました。
引き続き、委員からの御発言をお願いしたいと思います。
那須委員、お願いいたします。

○那須委員
こんにちは。
熊本の那須です。
いつもお世話になります。
まず、女性の視点からしっかり取り上げていただきましたことを、お礼を申し上げます。
これによりまして、やはり現場で働く女性たちがもっと活気づいて、夢と希望を持って仕事に臨むことができるだろうと思います。
私が嫁ぎましたときは、365日休み無しということで仕事してきましたので、これではいかなる男に惚れて結婚しても長続きしません。
毎日が生活ですので、女性たちに夢と希望を持たせていただき、彼女たちが視野を広げる事によって弱体化している現場を活気づかせ、次の世代に農業を継承していく一番の手立てだと思います。
これまで弱体化というお話が良く出ておりますが、新規就農者がそれを補う一つの要因だろうと思います。
ただ問題なのは、いろんな牛舎とか機械等にはいろんな事業を活用できますが、牛の導入に至ってはなかなか資金がおりてこないというのが、現状ではないでしょうか。
建物があっても牛がいない事には経営には結びつきませんので、導入に際しての支援があれば、随分と新規就農者の人たちも元気づくと思います。
それと、ここで議論されているのが現場におりてくるのが遅く、つまり事務処理に時間がかかりすぎて、使い勝手が悪いということを良く聞きます。
そう言われないように、支援策は、速やかに現場におろしていただきたいと思います。
その間、少しずつ県庁なり町の役場は、それに向かった行動をすることが大切です。
例えば、今県下ではどれだけの廃業者がいて、牛舎はどういうのがあいているかとか、そういう把握が町でも県でもなされていないと思います。
まず、そこから始めていないと、実際に廃業した畜舎等を利用して支援を受ける事業がおりてきたときにすぐそれを使えるように今の時点でできることを、県なり町がすることはたくさんあると思います。
それと輸入の飼料ですが、これは安全なものを入れて、供給していただくのは大変助かりますが、この前も言いましたように乾燥の飼料稲、これが本当に足りません。
ですから、乾燥の飼料わらが確保できるような、なんらかの支援が必要だと思われます。
これは提供していただく農家さんにも支援が必要ですが、確保する農家も天気次第ではわらを何回も扱わなければなりません。
一雨ぬれる毎に仕事の量も増え、トラクター等の燃料費もかさみます。
つまり、1反から生産する飼料のコストは本当にたくさんかかります。
でもその乾燥わらは、是非必要なものなので、コストが掛かっても確保します。
乾燥わらを確保する支援策をお願いします。
国会の討論を聞いていましたらある議員さんが、「大きな農家を育てながら、そして、小さい農家も守っていくことが大切だ」と発言されていました。
私も全くその通りだと思います。
小さい農家は小さい農家なりに地域に及ぼすいろんな利点がたくさんあります。
これを基本に施策をお願い致します。

それから、一つ問題は、資料の5-1です。
ここに豚のお肉の絵が載っております。
私は、これを見たときに、この豚肉は買わないと思いました。
なぜなら余りにも周りに脂がつきすぎています。
これを素人が見た場合どう思うか。
筋肉の中に脂肪といっても、どこが筋肉でどこが何なのかわかりませんので、筋肉の中の脂肪を増やすということであれば、周りの脂肪は少し付きすぎているように思います。
ですからこの写真はやめていただきたいと思います。
もっと違う写真を提供していただくようにお願いします。
以上です。
ありがとうございました。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、野村委員、お願いします。

○野村委員
説明ありがとうございました。
私は肉用牛の家畜改良増殖目標をつくる部会にも入っていましたので、肉用牛のところで少し感想とコメントを述べさせていただきたいと思います。
まず、資料の5-1のところの肉用牛の改良増殖目標のところ、左下のところにございますように、改良増殖目標として脂肪交雑は現状維持、プラス・マイナス・ゼロの改良ということで、これは前回もたしかそうだったと思いますが、少しここが誤解を生むところがあると思いますので、解説させていただきます。
これは平均的なレベルとして現状のものを維持しようということを言っているわけで、全部をこの現状のものにそろえてしまおうという意味ではないというところはどこかで、注意した方がいいと思います。
例えば、資料5-1の肉用牛の目標のところの上のほうの、右上のところの緑で囲った中が、ちょっと気になります「早期に十分な体重に達し、現状と同程度の脂肪交雑が入る和牛をつくりながら」というところ、これはもう少し表現を変えて、例えば脂肪交雑が適度に入るぐらいの表現のほうがいいのではないかと思います。
脂肪交雑の現状維持ということで、平均レベルでというふうに下のほうに書いているので、このままの表現だと全部を現状のレベル、平均レベルにそろえたものを出していくというふうに受け取れます。
ちょっとその辺のところの表現は注意された方がいいのではないか思います。
同じような指摘ですが、資料4-2のところ、25ページの下のほう、下から3行目、「脂肪交雑の多い霜降り牛肉だけでなく」というところの文章です。
確かにこれはこのとおりで、消費者の嗜好がすごく多様化しているので、先ほどの繰り返しになるかもしれませんが、平均的なレベルは現状を維持する、だけれども、その中にはやはり霜降りが比較的入るものもあるし、余り入らない赤身肉も生産できる、そういったふうに生産のほうも多様性を持たせているんだということは、どこかで伝わるようにしたほうがいいのではないかなと思います。
それと関連して、26ページのところも少し気になるのですけれども、ちょっとここのところは私もよく理解できていないところがありますが、26ページ上から2行目の対応・取組のところ、「適度な脂肪交雑の牛肉等の生産や、脂肪交雑の多くない特色ある品種や地域の飼料資源」とございますけれども、ここでいう品種というのは、これは和牛の中の品種という捉え方でよろしいわけですか。
和牛でも黒毛和種とか褐毛和種とかございますけど、褐毛和種とか、そういう和牛の中の品種という捉え方でよろしいわけですね。

