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農業資材審議会農業機械化分科会 第24回(平成27年9月29日)議事録

1.日時及び場所

平成27年9月29日(火曜日) 9時57分~11時51分
農林水産省 第2特別会議室

2.議事

  1. 開会
  2. 挨拶
  3. 議題
    (1) 新たな農業機械化政策に係る中間論点整理(案)について
    (2) その他
  4. 閉会

3.概要

○齋賀課長補佐
皆さんおはようございます。ちょっと定刻より早いですけれども、皆さんおそろいですので、ただいまから農業資材審議会農業機械化分科会を開催させていただきたいと思います。
本日は、委員の皆様方には、ご多忙中のところご出席を賜りまして、まことにありがとうございます。
また、本日の分科会につきましては、これまでと同様、公開を原則として進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、カメラ撮りについては議事に入る前の冒頭のみとさせていただきます。
なお、委員等のご紹介につきましては、お手元にある座席表及び出席者一覧をもって紹介にかえさせていただきたいと思いますので、あらかじめご了承いただければと思います。
本日は、青山委員、有井委員及び川嶋委員がご欠席となっております。その際、委員8名のうち、6名のご出席をいただいておりますので、審議会規則に基づきまして、定足数である2分の1以上の出席を満たしているということをまずご報告申し上げます。
それでは、議事に先立ちまして、生産振興審議官の鈴木よりご挨拶を申し上げます。

○鈴木生産振興審議官
農業資材審議会農業機械化分科会の開催に当たりまして、一言ご挨拶申し上げます。
委員の皆様方におかれましては、本当にご多忙中にもかかわらずご出席をいただきまして、心より御礼申し上げます。
今年の3月末の食料・農業・農村基本計画の閣議決定を受けまして、5月からこれまで4回開催させていただきました分科会におきまして、農業機械の研究開発、それから農業機械費の低減対策、それから農業機械の安全対策を中心に、これまでさまざまな視点でレビューをしていただきまして、農業機械化を巡る課題と新たな施策の方向性について、大変熱心にご議論をいただいてまいりました。
5回目となります本日の分科会では、事務局よりこれまでの皆様方からいただいたご意見をまとめまして、中間論点整理の案というものを提示をさせていただいております。本案を基に、本日はご議論をいただきまして、分科会として今後の農業機械化政策の方向性を取りまとめていくということで考えております。
今日のご議論をいただきました後は、まず事務局でいろいろ具体的に本当にどんなことができるのかということを検討させていただき、また分科会を開かせていただいてご意見を頂戴するということを進めてまいりまして、一応、年度内に基本方針を取りまとめるということで、この後は進めていきたいと考えております。
我が国の農業の成長産業化、特に最近は労働力の関係を考えますと、やはりきちんと農業生産を維持拡大をしていくという上では、農業の機械化というのは待ったなしの課題であるというふうに考えております。
限られた時間ではございますけれども、また本日もそれぞれのご専門のお立場から、忌憚のないご発言をいただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

○齋賀課長補佐
それでは、議事に入ります前に、お手元に配付いたしました資料の確認をさせていただきます。委員の皆様方には封筒入りの資料と、その封筒の下に3種類の資料、これは机上配付のみとさせていただいております。まず、封筒入りの資料につきましては、次第がございまして、出席者一覧、資料一覧がございます。資料1が中間論点整理の案ということでございまして、資料2がその案の概要1枚紙です。その後、参考資料としまして、A3を蛇腹に折ったものがございますけれども、これは今までの委員の皆様のご発言内容というものを各項目ごとに整理したものを、参考資料としてお付けしております。
ここまでが封筒の中に入っている資料でございますけれども、その下につけている資料でございます。委員限りということで、主な論点に関する今後の検討方向のイメージということで、未定稿のものを付けさせていただいております。こちら本日のご議論の参考にということで、我々事務局で用意したものでございます。
続きまして、グラフが載っているものがございます。こちらも委員限りということになっておりますが、こちらは農作業安全の回に芋生分科会長からご発言がございました年齢層別の死亡事故件数であったり、あとはトラクターの安全性能というものが向上しているその効果というようなものを、どうやって評価しましょうかということで、我々データだけはまずは揃えてはみたんですけれども、これによってどういうことが導き出されるかということにつきましては、まだまだ分析が足らない状況でございます。なので、未定稿という扱いにしておりますけれども、こちらはご指摘に対するひとまずのお答えということで、まだまだ検討を進めていきたいというふうに思っております。
加えて、一番最後に、平成28年度予算概算要求の概要というものがございまして、技術普及課関係の予算要求の内容をご紹介しておるものが一番最後に付いてございます。
以上、過不足等ございましたら、事務局までご連絡いただければと思います。問題ないでしょうか。
それでは、議事を進めるに当たりまして、審議会議事規則に基づきまして、分科会長に議事の進行をお願いいたします。
それでは、芋生分科会長よろしくお願いいたします。

○芋生分科会長
それでは、本日もこれまでの会議と同様に円滑に進行してまいりたいと存じますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
それでは、早速議事に入ります。
本日の議題は、新たな農業機械化政策に係る中間論点整理についてでございます。資料について、事務局より一通り説明をいただきました上で、これまで分科会で議論してまいりましたまず1番、農業機械の開発・改良・普及、それから2番が、農業機械に係るコスト低減、それから3番が、農作業の安全対策の推進、以上の3つの事項につきまして、質疑応答を行います。
それでは、まず資料につきまして、事務局より説明をお願いいたします。

