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農業資材審議会農業機械化分科会 第23回(平成27年8月27日)議事要旨

日時及び場所

平成27年8月27日(木曜日)13時00分~15時00分
農林水産省 第2特別会議室

議事及び要旨

基本計画の策定等を受け、農業資材審議会農業機械化分科会において、5月14日より今後の農業機械化政策に関する議論を開始。
第4回となる今回は、農業機械の安全対策のあり方について議論。
意見交換の際の委員の発言概要は以下のとおり。

 

農作業事故に関する情報収集の必要性

○農作業事故を管理(control)するのであれば、PDCAサイクルをもって改善を図ることが重要だが、そのための情報収集さえできていないという現状は問題ではないか。成熟度モデルでいえば、政府、メー
カー、農業者それぞれが現在どのステージにいて、どこを目指していくのかを明らかにすべき。

○メーカーとしても事故に関する情報を鋭意収集しているが、限界がある。情報が得られればメーカーとしても真摯に対応するので情報を寄せて頂きたい。また、航空機事故などでは、事故調査委員会のような仕組みがあり、成果を上げている。参考にすべきと考える。

○労働者が10名未満の労働安全衛生法が適用されず安全衛生管理者等がいない農業者については、労働安全を守る法的拘束力がないので、安全に関する意識は薄い。農業機械に安全の仕組みを付加するコストアップも許容しないであろう。並行して保険の掛け金を下げるなどの金銭的インセンティブが必要。労働安全管理を行っている事業者が、その報告を定期的に保険会社に報告するならば労災保険の掛金を割り引くといったインセンティブがあると、事故情報も集まるし、安全の意識も高まっていくと思われる。

○農業者が事故を起こした際、まずは「自分が未熟だから」と考えてしまい、他者に事故のことを話すことを恥ずかしいと感じてしまう。そのような農業者の意識を変えないと、情報収集は難しいのではないか。

○安全対策はゼロか100かではなく、重要なことはPDCAサイクルを回しながら徐々に改善を図っていくというステップを踏むことであり、そのような取組を行っている農業者を積極的に評価する仕組みが必要ではないか。

 

農業機械の安全対策

○歩行用トラクターや刈払機など、そもそも農業機械は原理的に危ないということをまずは認識すべきではないか。その上で、究極的には無人化ということになるかもしれないが、どうすれば農業機械の本質安全を確保できるかを考えるべきではないか。

○安全対策を行うとコストが上がるため農業者が嫌がるというが、他産業の例を見ても、安全対策によって必ずしも機械に係るコストが上がる訳ではない。

○機械の操作中の事故が多いと言われるが、現在の機械が安全対策を全く講じていない訳ではなく、昔と比べれば安全性は高まっているものの、農業者の高齢化により機械の安全対策の効果が弱まっているのではないか。

○使い古された中古農機は、ブレーキなどについて調整をしないと危ないものが多いが、農業機械には車検制度がない。こうした中で、中古農機の安全性をどのように確保すべきかを考える必要。

 

個々の農業者への働きかけ・教育のあり方

○現場を見ると、多くの農業者で5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)ができていない。このような状況では機械の安全性を高めたとしても意味がなく、5Sの徹底も農作業安全の一つの方策ではないか。

○取引先の農業者にGLOBALG.A.P.の取組を薦めても、なかなか現場では受け入れてもらえない。全ての農業者を対象とすると焦点がぼけるので、まずは意識の高い担い手にピンポイントに働きかけ、「農業界でもできるんだ」というムーブメントを起こすことが効果的ではない
か。

○農業は事故が多いというが、他産業では農業ほど高齢化が進んでおらず、そのことが大きな要因ではないか。農作業安全を徹底する際には、何のための安全かという大前提を踏まえ、若者と高齢者を分けて考える必要があり、運転免許の高齢者講習のように、場合によっては免許返納を促すなどの対策が必要ではないか。

○多くの農業者は、安全の必要性を軽視して危険な機械も横着に扱っているのではないか。また、これまでは普及指導員も生産性・効率性向上に係る技術については熱心に農業者に指導してきたが、安全対策については緩かったのではないか。皆の気持ちを安全に向かわせるためには、教育は非常に重要。

○安全対策に係る評価・資格制度を設けたとしても、家族経営の高齢農業者は着いてこられない。高齢者に安全対策を周知するためには、非効率的に見えてもローラー作戦で草の根的に働きかけることの方がかえって効果的ではないか。

○現場ではトラクターに乗る際にヘルメットを着用している姿を見たことはないし、一度も「ヘルメットを着用せよ」などと言われたことがない。農機メーカーや普及指導員等は、草の根的な指導を徹底すべきではないか。

○法人経営には労働安全衛生法等の法令遵守を訴求するとともに、家族経営や高齢の農業者には心情に訴えかけるなど、ターゲットを絞った啓発を行うことが効果的ではないか。

 

法令等による対応の必要性

○子どもの頃からトラクターに乗っていたことが就農を決めた理由という者も多いが、圃場の中は運転免許がいらないからといって子どもに運転させるのは危険な行為であり、禁止するくらいの措置が必要ではないか。

○管理者による安全指導は重要だと感じている。しかし多くの農業者および農業生産法人では、やらなければいけないと分かっていてもなかなか取り組めない。自分の首を絞めるようだが、従業員の安全対策を義務化するくらい外堀を埋めないと、取組は進まないのではないか。

○ハローワークから従業員を紹介してもらっているが、例えば、農業技術検定を通じて刈払機など簡単な技術指導や安全指導など、様々な資格・免許等に安全対策を盛り込んでもらえると事業主としてはありがたい。

○現場では、道交法上問題と思われる幅が広い作業機を付けたままでトラクターが走行している。また、けん引車についても、地域のメーカーが安全に係る法令を考慮せずに作っているようなものも見受けられる。法令の規定を知る機会がなかったことも原因と考えられることから、そうした法令違反を啓発することも必要ではないか要。

 

- 以上 -

 

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