○水野畜産企画課長
そうです。
褐毛ですとか。

○野村委員
そうしたとき、先ほどの資料5-1の肉用牛のところで、右上の緑の括弧の中に「和牛を代表する黒毛和種」とあり、その横に「粗飼料の利用効率が高い褐毛和種」ということで、褐毛和種の特徴がここではっきりこういうふうに述べられているわけですけれども、26ページの表現だと脂肪交雑が多くないというのが特色というふうに捉えられるので、表現をちょっと改めて脂肪交雑以外に特色を持つとか、何かそういう表現のほうがむしろいいのではないかなと思います。
余りここに脂肪交雑が多くないとか、何か書き過ぎると、いまだに脂肪交雑の呪縛から解き放たれていっていないようにとられてしまいますので、大事なのは、脂肪交雑はもう改良としてそこそこ進んでいるので、違うものに目を向けようというような姿勢が伝わるようにすることと思います。
表現上余りに脂肪交雑、脂肪交雑、出てくると、やっぱり脂肪交雑が重要なのだととられてしまいます。
何かそこのところを一工夫されたほうがいいのではないかと思っております。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
今の2人で一応また切りたいと思いますので、事務局から回答をお願いいたします。

○水野畜産企画課長
那須委員の御指摘に対して幾つか。
女性のところはこういった記述で、いかせていただければ、それでよろしくお願いします。
あと新規就農なり、家畜の導入への支援ということで、これがないですということだったんですけれども、幾つか導入支援はありまして、そこが十分周知されていないところがあれば、この場をかりて改めて御説明させていただければと思います。
ファイルでとじている中で、前回配付させていただいた資料の中でalicにある関連対策というものが入っていて、その中の10ページ、11ページの中に、これは27年度も実施する事業なんですけれども、例えば言いますと、酪農の場合でのその後継者に対するものとして初妊牛の導入に対して5万円ですとか、あるいは円滑な継承を地域内で行った場合に1頭当たり3万2,000円の支援ですとか、肉用牛の場合ですと、その次の11ページに農協なりからリースで行っている場合に4万円、5万円とか、繁殖雌牛を導入した場合に8万、9万円というような支援はありますので、そこのところはまだ十分知られていないところがあれば、改めてよく普及していきたいと思いますので、こういったことを使っていただいて増頭対策を進めていきたいというのが、我々の希望でもありますので、そこのところ、知られていないが故に使われていないという、増頭が進まないということだとするとよくないと思いますので、改めてそこのところを周知していきたいと思っております。
現場におりてくるのが半年ぐらいって、そういうことがないように、今からもう進めたいですし、これが策定され次第しっかりと各地域現場に対して広まるように、さらに我々も努力したいと思います。
これからパブリックコメントしますし、この時点でこの文章として意見をさらにもらうということにしますので、そういった意味でもこれは広めていくということを考えております。
あと、大きな農家を育てるだけじゃなくて、小さい農家を守るということ。
これはクラスターの趣旨についても前回御説明させていただきましたけれども、この今回の方針についても小さい農家を守るという姿勢では書いておりますので、小さい農家という表現は使っておりませんけれども、法人経営と家族経営と併せてというようなことで、いろんなところでそういう法人だけじゃないんです、家族経営もというところを入れているつもりですので、そこのところをよく我々としても説明していきたいと思っていますので、もし必要があればさらに記述加えていきたいと思いますけれども。
野村委員からいただきました脂肪交雑の多くないという、ここは表現を検討いたします。

