ホーム > 農林水産省について > 採用案内 > 総合職(技術系区分)採用案内 > 技術系職員紹介 > 先輩からのメッセージ(2)


ここから本文です。

 

採用パンフレット

女性のための採用情報

経験者採用

国家公務員試験

 

先輩からのメッセージ(2)

畜産環境・経営安定対策室・技術指導係長  田島隆自(畜産 平成13年入省)

現在の仕事

我が国の畜産業は、美味しい畜産物を国民の皆様へ供給し、また農業産出額のおよそ3割を占めるなど、国民生活への貢献の視点からも産業の視点からも、我が国農業のとても重要な一角を担っています。

一方で、家畜を飼養するということは、家畜排せつ物が毎日発生するということでもあります。我が国で発生する家畜排せつ物は年間でおよそ9千万トンにもなると推計されていますが、これは扱いようによっては資源にも廃棄物にもなり得るものであり、適切に対応することがとても重要です。

私が所属する畜産環境・経営安定対策室は、家畜排せつ物をきちんと管理したり、たい肥化して農地に還元する、メタン発酵によりエネルギーに変換する、などによる利用を促進することを主な仕事としています。行政を推進するためには様々な手段がありますが、私はたい肥舎やメタン発酵施設などの整備を支援するための補助事業を主に担当しています。

畜産環境対策は、まずは農家の皆様がその責任で取り組むべきものですが、環境保全や資源の有効利用という意味で国民の利益に適うものでもあります。また、我が国の畜産業が諸外国と比較してコスト面などで不利な条件にある中、たい肥舎などの整備は農家の皆様にとってかなりの負担となります。このため、畜産環境対策の推進にあたっては、行政が一定の支援を行うことが必要であるという認識の下、補助事業を実施しています。

一方では、我が国の財政状況が逼迫している中、当然のことながら行政ができる支援にも限りがあります。また、農業は他の産業とは同列には比較し難いとは言え、税金を使わせていただく以上、国民の皆様の理解を得られるものでなければならないことは言うまでもありません。

このため、事業の立案にあたっては、技術的な面も勉強し、現場の要望を十分に踏まえなければ意味のあるものとすることはできませんし、一方では国民の皆様の税金を預かる財務当局の理解も得なければなりません。また、事業を実施する側には、税金を使うことの責任の重さを理解し、有効な取組を行っていただかなければなりません。このように、関係者との意見交換や、それに基づく政策の立案、財務当局への説明、実行などが、私の主な毎日の業務です。

公務という仕事について思うこと

入省以来6年が経ちましたが、その間公務の仕事を通じて私が一番強く実感したのは、(当然のことではありますが)世の中には本当に様々な立場の方がいて、その利害は鋭く対立しており、正論であっても相手の立場を考えない一方的な議論だけでは問題を解決することはできない、ということです。以前私は、食品の安全性の問題を担当する部署にいました。この分野は国民の皆様の関心も高く、そのプレッシャーは相当なものでしたが、そこで見たものは、たとえば米国産牛肉輸入再開を巡る局面にあっては、食品の安全性を最大限に求める消費者、畜産業の振興を図りたい畜産関係者、輸入再開を推し進めたい米国政府、そこにビジネスチャンスを見る業者など、本当に様々な立場の主体の存在でした。それらは容易には相容れない主張ではありますが、それぞれの立場に立ってみればいずれも根拠のある主張です。

現在担当している畜産環境対策の分野もそうですが、このように様々な立場の方々の意見や利害が対立する事柄について、最も良い解決方法を模索し、その方向に進むお手伝いをするのが、公務の仕事であると思います。

みんなの幸せを願う学生さんへ

このように、様々な立場が絡む問題に対応しなければならないとき、私がいつも思考の根底に置くのは、100年後の子供たちが幸せに笑っていられるためにはどのような選択肢を取るのが良いか、ということです。国家百年の計とは言いますが、究極的に言えば公務の役割は、私たちが将来の世代から預かっているこの国やこの星をよりよい状態にして次の世代に引き継ぐことだと思っています。もちろん、私たち今の世代にも生活があり、豊かさを追求する権利があります。それはとても大切なことです。ですが、今のことだけに目をむけ、将来のことを疎かにすることは、少なくとも公務にはあってはならないと思います。

私は、この仕事を通じて多くの人の幸せにほんの僅かでも貢献できたと実感できたとき、公務を職業としていることの喜び、誇り、責任を強く感じます。高い志を持ちながら、みんなの幸せを願うことのできる学生さん、公務の職場で一緒に働きませんか。ここは、あなたの熱意を生かせる職場です。

著者近影

 

現場風景1
地方に赴任し肉牛の改良業務も経験しました。

職場風景1
室のメンバーです。尊敬できる先輩方のご指導のもと、皆で頑張っています。

現場風景2
家畜排せつ物は、適切な処理により良質な肥料や土壌改良剤となります。

現場風景3
各地の先進的な施設に調査に行きます。

現場風景4
関係者との意見交換も欠かせません。

現場風景5
諸外国の取り組みも参考になります。

現場風景6

お問い合わせ先

大臣官房秘書課 
ダイヤルイン:03-6744-2001
FAX:03-3592-7696

ページトップへ

農林水産省案内

リンク集


アクセス・地図