○松岡生産対策室長
それでは、資料1に基づきまして、中間論点整理、今後の農業機械化政策の展開方向(案)について、ご説明させていただきます。
まず、1ページ目、基本的な考え方でございます。先ほどの審議官のご挨拶にありましたけれども、真ん中のパラグラフですが、新しい食料・農業・農村基本計画が策定されたということで、今後10年の方向性が示されております。これを実現するために、ロボット・ICT等、先端技術の活用、それから栽培技術等と一緒になった機械化一貫体系の導入、そういったことで、生産・流通システムの革新を進めていく必要がある。
また、労働力の面で見ると、農業従事者の高齢化、労働力不足、それから雇用形態での新規就農者の増加ということで、未習熟の方でも安全かつ的確に作業できる環境が必要である。さらに、農作業安全対策の推進が急務であるということでございました。こういったことを課題に対応するために、本分科会では5月から議論をいただきまして、この論点整理では農業機械の開発・改良・普及、それから2点目として、機械に係るコスト低減、3点目として、農作業安全対策の推進ということで整理をさせていただきました。
1枚めくっていただいて、2ページ目でございます。まず1点目の農業機械の開発・改良・普及の点でございます。施策の展開方向としましては、生産・流通システム全体を見渡した効率化・省力化を図る。そのための機械開発を行う仕組みを導入すべきであるということでございます。そのために多くの関係機関が連携強化していくということと、それぞれの役割分担のもとで、全国地域レベルの農業機械の開発・改良・普及を加速化する仕組みを構築していくんだということでございます。
主な論点としまして、1点目、品種・栽培体系技術の研究開発との一体的な取り組みの充実ということでございまして、機械作業に適した栽培・作業体系や品種改良、そういった研究と連動して機械開発を進める。そういった仕組みを検討していきます。その際、加工・流通業者など、実需者からのニーズとか評価を、研究開発に反映されるようなことを留意していかなければいけないと考えております。
2の担い手開発ニーズを効率的に吸い上げる仕組みの構築ということでございまして、こちらは28年度から地域における農研機構のフロントラインとして、地域農業研究センターは位置づけられます。そういったところを通じまして、都道府県管内の開発ニーズを共有する。研究機関ですが、行政とか、そういったことを共有して、シーズを育てていく。そういった検討はしていくということでございます。
3点目、地域レベルの機械開発を促進する取り組みの検討ということで、こちらは机上配付資料、先ほど参考資料、横長のA4横のポンチ絵がございますが、そこの1ページ目に議論のためのイメージをつけておりますが、これにつきましては地域レベルの機械を開発する。これまで農業機械の開発にかかわることになかった人も含めて、産学連携を促進しまして、地域レベルの機械開発に取り組む、そういった取り組みを加速化していくことを検討していく。開発に当たっては、関係機関それぞれの役割・責任分担を明確にしていく、こういったことも必要であると整理しております。
3ページ目に移りますけれども、4点目、先端的・基盤的な技術開発・導入のための異分野研究との連携促進でございまして、こちらのほうにつきましては、産総研ですとか、多様な民間企業等、足らざるシーズを持っている異分野の研究機関と連携して、革新的な開発を促進していくということでございます。
5点目、多様なシーズについては、掘り起こしや開発につなげていくということについても、ロボットオリンピックとか、ロボコン、そういった取り組みと連動して取り組んでいきたいというふうに整理しております。
2点目の課題の農業機械に係るコスト低減でございますが、こちらのほうにつきましては、農業機械の効率利用はもとより、海外向け低価格モデルの国内への普及ですとか、部品数の削減・共通化、それから国際展開とあわせて国内供給コストの低減、それから電動化ですとかグリーン化、そういったことも研究開発が必要だろうということでございます。
主な論点としまして、1点目、海外展開の促進に関する国内供給コストの低減ということで、今後、需要が拡大するだろうというアジア諸国との間で、機械の標準化を図るということによりまして、国内外全体での生産コストの低減を促進していく。国内供給コストの低減につなげていくということでございます。
4ページ目でございます。電動化など新たな要素技術の導入ということで、農業機械のコスト低減、グリーン化、ダウンサイジングに資する、そういったことに可能性のある電動化など、新しい要素技術を導入して、これまでにない農業機械の開発が促進されるように取り組んでいきたいと思っております。
3点目、担い手が求める機能に対応した農業機械の開発・改良、それから効率的な利用形態の推進ということでございます。これは机上配付資料の2ページ目にございます。担い手からのニーズに一層応えるため、担い手と農業機械メーカーの研究機関等の定期的な意見交換の場を設定して、研究開発のニーズですとか、導入・利用での課題、それから機能の絞り込み、耐久性の向上など、そういった課題に対して解決方策を検討する仕組みを考えていきたいと思っております。
それから利用の面につきましては、高性能農業機械や先端技術を駆使した作業受託組織のビジネスモデルの構築など、農作業の外部化、これが円滑にできるような環境整備を進めていきたいと考えております。
4点目としては、引き続き民間企業におきまして、部品の削減・共通化の一層の促進を図っていく必要があるということでございます。
3つ目の農作業安全対策の推進でございますが、こちらの展開方向としましては、農作業安全対策に必要なPDCAサイクルの構築に向けて、事故情報の収集・分析の強化、そういったことをして、農業機械メーカーにおける安全設計を一層促進していくということ、それから高齢者初め、農業者一人一人の安全意識の向上など、実効性の高い対策を一体的に推進していくということがございます。
主な論点でございますが、論点のうち、1から3につきましては机上配付資料の3ページ目にイメージを載せさせていただいています。
1点目でございますが、事故情報を効果的・体系的に収集する仕組みを構築するということで、これまで以上の事故情報の収集、これをやっていくということで、地方公共団体等、関係者から事故情報を吸い上げるということと、あとはヒヤリ・ハット情報、こういったものも体系的に収集する仕組みを構築していきたいと考えています。
次のページ、5ページ目ですが、2ですけれども、専門家を交えた事故分析体制の構築、分析情報の発信の充実ということで、事故情報をもとに、専門家を交えて事故分析をしていきますと。その分析の結果につきましては、その結果をホームページなどで見てくださいという情報発信ではなく、生産現場へタイムリーにプッシュ型の情報発信ということで、積極的にこちらから農業者に届くように、そういった発信できるような仕組みを検討していきたいと考えております。
3点目、企業における安全設計を一層促進する方策の検討ということでございますが、事故分析結果をメーカーと共有して、メーカーによる開発に向けたリスクアセスメントの実施を促進していくということでございます。さらに、優れた安全性能を有する機種をより評価できるような仕組み、そういったものについても検討していきたいと思っております。
4点目、安全意識を高めて安全利用の促進を図る取り組みの充実ということでございまして、国、都道府県、その他の関係者と連携を図りながら、高齢者や担い手など、地域の啓発対象に応じて、安全意識を効果的に促す啓発活動を展開していくということでございます。あわせまして、雇用就農者が増加する中、事業主に対しては従業員の労働安全衛生の確保、安全教育の実施、こういったことが必要であると、必要性について意識啓発を図っていく必要があると考えております。
このほか、研修ですとか、資格試験、そういったところに農作業安全の観点を強化するように関係機関に働きかけを行っていきたいと考えています。また、農業生産工程管理(GAP)、こういったものの取り組みも生かして、農業者の意識定着を図っていきたいと考えております。
5点目でございます。危険箇所の改善など安全に作業できる生産環境の整備ということで、事故分析情報を生かして、日常的に危険箇所を把握して、その情報をわかるようにしていくということと、地域みずからがその危険箇所を直すとか、なくしていくと、そういった地域みずからがリスク低減を図る取り組みを進めていきたいと考えております。
最後のページでございますが、こういった施策の展開方向、主な論点につきまして、今後の取組方針でございます。これから事務局で具体的な取り組みについて検討を進めまして、その結果につきましては「機械化促進法に基づく高性能農業機械の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針」こういったところに盛り込んでいくほか、国立研究法人農研機構の新たな中長期目標・中期計画に反映させていくということで、具体化していきたいと思っております。
それから安全対策につきましては、機械に関する事故だけではない事故もございますので、そういった事故も含めて検討を重ねていくと。それから農作業安全にかかわるいろいろな関係者、労働安全衛生ですとか、地方公共団体とか、そういった関係者も幅広いことからも、別途、安全分野の専門家を交えた検討が必要であると考えております。このため、専門家の皆様に参加いただきまして、ワーキンググループを設けて、具体策の詳細について検討していきたい。その結果につきましては、分科会の審議に反映させていきたいと考えております。
本日は以上の施策の展開方向、主な論点につきまして、ご意見いただくということと、これらの施策を企画していく、あるいは効果的に推進していく上で、こうしたらいいのではないかというような、あるいはこういうことに注意しなければいけないということにご意見いただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○芋生分科会長
どうもありがとうございました。
それでは、今、3点説明いただいたわけですが、まずは最初の事項であります1番目の農業機械の開発・改良・普及についてという項目で、ご意見、ご質問等ございましたらお願いいたします。どなたからでも結構ですので、いかがでしょうか。
今、室長のほうから説明ありましたように、今後これを具体的に考えていくわけなんですけれども、その点での注意点とか、あるいは具体的な5項目の提案とか、そういうことでももしございましたらお願いいたします。
なかなか非常に範囲が広いので、ご意見というのも出しにくいかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。もし、経産省、生研センターのほうから、追加のご提案とかご意見等ございましたらお願いしたいんですけれども、いかがでしょうか。

○藤村企画部長
今、松岡室長の説明の中にあったとおり、これから新しい農業機械の開発という面につきましては、いかにニーズを捉えるのかが重要と思います。我々も研究開発をやる中で、ニ農業者の声をそのまま聞くことがニーズなのかというと、そうではなくて、しかしながら、もっと話し合いをすれば、実はもっと違うところに、新しい機械の開発の本当のニーズがあるのではないか。本質的なニーズというものをどう導き出すのかというところが、委員の皆様方の中から、またいろいろご意見なり、お知恵をいただければ、我々としても今後の機械開発に向けた対応に生かせていけると思います。枠組みとしては松岡室長の説明資料の中に相当出ていますが、これをどう生かすかと、こういったところについてご議論いただけるとありがたいかなと思っています。

○芋生分科会長
本当のニーズというのは、なかなか農家の方も自分も理解していないんだけれども、その話し合いの中で見えてきたというようなことでございますかね。何かいい事例とか、例えばこんなことがあったというようなものがありましたらありがたいんですけれども。もしありましたらで結構なんですけれども。

○藤村企画部長
ちょっと今は具体的に浮かばないので。

○芋生分科会長
わかりました。

○谷川専門委員
先ほどのご意見、もっともな意見で、私もこの委員会でずっと言っていますが、やはり間のつなぐ人が重要です。例えばロボットの研究の中で、最初は家事ロボットとしてどういうロボットが欲しいかと聞くと、大体、皆さん主婦の方だとヒューマノイドが欲しいとおっしゃいます。何でもできるように見えるからだと思うからなのですが、よくよく話してみると、あなたが困っていることを解決するのは、結局、食洗機でいいんでしょうという話になります。
よって、いろいろ現場を業務分析したときに、結論としては、このあたりの機械でよろしいのではないですか、という、そういった技術をわかる人が、現場のニーズを租借し、現実的なシステムに修飾できる人、すなわち、ニーズを解釈し、最後に実際に開発しなければいけないものを提案できる人が必要だと思います。それは農業に限らず、どこの業界でも非常にそれが少ないと思います。工業に関しては、そういう人たちが活躍されてきていますが、やはり新しい分野はそういう人をまずつくっていかなければいけない。
すなわち、開発プロジェクトを進める際に重要なのは、開発するものを提案するより、その提案の前に、開発しなければならないものを提案する段階から、そういう意味ではフィージビリスタディのほうが非常に重要で、そこが決まったらある意味、あとはお金投入すればできますよという形にできる。だからそこをどう、要するに、開発資金と共に、開発体制を構築することが重要です。どういう体制で進めれば、最終的にちゃんとしたコストバランスも考慮した、使えるものができるかという、実用を見据えた機会を、関係者で議論するところが本当は重要です。そこはお金がかからないとは言いませんけれども、実際の開発よりは、議論する部分にしっかり時間をかけるべきかと思っています。一方、従来の国のプロジェクト提案では、そういった仕組みに予算を充てることは難しく、提案の段階で開発するものを提示しなければなりません。すなわち、調べる経費については、お金出せませんよという話が結構多い。ですから、そこは何とか支援できたら、効率の高い開発ができると思っています。

○芋生分科会長
貴重なご意見、ありがとうございます。恐らく農家さんにしてもニーズがあって開発されたんだけれども、何か違うなとか、あるいは非常に多機能で高いものになってしまってちょっと買えないなとか、そういうことがよくあるのではないかと思うんですけれども、そこら辺のコーディネーターといいますか、確かに具体的なテーマが見えてくると、あとはスムーズに進むだろうというようなことはあると思います。
これについて。

○蒲谷委員
私も製造業にいましたので、そこでの商品開発というのはどうしているかというと、以前はそのアーキテクチャーを決めて、そしてそれに基づいてラインナップを決めていったと。ただ、それでは実は売れるかどうかわからないというところがって、結局積極的に使う人を巻き込んでいって、プロトタイピングをしながら実は製品をつくり込んでいくという、そういうようなことをしているというのが基本的には多いと思います。
ですから、多分、本当のニーズというのはなかなか難しくて、やはりプロトタイピングとか、そういうある課題を解決すると。例えば重たい物を持つことをやめるとか、ロボットでも重たい物を持たせるんだというような、一つの課題を決めて、そしてそれを民間企業とか、もしくは研究機関が幾つか持っていって、それを一緒に、ここにありましたけれども、オリンピックという書き方があったと思うんですが、例えば農業現場から重たいものをなくすというロボットのオリンピックショーみたいな、そういうようなことをしながら、そこの中で利用者と開発する人間たちが意見を交換していくということが、一つは場として重要なのかなと思うんですね。イノベーションとかそういうのって、結局はそういう場の中でしか起こらないので、そういう場をうまく、こちらのほうにもありましたけれども、オリンピックとかそういうのを使いながら、課題を共有して場の中で意見交換をしていく。要するに軸を定めて議論をするという、場をつくることがすごく重要ではないのかなという、そういうように思います。
そういう場が幾つか今度は地域ごとに、農研センターさんのほうで窓口というふうになるわけですから、そういうことが地域ごとにとか、全国大会みたいな形でできると、実は見えてくる。だから年に一回、この課題を決めて、そういうことをしていくというのがいいのではないのかなというのが、すごくベーシックに思うところです。
それとあと、この普及に対して、品種・栽培体系技術の研究開発の取り組みというのがあるんですが、ぜひここの中で入れていただきたいのは、スピードという言葉です。といいますのは、例えば今でも私の身近でも起こっているのは、もう品種に関しては海外から持ってきてしまえということで、独占契約して持ってきてしまう人たちも多い。ある国の企業に頼むと、品種を半年で望むものをつくって持ってくるという、そういう企業もある国の中にはもう出てきています。ですから、そういう意味で、一貫体系を考えるとか、そういうようなことも含めて、ぜひこういう中にスピードという言葉を入れていただければうれしいなというふうに思います。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。ロボットのオリンピックですかね、ロボコンのような、最後にちょっと書いていただいていますけれども、これは私も非常に関心があって、シーズの掘り起こしというのもありますけれども、こういうのに若い人がどんどん参加していただいて、機械のほうから農業に関心を持っていただくというのも、非常にそういう意味でも役立つのではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
ほかにいかがでしょうか。奥野さん、何かありそうな。