○小林畜産振興課長
まずは、那須委員のこの豚肉の絵、背脂肪はやめろという、女性委員からの御指摘なので、早速もっといいやつを見つけて差しかえたいと思います。
確かにこのかぶりの脂がすごい肉だということに改めて気がつきました。
次の話、わらの話がございました。
前回も同じような視点で御意見があったと思いますけれども、わらは御存じのように9割は餌に使われていなくて、1割しか使われていないというのが実態で、非常にもったいと我々も思っています。
ただ、それを推進するという施策の中では、水田の施策、これは耕畜連携でもありますけれども、あとハードの面、これを中心に今までやってきております。
残念ながらもっと踏み込んでランニングコストというようなところまでの御指摘かもしれませんけれども、そこまでの施策ということをわらでやるということは、適切かどうかというのは疑問を持っております。
したがって、ハードでしっかり体制を整えていただく、それから耕畜連携という飼料用米とのセットでわらとりをしていただくということを中心にやっていければと思っております。

○那須委員
飼料米も結局は東北のほうのお米どころはそれでいいんです。
うちのあたりは飼料米はほとんど植わっていません。
飼料稲つまりWCSしかないわけです。
飼料稲だけでは乾燥ワラが確保できないということをお伝えしたかったんです。
以上です。

○小林畜産振興課長
地域によってWCSの地域ということだろうと思いますけれども、九州の中でも北のほうでは大分食料用米も含めて、わらとりをやられていますので、一層進めたいと思っております。
それから、改良増殖目標の関係で野村委員からありました。
御指摘のように、2ページの脂肪交雑の件のところは、確かにこれは種雄牛の十分に高い水準ということを前提に現状維持と書いていまして、上のところと少し表現ぶりを丁寧にかき分けるということを工夫したいと思います。
以上でございます。

○武内部会長
それでは、どうもありがとうございました。
引き続きまして、廣野委員、お願いいたします。

○廣野委員
私のほうからは、まず先ほど説明していただいた中で、幅広く細かく書かれているというのは非常にいいなと思っております。
石澤委員が言われたように、これを全部やれば、本当に明るい畜産が来るんではないかなと感じております。
細かいところなんですけれども、3ページ、4ページでちょっと感じるところがありますので、発言させていただきたいと思います。
3ページの下のほうなんですけれども、「多額の投資負担も生じる」と書いて終わっておりますけれども、新規就農者の方が負担に感じる部分を解決するには、本当にどこまで何ができるかというのを、ここに書き込めるか、書き込めないかわからないんですけれども、例えば農地については借地またはリースで負担を軽減するとかという方法まで書ければ、安心できるんではないかなとは思います。
4ページの上のほうなんですけれども、「地域の関係機関が情報を集約し提供するなど、新規就農希望者等と離農予定農家等とのマッチング支援を行う取組を進める」ということなんですけれども、これはどこの誰がやるんだという話になると思うんです。
新規就農をしようと思っている人というのは、非常に情報が少ない中で、自分の思いを具体的に実現しようとする中で、どこへ行ったらいいか、誰に聞いたらいいかわからないというのが、やっぱり一番最初だろうと思うんで、そういういろんな情報をつなぐ場所であったり、人であったりというのを具体的にわかるようにしてあげるというのは、速いスピードでいろんな物事が解決していくんでないかなと思います。
その人それぞれ思いとか夢とかが違うと思うので、なかなか一つの形でできるとは思わないんですけれども、それを受け入れて、聞き入れる、聞ける場所というか、ここに行けばいろんな人のつながりであったり、情報のつながりができるという場所をつくってあげるというのは必要でないかなと思います。
最後のほうに数字を書き入れたモデルをつくるということに関しましては、私も非常にこれは具体的に夢が持てる数字を出していただけたら、みんな頑張れるんではないかなと思っております。
私は以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、山内委員、お願いします。

