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掲載日:平成27年12月4日

コラム:有機農業で育てられた農産物は、化学肥料や農薬を使って作られた通常の農産物より安全といえる?

化学肥料や農薬を使用する慣行栽培に比べて、使われているものは天然由来のものが多いから安心できるという方もいらっしゃると思います。

有機農業は化学肥料や農薬をなるべく避けて、有機質の肥料や土壌改良資材を使いますが、これらは土壌の中で微生物などに分解されると化学肥料と同じ成分になります。また、土壌の中に生息する微生物には有害なものや、有害なカビ毒を産生するカビもいます。

一方、農産物の生産に農薬を使用した場合において、栽培されている間に雨で洗い流されたり、植物体内で分解されたり、日光で分解されたりして最終的に食べる段階では食品中に農薬が残らないか、ごく低い濃度になることが多く、残っていても基準値を下回っていれば健康への影響はないとされています。また、有機農産物の生産に使用できる農薬もあります。したがって農薬の点からも、有機農産物と一般の農産物との間で安全性の差をいうことはできません。

農産物や食品として安全であるかどうかは、有機かそうでないかではなく、安全に配慮した取組を行っているかどうかで決まるのです。

 

有機農業は、化学的に合成して作られる資材をなるべく使わず、地域にある自然資源をできる限り活用します。山林の落ち葉、家畜のふん、食べ物の残りかす、こういったものも田畑の資源です。また、有機農業は生きもの同士の共存・共生関係を重視し、田畑に多くの種類・量の生きものが暮らせる環境をめざしますので、生物多様性・環境保全を重視した、人にも環境にも優しい農業といえます。その分、作業に手間もかかりますので、生産者のこまやかな努力によって成り立っているのです。

 

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