○奥野委員
ご指名ありがとうございます。私、現場で働いていて、ニーズというふうに言われて、ぱっとなかなか出ないなとは思うんですけれども、実際ではキャベツは1玉幾らでお客様は購入できるのか、したいのか、飲食店なども含めてなんですけれども、そこからの計算で10アール当たり、では売上げ幾ら農家は欲しいのか、経費は幾らまでかけられるのか。労働力は限られていてこれぐらいしかないと。では機械に関してはどのぐらいの金額まで出せるのかというところが、実際、導入するときに気になるところになってきますので、そのあたりの分析から入っていかないと、最終的におかしなことになるのかなというふうに感じて、ニーズをきちんと捉えた開発というときにはお願いしたいなというふうに思います。
ただ、現場の声がそのままニーズであるとは私も思えなくて、自分でも気づかないところに、もっと効率化の道があったり、気づかないところに大事なことがあるというふうなことも思いますので、私たちはもうなれてしまえば、雨のときとか、持ってしまったほうが早いとか、ロボットよりも一輪車のほうが実は効率的だったなんていうことも長年の経験でやってしまいがちなので、そこの発想の転換を異業種とのコラボレーションによって越えられるのではないかというふうに期待をしています。

○芋生分科会長
ありがとうございます。ニーズと同時に、次の項目でもあるんですけれども、コストとあわさってニーズが明確化してくるというようなこともあるかなと思います。
ちょっと私の経験ですと、アシストスーツを今開発して実証段階ですけれども、かかわらせてもらっていまして、最初、高齢者向けに、高齢者のニーズということでやり始めたんですけれども、完成度が高くなってみると、高齢者よりもむしろ若い人のほうが関心を持って注目してくれたというようなことがあるので、つくっていく段階でできてみるとまた別のところから、別の対象者からニーズが出てくるというようなこともあるのかなというふうに思います。
ほかにいかがでしょうか。

○伊藤委員
この開発については、私ども農業者は大体作目をみんなそれぞれ違った形でやっているものですから、その中でその作目ごとでやはり意見が上がってくるというような形になろうかと思うんですけれども。だから、自分がつくっていないものについては、一向わからないという部分もありますし、そういう中でいかにそういう人たちの意見を吸い上げるにはどうしたらいいのかなという形の中で、私ども全国農業機械士協議会としても、いろいろな作目をやっておられますので、その中で何か気づいたこと、また要望等について、とにかく挙げてくださいと。もう年間通じて協会のほうに挙げてくださいという形で、今お願いしているところでございます。
今、現在はほとんど開発は非常にメーカーさんの力でやれてきているので、ちょこっと改良なんかやっても余り実感していないんですけれども、昔というか前に一度、私どもの新潟県の機械士会で4大メーカーさんに来ていただいて、それぞれの特徴なり、PRをやってもらったことがあるんですが、その中で参加したある者が、サトイモの定植機をつくれないかというような形で話を全体の中で話を出したんですけれども、メーカーさんそれぞれ、その場では、では私がやりましょうとか、そういうふうなことは一切出てこなかったんですけれども、終わって廊下へ出た途端に、さっと来られて、うちにさせてくれというような形で。それでサトイモの定植機がそこのメーカーさんで取り組んでいただきまして、その定植機が今ほとんどもう90%近い植付技術はでき上がって、非常にいい形で栽培者もふえている、地域的には非常にいい形ででき上がっているところがございますので、そういう部分で私どもの会の会員の皆さんには、何とかその意見を吸い上げられるような形をとっていこうと思っていますので、またすぐ言っても余り出てこないのが今現状なんですけれども、気づいたときに挙げてくださいという形で今やっているところでございます。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。今、1番の中で特にニーズを効率的に吸い上げる仕組みの構築というところを議論していただいているんですけれども、これは農業機関に限ったことではないと思いますので、経産省さんのほうからもし何か参考事例というか、参考の取り組みのようなものがございましたら、ぜひお願いしたいと思います。

○佐脇課長
ご指名ありがとうございます。私どももロボットを産業政策としてやって、長らくたちますけれども、プロの方がおられる中で私が言うのも恐縮ですが、要するにできていることは、非常に典型的な工場の中のロボットを使ったプロセスの効率改善というのは、商売にもなりやすいものですから、ロボットメーカーにとっての主商売にもなりやすいものですから、非常に進んではおりますけれども、これからロボット新戦略でうたったように、広げていこうと思っている分野は、物づくりの中においてもやはりフロンティアは残ってございまして、中小企業、中堅企業の方々にむしろ大企業が下請けに出している作業というのは、要するにファクトリーオートメーションになかなかなじまないがゆえに、日本の国内においても人手に頼ったほうがまだ効率的だと思われているからこそ出されておりまして、そこはさらに効率を高めていこうと思うと、ロボット化が必要になるんですが、そこについては今まだ四苦八苦している状況にございます。
ご参考までに、私ども2年目に入りましたけれども、そういった現場において技術的にはできるんだけれども、導入する効果について実感できないとか、一体自分の活動に機械化をしようと思った場合に、どんな知恵の出し方があるのかを現場ではなかなかわからないけれども、悩みがもやもやしているという方々を対象に、ロボットのコンサルティングではありませんけれども、ロボット、あるいは機械を使って生産のプロセスを効率化する案を描いてみようという、フィージビリティスタディに若干の予算をつけてやっております。
出だしが非常に不調でございまして、なかなか案件は上がってこなかったんですけれども、いろいろやる中で、そういう実のところ余りそれほど注目されていない商売だったんですね。ロボットを使ったインテグレーターという商売なんですけれども。そういう人たちに少し発破をかけまして、案件発掘をしていただいて、ようやく少しずつ芽が出てまいりました。フィージビリティスタディでありますので、結局のところ先ほど、オフの委員会がありましたように、そろばんが合わないよなという話にもなるんですけれども。ただ、幾つか繰り返す中で、いろいろな知恵が現場で出てくるということかなと思っていまして、まだまだ砂に水をやるような状況でありますけれども、こういった中からそういった動きが具体的な事例として出てくると、やってみようかなという人も広がってくるかなと思って、期待しながらやっております。ご参考になればと思います。

○芋生分科会長
ありがとうございます。似たような状況というのはあると思いますので、とにかくやってみないとなかなか進まない。最初は難しいかもしれないけれども、継続的にやってみないと始まらないということで、非常に貴重なご意見をありがとうございました。
ほかにいかがでしょうか。

○大久保委員
ここに書いていただいています1とか2ですね、非常に機械メーカーとしても期待しているところでございます。やはり我々がやっていく中で、特に栽培体系と一緒に効率化、あるところは機械でやるほうがいいし、あるところはやはり人が効率的だというのは当然あると思いますけれども、例えばここの1ページのイメージで書かれている絵、こういう形でいろいろ技術、ニーズを集めるというのも大事だと思うんですが、結局、我々もやっていて、困ると言うと変ですけれども、どうしてもどこかの一部の意見を聞いて開発した場合に、なかなかそれが日本全国で使えないというところに、結局開発投資をしてもなかなかそれが回収できないということで、高くなるという問題があります。
ぜひ、こういうのをやられる、ちょうど真ん中のところのイメージですね。これをぜひまずニーズが上がれば、それをまた県単位だけではなくて、全国的に例えばキャベツの栽培はこういうやり方はどうだろうみたいな、キャッチボールをするような、一方的に階層的に情報が上がって、開発しておろすというようなものではないようなことをぜひこの中で検討いただけますと、つくったものがより普及しやすくなる。逆に言いますと、より多くの農家の方に使っていただけるものの開発につながるのではないかなというふうに感じております。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。確かに農業の場合、同じ作物でも地域によって作業の仕方が違ったり、畝の形が違ったりとか、それは多分気候とか土地の条件に応じたものもあるんでしょうけれども、そうでもなくて、何か昔からこうやっているからこうじゃないとだめなんだという思い込みのようなものもあるかもしれませんので、そこら辺はやっぱり先ほどのお話になりますけれども、コーディネーターがいて、こういう作業もあるんだよということで進めていくのも必要かなと思います。
ロボットの場合、よく言われるのは、ロボットを農業のやり方に合わせるというのもあるんだけれども、農業の仕方をロボットに合わせるというのも、どこかで必要になってくるというようなこともあると思いますので、そこら辺も確かに重要かと思います。
まだ少し時間がありますけれども。