○山内(明)委員
骨子案のほうも主語が明確でわかりやすく書いてあると思いました。
最初に質問一件と、意見を二点申し上げます。
資料5-1の目標は、数値目標が明確になっていてわかりやすいと思いました。
まず3ページの豚の一番下のオレンジ色の四角の真ん中の一番下に、飼料要求率の向上が2.8と書いてありますが、これは豚肉1キロの生産に必要な飼料量が2.8キロと理解していいですか。
はい、わかりました。
質問ですが、今回の目標は10年後を目指した設定だと思いますが、それでは10年前の目標とその到達点を教えてください。
続いて意見です。
私は企画部会に出席しております。
最初に説明があった資料3の骨子案との関係で見ますと、資料3の通し番号で25ページに2畜産クラスター構築等による畜産の競争力強化として、酪肉近案の中から要素を5年に絞って入れている位置づけかと思います。
他のテーマの記述に比べ、簡潔すぎる感じがするので、もう少し書き込んではいかがかと思います。
今日の報告の中で、ヒトとウシ、エサという3つの視点から取り組んでいこうということを明確にしたことや、消費者ニーズに沿った生産をめざす点を書き込まれてはどうでしょうか。
生乳の生産の問題は、バターの不足の問題もありましたので、関心の高いところだと考えます。
生乳の生産維持拡大の課題についてはどのように計画しているかを入れてください。
この他、エコフィードなどの点についても、環境的側面や資源を生かすという視点で、基本計画案の関連するところに入れられたらいかがかと思いました。
今度は逆に、基本計画案と酪肉近の関係での意見です。
酪肉近の28ページ、(4)の最後の国民理解の醸成のところです。
基本計画は食料・農業・農村という3つの要素で構成されていますが、このうち、農村コミュニティをどう維持するかというのは非常に重要な視点になっており、基本計画では、27ページにるる書きこまれています。
つまり、畜産や畜産物に対する国民理解の醸成のために、都市と農村の交流なども非常に重要な点になっているのです。
酪肉近の28ページのところに、子供たちと保護者に対する課題や、動物に触れ合うことがメンタルに与える影響について書かれていますが、基本計画の27ページの一番下にあるように、観光や福祉的要素についても若干、酪肉近に触れておいてはどうでしょうか。
動物に触れることで、例えばメンタルで問題がある方の心の問題の回復に役立つというようなことも聞いているので、そんな点も入っていてもいいのではと感じた次第です。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
それでは、ただいまのお2人の委員の御意見に関して、事務局から回答をお願いいたします。

○水野畜産企画課長
廣野委員から新規就農の関係で、多額の投資負担に対してどういう対策ができるかという御意見いただきました。
農地を借りるということまでできないのかということで、確かにその農地の取得というのは施設の整備と併せて大きな課題になるんですね。
ここをどうできるのかというのはあるんですけれども、4ページの頭のところに書かせていただいている離農農場等の既存施設の貸付けという、こういうことをうまく使ってもらえれば、その施設だけじゃなくて農地がついている場合、その離農される方が、そこの部分も農協なり市町村なりがもう一度買い上げてというときに、農地も併せてということはできると考えています。
国の補助事業でやっている部分はあるんですけれども、そこで農地までなかなか難しい面がありますけれども、地域でいろんな自主的な取り組みされる中では、その農地も含めて貸して出せるという、新規就農者に対してね、そういう取組もあるんだと思うんですね。
そういったところは自主的な取組に委ねるというか、部分があるのかなと。
この地域の関係機関がマッチング、どうやってつないでいくのかというのは、これは確かにおっしゃるとおりだと思うんですけれども、これは余り情報を集めるところを特定するのも難しいと思うんですね。
その地域ごとの事情がいろいろあると思うんで、農協が中心にやっているところもあると聞きますし、そうじゃなくて市町村がそういうところをやっているところもあるでしょうし、あるいはそれ以外の大きな農家さんがいろんな全体目配せしながらやっているという話も聞きますので、これは実施段階に入れば、これは実際にどこに行けばそういう情報が集まるのか、というのを特定していくことはしっかり進めていきたいと思いますけれども、この文章の中で特定するのは難しいと考えています。
もう少し特定した表現ができればなるべく特定していきたいと思いますけれども、その地域のそれぞれの事情を踏まえた取組というのが重要ということで、こういう表現になっていると御理解いただければと思います。
山内委員からいただきました意見については、基本計画でもしっかり書いてくださいというのは、これは骨子ですのでこれだけの分量になっているんですけれども、委員の御指摘もいただいたところですので、しっかり書いていきます。

○山内(明)委員
では、次の部会でお願いします。

○水野畜産企画課長
よろしくお願いします。
ということと、御指摘のあったところの、ここの28ページの国民理解のところについて、観光ですとか福祉の点についてということは、しっかり御指摘を踏まえて入れていこうかと思いますけれども、どんなやり方にするのか、またよく検討したいと思います。

○鈴木畜産総合推進室長
その件に関しては、いずれにしても工夫していきたいと思っておりますが、現時点の整理を若干紹介しますと、19ページから20ページのところにかけて、「畜産を起点とした地域振興」という項目の中で記載しております。
ここは産業政策的に書いているので、委員御指摘の視点と若干異なる面もあるかもしれないのですが、背景・課題の最後の部分で地域の重要な観光資源ともなるということを記載しております。
また、対応・取組の部分で、「農村景観の改善を図るとともに、生産者と地域住民や都市住民との交流を通じて、地域のにぎわいの創出」ということを記載しております。
一方で福祉や、メンタルのことを何も記載していないことも事実ですので、どこでどういうことを書いていくかを検討しながら、表現ぶりを工夫していきたいと思います。

