復興に向けた生産現場の取組・研究成果
生産現場で放射性物質の低減対策等を行う際に参考となる研究成果・技術情報のほか、地震や原発事故からの復興に向けて取り組んでいる生産現場の事例等を紹介します。 |
研究成果・技術情報
放射性セシウム濃度の高くなる要因とその対策について(米・大豆・そば)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_seisan_1.html
米・大豆・そばにおいて放射性セシウム濃度の高くなる要因とその対策についてとりまとめました。
被災地域の復旧・復興のための農林業関係の技術情報
この他にも、生産現場における放射性物質対策については現在研究が進められており、研究機関や各大学のシンポジウム等で、進捗・結果が報告されています。 |
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構「福島の農業再生を支える放射性物質対策研究シンポジウム」
東京大学大学院農学生命科学研究科復興支援プロジェクト
復興に向けた生産現場の取組~事例紹介~
福島県
震災に負けるな!
畜産農家の〝お母ちゃん〞たちがオリジナル「マザーズシチュー」でおいしさ&安全をアピール中!
[福島県/うつくしま福島畜産 mother‚s(マザーズ)クラブ e-EN(イーエン)]
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福島県の畜産農家は、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故により、大きなダメージを受けました。そこで、農家のお母ちゃんたちは、福島県の畜産業の復興のため、自慢の牛乳と牛肉を使ったレトルトのビーフミルクシチューを開発。5か月間で2000食を売り上げています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
用水パイプラインが破損し、米作りを断念して
苦渋の決断の末、育てた大豆から、ヒット加工品「かあちゃん愛情納豆」誕生![福島県白河市/JAしらかわ]
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東日本大震災から、今年で3年が経過しようとしています。今月号では、震災で用水パイプラインが破損し、やむなく大豆栽培を始めた福島県白河市周辺の米農家の状況をお伝えします。大豆栽培は、苦渋の決断でしたが、大粒で立派な大豆が実り、この大豆で作った納豆もいまでは、地域の新しい特産物になりました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
原発事故の影響を乗り越えて
厳しい自主出荷基準による検査で、福島の魚を、もう一度消費者へ![福島県相馬市・南相馬市・双葉郡 相馬双葉漁業協同組合]
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東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、福島県の漁業は大打撃を受けました。漁協は、魚介類の安全を確保するために、可食部1kg当たり50ベクレル超は出荷しないという自主出荷基準を設け、放射性物質を厳重にチェックする体制を確立。3年後の今、県内だけでなく、仙台や東京などへも試験的な出荷を進めています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
福島県伊達地域の名産を、もう一度
柿の木約25万本を除染し、最新の検査機器も導入して、「あんぽ柿」の出荷を再開! [福島県伊達地域 福島県あんぽ柿産地振興協会]
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東京電力福島第一原子力発電所の事故により、伊達地域では、江戸時代から続く名産品「あんぽ柿」の加工を自粛することに。木の除染、専用の検査機器の開発、様々な苦労を乗り越え、今年12月出荷を再開します。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
風評被害と闘う、福島県伊達地域
地域一丸となった除染と検査で“伊達産の桃”への信頼を回復[福島県伊達市/伊達地域桃生産部会]
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東京電力福島第一原子力発電所の事故により、名産の桃の値段が半値近くまで下落した伊達地域の生産部会。 1500戸の農家総出で、1本残らず桃の木を洗浄するなどし、風評被害の払拭に取り組んでいます。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
川俣シャモがまちの元気を発信(福島県川俣町広報誌より)
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風評被害に苦しむ川俣町の農業。しかし、川俣町には全国に誇れる農産品、川俣シャモがあります。 いま、川俣シャモは、川俣町の元気と一緒に全国の皆さんに届けられています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 http://www.town.kawamata.lg.jp/uploaded/attachment/2328.pdf (外部リンク) |
風評被害を乗り越える、福島県二本松市東和地区
徹底した放射能測定と情報公開で「東和げんき野菜」ブランドを復活[ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会]
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計画的避難区域に隣接する東和地区。原発事故直後は風評被害に苦しみましたが、徹底した情報公開が功を奏し、ブランド野菜の売り上げは震災前の水準まで回復しました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
消費者に、笑顔で食べてもらいたいから
米への信頼を取り戻すため、カリ肥料の施肥と、全袋検査を実施[福島県本宮市、本宮地域農業再生協議会]
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東京電力福島第一原子力発電所の事故で、大きな影響を受けた福島県本宮市の米作り。 市と米農家が一丸となって、安全な米を食卓へ届けるため奮闘努力し、今年も無事に収穫を迎えました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
津波で壊滅したアワビの栽培漁業が3年ぶりに復活
「被災海域における種苗放流支援事業」により3年ぶりに復活[福島県双葉群/福島県栽培漁業協会]
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福島県栽培漁業協会は、年間100万個ものアワビの稚貝を生産し、県内のアワビ漁を支えていました。 しかし、東日本大震災による津波で、施設は全壊……。 それが水産庁の「被災海域における種苗放流支援事業」により、この夏、稚貝を放流するまでになりました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
放射性物質検査はどのように行われているのだろう
