このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

農業者の取組紹介(フェイスブック)

元気な農業者シリーズ(投稿型)  サノ・オーキッド 佐野拓也さん

社会貢献とともに持続可能な農業経営を目指しています!

  三重県鈴鹿市でシンビジュームを始めとした洋ラン5属40種類以上を取り扱っているサノ・オーキッドの佐野拓也です。

  FacebookのようなSNSを上手に使うことで、今までなかったような人との出会いや取引が生まれることから、積極的に活用しています。実際に購入者から「このような商品があれば欲しい」とか、「先日、購入した花をどうやって管理したらいいか」とダイレクトな意見などが寄せられるので、自分の商品を継続して購入してくれる人を増やしていっているなと手応えも感じられます。

  良い商品を誠実につくっていくことは農業者として当たり前のことですが、経営者としてその先の「自らの商品をいかに適正価格で売っていくか」を特に考えます。

  オランダに1年間留学していたことがあり、非常にシステマティックに花が生産される現場を見てきました。「篤農家がひとつひとつ丹精込めて作る高価な商品」ではなく、「気軽にテーブルに置けるシンビジューム」などを、消費者ニーズに合わせて提案しています。

  ただし、単に大量生産するのではなく、注文を受けてから出荷商品を即時に準備するというスタイルを意識しています。商品イメージや販売ターゲットに合わせて、花の仕立て方を変えたり、花鉢は自ら業者にデザインや大きさなどを注文生産したものを使ったりしています。

  「今だけ、自分だけ」良くても、10年後に何も残っていないような経営はしたくないので、販売戦略、設備投資やコスト管理などの経営について物事を決断するときには、「持続可能なことであるか」ということを常に考えるようにします。

  新しい温室にスチール製の棚がスライドする可動式設備を導入した際は、初期投資は増えましたが、作業用の通路を減らすことができたため同時に多くの育苗が可能となり、ハウス面積の80%を生産に当てられる(通常は65%程度)ようになったので、年数を経るほど投資効果は大きかったなと思っています。また、ハウス全体の燃料費は変わらないため、一度に多くの鉢を扱えることから結果的に燃料費の節減にもなりました。

  洋ランは苗から3年ほどで出荷時期を迎えるので、自分の商品が数年後の消費者ニーズにマッチするかどうか、常にアンテナを高くし続ける必要があります。コスト管理を追求し少品種栽培にたどり着く生産者もいますが、サノ・オーキッドは、面積効率の良いハウスで多種多様な品種を栽培し、出荷時期も温室管理でずらすことにより対応の幅を広げて、販売チャンスを逃がさないようにしています。

  全国の農業者と交流すると巨大な生産地は消費地が遠い故に、生産に特化していて大規模の農業経営者がさらにチームを作って活動していると感じます。東海では逆に消費地に近い分、個々の農業者が独立点在している状況なのかなと思います。三重県にはかつて30軒以上の洋ラン生産農家があったのですが、今は5軒ほどになっています。

  せっかく良い物をつくっても、栽培で手一杯になり温室の中にいては、販売のチャンスを逃すこともあるので、最近は地域の農業者の商品を買い取る形で引き受けて、自分の商品とともに販売したりしています。洋ラン生産農家として発展するだけで無く、販売・営業力や企画力で地域に貢献したいと思ったりもしています。

  「農業は儲からない」というイメージを崩したいです。工夫次第で良い商品を生産し集客・販路開拓し、利益をあげている人はいるので、「農業で儲ける」と考える人が増えて欲しいです。

  農業経営者同士でもっと交流し、情報交換することでお互いの経営に役立つことはたくさんありますから、これからももっと周りのいろいろな方と交流や連携を深めていきたいと思います。

佐野さん
2万鉢の栽培管理が出来る大きな温室と可動式の棚の前で。佐野拓也氏。

たくさんのラン
多様な注文に、即時に対応出来る大量の素材

多様なデザイン
仕立てや様々なデザインの鉢で、商品の雰囲気が変わる

ラン1ラン2
奥行きがないので置き場所を選ばない鉢や展示会、贈答向きの大きな仕立ての鉢

しかけ
鉢以外にも省スペースで花を楽しめる仕掛け

お問合せ先

経営局経営政策課

代表:03-3502-8111(内線5152)
ダイヤルイン:03-3502-0576
FAX番号:03-3502-6007