○小林畜産振興課長
山内委員から御指摘のありました10年前の目標と実態はどうなんだという、例えば牛でいきますと、乳量とか増体というのはそれなりに成果の上がったものもございますし、一方で繁殖成績とか、なかなか上がらなかったものというのも正直言ってございます。
次回、ちょっと取りまとめてお示ししたいと思います。

○武内部会長
よろしいですか。
今、一当たり皆さんに御意見をお伺いいたしました。
委員の中で、また引き続き御意見のある方がおられましたらお願いしたいと思います。
どうぞ。

○廣野委員
畜産クラスターの仕組みを活用しつつと書いているんですけれども、すみません、3ページの上のほうなんですけれども、これをもっと大きくというか、書けないものかと思うんですけれども、これから生産現場でやっていくには、これをうまく使うというか、この制度そのものが畜産経営者自らがいろんなことを決められるという仕組みで、継続的に何年間も通じてやれるという中では非常に有効な仕組みであろうと思うので、もっと大きく書いていただけたら取り組みやすいというか、やりやすいんではないかなと思います。

○武内部会長
ありがとうございました。
那須委員、お願いします。

○那須委員
つまらない質問ですけれども、資料4-2の第1ですけれども、これ、括弧に「ヒト・ウシ・エサ」というのが片仮名で書かれています。
これはどういう意味で片仮名で書かれているのかというのをお聞きしたいんです。
私は、ヒトというのはやはり「人」と書いていただきたいと思います。

○武内部会長
それじゃ、今の2つの御意見に関して。

○水野畜産企画課長
廣野委員からいただきました畜産クラスターについてということで、これは今の時点では一補助事業の一つなんで、どこまで10年先のものにはっきり書くかというのは、多少のためらいもある中で書いています。
とはいえ、今後も継続的にやっていく仕組みですので、単なる補助事業を超えて一つの政策手法として重要なものになるだろうということで、一つの項目を起こして畜産クラスターということで頑張って書いているところもあります。
18ページは一つの項目を起こして書いているんですけれども、それ以外にも、そのそれぞれの取組ごとに、これはまさに畜産クラスターを使ったらうまくいくというようなところは畜産クラスターと入れていますので、我々としては頑張って入れているつもりなんですが、もう少しちょっと強くということであれば、どういうところを直せるか。
おっしゃられているのは、継続的にということでしょうが、そこまでは余り言えない部分もあるので、予算事業、どこまで継続的にというのを書けるかというところもありますけれども、御指摘も踏まえて、どこまで書けるか工夫したいと思います。

○廣野委員
収益の向上と生産基盤の強化というところは、何か非常に魅力的なというか、それと畜産クラスターがうまく結びついてくれば。

○水野畜産企画課長
なるほど、わかりました。

○鈴木畜産総合推進室長
まえがきのところもありますし、いろいろな形で重要な施策としてきちんとアピールしていこうと思います。

○水野畜産企画課長
那須委員からいただきました、ヒト・ウシ・エサ、全く大意ございません。
人手不足、牛不足というのをわかりやすく、ヒト・ウシ・エサと一般的に呼んでいるので、音でヒト・ウシ・エサと定着している言い方をここで書いただけで、おっしゃるとおり、人を片仮名というのが、特にこの文章の冒頭なので、ふさわしくないということであればそこは漢字なり、ちょっと書き直したいと思います。

○那須委員
人は支え合うから「人」と書くというのが、私は大好きです。
現場は支え合わないとできませんので、ヒトは漢字の「人」と書いていただきたいと思います。

○水野畜産企画課長
了解しました。
はい。
直していこうと思います。

○武内部会長
藤井委員、今来られましたけれど、一当たり御意見いただいて、今追加の御意見もいただいたところなので、もし御意見いただければ、それでそろそろおしまいにしようかというふうな段階でございます。