○高橋(寛)専門委員
イオンアグリの高橋です。本日もありがとうございます。
私からは2点ございます。1点目が、この開発・改良・普及の今議論がされている中で、基本的にはこれから新しいニーズを拾い上げて、そこにシーズをどうマッチングさせていって、そしてなるべく広範囲に農業者にそれを普及させていくかという、まず着眼点だったと思います。ただし、今既に世の中に普及している農業機械も、十分まずは評価するに値するものが多々あると思います。ただし、同じ一輪管理機であっても、土のやわらかいところであれば、その馬力がきっちりと土に伝わってよくほぐれるんだけれども、土のかたいところには、その同じ馬力数がきっちりと伝わり切らないで、刃が先にだめになってしまったり、またはシャフトの部分がだめになってしまったりと、こういうこともあると思いますので。とすると、今ある機械をそのスペックどおりに馬力がちゃんと土に伝わるように、何か部品をもう一つ開発したらいいのではないか。こういった着眼点も含めて、既存の機械をより強化するような、そんな取り組みもここの中に盛り込んでいただけるとうれしいなというふうにまず思います。
もう一つは、先ほどの主婦のお話も大変興味深く聞いたんですけれども、結局、農業者の中で自分たちの業務がどのような流れで成り立っているのか、どのような作業を連続して行った結果、キャベツ1玉ができ上がっているのかというのを、冷静に分析する仕方と言ったらいいんですかね、分析の方法をよくまだ理解できていないと思うんですね。私どもも同じです。実際、ではどこに今時間がかかっているのというのを把握する場合に、今、もう一個一個作業が終わるたびに、それぞれの従業員が何やったというのを記録しながら、ああ、やっぱり収穫人日に一番かかっているねと、こういうところが見えてきます。ですので、ちゃんと自分たちが今どんな業務をやっているのかが見えて、その中で一番業務が非効率な時間のかかっているところを見極めて、そこをどうするのかというときに、初めて機械化という選択肢が出てくると思います。ですので、まずニーズを拾い上げるにしても、言い出したら多分切りがなくなってきてしまいますので、その場合、では根拠に基づいてこういう作業が一番時間がかかっているから、この点を機械化したらどうだろうかというところまでを深掘りできるようなまず提案を求める。提案を求めるんですけれども、やり方をちゃんと伝えられるような社会的な仕組みが組み込まれれば、恐らくよりよいニーズというものが見えてくるのではないかなというふうに考えております。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。新しく機械をつくらなくても、既存の機械を改造することで、ニーズが満たされることもあるということですね。それから作業を自己分析してみると、ニーズが明らかになる。先ほどの生研センターさんの話で、自分のニーズに気がついていなかったんだけれども、話の中で恐らくそういうことが自分で分析されて、ニーズが出てくるというようなこともあるのかと思います。その作業を自己分析を行うのか、あるいはそのコーディネーターさんとの話の中で分析されていくのかというようなことも、検討事項になるかなと思います。
ほかにいかがでしょうか。

○野田委員
最近、私、自動車の自動走行の業界で活動していることが多いんですが、そこで非常によく言われますのが、協調領域と競争領域というものをしっかり分けて考えるということを、彼らは非常によくやっています。簡単に申し上げますと、例えば農業をいつ誰がどこでやっても同じ結果が得られるというような技術開発をしてしまうと、そうするとそこから先に何が起きるのかというのは、価格競争になってしまうということでして、やっぱり地域性であるとか、その企業、あるいは農家さんの独自性を持って、競争できるような環境をつくってあげることこそが、政策の役割ではないかなというのが、多分競争領域、協調領域という言葉に秘められているんだと考えております。
ですので、書くべきかどうかはともかく、議論の基調として競争領域、協調領域というものを意識して議論することが大事なのではないかなということを提言させていただきます。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。競争領域ということですね。特に農産物の場合、その地域のブランドですとか、非常に高級な果物なんかあったりして、非常に手をかけられる。一方で作業を画一的にしていくという、機械化していくというのも大事で、そちらは協調領域になるかなと思います。
ほかにいかがでしょうか。

○高橋(良)臨時委員
この1ページのこれですね。大変期待しておりまして、まさに農研機構さんの一番の役割がこれから大変ではないかなと思います。特に地域農業研究センターが県庁所在地になるんですかね。県に二、三カ所だったのが一カ所に集めるというお話もちょっと聞いておるんですけれども、どういう形で現場のニーズなり、困ったことなりを吸い上げるかということが、なかなか先ほどの安全対策の事故の把握と同じで、どういう役割をつけるのかというのは、ひとつよろしくお願いしたいということです。
あと、今皆さんお話の中で、今の競争と協調のお話もそうでしょうけれども、我々法人格の全国組織なんかでよく集まると、やっぱり栽培、あるいは農薬、あるいは収穫という、お前のところどういうふうにやっているのと、お前の会社のところどういう効率でやっているのというのは、やはり一番話題になってきます。ということは、割と地域でやっていることが慣行というか、もうそれが当たり前の形になって、割と現場に情報というのが余りないんですね。やっぱりそれを紹介するというのは、雑誌を含めて本で学ぶということもあるんでしょうけれども、実際のさっきの工程ですけれども、一から端から、生産管理から肥培管理から収穫という、一貫したなかなか情報というのが、我々法人である現場でも入っていないというのが事実だと思います。そこで交流をしながら現場を見聞きして、行ったり来たりしながら、いかにいい物、あるいはいかに効率的に農産物を共有したかということが、やっぱり最終的な我々の話題になるものですから、その辺の情報の発信、把握と発信というか、そういうのをどうするかというのを、ぜひさっきのスピード感を持って現場に落とし込んでいただければ、大変助かるなというふうに思いました。

○芋生分科会長
ありがとうございます。今のお話で、技術の継承がこれからもこれまでもそうなんですけれども、課題になっていく中で、いかに効率よく技術を、匠の技を伝えていくかというのが重要になってくるかと思うんですが、一方で、さっきの競争のお話で、これは他にどうしても伝えたくないというような部分もあるわけですよね。ですからそこら辺の線引きというか、特にこれから輸出産業として考えていった場合に、外国への流出は避けたいとかいうこともあると思いますので、そこら辺は非常に、一方で慎重にやっていく必要もあるかなと思います。

○高橋(良)臨時委員
特に果樹の剪定技術なんかはそうですよね。

○芋生分科会長
そうですね。ロボット化していくとどうしても情報をある部分で公表しなければいけなくなるということ、そこら辺は非常に難しいかと思います。
もう少し時間がありますけれども、いかがでしょうか。

○原委員
議論の中でも前に出た話だとは思うんですけれども、普及組織を通じた現場のニーズ把握というのは、もちろん非常に重要だとは思うんですが、何て言いますか、現場のニーズというのが先ほどから出ている、その生産者ご本人たちのニーズとは限らずに、普及組織の方が気づくニーズというのもあるのではないかというふうに思いますし、あるいは研究分野におきましても、作業体系の専門家ですとか経営の専門のほうで、どういうようなことが課題だというふうに、何ていいますか、生産からやや外れたところから見たニーズといいますか、こういうところは課題だというのもあるかというふうに思います。そのほうがある意味、生産現場に余りに密着し過ぎない、多少の普遍性を持つ場合もあるかと思いますので、その辺についても当然かとは思うんですが、この図の中でもそういうものも取り上げていく仕組みが必要ではないのかなというふうに感じました。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。確かに当たり前のようにやっていると、なかなか自分もニーズが見えてこないんだけれども、他者が見ると非常に無駄なところが見えてくるとか、あるいは異業種の方が見ると改善のヒントが見えてくるとかいうのは多分にあると思います。
それでは、この1番目の事項につきましては、一通り大体意見をいただいたかと思うんですけれども、事務局のほうから、もし追加事項とか回答事項とかもしございましたらお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○松岡生産対策室長
議論の中でこの参考資料、机上配付資料の1ページについてご意見いただきました。行政機関等の役割ということでご意見いただきましたけれども、今、ここについてはイメージとしてこういうことを示させていただいていますけれども、研究機関、それから行政機関、法人とか、異分野の方々、どういうふうに結びつけていくかということについては、これからご意見踏まえて、そのほかの方からもここがイノベーションが起きる場にしていくべきだとか、そういった形でご意見をいただいていますので、ここについてはこれから関係機関と調整して、どんな形でやるとうまくいくのか、検討していきたい。その結果についてはまた分科会にご報告して、ご意見いただきたいと思っております。

○芋生分科会長
ありがとうございます。
それでは、続きまして、2番目の課題になります。農業機械に係るコスト低減についてということで、先ほど説明をいただきました資料1、3ページ目の2番になりますけれども、これについて、ご意見、ご質問等ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。
説明いただきまして、4項目、論点としまして見ていただくと、海外展開の促進による国内供給コストの低減、それから電動化などがあります。電動化については機械全体を電動化していくというようなこともあるでしょうし、今、各アクチュエーターというんですか、動作する部分が油圧からだんだん電動化していくというような傾向もあるかと思います。それから3番目が、担い手が求める機能に対応した農機の開発ということで、機能を絞り込んでいくような方向、あるいはレンタルとか、リース方式、それから4番目として部品の削減、共通化の推進ということがございます。以上、挙げられているわけなんですけれども、これについて追加とか具体案とか、あるいは他分野での成功事例とかございましたら、ぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

○高橋(良)臨時委員
特にこれから受託作業というか、機械の年間稼働が物すごく上がると、我々思ってきているんですけれども、このリース事業も含めてですね。我々、ロータリーなんかを例にとりますと、各農家さん、小さいのから大からそれぞれ持って、年間何時間動いているのという感じの作業形態なんですけれども、逆にコストを追求する余り耐久性が落ちては、これから受託をする現場の機械としては、変な意味で安物買いのという感じがどうもしてしまうものですから、海外のものを入れるという農家が逆にふえています。特に回転部分が多い機械についてはですね。ですから、コスト性というよりも、その生産費に見合う機械というバランスも、若干考えていただきたいなということを一言申し上げたいと思います。

○芋生分科会長
ありがとうございます。確かにおっしゃるように、後継者がいなくて、私もいろいろ視察とか行かせてもらうんですけれども、北海道だと以前から当たり前でもないですけれども、100ヘクタール、200ヘクタールというところがありましたけれども、最近本州でも請負で100ヘクタール、200ヘクタールと。北海道と違って、1枚が狭いものですから、本当に100筆とか、そういうことになって、もうコンピューターでしか管理できないということで、機械の稼働時間も非常に上がってくると。ただ、そうなると、機械の販売台数は減っていくと。機械の台数が減っていく中で、コストも低減しなければいけない。稼働時間がふえるものですから、耐久性も求められるという、非常に難しい状況になるかと思うんですけれども、大久保さんいかがですか。ちょっと耳が痛いのもあるかもしれませんけれども。

