昔から日本人は大豆を食べているのに自給率が低い理由を教えてください。
こたえ
豆腐(とうふ)、納豆(なっとう)、味噌(みそ)、醤油(しょうゆ)などに加工される
大豆は日本人にとってなじみの深い作物です。
2022年度の日本人の大豆の年間需要量は約390万トンで、増加傾向です。
そのうち約273万トン(70%)は油用として、
約100万トン(26%)は豆腐や納豆などの食品用として利用されています。
2022年産の大豆は、24万3千トンが国内で生産されており、ほぼ全てが食品用として
利用されています。
大豆の自給率が低い(2022年度の自給率は6%)理由としては、
大豆の消費量が増えて、国内生産だけではまかなえなくなったことがあげられます。
大豆油を含む植物油の1人当たり1年間の供給量は、
1965年度の4.6キロ→2021年度の13.5キロと約3倍に増えていますが、
植物油の20%は大豆を原料としていて、ほぼ輸入に頼っています。
ただ、国産大豆のニーズは増える見込みなので、国産大豆の生産を増やすため、
大豆を生産する農家が農業機械を取り入れやすいよう支援したり、
消費量が減ったお米の代わりに、田んぼを活用して大豆を生産する取組を進めたり
しています。
ちなみに、大豆の作付面積5ヘクタール以上の農家の面積シェアは、
2000年の14%→2020年には73%に増加していて、規模拡大する農家が増えています。
参考資料
農林水産省ホームページ「大豆をめぐる事情」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/
農林水産省ホームページaff(2023年2月号)「知るから始める「食料自給率のはなし」」
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2302/spe1_02.html
農林水産省ホームページ「食料需給表」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/zyukyu/
一般社団法人日本植物油協会ホームページ「最近の植物油を巡る動向について」
(外部リンク)
https://www.oil.or.jp/trends/
農林水産省ホームページ「小麦・大豆の国産化の推進」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/mugimame_kokusanka_r5.html
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