○藤井委員
おくれまして、大変申し訳ございませんでした。
重複があるかと思いますが、御了承ください。
それでは、酪肉近本文の部分のみについて質疑させていただきます。
資料4-2のまず4ページについて、農業大学校について書かれてありました。
この前、青森の農業大学校のほうで御講演させていただく機会がありまして行ってきたんですね。
なかなか農業への就職の状況をお聞きしましたところ、生徒が農業に就職したくても農業法人がなかったりとか、就職できないというような現状もあるという話も聞きました。
そのときに、やはり県外の実習とかにもっと活発に行ければ、まだ探せるんではないかというようなことも言っておりました。
じゃ、実際北海道まで来るとなると、その旅費であったり研修費、あるいは、伝手というところで先生自体も余り県外に出られたことがないという話もありましたので、そういったところで是非農水省のほうとしても、地域を行き来する旅費とか研修費というところでやっていただくだけでも、また違った展開があるのかなというふうに思いました。
また次に、その4ページについて、担い手の育成というところ、ここに関してやはり法人のスタッフの育成についてというところも、今後大事な課題になるかと思うんですけれども、ちょっとそのあたりについて現状のお考えをお聞きしたいということがあります。
次に、8ページに関しては、やはり獣医師あるいは受精師、こういった技術員の増員というのが非常に重要になってくるかと思います。
私たちも、例えばNOSAIとかにおいても、結構団塊の世代が多かったりしまして、そのあたりが退職していって若い人たちがなかなか入らないという現状があります。
ここに関しても是非促進をしていただきたいというふうに思っております。
次、8ページのゲノム評価について、これはちょっと増殖のほうでもお話しされていたと思うんですけれども、手法確立についてどのようなことが今行われているのかお聞きしたいというふうに思いました。
次、11ページ、これに関しても、ほかの委員さんから出られているかもしれないんですけれども、やはり飼料米に関しては安定的また低価格時の対応としてどうしていくのかというところ、このあたりをしっかり議論していただきたいということと、あとインフラの整備、これがしっかりできるまではなかなか定着も難しいので、是非強力に推進していただきたいというふうに思います。
次、15ページの畜産クラスターからのロボット等の導入についてですが、やはり非常に手法が変わるということで、なかなかハードは変えてもソフトは変わらない、追いつかないときに、牛を簡単に言うと殺してしまうと、一時的に生産を減少してしまうというようなことも出てきます。
やはりハードだけでは終わりではないので、そのソフトの部分をどう普及させていくのか、この観点をしっかり手法を確立していっていただきたいなというふうに思いました。
すみません、もう一つ、15ページの2のところで、人口減少により雇用の確保が困難になる中というところ、キャリアパスの明確化により身分の安定を図るというところと、経営者の世代交代にかかわらず継続的に事業を成長・発展させるとありますが、これは理想的なんですけれども、現実的にどのような対応を考えられているのかお聞きしたいということです。
次、17ページ、農場HACCPについて、これは企画部会のほうでも発言させていただきましたが、やはり観光等、かなりふえておりまして、防疫の面でしっかり農場HACCPを推進していくということは非常に生産現場にとって重要なことですので、是非強力に推進していただきたいというふうに思います。
次、21ページ、金融に関して、このABLについて、確かに最後の手段といいますか、かなり有効なものだとは思うんですけれども、やはり動産担保ですと肉牛の側は何千頭単位という形でもいけますので、法人経営的にはいいんですが、酪農の場合、その経営の大きさについても頭数がなかなか肉牛ほど動かない関係もありまして、動産担保をとってもなかなか金融上の面でうまく規模拡大を、本当の法人を推進していく場合になかなか難しいという話も聞きました。
ここのあたり、肉牛だけではなくて酪農法人が今後発展していくために、もう一工夫何かないかなというところがあります。
次、あと28ページ、ハラール認証について、前回のお話だとハラール認証はまだ時期尚早という話もありましたけれども、今回ここにハラール認証という言葉は入っていますが、これについては何かあったのか、ちょっとお話をお聞きしたいなという。

○原田畜産部長
委員の意見を踏まえて入れています。

○藤井委員
そうなんですか。
あと、ここを抜いた中でといいますか、最後の37ページのあたりにもかかわってくるかと思うんですけれども、6次産業化等を踏まえた乳の弾力的な運用といったのが出てきていましたけれども、それとのかかわりを含めてちょっとここを御説明いただきたいなと。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
では、事務局のほうからお願いします。

○鈴木畜産総合推進室長
まず、農業大学校に関しては、各県において農業大学校の状況も違うということを、把握しつつあります。
酪肉近の記載ぶりとしては限界があろうかと思いますが、実際の状況を把握した上でどういうことをしていけるか、今後しっかり考えていきたいと思っております。
その際、旅費等で助成をすることが適切かどうかということについても、実際に研修を受けていただく方は自費で払うことによってやる気が起きるという面もあるということも踏まえ、しっかり考えていく必要があろうかと思います。
一方で、県外実習については、各県間での交流は重要な御指摘だと思いますので、今後いろいろ実践を検討していきたいと思います。
担い手育成、法人育成については、例えば畜産独自の具体的な施策としては、クラスターに関する施設整備の補助事業の対象は、しっかり継続的に事業を行っていただく必要があるという観点から、法人化した、あるいは3年以内には法人化しようという方に限定するという、要件を課して助成するということで、法人化を推進する枠組みを設けているところです。
担い手の育成の内容について、キャリアパスや、「世代交代にかかわらず継続的に事業を成長・発展させる」と、あえてここで記載していることについては、そのために国が助成や、施策を実施するというよりは、どちらかというと、法人化することによって、相続が発生する都度、事業の継続が困難になるというような状況を避けるためにも、しっかりと経営を継続していただく視点を、生産者の皆さんに意識として持っていただきたいというメッセージ性の強いものと御認識いただきたいと思います。
金融のABLに関しては、ABLの普及がなかなか進まない中で、国の事業としては引き続き普及を進める取組も行ってはいるんですが、一方で必ずしもABLという、何か聞きなれない言葉そのものがいいのかどうかということも考える必要があると考えます。
個人的には、金融機関、貸し手側と借り手側の直接的な関係、これをリレーションシップバンキングといいますが、金融機関がよりしっかりと借り手の経営状況を把握した上で円滑な融資が図られるという全体の流れが重要だと思っております。
この点における酪農についてもう一工夫ということに関しては、具体的に知恵があるわけではありません。
藤井委員もご検討されている枠組みがあるというふうに承知しておりますので、資金繰りや設備投資における金融機関からの融資や資金調達上のボトルネックについて、個別に情報交換をさせていただき、金融機関等とも意見交換をしたりしながら、何ができるか考えていきたいと思います。
以上です。