○大久保委員
本当におっしゃるとおりだと思います。それが我々の課題だと思っているんですけれども。ただ、今、高橋委員に言っていただきましたように、機械一つ一つで下げていく努力というよりかは、前からも言わせていただいていますけれども、今言っていただいたように、例えば同じ機械を2倍使っていただきますと、生産費ではやっぱり半分になるわけですね。そういうことを一緒に考えて、例えば耐久性を上げると言っても、全部を上げるというのではなくて、はっきり言って壊れやすいところというのはある程度わかってきますと、そこだけを耐久性上げると使えるとか、あとはしっかりメンテナンスをしていただければ長持ちするとかいうのは、我々もわかっていますので、そういうふうな取り組みをぜひ一緒になって考えていきたいと思います。
それと、一方、逆にやはりおっしゃるように、まだまだ個人でやられていて、一つ一つを安くしてほしいという要望も確かにたくさんございますので、その辺のところは我々も正直悩んでいるところですけれども、やはり根本的に生産費を下げようと思いますと、やはり同じ機械をいろいろなことに使っていただく。例えば我々もやっている中で、ニンジン収穫機を下回りは一緒にして、上だけ変えてキャベツに使っていただくとか、やっぱりそういうことを一緒に考えていかないと、トータルのコストを下げるのがやはり目的だと思いますので、この議論の中でそういう中につながると、非常に我々もありがたいというふうに思っております。ただ、台数がそうなると全体が減るよということに関しては、非常に厳しいものになるというのは意識しております。
あと、ちょっとこれお借りして意見を言わせてもらってよろしいですか。この中で電動化とかいろいろなお話を書いていただいていまして、やっぱり農業機械で難しいのは車と違ってほとんどが定格というんですか、一番エンジンの馬力を使うところで使いますので、なかなか全部を電動化するというのは難しい。そういう中でやはり作業機の部分のところを電動化することで、うまく制御して効率を上げるだとか、生産性を上げるというのは、我々も努力していきたいと思います。
そういう中で、先ほども出ましたけれども、競争する領域と協調する領域というのがあると思うんです。そこの協調する領域というところは、ぜひ標準化でやったり、そういうところを農研機構さんで指導いただきたいんですけれども、多分、そういうことをやっていきますと、次は農業機械の24ボルト化とか、高電圧化というのが来ると思います。そういうなると、今の機械からどう変えていくのか。市場での、協調性というんですか、アッパーコンパチブルというんですか、というところをやはり何か行政的に指導をいただかないと、なかなか一気に変えるというわけにはいかないので、そういうところをぜひこういう中で技術をつくると同時に考えていただけると、我々としても業界としてもついていきやすいなというふうに考えております。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。一つは稼働時間が上がっていく、そうするとそれに対応した機械というのがあり得るのではないかということで、全体のコストをそういう形で下げていくというところと、あと電動化についていただきましたが、規格ということになるんですかね、広い意味で。ボルテージだけではなくて、特に海外のこの国際規格というのは非常に重要になってくるかと思いますので、そこら辺は行政的な指導もいただきたいということかと思います。
ほかにいかがでしょうか。コスト低減に関してということなんですけれども。

○伊藤委員
先ほど大久保委員のほうからも話がありましたとおり、長く使うしか、コスト低減の関係、農業機械のやはり利用を2倍にするというのは、私、2倍以上やっているので。それこそ北海道なんかですと、大型のトラクターは6,000時間使うのは普通だよというような形でもって言っておられましたし、私も小型特殊で33馬力ですけれども、今、27年使って、4,000時間を超えています。メンテナンスをやればやっただけの見返りというか、トラクターは本当によく動いてくれますし。
ただ、部品の関係が少しネックというか、やはりここにも出ていますけれども、部品の共通化みたいなものがあると、本当にありがたいなというふうに感じていますし、私のはコンピューターがちょっと狂ってしまってだめになってしまったものですけれども、だからコンピューターはほとんど使えない状態で、ほかの作業をできるようなところに使っているような状態です。そのコンピューターを補修できるようなことってできないものか。本当にメーカーさんには大変申しわけないんですけれども、そういう技術を少し金がかかってもちょっとやっぱり使っていくにはそれしかないかなと。また部品が壊れたら、また部品一つないもの、やっぱり長年使ってくると、どうしてもやっぱり部品がなくなってしまう。それを供給はできないという形になれば、当然やっぱり部品をつくってもらうというふうな形が、そういうことというのはできないのかなという感じもありますので、ぜひまたこのコスト低減に向けての農業機械の利用というふうな形の中では、やはり部品が一番ネックになろうかと思うので、その点、またいろいろと考えてもらいたいなと思っております。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。27年使われているということで、すごいですね、確かに27年たって、もう部品はないかもしれませんね。あとコンピューターの話はよく、自動車でもそうですね。以前は町の修理で修理屋さんに直してもらったんですが、今はもうコンピューターなので、コンピューターが問題あるともう交換するしかないということになってしまうかと思いますので、そこら辺は非常に難しいあれだと思いますね。
ほかにいかがでしょうか。生研センターさんのほうから何かコスト低減につきまして。

○藤村企画部長
今、大久保委員からありましたように、やっぱり新しい技術が出てきたときに、生研センターは、農機具の検査・鑑定の役割も担う研究所としてコストと性能とのバランスを考えながら標準化等につなげていく方向を業界の皆さんと一緒に検討していく中で、役割を果たさせていただければと思います。
それと、もう一つコストという面では、最初の話題でもあったんですけれども、やはり新しい農業機械を導入するときに、新しい農業技術体系というか新たな農作業体系の中で、その能力をいかに発揮させていくのかという視点も重要と思います。先ほども各委員の皆さんから大変貴重な意見をいただいたわけでございますけれども、やはり生研センターは、我々の大きな母体である農研機構の研究勢力全体で、、開発された新しい栽培技術等によって、反収を上げていく、あるいは効率的な肥料や農薬の散布方法とか、そういう一つ一つの実践に即した研究成果と機械開発をより連携させていくことが重要と考えているところです。そのためにも農研機構の各地域農研センターがフロントラインになって、農業の実践の場面で、農研機構がいかに効率的に新しい技術を提供していけるのか、生研センターも機械開発という役割を担いながら農研機構全体の研究成果を生産現場に生かしていく、すなわち、生研センターを含む農研機構の研究成果により新たな技術体系を構築し、トータルとしてコスト低減につなげていくことが重要と考えているところです。

○芋生分科会長
ありがとうございます。機械単体ではなくて、作業技術、あるいは農業生産全体を見据えた技術の提供と。

○高橋(寛)専門委員
私からはまた2点、お伝えをさせてください。私、農業者の立ち位置で参加させていただいているというふうに思いますので、農業法人の農業者として、ちょっと発言をさせていただきます。
まずはもう導入前コストよりも、最近農業法人として設立して7年もたちますと、やはりランニングコストの面で、農業機械というもののある種のうまみを感じるようになりました。やはりリースにしても、レンタルにしても、ある一定年限借りますと、最終的にこれ払下げ受けますか、どうしますかみたいな話も当然出てきますので、毎月毎月リース代でもレンタル代でもお金を支払っていた分が、最終的に浮いてくれば、当然それが収益になるんだなというのを、間近で感じられるようになりました。ですので、必ずしもまず買う必要はないけれども、割賦で購入しているような形になっていけば、最終的にはそれが自分たちの資産として、それもずっとちゃんと、先ほど6,000時間のお話も驚異的な時間数で事例として出てきたので、ぜひ見習いたいなと思ったんですが、自分たちでメンテナンスすること、これがすごく重要だなと感じております。
そうしますと、このメンテナンスをきっちりやり切るという技術・技能も、これは大変重要な農業者それぞれが持っている特筆すべき点で、そういったことが培われないと、それはすぐに農機具は長年使っていてもすぐにガラクタになってしまうんだなということも感じております。ですので、このランニングコストを抑えていくためには、農業機械メーカーさんからしてみたら、それは買いかえしてもらったほうが当然いいに越したことはないと思うんですが、いずれにしてもそのメンテナンスをする技術・技能というものを培う、そういった仕組みづくりというのも、これから新しい担い手がどんどんふえていく中では、大変重要な着眼点であるというふうに考えております。
またもう一つは、以前大久保委員もおっしゃっていた尿素の件が象徴的に私の頭の中にはまだ残っているんですが、ただ、あと今後この電動化が進んでいけば、当然三相200ボルトなのかちょっとわからないですけれども、充電のために、またある一定の大容量の電力を供給できるような設備を各農業者さんが投資しなければいけなくなるでしょうし、また尿素にしても、あとは今既存の軽油・ガソリンにしても、今の法令と照らし合わせたときに、その本来だったらランニングコストとしてかけなければいけない部分を何となくかけなくても、とりあえず安全に使ってきているけれども、実は潜在的なリスクなのではないかという認識をずっとしております。ですので、ランニングコストの中に機械の部品という、機械そのものだけではなくて、燃料、あとはそれを動かすための何らかの補助剤みたいなもの、これらを維持するためのコストを社会的にどう負担していくのか、地域の中で農業者がどう案分して負担していくのかというのも、この中にぜひ盛り込んでいただきたいなというふうに考えましたので、以上、2点をお伝えいたします。

○芋生分科会長
ありがとうございます。1つはランニングコストを低減するために、自分たちで維持管理を行う。その技術をどうやって養っていくかということがあるかと思います。あともう一つは、資材のランニングコストに含まれますけれども、機械本体だけではなくて、資材のコストをどうやって負担を低減していくかということです。ありがとうございます。
ほかにいかがでしょうか。

