ねぎはどの部分を食べているの?
<ふうこ> まなぶくん、ねぎは植物のどの部分を食べていると思う。
<まなぶ> 茎(くき)じゃないの?
<ふうこ> そう思うでしょう。ところが、
ねぎの茎(くき)は根っこの方の
ごく短い部分だけで、あとは全部、
“葉”なのよ。
<まなぶ> え~、そうなんだ! 緑色の部分が葉で、白い部分は茎(くき)だと思っていたよ。
<ふうこ> ねぎが白いのは土の中にうめて育てるせいなんだって。 日の光が当たらないから白くなっているだけで、日の光が当たるとちゃんと緑色になるんだって。
<まなぶ> へえ~、そうなんだ。あ、そういえば、お鍋(なべ)に入っているねぎと、とんこつラーメンとかに入っているねぎは、同じねぎでも全然(ぜんぜん)ちがうなあ~、と思っていたよ。
<ふうこ> そう、関東(かんとう)地方より東では白くて長い「ねぶかねぎ」が、関西(かんさい)地方より西では緑の葉の「はねぎ」が食べられてきたのね。
<まなぶ> ねぎの太さも全然(ぜんぜん)ちがうよね。
<ふうこ> 「ねぶかねぎ」は太くて、「はねぎ」は細いわね。「ねぶかねぎ」は寒さに強くて、「はねぎ」は暑さに強い、そんな性質(せいしつ)もあって、関東(かんとう)と関西(かんさい)で食べられるねぎが別々(べつべつ)になっていたみたい。
<まなぶ> 今は両方のねぎが売られるようになっているね。
<ふうこ> さっきの、とんこつラーメンじゃないけど、東西の行き来がさかんになって、両方のおいしさが楽しめるようになったのね。
<まなぶ> おいしさ2倍だね。