福島県のゲルマニウム半導体を使った検査[YouTube:外部リンク] |
福島県の米の全袋検査[YouTube:外部リンク] |
岩手県
迅速に復興が進む、岩手県宮古市重茂地区
船を失った漁業者も、漁を続けられる"漁船シェアリング"をいち早く導入 [重茂漁業協同組合]
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津波によって漁船の98%を失った重茂(おもえ)地区。 漁協を中心に地域がまとまり、岩手県内の漁村で、もっとも早く復旧作業に着手しました。 漁船の共同利用など独自の取り組みを進め、復興のモデルケースとして注目を集めています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
林水連携で養殖漁業復活へ
―養殖イカダ用丸太の供給―[岩手県森林組合連合会]
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東日本大震災では、カキやホタテの養殖イカダが壊滅的被害を受けており、岩手県内に約26,500台あったイカダのほとんどがなくなりました。岩手県森林組合連合会は、岩手県漁業協同組合連合会などと協力して、イカダ用丸太の販売を行っています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no52_p15.pdf |
被災地支援プロジェクト「LIFE311」[岩手県住田町/一般社団法人モア・トゥリーズ]
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音楽家・坂本龍一氏による呼びかけで設立された森林保全団体「モア・トゥリーズ(more trees)」では、岩手県住田町を拠点とした被災地支援プロジェクト「LIFE311」に取り組んでいます。 「LIFE311」は、住田町の仮設住宅の建設支援と、木質ペレットストーブの設置を支援することにより、地域の森林資源を活用して被災地復興と森林再生を同時に実現しようというものです。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no61_p04-09.pdf
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森から三陸漁場復興を支援[釜石地方森林組合]
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釜石地方森林組合は、東日本大震災の影響で遅れた林道・歩道の整備や下刈などの保育作業をボランティアで行ってきました。 また、平成23年9月には、岩手県内の林業団体を集め、震災で破損した養殖イカダ用材の供給に向けた講習会を開催しました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no61_p04-09.pdf
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宮城県
ハイテク農業設備で、農家をサポート
マンモス〝いちご団地〞から、「仙台いちご」を本格的に出荷します! [宮城県亘理町・山元町]
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東日本大震災による津波で、亘理町・山元町では、いちご栽培ハウスのほとんどを失いました。 営農再開を目指し、国の復興交付金等を活用して、巨大ないちご団地を建設。 「自動管理システム」なども投入し、この冬、本格的に「仙台いちご」の出荷を再開しました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
きゅうり、トマトなどの、ハウス栽培の復活を目指す、宮城県沿岸地域
JAが、園芸施設を格安リースして被災農家の営農再開を支援 [宮城県石巻市・東松島市/JAいしのまき]
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東日本大震災による津波により、ビニールハウスの倒壊・流出など、園芸施設に甚大な被害をうけた宮城県沿岸地域。 被災農家のため、JAが立ち上げた園芸施設のリース事業が、復興のモデルケースとして注目されています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
震度7の激震災害から、復活する養豚組合
倒壊した豚舎、ガレキの下敷きになった豚……。多くの危機を乗り越え、ブランド豚を安定出荷 [宮城県栗原市/高清水養豚組合]
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東日本大震災による震度7の揺れにより、豚舎や堆肥舎が倒壊するなど、大きな被害を被った養豚組合。 提携農場へ豚を一時退避させるなど、高い肉質をキープするための努力の甲斐もあり、自慢のブランド豚は、震災前と同じ出荷体制にまで復活しました。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
協業グループでワカメ養殖を再開
気仙沼市「蔵内之芽組(くらうちのめぐみ)」が復興からの新たな歩みを開始[宮城県気仙沼市/協業グループ「蔵内之芽組」]
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津波により、ワカメの養殖施設がすべて流されてしまった宮城県気仙沼市本吉町蔵内(もとよしちょうくらうち)地区。 しかしこの地では、いち早く協働して復興を目指そうという取り組みが行われ、ワカメ養殖が再開されています。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 |
海岸林再生プロジェクト「クロマツお助け隊」[公益財団法人オイスカ]
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国内外で植林活動を行う公益財団法人オイスカが取り組んでいるのは、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県名取市の海岸林再生プロジェクトです。 「クロマツお助け隊」と名づけられた海岸林再生プロジェクトは、10年計画で被災地住民の有志による苗木生産グループが約50万本のクロマツの苗木を育てるというものです。 詳しくは下記のホームページからご覧下さい。 http://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/pdf/rinya_no61_p04-09.pdf |
この他にも、
農業者等による復旧・復興取組事例 ~東日本大震災農業生産対策交付金等活用事例(東北農政局) http://www.maff.go.jp/tohoku/osirase/higai_taisaku/hukkou/se_zirei.html
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農林水産現場における安全な農林水産物の生産・流通に向けたリスクコミュニケーション資料など
生産現場の取組みをまとめたポスター・リーフレットを作成しています。
ポスター: |
リーフレット: 食べものと放射性物質のはなし_その3 (PDF:1,558KB)
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