○蒲谷委員
すみません、今、ランニングコストというお話が出たので、つい私自身の話でちょっとあれなんですが、やはりメンテナンスをするのはすごく重要だと思っていまして、私もトラクターや管理機というのは自分でメンテナンスをしているんですけれども、そのとき困るのが、仕様がわからないというのがちょっとありまして、例えば一番単純なのは、もちろんメンテナンスしてくださるメーカーの農機具屋さんに頼めば、全部一からやってくれるんですけれども、実際、ホームセンターなんかに行くとオイルが売っていたりとか。実は自分でやればかなりランニングコストを下げられるなというのがある。それとか、管理機とかを運用していると、ボルトもやっぱりとれてなくなってしまったりするんですね。そうすると、ボルトというのもやっぱり頼むのはいいんですけれども、やっぱりすぐ身近でとれるようにしたいというふうになったときに、割とそういう身近でやる部分の資材とか、そういうところに対するところの仕様というのを、もう少し公開とか、わかりやすくしていただくと、そのランニングコスト上で、私も農業をやっているわけですけれども、そこのところは下がるのかなという、そういうように思いました。

○芋生分科会長
詳しいあれですね、取説だけではなくて、詳しいパーツリストとか、組み立て図みたいなものですかね。そういうようなものが公開されればいいかと思いますけれども、大久保委員、そこら辺はどうなんですかね。一方で、うまくメンテをしていただけるといい。ですから、今お二人にお話しいただいたのは、多分成功事例だったと思うんですけれども、一方で自分で変なことをして失敗して、ひどいことになってしまったというのも多々あるかと思うんですね。ですから、そこら辺はメーカーさんとしては。

○大久保委員
ある程度のところは、今もう取説に重要なところは書いているつもりにはしています。特に今、オイルの話が出てきましたけれども、これは今、日農工を中心に、各社で共通オイル、要はもう同じオイルを使えるようにしようじゃないかと。メーカー、メーカーの純正というのではなくて、やろうとしています。ただ、これも今、排気ガス規制がどんどん厳しくなってきていますので、今、ディーゼルパーティクルフィルターというのを使っていますけれども、これも灰分が多いオイルを使われますと、それが詰まって、アッシュですのでとれませんので、今度、DPFという非常に白金が入っている高いものに全体を交換してもらわなければなりませんので、そうなると何やっているかわからないことになります。そういうものに対しては、例えば今でしたらCF級を使ってくださいとかいうようなことは書いていますので、それを守っていただいている分にはいいとは思うんですけれども、正直、今、先生にもおっしゃっていただきましたけれども、ちゃんとしたメンテという意味では、取説に書いてあるのを使っていただけたらというのを、ちょっと私すみません、業界代表としては言えませんので、申しわけございませんが、ご理解いただければと思います。

○芋生分科会長
ありがとうございます。なかなか難しいところかなと思いますけれども、安い物を使って変なふうになってしまったとか、そういう事例も結構あるのではないかと思います。そういう意味でもメンテの技術ですね。研修というのはいずれにしても必要かと思いますけれども、これはユーザーにとっても、メーカーにとっても非常に有益なことかと思います。そこら辺を技術教育をどうやってシステム化していくかということかと思います。
これは法人の場合は、きちっとできるかもしれないんですけれども、なかなか個人の農家で自分でこれを勉強するというのは、なかなか難しいことですよね。
ほかにいかがでしょうか。

○伊藤委員
今、メンテの話が出たのであれなんですが、私はやはり高いオイル使っています。メーカー専用のオイルを使っていますし、ミッションなんかやはりきちっとメーカーさんの言われる指示通りの200時間、小型特殊ですから、200時間できちっとかえていると、ほとんどミッションのオイル汚れません。だからエンジンオイル100時間、ミッション200時間という形でもって、高いオイルですけれども、オイル代だけなので。だからそのかえたオイルをではどこへ持っていくんだという形になると、できるだけ農協のSSからオイルを買って、そしてその出したオイルはそのSSで引き取ってもらうというか、そういうふうな形で、自分なりにはとっています。
それからあとは分解組み立てなんか、格納なんかのときやるんですけれども、私、トラクターを買う、コンバインを買うときは、必ずパーツリストも一緒にお願いして、それでできないところはもうメーカーさんにお願いするとしても、自分でできる範囲内では何とかパーツリストをもらって、それをばらして、そうすると全部順番出ていますので、それでもって組み立てていくというか。だから自分である程度はするようにしてきていますし、またコンバインなんかもばらして組み立てていくと、必ずねじが足りないとか、そういう部分が出てくるものですから、だから非常に一番多いねじは、まとめて少し余分に買っておくとか、そういうふうな形で何とか対応している。どうも忘れっぽくなるので。全部自分でコンバインなんかばらしてやっていると、何か故障したとき、何か詰まったりなんかするとき、どこからどうばらしていけばいいのか、すぐわかってしまうので、だから田んぼの中でやられても、田んぼにねじを落とすとどこか行ってしまう。もう探し切れないというか。だからみんな下へシート張って、そしてそこでもって順番にばらしていってしまうというような形でやっています。
オイルは北海道の方は安いエンジンオイル、大型ですから、結構80ヘクタール畑やってなさる方ですけれども、オイルは安いのを使うけれども、添加剤をアメリカからいいやつの添加剤をドラムで買っているという。それを混ぜてやっているので。バス会社もやっているものですから、そちらのでもって、冬なんかでも全部トラクターも一発でエンジンかかるというようなことを言っています。
ちょっと参考にならないかもしれませんが。

○芋生分科会長
ありがとうございます。やっぱり27年もたせるというのには、裏づけがあるということがわかりました。
それでは、特にコスト低減についてご意見……

○奥野委員
うちのトラクターも非常に古いものがたくさんあるんですけれども、女性の立場から申し上げますと、やっぱり機械は自分でメンテナンスするのが難しいですね。重いパーツ、ロータリーですとか、いろいろやっぱり力を使わなければならないことも多い。それに農業のおもしろさではあると思うんです。皆さんすごく生き生きとお話をなさっていたので。ランニングコストを抑えるためにとか、経営的視点から必要なことなんですけれども、やはり難しい場合がある。ボルトをなくしたこともありますし。
考えていきますとやはり頼りになる農機具メーカーさんを、きちんと地域からいなくならないようにしていただくということも、このちょっとどういうふうに入るかわからないんですけれども、コスト削減の中の一つにはあってもいいのではないかなと。一緒に考えてやってくださる方、簡単なことを教えてくださる方というのが、これからどんどん女性が現場に出ていくというふうになると、必要になってくるかなと。
あと、電動化に関しては、女性にとってはうれしいなと。スイッチ一つでかかるよという。草刈りとかもそういうので、エンジンなかなか引っ張っても引っ張ってもかからないとかいうことはよくあることですので、メンテナンス次第ということもあるんですけれども、ものによっては女性に扱いやすいということも、コストとの兼ね合いにはなると思うんですけれども、視点の中に入れていただければなというふうに思います。

○芋生分科会長
ありがとうございます。おっしゃるように、みんながみんな自分でメンテできるわけでもないし、やっぱり好き嫌いというんですかね。農業が好きな人が必ず機械が好きかということでもないと思いますので、それができる方は自分でやる。できないというか、余りやりたくない人ももちろんいますし、あとこれから後継者難で、特に法人だと新しい人がどんどん入ってくるので、その人たちにきちっと教育していく。あるいはできない部分は修理に出すと、そういう体制を一にするということだと思います。
ほかにコスト低減で特にございますか。

○谷川専門委員
以前も話したことがあると思いますが、メーカーからするとやはり販売台数とメーカーのサイズというのは、一緒にしないと割に合わないので、やはり大手のメーカーが、個々の機器を個別に全てメンテナンスするというのは、かなり厳しいかなと思っています。そういう意味では標準化は非常に重要だと思います。農業の手法等、地域性の高いものは、部分的に機構が異なると思うので、それは地域の中小企業が、いろいろ開発してもらって、そこがさらに個別の機器メンテナンスもするという、そういう産業構造をうまくつくれないかなと思っています。例えば農機の基本であるトラクターにおいて、数が出ればコストは下がります。だけれども、トラクターにつなげる農作物に応じた機構というのは、地域性や農作物の種類に依存するので、数は出ないから、どうしても大手メーカーがやるのはきついと思います。そういう意味では、地域の農業機械部品を開発したり、メンテナンスしたりという地域産業がそこにできてくれば、大手メーカーでできない部分を担ってくれると思います。自動車に例えれば、地域の自動車の整備工場がメンテナンスを行っています。このように、農業の中でも、マーケットに合わせた企業サイズの機械メーカーというのが育っていくと、細かいニーズに合わせたフォローができるのではないかなと思っています。

○芋生分科会長
ありがとうございます。
それでは、もしほかに特にご意見が、まだあるかとは思うんですけれども、時間の都合もありますので、特にございませんようでしたら、次の課題に入りたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
それでは、続きまして3番目の課題になります。農作業の安全対策の推進についてということで、先ほど事務局から説明をいただきました資料の4ページの下のほうからになりますけれども、農作業安全対策の推進ということで、主な論点としまして、まず事故情報の収集・分析、それから事故分析体制の構築、それから企業における安全設計、それから安全意識を高めて、安全利用の促進を図る取り組み、それから危険箇所の改善等ということで、5点整理いただいております。
これについて、まずご意見、ご質問等ございましたらお願いいたします。いかがでしょうか。