○小林畜産振興課長
藤井委員からゲノミック評価の関係の進捗状況というか、現状をちょっと問われましたけれども、私どもはSNP検査という遺伝子の検査を25年度から推進していまして、それと能力、乳量などの能力との関係をあわせて、その精度をはかるということをずっとやってきています。
一定のレベルにもう達してきているという判断をいたしまして、来年度、もうすぐですけれども、それから実際にそのゲノミック評価で高いと判断できる雄、また雌について、組み合わせて子牛をつくって、その実際の能力を見てみようと、こういうあわせてその段階に入りたいと思ってございます。
当然ながら、SNP検査は引き続きしっかりやっていくということは前提でございます。
もう一つ、飼料用米の話で、価格が低下したときの対応とかインフラの整備というお話がございました。
飼料用米はしっかり進めていくという前提で申し上げるんですけれども、全農さんが今度から取引を直接買取方式ということで、農家が多くふやしたいという素早く対応できる仕組み、あと農協にも負担がかからないという仕組みに変えるということで聞いております。
また、その中で価格の変動に応じて多様な契約というものも考えているようでございますので、その中で大きなルートとして進めていっていただきたいと思っております。
農林水産省としては、その支援というわけではないわけですけれども、出荷側のインフラ、また受け側の配合飼料工場の受け側を、整備を支援するということで、新しい事業を今年から立ち上げまして、そういう支援を側面的にやっていくということを計画しております。

○星野動物衛生課課長補佐
動物衛生課の星野でございます。
いつも農場HACCPの応援メッセージありがとうございます。
御意見を踏まえ、基本方針の17ページのところの2に農場HACCPの一層の取組ということで入れさせていただいております。
農場HACCPは畜産物の安全性向上を目的としていますが、取組の中身として結果的には家畜防疫や家畜衛生の向上にもつながります。
これら施策も重要だと思っておりますので、農場HACCPの前段の1のところで、家畜防疫や動物検疫のことをしっかり入れております。
これらは地域全体で取り組んでいただくことが大事になってきますので、役割を国、都道府県、生産者、しっかり明記させていただいて、いざというときの対応を進めていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

○武内部会長
ほかに。
どうぞ。

○森牛乳乳製品課長
すみません、生乳取引の弾力化の関係のお尋ねがございました。
御案内のとおり、生乳は、指定団体を通じて交渉力を高めたり、廃棄のないような形で販売をしているわけですけれども、農家の工夫によります生乳の有利販売というものを進める観点から、生乳取引の弾力化の見直しを昨年秋に行ったところでございまして、それについては、25ページの3の消費者ニーズを踏まえた生産の牛乳・乳製品の中の対応・取組のところで、生乳の自己処理量の上限拡大や乳業施設の設置規制緩和などを踏まえて、指定団体の役割に留意しつつ、酪農家自らによる牛乳・乳製品の製造販売や特色ある生乳の直接販売等の取組の普及を図るというふうに今回、明確に書かせていただきました。
それで、37ページのさまざまな乳業の合理化のところとの関係でございますけれども、こちらの合理化のほうはもう少し大きいサイズの工場を考えてございますので、これで6次産業化のほうが進まなくなるということではないというふうに御理解いただけたらと思います。

○武内部会長
よろしいですか。
ほかの委員の方で追加的な御意見がある方はおられますか。

○藤井委員
すみません。
先ほど鈴木室長からお話あったところについてなんですけれども、北海道の法人経営の状況についてです。
やはりここ10年以内に法人経営を立ち上げた経営に関しては、非常に自己資本がふえていかない状況だったという現状があります。
財務諸表を並べて確認した結果、やはりそれは顕著に出ておりまして、13年以降の補給金不足払い制度の変更等も、あと穀物の高騰によって、まだ巣立っていく段階のときに非常に厳しい経営環境に当たってしまったというところが現状かと思います。
そのあたりがやはり今北海道でなかなか大型酪農法人の推進が進んでいかない、あるいは新たな立ち上げがいかないというところの原因でもあるかというふうに分析しておりますので、是非そのあたりも御留意いただきたいなと。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
ほかに追加的な御意見、はい、どうぞ、近藤委員。