○野田委員
野田でございます。どの項目かということではなくて全般になんですけれども、私は電気系、機械系の企業に所属しておる人間でございまして、この場、あるいは最近社会でも安全のことを議論する場が多ございますが、その中で気づいたことは一つ、メーカーというものは、社員が入ってくると安全に対して教育に物すごく時間をかけているんだということを、改めて再認識いたしました。それが恐らく前回、松岡室長にご提示いただいた資料の数字になって出てきているのではないかなと思います。それで入社すると新入社員の安全教育があって、特にマンスリーで安全パトロールと称するものがあって、いろいろな階層で職場、工場を巡回して、安全箇所を指摘するんですが、それが実は教育にもなっていると。上司がああいうところを指摘したなと思うと、ああこういうところが事故を起こす要因になるんだというのが身に付く。それによって工場の社内のどこかで、それに類似する事故が起きているということが回覧で回ってくるということで、またそれもこの情報収集になっていく。会社の規模がある程度大きいですから、全国各地の工場でいろいろなことが起きているというのが、事例として実際に勉強できているというのは大きいと思います。
それで、前回も話が出ていましたが、KYTというのがあります。空気読めないということではなくて、危険予知トレーニングなんでございますが、例えば写真を1枚提示されます。それはいろいろなパターンがあって、機械に対して作業者が何かをしようとしているシーンである場合もありますし、自動車を運転しているイラストが描いてあって、バックミラー、今何か後ろにバイクが映っているというようなことがあったり、対向車がウインカーを上げて待っているようなシーンが提示されたりします。それについて、次に何が起きるのかというところを注意しないといけないのかというのを、みんなで話し合います。それによって何が起きるかというと、個人の中で危険のにおいを感じられるようになっていくわけで、実際に工場の中で、あるいは町なかで、あるいは事務所の中で、そういうシーンに遭遇したときに、これは危険のにおいがするというのを察知できるようになってきます。そういう社員ができ上がってくると、それをもって後輩を指導することができるようになってきます。お前、今のそれ危険な行動だぞというのを指摘することができるようになって、さらに安全の輪が連鎖していくというふうなことが、教育としてシステムとして成立しているんだということが、前回ここに参加して、改めて認識した次第でございまして、何が言いたいのかと申し上げますと、意識を持つということと、教育をするということ、その情報収集をするということというのが有機的にかみ合うと、非常に効果的であるので、この資料にプロットされているようなことを実践できるのは、非常に有効な例が製造業の中でありますよということを申し上げたいわけでございます。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。今のお話で、私、大学に所属しているんですが、法人化前まではそういう話というのはほとんどなかったんですけれども、法人化されて、特に最近、大学でもいろいろ事故が起きるものですから、非常に厳しくなりまして、リスクアセスメントですか、その教育を大学の場合は各研究室レベルできちっと行う必要がありまして、教員の負担が物すごくふえたなというのが率直な感想なんですね。毎年毎年、教員の負担がふえていく。リスク管理もありますし、あと薬品の管理ですとか。率直なことを申しますと、負担がふえたとしか思えないようなことがあるわけで。ただ、安全、非常に重要だということはもちろん認識しているわけで、多分まだ幸いなことに、当研究室はそういう事故は起きていないんですけれども、事故が起きたら気づくのではないか。事故が起きないとなかなか気づかない。
言いたいことは、意識を持つというのは非常に大事なんですけれども、なかなか農家が自分で意識を持つというのは、安全管理というのは直接生産性につながらないので、大学でもそうなんですね。直接研究につながらない。
そういうことで何を言いたいかということですが、なかなかそうは言っても、意識を持つのは難しいのではないかということで、やっぱり企業のように、大学も今そうなんですが、きちっと義務化されると教育される。あるいは見返りがあるというか、やっぱり何かの形で強制されないとなかなか徹底していきにくいのではないか。その仕組みをどうやってつくっていくか、あるいはモチベーションをどうやって上げていくかというのが大事かなというふうに私は思うんですけれども。

○野田委員
おっしゃるとおりでございます。

○芋生分科会長
ほかに。

○原委員
今のご発言に関連してなんですけれども、前回でしたか、お話しいただきましたように、農業の分野においても、法人でしたら今お話しいただいたような形でのいろいろな教育というのを行っていく体制というのは、比較的つくりやすいかと思うんですけれども、そういうのを例えば個別の家族経営のような農家においてどうやっていくのか、それを今のお話、まさにそのとおりだったと思う。大学の研究室と同じようなことで、農家の方にとっては、そんなに危険というのは日々必ずしも感じていらっしゃらないと思いますので、その辺のコストを考えても、それをやっていくような仕組みづくりというのもやはり必要なのか、どういうことなのか、ちょっとよくわからないんで想像がつかない部分もありますが、それも必要なのかなということ。
あと、法人に務める人はそれなりの教育体制がつくられるとしても、例えば新規参入ですとか、あるいは最近はいろいろな形での援農とか、そういうことも行われておりますし、例えば私どもの大学でも、その学生がいろいろな意味で、農作業体系の、あるいは農作業実習みたいなことを農家の方と一緒に取り組むようなこともあるわけですけれども、そういうときに例えばの話、刈払機のようなものを使ったりするときに、地元の方にいろいろご指導はいただいていますけれども、それで十分であるのか、あるいはその場合にもう少し安全性の高いものをそういう実習の場合には必要だというような、何らかの基準、こういうようなもの、そんなには大げさな機械や何かを使うことはもちろんないわけですけれども、こういう場合には素人がやるときにはこの点は必ず言わなければいけないとか、そういうような点がもう少しはっきりしてくると、もっといろいろな学生も含めて、非農家の方が農業分野に入っていくというような、長期にでなくても、そういう機会がふえることを考えますと、そういう部分も必要なのではないのかなというふうに思っております。特に、刈払機にこだわるようですが、必ずしも生産に結びついていないような、農地の整備にかかわるようなことというのは、今後ますます必要になって、それはいわゆる生産の担い手がいないようなところで行われることが多くなるのではないかと思いますので、その点に関しても何らかの基準づくりなのか何なのかわからないんですが、システムを考えていく必要があるのではないかなというふうに思います。

○芋生分科会長
ありがとうございます。ほかに。
奥野さん、何か自身で安全管理というんですかね、リスク管理というか、さっきちょっと私の研究室の例を申し上げたんですけれども、モチベーションというか、そういうのについてはちょっとご意見をいただけたらありがたいと思います。

○奥野委員
私は、前回も申し上げましたように、父がとてもうるさい人であるというところ、それが一番何よりではあるんですけれども、でも繰り返し繰り返し、それを私が雇用している人に言えるかというと、やはり人も変わればそのたびにという、無駄なようになってしまうことも多々あるのですよね。やっぱりそれはもう皆さんおっしゃっているとおりで、どうやったらでは初めての人にというのは、やっぱりその機械を預ける本人が問題意識を持っていなければいけないということなので、その管理者の教育なんだろうなというふうに思います。だんだん体系化してくれば、これを押さえておけば大丈夫というようなこともわかってくるものではあるんですけれども、ただそれが大変難儀なことであるということもわかる。もう義務化していくしかないのではないかなというふうに、ふと思ってしまいます。眼鏡義務化、ヘルメット義務化とかいうふうにでもしていかないと、なかなか難しいことではないかというふうに感じます。

○芋生分科会長
確かに保険と同じで、何も起きないということはありがたい、ハッピーなことなんですが、何も起きないとやっぱりやらなくてよかったんじゃないのというようなことに、保険もそうですよね。海外旅行に行ってかけていくんですけれども、無事帰ってくるとありがたいことなんですけれども、かけなくてもよかったのではないかと、結構思ってしまうことがふとあるわけです。本当はそうではないんですけれどもね。人間そういう意識を持ってしまうということがあると思う。

○奥野委員
今、保険の話があったので、レクリエーション保険とか、農業体験をするときに必ず入るんですけれども、その決め事の中に刈払機の取り扱いについてはうんちゃらかんちゃらとか、もし書いてあったりすればその保険に必ず入らせて、そこを事業者、保険入るときに確認してということがもしかしたら生まれるのかなということも、今、さまざまな農業体験をやっていると、スノーモービルの事故は除外しますとかいうふうな項目があったりする。それを見た瞬間に、注意喚起が促されたりという経験もあるので、農作業保険なんでしょうかね、という特殊なものがあってもよいのかと思いました。

○芋生分科会長
ありがとうございます。私も自分ではそういうことは言いますけれども、学生には必ず保険は、何かあったら我々も困るものですから、本人ももちろん困りますし、絶対入りなさいよということは言っております。
伊藤委員、いかがでしょうか。安全につきまして。ユーザーの立場からという。

○伊藤委員
私のほうの農作業安全対策という形の中では、地元で私も農業機械士ということで、地元からというような形でやっています。その中では、この5にあるような、危険箇所のこれについては、危険マップというような形で、全部危険箇所を洗い出して、写真をつけながら全部地図におろして、各戸に全部配ったりもしておりますし、あと、参考資料の中にあるグラフなんですけれども、やはり年をとってくる人が事故に遭うケースが多いという中で、やはり筋力の低下とか、いろいろな部分があるものですから、私のいる集落では、農水省の協力でやってきました農作業事故調査というような形の中で出てきた、まとめられたDVDを一応見せたり、そして収穫祭に絡めて体力測定、こちらのほうでもって一応7種目ぐらいの種目を選んでつくって、それをやってもらって、毎年継続して今やっている最中ですけれども、それぞれのやはり個々の筋力の数字を見ながら、やはり自分の体を管理してほしいというふうな形で、こちらから見て、いやお前さんもう運転しないほうがいいよとか、いろいろな形でちょっとアドバイスしたりもしていますので、そういうふうな取り組みもやっています。
また、千葉県のほうである法人組織なんですけれども、その法人組織におられる男性の方はみんな農業機械士ということで、組合長自体も農業機械士ということですので、新しく入ってきた人には、何だかんだ言わなくても自分で安全に対しての考え方が全部わかっているから、全部もう入る人は農業機械士をとらせるというような形でやっている組織もございます。そんな形の中で、安全についてのやはり取り組みは、結構機械士の皆さん方、それぞれやっています。
私どもの地域でも、草刈り機、先ほど出ましたけれども、草刈り機の関係は事故も多いので、またそのDVDを見ても事故の悲惨さはもう歴然としているので、そういう部分で私どもも地域として地域の中で共同作業をやるものですから、その中で全く昔から草刈り機を使ってきてなさる人ばかりなんですけれども、いざ共同作業で入ると、最後、少しずつ刈る部分が狭まってくるんですけれども、そこへみんな寄ってくるんですよね。それで、これは危ないやと。それでこちらも事故が起きる前に何とかしなくてはと思って、私も農家組合長をやっていたものですから、農家組合員のほうでもって補助金、1万円ちょっと受講料はかかるものですから、3,000円補助出すから何とか講習を受けてくれということで案内出したら、12人ほど手を挙げてくださったので、それで草刈り機の使い方等、いろいろと勉強していただいて、今、それをとりに行けと言っても、ちょっと行ってくれない連中ばかりなので、あとはとってきていただいた方からまたいろいろと言ってもらったりしながら、少しずつ気をつけてもらえばいいかなというふうに感じていますし、作業前には、必ず私のほうからも一言言っては来ていたんですけれども、今度私が言わない前に、担当者の人間が、安全についての一言を挨拶の中で言うようになりましたので、これはいい方向だなという感じはしています。
そんな形で、私どもの全国の農業機械士の皆さん方の一人一人に何とかその力を発揮してもらうために、今、組織として動いている最中でございます。
以上です。

○芋生分科会長
ありがとうございます。事務局から、未定稿ということで準備していただきました、今ちょっとお話に出ましたけれども、就業人口10万人当たりの死亡事故ということで、やっぱり70歳以上になると、事故件数がでかくなる。これは死亡事故だけですので、けがは入っていないかもわからないんですが、けがが入ってもやはり同じような傾向になるのかなということで、高齢者対策というのが、これからも非常に重要になってくるかとは思うんですが、これについてはまだこれから分析をしていただくということですので、分析ができましたらご報告お願いします。
それでは、重要な課題ばかりでまだまだご意見、ご質問等はあるかと思うんですが、そろそろ時間になりました。
一点だけ、お願いします。

○高橋(寛)専門委員
すみません、終わり間近で、述べさせていただきます。
評価制度につきましては、ぜひ国交省が主体的に行っていらっしゃるGマーク認定事業というものを、また事務局のほうでその経緯ですとかインセンティブですとかを把握していただいて、各農業の事業所、またはそれは家族経営の農家さんでも当然いいと思います。そういったところにお墨つきを与えるというところが、一つのインセンティブであったり、評価につながっていくと思いますので、どうしても安全というものは何かあったときに初めて知らしめられて対策を打つものだというふうな話を、よく現場では聞きます。農薬事故についてもそうです。どんなに口酸っぱく言っても、実際それを実感した人間が初めて、やっぱりこれ記録つけなきゃねというふうになる。だからどんなにかイメージに植えつけなければいけないですし、かつそれを率先してやっているところには、早いうちから評価してあげるというところを、ぜひ仕組みとして、既に国交省さん運輸関係の業界でされているようですので、ぜひそれをご参考いただいて、フィードバックいただけるとうれしいなと思います。
もう一点だけ。やはり今後、法令等慣習的に認められている点との整合性が問われてしまうときが出てくるのではないかなというのを危惧しておりますので、やはりそういった慣習的に認められているところをどういうふうにソフトランディングしていくかという点も、この中に加味していただければなと思います。いずれにしてもこの5点を今後実践していけば、感度の高いところは、それは農家さんであれやっていくと思うんですね。としたらこの5つの点のうち、2つでも3つでもやっているところを評価していくような、そういう仕組みがまたこの5つのベースにありますと、より農業者それぞれが安全な農作業に従事できるのではないかなというふうに考えましたので、以上、私からの意見とさせていただきます。

○芋生分科会長
ありがとうございます。義務化ということもあるかと思うんですけれども、その前に評価ですね、やれよやれよではなくて、やった人には正当に評価するというのは非常に大事なことかと思いますので、貴重なご意見ありがとうございます。
それでは、安全対策についてはこれでよろしいでしょうか。
それでは、事務局のほうから冒頭に説明いただきましたが、今後の進め方についてということで提案がありますので、説明をお願いいたします。

○松岡生産対策室長
今後の進め方ですが、資料の最後のページ、6ページですが、改めてご説明させていただきます。
この展開方向及び論点につきましては、これから具体的な施策を検討させていただきまして、一つは機械化促進法に基づいてこの分科会でご議論いただいて決定する「高性能農業機械の試験研究、実用化の促進及び導入に関する基本方針」というところに反映していくということをやっていきたいと思っています。
もう一つは、国立研究法人の中長期目標、これを28年度からの中長期目標をつくることになっていますので、そこに反映していき、あと国立研究法人がつくる中期計画、そういったところに反映していくという作業をしていきたいと思っています。
そのうち、この論点では3つ目の課題であります農作業安全につきましては、機械の部分についてはこの分科会でご議論いただきましたけれども、機械以外の死亡事故というのはございます。例えば熱中症ですとか、あとは水路に転落して亡くなる方とか、そういった事故がございます。そういったことも含めて一体的にどうやって対策をとっていくのかということが必要です。
それから関係者も地方公共団体等の関係機関、そういった人たちが持っている情報をどうやって使わせていただけるかとか、あとは労働安全の専門家ですとか、あと安全対策を考える上で、分科会でもご議論いただきましたけれども、5Sとか、3Sとか、そういったこと、それから人間工学的視点ですね。そういったことも含めて検討する必要があろうということで、別途ワーキンググループを設けて検討していきたいということを考えています。
これにつきましては、分科会長と相談させていただきながら、この分科会のメンバーで、どなたかに座長になっていただくということと、そのほかの委員の方にも可能であれば参加いただければと思っています。
ワーキンググループのメンバーとか、開催の回数ですとか、日時については、分科会長と相談して、改めて委員の方にご相談なり、ご連絡をさせていただきたいと、そのように考えております。
以上でございます。

○芋生分科会長
今の事務局のほうから、特に農作業安全につきましてワーキンググループを設けて検討するということです。具体的なことにつきましては、これからということですが、ワーキンググループについてよろしいでしょうか。
特に異論がないようでしたら、ではこれはワーキンググループをつくる方向で検討いただくということになります。ありがとうございました。
それでは、本日配付していただきました資料1、中間論点整理(案)ということで提案いただきまして、これにつきまして補足意見、あるいは具体的な提案、あるいは追加等をいただいたんですが、特に大きな変更とか、そういうことはなかったかというふうに思いますが、この資料1の案で、軽微な修正とか文章の一任につきましては、これから変更の可能性はありますが、大枠でこの案ということでよろしいでしょうか。
ありがとうございます。それでは、この資料1の案で今後進めていただくことになります。
そのほかに、特に事務局からは議題を用意していないということですが、本日の議題等につきまして、あるいはほかのことでも結構ですが、この場で何かご意見等ありましたらお願いしたいと思いますが、よろしいでしょうか。ありがとうございます。
それでは、これをもちまして本日の農業機械化分科会の議事を終了いたします。
司会を事務局にお返しします。

○齋賀課長補佐
分科会長、ありがとうございました。
では、最後になりますが、技術普及課長の榊からご挨拶申し上げます。

○榊技術普及課長
先生方、本日はまた大変ご熱心なご議論をいただきまして、ありがとうございました。
また、過去の分科会でも大変貴重なご意見を賜り、またそれぞれの場でプレゼンなどもいただきまして、改めて厚く御礼申し上げたいと思います。
おかげさまで立派な中間論点整理ということでまとめていただきました。厚く厚く感謝申し上げる次第でございます。
冒頭、審議官の挨拶、あるいは室長の説明の中でもご説明申し上げましたけれども、今日机上配付させていただいている予算の中でも、労働力についてどう確保していくかを、新しく28年度要求をしてございます。一方で、本日もご議論いただきました機械化をどう進めていくか。もう現場は本当に困っていて、労働力が足りない、あるいは機械化が進まないということで、もう農業は続けられないというような実態、あるいは現場も出てきているという状況でございます。それらの労働力調整なり、機械化の促進をこの技術普及課の生産対策室で両方やっているというのは、何とも言えない、非常に我々も責任が重いというふうに考えております。
そういう意味で、今回まとめていただきましたこの中間論点整理に沿って、具体的な施策、特に農業機械化をいかにうまく進めていくかというのが大きな課題、それから何としてもやり遂げなければいけない課題だというふうに思っております。ただ、今日のご議論を聞いていましても、機械の話ではあるんですけれども、結局はいかに進めるか、人が大事かということに尽きるのかなというふうに思います。これからいろいろな施策の仕組みですとか、あるいは先ほども話がありましたような基本方針ですとか、いろいろ役所の仕事は進めていきますけれども、結局それを回す、現場で動かす人が重要になってくるんだというふうに思っております。そういう意味で、これからそれぞれの節目節目で、またこの分科会にもお諮りもしますし、また現場でもいろいろご指導いただきたいと思っておりますけれども、その際にはこの地域にはこういう人がいるぞとか、この業界にはこんな人がいるので意見を聞いたらどうかとか、そういうことをまたあわせていろいろとご指導、あるいは情報提供をいただければありがたいというふうに思っております。
ともあれ、本日、立派な中間論点整理をまとめていただきまして、我々一生懸命これからまた努力していきたいと思いますので、引き続きご指導をよろしくお願いしたいと思います。
本日はどうもありがとうございました。

○齋賀課長補佐
最後に事務的な連絡事項をさせていただきます。本日の会議に提出した資料は、農林水産省ホームページにより直ちに公表されることになっております。なお、議事要旨につきましては、事務局にて案を作成の上、委員の皆様にご確認いただいた上で公表することとさせていただきます。
また議事録につきましても同様に、委員の皆様にご確認いただいた上で、発言者のお名前とともに公表することとさせていただきたいと思います。
なお、本日、ご決定いただきました中間論点整理につきましては、その概要とあわせ分科会長の了承を得た上で、プレスリリースしたいと思っております。
なお、今後の日程、先ほど松岡から説明がありましたワーキンググループも含めて、後日ご連絡させていただきたいと思っております。その際は、また日程調整ということになろうかと思いますけれども、その際はご回答のほど、よろしくお願いします。
それでは、本日はこれをもちまして散会とさせていただきます。
長時間のご審議、本当にありがとうございました。

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大臣官房広報評価課広報室

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