○近藤委員
すみません。
どういうふうに表現していただいたらいいかわからないんですけれども、ただ意見だけでもちょっと申し上げておきたいのは、1ページに、消費者の需要の変化というところで、いわゆる消費者のニーズの変化というときに、私どもがよく言うのは、安全・安心、健康志向、そしてもう一つ環境問題が入ってくるんですね。
それで環境がどういうふうに取り上げられているかなというふうにずっとさっきから見ておりましたときに、衛生上の環境、排せつ物とか、そちらのほうの環境はあるんですけれども、消費者に関連した環境問題というのが見えてこないんですね。
それはなくていいのかなというふうにいろいろ考えておりまして、やっぱり消費者にとって畜産に関する環境問題というのを、国民理解の醸成のところで、こういう環境問題があるけれども、やはりそれをきちんと取り組むし、それは切っても切り離せない問題ですよというところはどこかで、やっぱり国民に情報提供していかなきゃいけないのかなとつくづく思いまして、今回ではないんですけれども、排せつ物や異臭、あるいはエコファームやリサイクルとかそういう問題を一つの環境問題と、消費者が考えている環境問題だとすると、そこをどうやって国民生活者に伝えていくことができるのかなと思いました。
今回の基本方針のどこかに入れるということではないんですけれども、この排せつ物云々の畜産の環境問題を考えたときに、そういう消費者側からの視点もこれからは必要なんだろうなと思いましたので、ちょっと意見だけ申し上げました。
特に御説明は結構です。

○武内部会長
ありがとうございました。

○那須委員
もう一つ、いいですか。

○武内部会長
どうぞ。

○那須委員
藤井委員から法人の話が出ていますが、今現場でも役場なんかに行きますと、すぐ「法人化しませんか」というお話を聞くんですね。
この前、認定農家の研修で社会労務士の方のお話を聞きましたが、その人によりますと、法人化はよっぽど考えてしないと失敗しますよということでした。
手元に幾ら残るかをまず考えた上で法人化はしないと、ただ単に1人後継者ができたから、今まで以上の利益があるからと簡単に考えて法人化すると、大きな落とし穴になりますよということでした。
法人化については、具体的なことを例にとって、農家側に説明して頂きますようお願いします。
法人化するととても税制面等優遇されて、良い事ばっかりのように思われがちですので苦言も呈して頂きたいと思います。
以上です。

○武内部会長
ありがとうございました。
他に、もしないようでしたら、原田部長のほうから一言お願いいたします。

○原田畜産部長
本日は本当に御熱心な御議論ありがとうございます。
回を積み重ねていく中で、やはりだんだんいいものになっていくと思っていますし、今日の御意見を踏まえて、よりよいものとして整理をさせていただきたいと思います。
特に今回御議論の中で、方針をつくるのはいいけれども、それをどう実行していき、その実行していたものをどう評価し検証するのかという御意見、御指摘を多数いただいていますので、もちろん方針の中での書きっぷりもそうですが、そうしたフォローアップをしっかりできるようにしていきたいと思います。
特に畜産部会は1月の価格決定の際にもございますが、毎年必ず何回かございますので、そういった際に直近の進捗状況をご報告したり、評価をしたりということも可能かと思いますので、5年に1遍ということではなく、私ども意識しながら、そうした積み重ねをしていきたいと思います。
今日は本当にどうもありがとうございました。

○武内部会長
どうもありがとうございました。
今日は大変皆さん、好意的な御意見が多かったように思います。
特に文章がわかりやすいとか、主語がはっきりしているとか、大体役所の文章というのは怒られることが多いんですけれども、大変心掛けがよかったのか、基本的には皆さんのそういう総論として賛成をいただいたので、結果的に早く終了することができましたので、どうもありがとうございました。
それでは、事務局から事務連絡についてお願いをいたします。

○鈴木畜産総合推進室長
本日お示しいたしました酪肉近の骨子案、それから家畜改良増殖目標の骨子案、こちらの2つにつきましては、近くパブリックコメントにかけまして、広く一般の方からの御意見もいただくことといたします。
また一方で、養豚の基本方針、それから環境の基本方針につきましても、準備が整い次第、順次パブリックコメントにかけていく予定でおります。
次回の畜産部会につきましては、今後また調整して御連絡をさせていただきたいというふうに思います。
以上です。

○武内部会長
どうもありがとうございました。
これにて散会とさせていただきます。

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader